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市橋達也の法廷ライブ・7月11日第五回公判(1)~(5)

2011/07/11(Mon) 20:37


初公判・7月4日
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-270.html
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-271.html


第二回公判・7月5日
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-272.html
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-273.html


第三回公判・7月7日
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-275.html
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-276.html

第四回公判・7月8日
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-277.html
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http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-279.html

第五回公判・7月11日←今ココ
・証人尋問 ウィリアム・ホーカー、ジュリア・ホーカー


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【英国女性殺害 市橋被告5日目(1)】「英国の法廷はショー」 弁護側発言にリンゼイさん父、いら立ち - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110711/trl11071111440003-n1.htm

2011.7.11 11:43 (1/4ページ)

 (10:00~10:20)

 《千葉県市川市のマンションで平成19年、英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の第5回公判が11日、千葉地裁(堀田真哉裁判長)で始まった。今回はリンゼイさんの両親に加え、批判覚悟で市橋被告の支援を続けてきた大学時代の恩師らへの証人尋問が行われる》

 《これまでの公判で、市橋被告はリンゼイさんへの殺意を否定。2日間にわたって行われた被告人質問では、リンゼイさんが死亡した後の心境について「夢か現実か分からなくなった」と語り、遺体遺棄の理由などについては「分かりません」などと繰り返している》

 《今回の公判は前回に続き、リンゼイさんの父、ウィリアムさんの証人尋問から始まる。ウィリアムさんは第4回公判で、まな娘の命を奪った市橋被告への怒りを爆発させ、「この国で最も重い最高刑を望みます」と死刑を求めた》

 《市橋被告が2年7カ月の逃亡生活をつづった自らの手記『逮捕されるまで』の印税を遺族に支払うとしていることについては「娘を殺しておいて、それをネタに金を稼いでいる」と糾弾し、「一銭もほしくない」とも述べた》

 《今回はウィリアムさんに続き、母のジュリアさんの証人尋問も行われる。法廷ではこれまで、市橋被告がリンゼイさんを乱暴した際の生々しい記録や証言が次々と白日の下にさらされている。母の目にはどう映ったのだろうか》

 《午後には弁護側の情状証人として、市橋被告の千葉大時代の恩師2人が出廷する。うち一人は、千葉大大学院の本山直樹名誉教授。本山さんは「市橋達也君の適正な裁判を支援する会」のメンバーで、ホームページ上で、顔を変え逃亡中の市橋被告に出頭を呼びかけたり、支援金集めを呼びかけるなど、批判を受けながらも活動を続けた》

2011.7.11 11:43 (2/4ページ)

 《7月8日付の本山さんのブログによると、これまでに集まった支援金は333人から約330万円。すべてが弁護側の裁判費用に充てられるという。市橋被告とは空手同好会の顧問として知りあったというが、法廷では何を訴えるのだろうか》

 《午前10時、黒っぽいジャケットに身を包んだホーカーさん一家が入廷する。ウィリアムさんとジュリアさんは検察官席の後ろに、リンゼイさんの姉妹は傍聴席の一番前に着席した》

 《次いで市橋被告が刑務官に付き添われ、左側の扉から入廷する。黒いシャツに黒いジーンズ姿。うつむいたまま、ウィリアムさんらに向かって頭を下げるが、ぼさぼさの髪がさえぎり、その表情はよく見えない》

 《午前10時5分、裁判員らが入廷し、裁判長が開廷を宣言。前回に続き、ウィリアムさんの証人尋問を行うことを告げる》

 《ウィリアムさんが席から立ち上がった。市橋被告を威嚇するかのように胸を張り、証言台に向かう。刑務官3人が立ち上がり、市橋被告をガードするように囲んだ。市橋被告はじっとしたまま動かない》

 《8日の法廷では、ウィリアムさんが市橋被告に近づき、怒りの形相で市橋被告を見下ろす一幕があった。刑務官はそれを警戒したのだろう》

 《裁判長が尋問に当たっての注意点を述べた後、弁護人が立ち上がり、女性通訳を介しての尋問が始まる》

 弁護人「証人のお仕事について伺います。2007年(平成19年)3月、事件当時どのようなお仕事をされていましたか」

 証人「自動車教習所の教官でありました」

 弁護人「現在のお仕事は?」

 証人「同様であります」

 弁護人「(事件前後で)お仕事は変わっていないということでよろしいですね」

 証人「そうです。しかしながら自営であります」

 弁護人「証人の最終学歴を教えてください」

 証人「ちょっと理解できないのでもう1度お願いします」

2011.7.11 11:43 (3/4ページ)

 弁護人「日本でいう高校卒業が最終学歴ということでよろしいですか」

 証人「私は専門教育を受けたエンジニアです」

 弁護人「それは日本でいう技術学校のようなものでしょうか」

 《ここで裁判長が「日本の制度で聞かれても分からないと思いますが」と発言。弁護側は質問を取り消し話題を変える》

 弁護人「リンゼイさんが死体で発見されたことは、いつ知りましたか」

 《ウィリアムさんは「すーっ」と深く息を吸った後、質問に答える》

 証人「26日の日曜日でした。日中か夜間かについては、はっきり記憶していませんが、その日に行方不明になったと知らされました。死体で発見されたというのは、日曜日から月曜日(27日)の間だったと思います」

 弁護人「日本と英国の時差は8時間ですね」

 証人「おっしゃる通りだと思います」

 弁護人「リンゼイさんが遺体で発見されたのは(平成19年)3月26日の夜遅く。日本とイギリスの時差を考えても、26日の昼から夕方にかけて、娘さんの死亡が知らされたと思いますが」

 証人「何日かというのははっきりしませんが、月曜日は仕事に行きまして、その間に娘の(日本の)勤務先(の英会話学校)から行方不明という電話を受けました」

 「連絡を受けて妻の仕事先に向かい、娘の勤務先や友人に連絡を取ろうとしました。同日夜にかけて娘の死亡を知らされました」

 弁護人「娘さんの死亡を知らされ、日本に来ましたね」

 証人「それより早くリンゼイが不明という連絡を受け、すぐに妻が日本に行く搭乗券の手配をしました」

 《傍聴席に座るリンゼイさんの姉妹は、ウィリアムさんの背中をじっと見つめている。ウィリアムさんの声がマイク越しに法廷内に響く》
 
 2011.7.11 11:43 (4/4ページ)

 弁護人「あなたは平成19年3月31日、駐日英国大使館で、検察官の聴取を受け、調書を作成していますね」

 証人「日付の記憶はありませんが、たしかに娘が殺害された後です」

 弁護人「日本では警察や検察から(事件について)どう説明を受けましたか」

 証人「まず警察と接触したときには、それほどの情報はいただけませんでした」

 弁護人「検察は?」

 証人「検察官からは、どのような気持ちですかと質問がありました」

 弁護人「警察や検察からは、娘が強姦され、殺害されたという説明は受けませんでしたか」

 《通訳が「一番初めですか?」と質問する。弁護人が「そうだ」と答える》

 証人「いいえ、そのときに聞かされたのは『殺害された』ということのみです」

 弁護人「最初に来られたときに『殺害された』ということは聞かされていたんですね」

 《法廷で弁護側は市橋被告に殺意はなく、事件は傷害致死罪に相当するとの主張をしている。捜査側が当初から『殺害』という言葉を使い、『殺人罪』での立件を視野に捜査していたことを強調したいようだ》

 証人「はい」

 弁護人「市橋という男が逃げたということは聞かされていましたか」

 証人「容疑者はいるということは聞かされていました」

 弁護人「話は変わりますが、イギリスで刑事裁判を傍聴されたことは?」

 証人「一切ありません」

 弁護人「イギリスでは陪審という制度があることをご存じですか」

 証人「もちろんです。私は英国に住んでいますから」

 弁護人「陪審制度ではときに法廷がショーのようになったりするという話は聞いたことがありますか」

 《8日の証人尋問でウィリアムさんは、市橋被告の法廷での証言を「計算されつくし、リハーサルされたものだ」と批判。「まるでショーのようで、まったく悔いていないことは明らかだ」と発言している。弁護側の質問はその当てつけなのだろうか》

 証人「先生。どうぞ、私は自動車教習所の教官にすぎず、法廷弁護士ではありません。裁判の知識はテレビや新聞で見る程度で、それが私の得られる知識のすべてです」

 《少しイライラしたようなウィリアムさんの声が法廷に響く。市橋被告はじっとしたまま動かない》




【英国女性殺害 市橋被告5日目(2)】慈悲の心…「イチハシはない」断言した父の心中は? - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110711/trl11071112100004-n1.htm

2011.7.11 12:09 (1/3ページ)

 (10:20~10:34)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判第5回公判は、リンゼイさんの父、ウィリアムさんへの男性弁護人による証人尋問が進んでいる》

 《年配の男性弁護人からの質問にウィリアムさんは英語で「はい。私は事実をはっきりすることを望むだけです」とはっきりした口調で答え、裁判官たちの前に座った女性通訳が一言一言、丁寧に日本語に翻訳していく》

 弁護人「証人は、イギリスで無罪の報道を目にしたことはありますか」

 《ここで若い男性検察官が「異議あり」と立ち上がった》

 検察官「必要のない質問です」

 《堀田真哉裁判長が弁護人に説明を求めた》

 弁護人「証人の証言の信用性を確かめるための質問です」

 検察官「信用性とどう関係するのですか」

 弁護人「それをこれから確かめていくのです」

 検察官「それに、証人を困惑させる質問でもあります」

 《双方、口調が厳しさを増す。堀田裁判長が「どの件についての信用性ですか」と割って入った。弁護人が「『証拠に基づいた審理を望む』との証言についてだ」と説明した》

 《ウィリアムさんは8日開かれた第4回公判で、「裁判長、裁判員の方々にはぜひ、証拠に基づいて判断してもらいたい」と語っていた。この発言を指しているのだろう。しかし、堀田裁判長は質問の仕方が適切でないと判断したのか、「質問を変えてください」と促した》

2011.7.11 12:09 (2/3ページ)

 弁護人「証人は被害者遺族としてこの裁判に参加されていますね?」

 証人「そうです」

 《ウィリアムさんは妻のジュリアさんとともに被害者参加制度に基づき、この裁判に初公判から出席し、検察官の後ろの席で法廷での一言一句に耳を傾け続けてきた》

 弁護人「いまここで行われていることは、証拠に基づき、処罰を認定する手続きだと理解されていますか」

 証人「私がここに来たのは、実際に娘に何が起きたのか究明するためです。処罰の認定は法の統治のもと、行われるべきで、私はそれを尊重します」

 《ウィリアムさんは、きっぱり断言するように述べた。傍聴席から向かって右から3番目の男性裁判員は証言を続けるウィリアムさんを、視線をそらすことなく見つめている》

 弁護人「証人の母国、イギリスでは、死刑がないですね?」

 証人「そうです」

 弁護人「イギリスはヨーロッパ連合、すなわちEUに加盟していますね?」

 証人「もちろんです」

 《ウィリアムさんは「なぜ、そんな質問を?」と言いたげに語気を強めた》

 弁護人「EU加盟国はすべて死刑を廃止しています。その通りですね?」

 証人「そう認識しています」

 弁護人「最後に処罰意見について聞きます。前回、処罰意見について『家族で同じだ』とおっしゃりませんでしたか」

 証人「そうです」

 《ウィリアムさんは、強調するようにもう一度「そうです」と繰り返した》

 弁護人「最初、来日したとき、検察官に処罰意見は、あなたと奥さんや娘さんたちと違うとおっしゃっていませんでしたか」

 証人「(在日英国)大使館で検察官にそう述べたことを覚えています。私は、はっきりと『この国での最高刑を要求します』と述べました。それが死刑なら当然それが適用されるべきと思う。妻と娘は検討の余地があるとしていました」

 《ジュリアさんはほおに手を当て、真剣なまなざしで証言を続ける夫を見つめている》

2011.7.11 12:09 (3/3ページ)

 証人「私としては変える余地がない。EUとか質問なさいましたが、これはこの国で起きた犯罪です。今回の事件は、日本の法律で治められている日本で起きました。日本での最高刑を望む気持ちに変わりはありません」

 《きっぱりこう答えたウィリアムさんに弁護人が矢継ぎ早に質問する》

 弁護人「奥さんと娘さんたちは終身刑を望んでいたのでは?」

 証人「それは違います。(妻や娘は)当時、まだ事実を知らされていませんでした」

 弁護人「最後になります。日本では和ということを大切にしているということをご存じですか」

 《通訳は「和」を「Harmony(ハーモニー)」と翻訳した》

 証人「ハーモニーを尊重するのは、日本だけでなく、世界共通だと思います」

 弁護人「日本では、慈悲と寛容の心を大切にしているのはご存じですか」

 証人「聞いたことがあります」

 《こう述べた後、ウィリアムさんは語気を強めた》

 証人「しかし、イチハシ(市橋被告)は聞いたことがない、と思います」

 裁判長「他に尋問はありますか」

 《堀田裁判長はこう聞き、検察側にも質問がないか確認した上で、約20分間の休廷を告げた》

 《ウィリアムさんは「サンキュー」と述べ、証言台の席を立った。証言台の後ろの長いすに座っていた市橋被告はうなだれたような姿勢のまま動かなかった》




【英国女性殺害 市橋被告5日目(3)】テコンドー学んだリンゼイさん 母「力の限り自分を守ろうと」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110711/trl11071112360005-n1.htm

2011.7.11 12:35 (1/3ページ)

 (10:55~11:15)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の第5回公判が再開。堀田真哉裁判長からリンゼイさんの父、ウィリアムさんに対する裁判所側の尋問がないことが告げられた》

 《続いて、リンゼイさんの母、ジュリアさんの検察側証人尋問が始まった。法廷中央の証言台に進んだジュリアさんだが、市橋被告と目を合わせない。市橋被告もうつむいたままだ》

 検察官「リンゼイさんの実の母親ですか」

 証人「そうです」

 検察官「リンゼイさんは護身術などを学んでいましたか」

 証人「13~16歳の間、テコンドーを学んでいました」

 検察官「護身術を使って事件でも抵抗したと思いますか」

 証人「死にものぐるいで、力の限り、必死で自分を守ろうとしたと信じています。護身術は身に付いていたと思います」

 《裁判員らはジュリアさんの一言一言に注目し、メモを取っている》

 検察官「リンゼイさんは大学卒業後、なぜ英会話講師を始めたのですか」

 証人「リンゼイは大学を卒業した時点で18年間の教育を受けていました。その後、教職か医者かで(将来を)迷っていました。外国で無為な時間を過ごすのでなく、進路を決めるため海外に行きました」

 検察官「なぜ日本を選んだのですか」

2011.7.11 12:35 (2/3ページ)

 証人「小さなころから東洋にあこがれを持っていました。着物やヘアスタイルに興味を持ち、日本語の会話を学んだこともありました。そして、日本は安全と確認しました。英会話学校のイギリス支部で面接を受け、宿泊費や旅費を学校側に持ってもらう条件でオファーを受けたのです」

 《リンゼイさんは、市橋被告へのプライベートレッスン後、レッスン料を忘れたという市橋被告とともにマンションに向かい、被害に遭った。英会話学校での授業が控えていたリンゼイさんは、マンション4階に向かうエレベーターで、仕切りに腕時計を気にする様子が防犯ビデオに映っていた》

 検察官「イギリスでは事件はどのように報道されましたか」

 証人「実はリンゼイの死を真夜中に聞きました。月曜日の夜中から火曜日の朝方にかけてです。しかも、それまで音信不通で、2日間寝ていませんでした。事件は新聞など、ありとあらゆるところで報道されました」

 検察官「イギリス人の日本に対する印象はどうなりましたか」

 証人「残念なことに、この事件で、日本は世界で最も安全でない国になりました。海外で英語を教えようとしていた人が、日本から行き先を変えたと聞いたことがあります」

 《ジュリアさんは男性検察官の質問に対し、しばらく考え込んだ後、丁寧によどみなく答えている。頭の中で整理しているように見える。証言台の後ろの席に座った市橋被告はうつむいたままだ》

 検察官「事件は家族に対し、どのような影響を与えましたか」

2011.7.11 12:35 (3/3ページ)

 証人「みなさん、子供が死んだとき、親がどのような思いになるか分かりますか。想像を絶する悲しみがあります。子供が親より先に死ぬのは普通ではあり得ないことです。しかも、リンゼイは殺害されました。苦しみや悲しみは言葉を絶します。食べることもできません」

 「残された2人の娘が目の届かないところに行くと、不安になります。なぜ日本に行かせてしまったのか。自宅にはベランダやバルコニーがありますが、足を踏み入れることはできません。エレベーターに乗っていて、誰かが乗ってくると震えます」

 《リンゼイさんの遺体は市橋被告のマンションのベランダに置かれた浴槽の中で土に埋められていた。ジュリアさんは、ベランダやエレベーターなど事件を連想させる場所に近づけないことを主張した》

 証人「2人の娘は“親友”を失いました。影響は言葉では語れません」

 検察官「2人の娘さんは公判傍聴のために日本には来ないということでしたが、なぜ家族みんなで来たのでしょうか」

 証人「この目で自分の姉妹を奪った男を直視することが死の喪失感への対処につながると考えたからです。娘たちには判断力があります」

 《ジュリアさんは、長女が事件のショックでカウンセリングを受けていたことを明かした上、力強く語った》




【英国女性殺害 市橋被告5日目(4)】手記の印税「1ペニーも受け取らない」 痛烈批判に被告の震え止まらず - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110711/trl11071113210008-n1.htm

2011.7.11 13:20 (1/4ページ)

 (11:15~11:35)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の第5回公判は、リンゼイさんの母、ジュリアさんへの検察側の証人尋問が続いている》

 《男性検察官の質問に、はっきりと答えながらも、時折、涙で声をつまらせるジュリアさん。市橋被告は、証言台に座るジュリアさんの左斜め後ろの被告人席で上半身を折り曲げるようにして座り、小刻みに身体を震わせていた。傍聴席からはその表情は見えないが、泣いているようだ》

 《検察側は市橋被告からの謝罪の手紙について質問している》

 検察官「弁護人を通じて、謝罪の手紙を届けたいという意向は伝えられていますか」

 証人「私どもは何度も来日し、自首(出頭)するように要求しました。被告人の親にも自首を促すように手紙を送りました。しかし、彼は逃亡を続けた」

 「逮捕されて以降、彼(市橋被告)から連絡は一切ありませんでした。その後、謝罪文を送りたいという意向を弁護人を通じて知らされました。ですが、彼が娘の死に対して本当に申し訳ないと思っているとは思えない。裁判対策だと思う。いかなるコミュニケーションも取りたくない」

 《ジュリアさんの口から繰り返される厳しい言葉に、市橋被告は肩を大きく振るわせている》

2011.7.11 13:20 (2/4ページ)

 《検察側は、市橋被告が出版した手記について話題が変わった。手記には、市橋被告の逃亡生活などが記されている》

 検察官「本の出版の内容について知っていますか」

 証人「私自身読んでいません。読みたくもない。ただ、ネット上では本についてのいろいろな記事があり、多少は何が書かれているか知っています」

 検察官「逃亡中の様子を出版したことについてどう思いますか」

 証人「まず、そんな本を書くこと自体、奇妙な話。私どもとしては(市橋被告が)失礼なことをしていると思う。こちらの気持ちを無視したこと。逃亡中の出来事をぬけぬけと書くことは、普通の人ではできないと思います。捜査当局に対する狡猾(こうかつ)なジェスチャーだと思います」

 《市橋被告は、この手記の印税を被害者弁済にあてるとしている。この点についても検察側から質問が出た》

 検察官「印税を出すと言っているがどう思いますか」

 証人「あまりにもひどい話。侮辱の極みです。彼が本によって何らかのお金を得るとしても、私の娘を殺して、殺人の成果物として得たものです。1ペニーたりとも受け取れません」

2011.7.11 13:20 (3/4ページ)

 検察官「あなた自身はどのような刑を求めますか」

 証人「最高刑を求めます。どの刑を求めるかというのはずっと考えていました。2人の娘とも話し合って理由を考えた。理由は、この男が私の娘に対して一切の慈悲もなく、あのようなことをしていたからです。そして、殺したまま捕まることなく暮らしていた。最高刑を求めます」

 《質問の最後に、検察側から他に述べたいことがあれば話すように促されると、ジュリアさんは堰(せき)を切ったように自分の思いを話し始めた》

 証人「私は良き妻であり、良き母親であることに徹してきた。美しい娘たちに恵まれ、支え合って生きてきた。娘たちは『私の世界』でした。その男が私の娘を奪ったのです。その理由がどうしても分からない」

 「娘と22年暮らせて幸せだった。裁判官、裁判員のみなさんが素晴らしい娘に恵まれている親ならば、今の私の気持ちが分かるはずです」

 《涙で時々言葉を詰まらせながら証言したジュリアさん。市橋被告は依然、身体の震えが止まらない様子だった》

 《続いて、弁護側からの質問が始まった。男性弁護人がゆっくりとした口調で質問していく》

 弁護人「この裁判に遺族として参加した理由はなんでしょうか」

 証人「卑劣さを理解していただくためです」

 弁護人「リンゼイさんが殺害されたと考える根拠は何なのでしょうか」

 証人「私には娘が自分で首を絞めたとか、窒息させたとは考えられないからです。それは他者によって行われたと思うからです」

2011.7.11 13:20 (4/4ページ)

 弁護人「被告人質問は聞きましたか」

 証人「はい」

 弁護人「裁判前に思っていたことと、被告人が法廷で述べたことと違っていましたか」

 証人「分かりません。そのような点を判断するのは裁判官の役目だと思います」

 弁護人「最後の質問になります。リンゼイさんがどうして亡くなったのかという被告人の説明を聞きましたか」

 証人「いいえ」

 《ここで、女性通訳から弁護側に先ほどの質問の意味が「事実を聞いたのか」か、「納得した」かどちらの意味かと尋ねた。弁護側は事実を聞いたのかという意味であることを伝え、再度、訳し直して同じ質問が行われた》

 《だが、ここで、検察側から誤導だと指摘があり、堀田真哉裁判長は質問を聞き直すように弁護側に伝えた》

 弁護人「リンゼイさんが亡くなった際の状況は聞きましたか」

 証人「はい」

 《弁護側の質問が終わり、検察側も最終尋問がないと答えた》

 裁判長「裁判所から質問があれば休廷後に質問します。それまで約20分間休廷し、午前11時55分からの再開とします」

 《休廷が告げられ、ジュリアさんは証言台からリンゼイさんの父、ウィリアムさんの隣の席に戻った。ウィリアムさんとジュリアさんは少し言葉を交わして退廷。市橋被告は、自力で立ち上がることができず、4人の刑務官に抱えられるようにして立ち上がった。退廷するまで、市橋被告の手の震えは止まることはなかった》




【英国女性殺害 市橋被告5日目(5)】「婚約者3カ月後に来日予定だった」リンゼイさん母、涙 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110711/trl11071113250009-n1.htm

2011.7.11 13:25 (1/3ページ)

 (11:55~12:15)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の第5回公判は、休憩を挟み再開した。リンゼイさんの母、ジュリアさんに対する裁判官、裁判員の証人尋問が始まる》

 《市橋被告は両腕を激しく震わせた状態で入廷。リンゼイさんの両親に一礼し、着席した後も体の震えは止まらなかった》

 《堀田真哉裁判長が再開を宣言し、裁判員に質問を促すと、右から2番目の男性裁判員が挙手した》

 裁判員「もしこの場に被告の両親がいたら、何か言いたいこと、聞いてみたいことはありますか」

 《多くの公判では、被告の肉親が情状証人として出廷する。しかし、市橋被告の両親は弁護側の要請に対し、出廷を拒否。捜査段階での調書の読み上げも行われず、息子の犯行を受けた両親の心情は、明らかにされないままだ》

2011.7.11 13:25 (2/3ページ)

 《ジュリアさんは少し考えた後、やや戸惑った様子で語り始めた》

 証人「質問に答えるのが難しいです。実は、考えたことがありませんでした。私は親の立場で話しています。親の立場からすれば、イチハシの両親の気持ちが推し量られます」

 《ジュリアさんは複雑な胸中を明かした上で、大学卒業後も仕送りで息子を生活させていた両親に対する厳しい心情ものぞかせた》

 証人「付け加えて言うと、事件当時イチハシは28歳で、仕事に就いていませんでした。リンゼイは22歳でしたが、(イギリスから)地球を半周もした場所で仕事を持ち、親から自立していました。私たちはリンゼイを自立した大人として扱っていました」

 《市橋被告は下を向いたまま、ジュリアさんの言葉に耳を傾けている。続いて、左陪席の女性裁判官が質問した》

 裁判官「リンゼイさんには婚約者がいました。2人にどんな家庭を築いてほしかったですか」

 証人「リンゼイと(婚約者の)□□(法廷では実名)は、大学に入学して1週間で出会い、その後恋愛関係になり、深く思い合うようになりました。リンゼイが日本に留学することになり、□□は本当に悲しがりました」

2011.7.11 13:25 (3/3ページ)

 「この年(平成19年)の1月にも1度来日し、(事件の3カ月後の)2007年6月からは日本で(英語を)教える計画を立てていました。教鞭(きょうべん)をとった後に2人は日本を旅行し、帰国する予定だったんです。2人は子供を4人ほしいと、いつも言っていました」

 《ジュリアさんは涙交じりで、まな娘の将来に思いをはせた》

 《ここで証人尋問は終了。証拠調べについての確認を終えた後、堀田真哉裁判長は休廷を告げた。午後の審理は1時15分から再開される》


Category:市橋達也の法廷ライブ

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市橋達也の法廷ライブ・7月11日第五回公判(6)~(9)

2011/07/11(Mon) 22:13

第五回公判(1)~(5)へ
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-280.html


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【英国女性殺害 市橋被告5日目(6)】「誰でも逃げる! 誰でも逃げる!」被告が逃走したわけ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110711/trl11071115290011-n1.htm

2011.7.11 15:27 (1/5ページ)

 (13:15~13:45)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の第5回公判は約1時間の休廷を挟んで再開した。午後は情状証人として、市橋被告の大学時代の恩師2人が証言台に立つ》

 《刑事裁判では通常、被告の肉親が情状証人として法廷に立つことが多いが、岐阜県内に住む市橋被告の両親が出廷を拒否したため、代わって市橋被告が千葉大学に通っていた当時の恩師2人が出廷することになった》

 《午後1時15分、堀田真哉裁判長が入廷したのに続いて、傍聴席から向かって左側の扉から市橋被告が法廷に入ってきた。うつむいたままで憔悴(しょうすい)したような表情だ》

 裁判長「それでは再開します」

 《ここで情状証人の出廷に先立って弁護側が証拠を追加請求した。「被害弁償金について」と題するもので、市橋被告側が弁償金として準備した資金が今年5月末現在で912万円にのぼったとするものだ》

 弁護人「出版社から印税の支払いがなされたのが(今年)4月から5月にかけてで、公判前整理手続きに間に合いませんでした」

 《市橋被告は、逮捕されるまでの2年7カ月の逃走生活をつづった手記を出版。この印税をリンゼイさんの遺族への被害弁償に充てるとしていた。検察側も同意し、証拠に追加された》

2011.7.11 15:27 (2/5ページ)

 《続いて男性弁護人が、遺族への謝罪の言葉をつづった市橋被告の調書を読み上げ始める》

 弁護人「私は怖くなって逃げました。『彼女の人生は彼女のもの』と気づいて怖くなって逃げました。彼女がふと戻ってくればと願っていました。あなた方(リンゼイさんの家族)と同じ願いでした」

 「しかし、生き返らないと気づき、その後、建設現場で働いたり、顔を変えたりしました。最下層の作業員として働き、苦しいとき、『彼女の苦しみはこんなものじゃない』と自分に言い聞かせて働きました」

 《市橋被告の手記によると、市橋被告は自宅に訪ねてきた警察官を振り払って逃走後、北は青森から南は沖縄の離島まで行き来しながら、断続的に大阪で建築現場の作業員として働いていた》

 弁護人「アスベストの粉塵(ふんじん)にまみれ、きつく、汚い仕事も罪の償いだと思って働きました。しかし、罪の償いなんかにはなっていませんでした。あなた方の苦しみはこんなものではなかった」

 「しかし、『誰だって逃げる!』『誰だって逃げる!』と2年7カ月間逃げ続けました。本当に申し訳ありませんでした。彼女は亡くなって何も話せません。私だけが事件のことを話すのはフェアじゃない、弱さ故に言い訳になると、何も話しませんでした」

 《男性弁護人はやや早口で読み上げていく。それを裁判員らがじっと見つめている》

 弁護人「しかし、私には、責任があります。私は責任を取るつもりです。私が死ぬそのときまで責任を背負っていきます」

2011.7.11 15:27 (3/5ページ)

 「彼女の人生は彼女のもの、彼女の家族のもの、そして将来生まれてくる彼女の子供たちのものでした。それに気づくことができなかった。気づくべきでした」

 《この後、弁護人は「本当に申し訳ありませんでした」との謝罪の言葉を4回繰り返した。調書は「私は、彼女の人生、家族の人生を壊してしまいました」と結ばれていた》

 《続いて弁護人は、市橋被告のリンゼイさんへの謝罪の手紙を読み上げ始めた》

 弁護人「リンゼイ・アン・ホーカーさんへ。あなたの短すぎる人生での恐怖、怒り、悲しみを、自分でしっかり分からなければいけないと思うことが償いのスタートと思います」

 「いまもしっかり分かっていないのかもしれません。あなたのことを第一に思い続けることが償いのスタートなのかもしれません。いま差し入れてもらった聖書を読み続け、聖書の書き写しを始めています。償いになるかは分かりません。申し訳ありませんでした。市橋達也」

 《ここで若い女性弁護人に読み上げが交代する。弁護人は別の証拠として市橋被告が千葉大園芸学部に在学中、市橋被告がデザインした作品について紹介した学内の小冊子を提示し、それが法廷の壁に設置された大型モニターに映し出された》

 弁護人「(冊子には)市橋被告について『デザイン力が突出している』と書かれています」

 《続いて弁護側の証拠として、市橋被告の大学時代の卒業論文の要旨について読み上げられた》

2011.7.11 15:27 (4/5ページ)

 《次に女性弁護人が、市橋被告が手記の出版に至った経緯について記した調書を読み上げ始めた》

 弁護人「出版したのは、被害弁償に充てるためです。印税は遺族にお支払いしたいと考えています。ぜひ受け取ってもらいたい」

 《出版の経緯についての調書で市橋被告は3つの責任があるとした。一つは刑事責任、二つめは道義的責任、三つめは民事的責任とし、一つめと二つめについては「裁判を受け、死ぬまで背負う」とした》

 弁護人「しかし、民事については背負えません、私はお金を持っていないからです。事件に両親は関係がありません。責められるべきは私です。どうすべきか悩み、本を出しました」

 「出版することで(ご遺族が)嫌悪感を持たれるかもしれません。しかし、本にしたことはお金をつくって受け取ってもらいたかったからです。リンゼイさんは生き返りません。それでも3つの責任を果たしていきたい。本当に申し訳ありませんでした」

 《この後、検察側がさらに市橋被告に追加質問をしたいと述べた。堀田裁判長は後ほど協議するとし、情状証人への尋問に移った》

 《白髪交じりの髪に黒いスーツを着た年配の男性が証言台に進む。千葉大大学院名誉教授の本山直樹さんだ。本山さんは市橋被告が同大園芸学部に在学中、空手同好会の顧問として市橋被告に接してきた》

 《さらに、本山さんは昨年2月に「市橋達也君の適正な裁判を支援する会」を結成し、インターネットなどを通じて「償いをしなければならないのは当然だが、元教師として市橋君に適正な裁判を受けさせたい」と訴えてきた》

2011.7.11 15:27 (5/5ページ)

 《堀田裁判長に促されて本山さんは宣誓した後、証言台の席に着いた。年配の男性弁護人が質問に立った》

 弁護人「それでは経歴についてうかがいます」

 証人「千葉大学を卒業後、(米国の)ノースカロライナ州立大で10年間、農薬の毒性について研究し、千葉大学でおよそ30年間教鞭(きょうべん)を執って定年後、2008年(平成20)から東京農業大学で客員教授をしています」

 弁護人「3年ほど前、中国から輸入されたギョーザで中毒が起きた事件は知っていますか」

 証人「殺虫剤を混入された事件で、千葉の警察の依頼で同種の殺虫剤の成分について情報提供をしました」

 《証言台の真後ろに座る市橋被告はうなだれた姿勢のまま、恩師の証言を聞いている》




【英国女性殺害 市橋被告5日目(7)】ストーカー電話、通販購入なりすまし…「支援する会」恩師への壮絶いやがらせ - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110711/trl11071116070012-n1.htm

2011.7.11 16:05 (1/5ページ)

 (13:45~14:15)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の第5回公判。市橋被告の千葉大園芸学部在籍時に担当教員だった同大大学院の本山直樹名誉教授に対する弁護側証人尋問が続く》

 弁護人「『市橋』とは千葉大で出会ったんですね」

 証人「現職の時には体育会空手部の顧問をしていました。園芸学部の空手同好会でも指導をしており、市橋君も部員としてけいこしていました」

 《男性弁護人が市橋被告を「市橋」や「市橋達也」などと呼び捨てするのに対し、本山さんは「市橋君」と呼ぶのが特徴的だ》

 弁護人「千葉大は西千葉にありますが、園芸学部は松戸にありますね」

 証人「はい」

 《リンゼイさんの母、ジュリアさんは身を乗り出し、市橋被告をのぞき込む。恩師を前にどのような思いでいるのかが気になるのだろうか》

 弁護人「(園芸学部空手部同好会の)空手部員は何人くらいいましたか」

 証人「通常は20~30人くらいですが、彼の時代は少なく、5~10人くらいでした」

 弁護人「1週間にどれくらい練習していましたか」

 証人「時代によって違いますが、当時は週1、2回、昼休みに練習していました」

 弁護人「市橋が入会したとき、どのように感じましたか」

 証人「入会申込書にスポーツ歴を記入してもらいますが、中学時代にバスケットボール、高校時代には陸上の経験があり、大型選手になると思いました」

2011.7.11 16:05 (2/5ページ)

 弁護人「空手は肉体のほか、精神面の訓練にもなる。どのように指導していましたか」

 証人「空手は武道であり、その他のスポーツとは違う。昼に1時間の練習だが、必ず床をぞうきんがけさせ、ロッカー室の掃除もさせていました」

 弁護人「2007年(平成19年)3月下旬に市橋のことが報道されたことは記憶にありますか」

 証人「あります」

 弁護人「千葉大学や証人の所に取材はありましたか」

 証人「殺到しました」

 《本山さんは、当初取材制限がなかったが、校内で手当たり次第に取材活動が行われるようになったと説明。教育環境が保たれなくなったことから、窓口を学部長に一本化し、許可制にしたという》

 弁護人「証人の所にも警察の協力要請はありましたか」

 証人「千葉県警の刑事が来て、同好会に在籍していたころの名簿を渡しました」

 弁護人「逃亡したことは報道で知っていましたか」

 証人「はい」

 弁護人「市橋は逃げたりしないで、どうすべきだったと思いましたか」

 証人「当然、逃げるのではなく、責任を持つべきだと思いました。出頭して、ありのままを述べるべきだと思いました」

 《本山さんは21年11月、「市橋達也君に告ぐ」と題する文章を自らのホームページに掲載。逃走中の市橋被告に自主的な出頭を呼びかけている》

 弁護人「ブログに市橋個人の記事を載せましたか」

 証人「逃亡して、しばらくして自殺したと思っていたが、2年数カ月後に整形して、生き延びていたことを知った。ブログを見た市橋君が連絡してくれば、一緒に出頭するか、もしくは(1人でも)出頭してほしいと思いました」

2011.7.11 16:05 (3/5ページ)

 《市橋被告は事件後、自宅マンションを訪れた捜査員を振り切って逃走。その後、2年7カ月に渡って逃亡生活を送っていた》

 《市橋被告は自身の手記で、建設会社などで働き、愛知・名古屋市で顔に整形手術を施すなどしていたと記している。ただ、細かな逃走の経緯について、争点となっていないため、公判では明らかにされていない》

 弁護人「市橋達也が裁判を受けているがどのように感じますか」

 証人「まず(事件発生時に)報道をみて、同姓同名の他の学生がいるのかと思いました。逮捕以降は(市橋被告の)証言と検察側の言い分が食い違っているようなので、事実が明らかにされ、判決が出されることを望んでいます」

 弁護人「学生に対してはどのような思いがありますか」

 証人「すべて学生は教師にとって自分の子。社会に出て活躍してほしいと思います」

 《本山さんに対する男性弁護士の質問は、本山さんが昨年2月に設立した「市橋達也君の適正な裁判を支援する会」に移った》

 弁護人「設立の目的や趣旨は?」

 証人「市橋君が身柄を拘束された後、現在の弁護団が弁護に当たり信頼関係を築きました。ただ、市橋君に経済力がないので、弁護活動するのに不利が生じる。これでは適正にならないと思い、募金活動を始めました。裁判資金を集めたいと思って始めた」

 《証言台に座るスーツ姿の本山さんは背筋を伸ばし、質問にハッキリとした口調で答えている。一方、市橋被告はうつむいたままだ》

 弁護人「市橋被告に対し、いろいろな報道がありました。公正な裁判が妨げられると思いますか」

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 証人「はい。当時、報道は過熱し、『(ロス疑惑の)三浦和義』のときと同じような雰囲気がありました。虚像が作られ、袋だたきにされ、リンチになる、と。これではだめだと思いました」

 《本山さんは、ロス疑惑の容疑者として米自治領サイパンで拘束され、ロス市警の留置場で自殺した元会社社長、三浦和義さん=日本で無罪確定=を例に挙げ、報道の過熱ぶりをアピールした》

 弁護人「先ほど、弁護士に対する費用を集めるということでしたが、裁判の実費ということですか」

 証人「当初、最低限、書類のコピー代と証言を取るための移動費用の実費と考えていました。ただ、弁護士生活も楽ではないということを報道で知り、残りは当然、弁護士費用として取ってもらいたいと考えています」

 《ジュリアさんは顔を手で覆ったまま、首を横に振る。本山さんの支援に納得がいかないのだろうか》

 弁護人「支援する会を設立し、1年半が経過しました。あなたに対する嫌がらせは?」

 証人「たくさんあります」

 《本山さんは嫌がらせの実例を挙げた。本山さんはうろたえることなく、しっかりとした口調で話したが、その中身は激しいものだった》

 証人「今日もメールでえげつない言葉がありました。ストーカーに相当する電話もあります。午前3時に10回も20回も鳴らされることがあります」

2011.7.11 16:05 (5/5ページ)

 「さらに私の携帯電話番号を使って、通販で購入をしています。架空の住所に送らせるため、運送会社や通販会社から問い合わせが来ます。これらが毎日続いているのです。300回以上です」

 《ここで、検察側が「予定時間をだいぶ過ぎている」と声を上げた。男性弁護士は「最後です」と応え、初めて「市橋被告」と呼んだ》

 弁護人「後ろにいる市橋被告に対し、どのように言ってあげたいですか」

 証人「(身柄が)拘束されているときには接見したかった。ぶん殴って、しかりつけてやりたかった。事実を述べさせ、反省させたかった。今は…」

 《本山さんが声に詰まる。涙交じりの鼻声になった。教え子に対する思いがあふれ出ているようだ》

 証人「どういう判決になるか分からないが、刑に服して反省し、生きることが許されるなら、20年、30年と成長するように社会貢献してほしい」

 弁護人「終わります」

 《法廷はここで、いったん休廷した》




【英国女性殺害 市橋被告5日目(8)】「立派な武闘家になれる」恩師、空手部時代の被告語る - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110711/trl11071116430013-n1.htm

2011.7.11 16:42 (1/4ページ)

 (15:00~15:15)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の第5回公判は約45分の休廷の後、千葉大大学院名誉教授の本山直樹さんへの証人尋問を再開した》

 《当初の予定では午後2時45分の再開予定だったが開始が約15分遅れた。その理由について、まず堀田真哉裁判長が説明を始めた》

 裁判長「今後の裁判の進行について協議しており、開始が遅れました。大変申し訳ありませんでした」

 《再開が告げられると、再び本山さんが証言台に立った。裁判長に促され、傍聴席から見て一番左側に座っている男性裁判員が本山さんに質問した。最初は市橋被告のために集まったという募金についてだ》

 裁判員「市橋被告を支援する会を設立しているそうですが、ご自身の寄付は、いくらぐらいだったのでしょうか」

 証人「私自身は13万円を寄付しています」

 《男性裁判員はメモを取りながら、質問を続けた》 裁判員「あともう1点質問です。空手の師範をされているということですが、園芸学部の空手部の活動はどのような活動をしているのでしょうか」

 証人「一般的な体育会系の空手部であれば、試合に出て優勝を目指すなどの目標もありますが、園芸学部の場合は学生のほか、教員や事務職員もいる。それなので、健康管理が主な目的となっています。外部に出て試合をやるということは全くありません」

2011.7.11 16:42 (2/4ページ)

 裁判員「それですと、先ほど『中高とスポーツ経験があり、大型選手になる印象』と証言していましたが、特に試合もないのならどういうことでしょうか」

 証人「運動能力が高く、修練を積めば黒帯になれるくらい、立派な武闘家になれるという意味で使いました」

 裁判員「段位の取得は行っているのでしょうか」

 証人「一時期、段位の取得を行っていることはありましたが、市橋被告が所属しているときは、特に取得はしていませんでした」

 《男性裁判員は小声で「以上です」と堀田裁判長に伝えた。堀田裁判長は、別の裁判員を見渡して他に質問がないことを確認した上で、本山さんの証人尋問が終わったことを告げる》

 裁判長「それでは終わりました。ありがとうございました。お帰りいただいて結構です」

 《本山さんはカバンをもってすっと立ち上がり、裁判長や弁護側に一礼した後、法廷から退廷する際、被告人席に座る市橋被告の方に一瞬、目を向けた。しかし、市橋被告はうつむいたままで、本山さんはそのまま足早に法廷をあとにした》

 《続いて、2人目の証人が呼ばれた。白髪交じりの細身の男性。市橋被告が千葉大在学中、同大の研究室で副指導教員を務めていた◇◇さん(法廷では実名)だ。証言台に立ち、弁護側の質問が始まった》

 弁護人「証人の職業を教えてください」

 証人「千葉大の教授です」

 弁護人「具体的には、どういった役職ですか」

 証人「園芸学研究科の教授です」

2011.7.11 16:42 (3/4ページ)

 弁護人「証人と市橋被告の関係はどのようなものでしょうか」

 証人「彼が卒論生として研究室に配属になったとき、副指導教員でした。2004(平成16)年度ごろのことでした」

 《男性弁護人が、証人として出廷した理由について◇◇さんに尋ねていく》

 弁護人「証人は市橋被告が殺人や強姦致死罪などで裁判を受けていることは知っていますね」

 証人「はい」

 弁護人「何を伝えようとして裁判に出廷したのですか」

 証人「彼とは1年とちょっとだけのことですが、当時の私の知っていることが役に立てばと思い、出廷しました。それから、彼の証人はほとんどいないということで、公正な裁判になるよう、こちら(弁護)側の証人として出ようと思いました」

 「私の知っている限りでは、まじめな普通の学生。そのことをお伝えしようと思います」

 《リンゼイさんの父、ウィリアムさんはじっと口の前で手を組み、通訳される証人の証言に耳を傾けている。母のジュリアさんはメガネをかけ、時折メモを取っている》

 《弁護側の質問は学生時代の市橋被告の様子に移っている》

 弁護人「市橋被告は庭園デザイン学について学んでいましたね」

 証人「はい」

 弁護人「簡単に言うとどんな学問ですか」

 証人「庭園や公園、都市の広場の設計を学習しています。演習も行う研究室でした」

 弁護人「市橋被告のゼミの出席度はどうでしたか」

 証人「可もなく、不可もなく普通の出席率でした」

 弁護人「市橋被告のデザインしたものが学内の小冊子に載っていたようですが、これを証人はどう評価していますか」

2011.7.11 16:42 (4/4ページ)

 証人「私はちらっとしか見ていないが、その小冊子には学生の優秀作品が掲載される。小冊子に載るということは、学生70~80人のうち3、4人の優秀作品に選ばれたということ。彼自身もデザインに自信があって研究室に来たんだと思います」

 《デザインの能力を教員からも高く評価されていた市橋被告。ウィリアムさんやジュリアさんの証人尋問が行われていたときはひどく震えていたが、この時は少し落ち着いた様子で◇◇さんの証言に耳を傾けている》

 弁護人「卒業論文での取り組みはいかがでしたか」

 証人「彼の卒論で印象的だったのは、自分から(千葉県内の)テーマパークの植栽を調べたいとテーマを決めてきたこと。今の学生はぼーっとしていて、自分でテーマを決められない子も多いが、積極的に動いていた。定期的にリポートも提出していたし、入場のパスポートも購入して調べるなど、積極的に動く能動的な学生という印象だった」

 《市橋被告を弁護する証人が少ないと知り、証人として出廷した◇◇さん。その後ろに座る市橋被告は、ただじっとうつむいているだけだった》


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【英国女性殺害 市橋被告5日目(9)】似顔絵でコミュニケーション? 指導教授「なぜ捕まえてくれなかった」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110711/trl11071117220014-n1.htm

2011.7.11 17:15 (1/4ページ)

 (15:15~15:50)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の第5回公判は、千葉大で市橋被告の卒業研究を指導した男性教授の◇◇さん(法廷では実名)に対する弁護側の証人尋問が続いている》

 弁護人「市橋被告について印象に残っているエピソードがあれば教えてください」

 証人「普通の学生で特別なところはなかったが、よくスケッチを描いていました。彼の代は(岩手県の)平泉に見学旅行に行きましたが、よくスケッチをしていました。教授の似顔絵を描いて研究室のホームページ(HP)に使ったり、高齢の事務の方の似顔絵も描いたりしていました。設計、ものづくりが好きな学生なんだな、と感じていました」

 《市橋被告は、初対面のリンゼイさんの部屋に入った際にも「雰囲気を和ませたかった」と、リンゼイさんの似顔絵を描いていたことが、公判で明らかになっている。似顔絵がコミュニケーション手段だったのだろうか》

 弁護人「卒業後の進路については、どのように聞いていましたか」

 証人「特に聞いていませんでしたが、4年生の早い段階から留学すると話していて、相談を受けていた気がします」

2011.7.11 17:15 (2/4ページ)

 《◇◇さんは英語力を身につけ、大学時代の作品をまとめておくようアドバイスしたという。弁護側は、事件を知った際の感想について質問を移す》

 弁護人「今回の事件を知り、逃走したと知って、どう考えましたか」

 証人「考えたというより、普通の学生が普通に卒業したと思っていたので、大変驚きました。普通だった彼がそんなことをするんだな、と。警察が彼を逃してしまったときいて、何で捕まえてくれなかったんだ、逃げられれば逃げたくなるものだ。自殺しないでくれればいい、早く出頭してほしいと思いました」

 弁護人「市橋被告に何を望み、今後どうなってほしいですか」

 証人「犯した罪はひどいものと思います。普通の人でも自分の欲望に従って行動すればこうなってしまう。考えてほしいのは、彼は特に凶悪な性格だったわけではなく、そういう(普通の)人間だったということ。こういうことをした責任を取ってほしいし、裁判(判決)に従ってほしいです」

 弁護人「市橋被告にかけたい言葉はありますか」

 証人「まず、自分にも子供がいますし、自分が被害者の親だったら、と思うといたたまれない気持ちになります。彼には『自分が被害者の親だったら』と想像してほしい。彼はクリエーティブで創造力がある。完全に自分を被害者の側において考えてほしい。彼には考える時間が足りない。もっと想像力を働かせる時間を作ってあげてほしい」

2011.7.11 17:15 (3/4ページ)

 《反省を深める時間が必要と訴える◇◇さんに、弁護人が最後の質問を行う》

 弁護人「裁判員、裁判官に伝えたいことはありますか」

 証人「今回、(リンゼイさんの)ご両親もいる前で、弁護側の証人に立つということに非常に悩みました。彼についてより多くの情報をお伝えし、少しでも公正な裁判がなされてほしいと思い、出廷しました」

 《語調を強め、◇◇さんは量刑についての主張を訴える》

 証人「彼が(事件から)逃げようとして極刑を受け入れ『自分で自分を処理する』、私はそうであってはならないと思います。彼は被害者の立場に立って苦しむ必要があります。そうでないと、彼にとってもリンゼイさん側にとっても、いいことにはならないと思います」

 《リンゼイさんの母、ジュリアさんは顔を右手で覆ったまま、通訳の言葉に耳を傾けている》

 《検察側の反対尋問はなく、法廷は約15分の休憩に入った》

 《午後3時45分。法廷が再開すると、裁判官・裁判員の質問に入る。傍聴席から向かって右から2番目の男性裁判員が挙手した》

 裁判員「市橋被告の設計デザインの傾向など、印象に残っていることがあれば教えてください」

2011.7.11 17:15 (4/4ページ)

 証人「4年生になると研究論文として卒業研究を仕上げる作業になります。設計そのものの指導はしていませんが、過去の大学の作品集に載っていた彼の作品は、使う人のことをよく考えた作品でした」

 《男性裁判員が続けて質問する》

 裁判員「市橋被告を『創造力のある人間』とおっしゃりましたが、創造力を感じさせるエピソードはありますか」

 証人「卒業研究のテーマを明確にするのは通常の学生には難しいし、最近は『先生、どうすればいいですか』という学生ばかりです。彼はテーマを持ち、計画的で、やりたいことがはっきりしていました。平泉の見学旅行でも、『ここまで来たからもうちょっと北を見てくる』といって旅行を続けていた。何もしないでぼーっとしている人間より、生き生きとしていました」

 《ここで◇◇さんに対する証人尋問は終了。◇◇さんは検察側にいるリンゼイさんの両親の方に一礼した後、目の前の市橋被告にも大きく頭を下げたが、市橋被告はかすかに首を動かすだけだった》


Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 整形捏造 

Category:市橋達也の法廷ライブ

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市橋達也の法廷ライブ・7月11日第五回公判(10)~(11)追加質問

2011/07/11(Mon) 22:30




【英国女性殺害 市橋被告5日目(10)】「周りの壁が迫まり、呼吸できなく…」被告、声を絞り出し - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110711/trl11071118070015-n1.htm

2011.7.11 18:03 (1/5ページ)

 (15:50~16:24)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判第5回公判は、市橋被告に対する追加の質問が行われた》

 《この日の公判で検察側が追加質問を求め、堀田真哉裁判長がこれを許可。検察側、弁護側双方に約10分ずつ被告に対する質問を認めた》

 裁判長「被告は証言台に来てください」

 《若い男性検察官が質問に立つ。市橋被告の自宅マンションの玄関を写した2枚の写真が法廷内の大型モニターに映し出された》

 検察官「自宅玄関が写っていますね?」

 被告「はい」

 《市橋被告が消え入りそうな声で答える》

 検察官「この玄関の棚は、リンゼイさんを縛った結束バンドを入れていた棚ですね。短いバンドの袋はいつ開けましたか」

 《これまでの公判では、市橋被告の自宅玄関の棚には、45センチサイズの結束バンドと30センチサイズのバンドが入っていたとされる》

 被告「30センチの袋は事件当日に開けています」

 検察官「当日のどの時点で?」

 被告「45センチのものを使い切ったと思って、30センチの袋を開けました」

 検察官「強姦の後?」

 被告「そうです」

2011.7.11 18:03 (2/5ページ)

 《市橋被告は比較的はっきりした口調で答えた》

 検察官「リンゼイさんに着せたパーカが切られていますが、いつ切ったのですか」

 《これまでの公判によると、市橋被告は強姦後、裸にしたリンゼイさんに自分のパーカを着せたとされる》

 被告「はっきり覚えていません。リンゼイさんが動かなくなるまでは、パーカを着ていました。26日に脱がせた後、切ったのだと思います」

 検察官「何のために切った?」

 被告「なぜ…私が…切ったのかは分かりません」

 《市橋被告は震える声で一言一言、区切るように答えた。これまでの証言でも市橋被告は記憶が鮮明でない証言をする際、声がうわずったり、震えたりしていた》

 《この後、検察官は4畳半の和室に尿の痕跡があった理由を尋ねた。市橋被告は「分からない。すいません」と答えた》

 《傍聴席から向かって右から2番目の若い男性裁判員はあごに手を当て、考え込むように聞いている》

 検察官「ご遺体の足の結束バンドに、さらに2つのバンドがついていたのは、両手、両足のバンドをつなごうとしていたのではないですか」

 《これまでの公判で、リンゼイさんの家族の代理人の弁護士が、1本の結束バンドに別の結束バンドが結ばれていたことに疑問を示していた。この点について検察側が追及していく》

2011.7.11 18:03 (3/5ページ)

 被告「違います」

 検察官「なぜ連結されていたのですか」

 被告「長いバンドは何回か切って、すぐになくなってしまいました。そこで封を開けていない30センチのバンドがあることに思い当たりました」

 「でも(30センチのバンド)1本じゃ、短くてはめることができない。輪を作ってつなげて長くして手首、足首にはめようとしました。それが発見されたのだと思います」

 《向かって右から3番目の男性裁判員は口に手を当て真剣なまなざしで市橋被告を見ている》

 検察官「連結した結束バンドで被害者を縛ったことは?」

 被告「あります」

 検察官「具体的には?」

 《市橋被告は「30センチのバンドを…」と説明しようとするが、うまくいかずに何度も言い直す。市橋被告は、30センチのものをつなげて1つの輪にし、手首、足首を縛ろうとしたと説明する》

 検察官「手錠のようにしたのでは?」

 被告「手錠のようにしたのではありません。手錠は左と右の輪が別れていますが、(私は)1本にしたものを手首、足首に回してはめました」

 《この後、検察官の質問に対して市橋被告は、この30センチのバンドで作った輪をリンゼイさんの足首にはめ、その後、45センチのものが1本残っていたのを見つけ、さらに上からそれをはめたとの説明を加えた》

2011.7.11 18:03 (4/5ページ)

 《代わって中年の男性弁護人が質問に立った》

 《弁護人は結束バンドを玄関の棚に保存していた状況と犯行時、バンドを取り出したときの状況について追加の質問をした。裁判員らがしきりにメモを取っている》

 弁護人「話が変わりますが、被害者に掛けたという上着は、被害者に会いに行ったときに来ていた上着と同じですね?」

 被告「同じものです」

 《大型モニターに茶色の長袖の上着の写真が映し出された。弁護人が情状面の質問に質問内容を変えた》

 弁護人「この裁判で、リンゼイさんのお父さん、お母さんの証言を聞きましたね?」

 被告「聞きました」

 弁護人「とても苦しんでいらっしゃることは分かりましたか」

 被告「はい」

 《市橋被告の声が激しく震えだした》

 弁護人「聞いてどう思いました?」

 《弁護人は、前に手を組み、市橋被告の顔を見ながら諭すような口調で質問する》

 被告「私は…この先…苦しまなくてはいけません…と思いました」

 《震える声で、やっとのように絞り出した》

 弁護人「『被害者の立場に立って想像しなければ』との◇◇さん(法廷では実名)の話も聞きましたね?」

 《◇◇さんは、この質問の前に情状証人として法廷に立った市橋被告の大学時代の指導教授のことだ》

 被告「聞きました」

2011.7.11 18:03 (5/5ページ)

 弁護人「あなたに足りないものは、このことでは?」

 被告「はい」

 弁護人「被害者への手紙に加えて話すことは?」

 《この法廷で、市橋被告がリンゼイさんにあてて書いた手紙が弁護側の証拠として読み上げられていた》

 《「はあ、はあ」という市橋被告の激しい息づかいがマイクを通じて聞こえてくる》

 被告「リンゼイさんの最期の気持ち、苦しくて、怖くて、つらかったと思います…」

 《徐々に涙声になっていく。はなをすする音も法廷に響く》

 被告「それを考えると、苦しくなります…。周りの壁が迫ってきます。呼吸ができなくなります…。でもそれをやったのは私です」

 《やっと絞り出したというような声で言い切った》

 被告「私はリンゼイさんの気持ちをこれからずっと考えていかなければなりません…。と思います」

 弁護人「被害者にとってあなたはどう見えていると思いますか」

 被告「けものに見えていると思います」

 弁護人「あなたの一番の罪は何だろう?」

 被告「一番の罪…。リンゼイさんに、怖い思いをさせ、苦しませ、死なせてしまったことです」

 《市橋被告の声の震えが収まらない。右から3番目の男性裁判員は身を乗り出すように、市橋被告の表情をうかがっている》

 弁護人「(リンゼイさんの)ご両親の『最高に重い罪になってほしい』との言葉は聞きましたか」

 被告「はい。聞いています」

 弁護人「その証言についてどう思っています?」

 被告「私はそれを重く受け止めなければいけないと思います」

 《リンゼイさんの母、ジュリアさんは通訳の言葉を聞き逃すまいとするように顔を傾けて震える市橋被告の証言を聞いている》




【英国女性殺害 市橋被告5日目(11)完】「私の中は自分勝手であふれている」被告発言にリンゼイさん父、激しく同意 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110711/trl11071118290016-n1.htm

2011.7.11 18:25 (1/5ページ)

 (16:25~16:55)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の第5回公判。弁護側による被告人質問が続く》

 弁護人「自分でどういう罪が相当か考えたことはありますか」

 被告「ありません。私は裁かれる身です。裁判で何があったか話をすることだけ。あとは裁判所にお任せします。それ以上考えるべきではないと思っています」

 弁護人「今、罪の深さが分かっていますか」

 被告「いいえ」

 《罪の深さが分からないとする市橋被告の回答に、男性弁護人は改めて聞き直した》

 弁護人「まだ、足りないということ?」

 被告「はい」

 弁護人「一生かけて罪と向き合っていく?」

 被告「その…。はい」

 《証言台の席に座る市橋被告は、両手のこぶしをそれぞれ握りしめている》

 弁護人「事件のとき、本当に思っていたら、少なくとも警察に連絡したり、逃げなかったと思うんだけど」

 被告「そうです」

 弁護人「2年7カ月、もっと早く出頭すべきだったのでは」

 被告「そうです」

2011.7.11 18:25 (2/5ページ)

 弁護人「なぜできなかった?」

 被告「私の中は自分勝手であふれています。私がリンゼイさんにした行為に向かい合うということをしませんでした。リンゼイさんにした行為の責任を取ることが怖かった。だから、『誰だって逃げる。誰だって逃げるんだ』と言い聞かせて逃げていました。本当に卑怯(ひきょう)でした」

 弁護人「本件以外にこれまでに女性を殴ったことはありますか」

 被告「ありません」

 弁護人「無理矢理の性行為を強要したことは?」

 被告「ありません」

 《涙声ではなをすする市橋被告。弁護士に促され、手に握りしめていた赤いハンカチで「ずずずっ」とはなをかんだ》

 弁護人「なんでこんな事件を起こしたの?」

 被告「逃げていた間に考えたのですが、私が自分がした行為に責任を取ろうとせず、逃げてきたからです」

 《男性弁護士はたたみかけるように質問を続ける。市橋被告を説き伏せているようだ》

 弁護人「被害者に部屋に入ってもらって、ハグ(抱き合うこと)をしようとしましたね。拒否された時点で止めればよかったのではないですか」

 被告「そうです」

 弁護人「強姦しておいて人間関係をつくろうなんてごまかしでしょ」

 被告「逃げです」

2011.7.11 18:25 (3/5ページ)

 弁護人「向かい合わないから殴っちゃうんでしょ」

 被告「はい、そうです」

 弁護人「そのときに責任を取らないから、アザができちゃって、1週間(自宅に)帰せない。これもごまかし」

 被告「はい」

 弁護人「そのつど、やったことに責任を取らないから、最悪の結果になったんでしょ」

 被告「はい」

 弁護人「『逃げて、誰だって逃げる』。全部自分、自分、自分でしょ」

 被告「はい」

 《市橋被告は7日の被告人質問で、自宅玄関でリンゼイさんに抱きついた理由を「誘惑に負けた」と説明している。拒否されて廊下に押し倒して乱暴した後に、リンゼイさんの言動に腹を立てて顔を殴ったとされる》

 弁護人「責任をね、取らないからね、こういう形であなたの人生がめちゃくちゃになったんでしょ」

 被告「はい」

 弁護人「もう、だから、責任から逃げるつもりはない?」

 被告「…」

 《市橋被告は、体を震わせながらうなずいた》

 弁護人「もう逃げたくないんでしょ」

 被告「…」

 《言葉を出せない市橋被告は、もう一度うなずいて反応した》

 弁護人「被害者に1点でも落ち度は?」

 被告「ないです。ありません」

 弁護人「今後、責任転嫁はしませんね」

2011.7.11 18:25 (4/5ページ)

 被告「しません」

 《検察側後部の席に座るリンゼイさんの父、ウィリアムさんと母、ジュリアさんは市橋被告の顔をのぞき込もうとした》

 弁護人「そういう気持ちで証言したと誓えますね」

 被告「はい」

 《ウィリアムさんは口を真一文字に結び、顔をしかめた。男性弁護士は市橋被告が出版した手記について質問した》

 弁護人「責任を取る方法として?」

 被告「そのときは浅はかにもそう考えました。申し訳ありませんでした」

 《市橋被告は、公判で刑事責任を取り、リンゼイさんの気持ちや家族を考えて生きていくことで道義的責任を取りたいと主張した》

 《市橋被告はさらに強く、左手のハンカチを握りしめた。ウィリアムさんは顔を横にふる。市橋被告の考えに納得がいかないのだろうか》

 弁護人「(手記の執筆は)被害者への弁償、民事責任と考えている?」

 被告「そう考えていました」

 弁護人「弁償として申し入れた金額は?」

 被告「分かっています」

 弁護人「金額は?」

 被告「912万9885円と聞いています」

 弁護人「でも、(リンゼイさんの遺族は)1円も受け取るつもりはない、と。それを聞いてどう思いますか」

2011.7.11 18:25 (5/5ページ)

 被告「本当に申し訳ありません。私はリンゼイさんの家族の立場を考えなくてはいけないと思っています」

 《男性弁護士は、手記の印税を受け取ってもらえない場合について質問。市橋被告は手を付けるつもりはないと説明した》

 弁護人「受けとってもらえないということだが、お金はどうするつもり?」

 被告「弁護士の先生に相談して、何か社会に役立ててもらおうと思っています」

 「私は、人間以下の行為をしました。でも、よい人間になりたかった。実際には悪でした」

 《通訳を介して説明を聞くウィリアムさん。2度うなずき、ジュリアさんに小声で話しかけた》

 弁護人「今日まで自分の親と会ったり、連絡したことは?」

 被告「ありません」

 弁護人「理由は?」

 被告「リンゼイさんが両親と会えないようにしたのは私。その私が両親と連絡を取ることはできないと思いました」

 弁護人「自分の親に対してどう思う」

 被告「事件を起こすまで、たくさんのチャンスをくれました。でも、感謝することができなかった。ただ、迷惑をたくさんかけました。その迷惑を考えるといえることはありません」

 《男性弁護士は、市橋被告が拘置所内に聖書の差し入れを受けたことを明らかにした。市橋被告は印象に残った部分を説明した》

 《弁護側の被告人質問が終了し、堀田真哉裁判長が閉廷を告げた》

 《第6回公判は12日午前10時から始まり、市橋被告に対する論告求刑が行われる》

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Category:市橋達也の法廷ライブ

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市橋達也の法廷ライブ・補足、解説2

2011/07/12(Tue) 18:14

市橋達也の法廷ライブの補足・解説
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-274.html


今回のブログエントリでは第二回公判の証人尋問に登場した頭髪の一部を緑色に染めた女性医師について検証する。その後に、弁護団の再鑑定の結果はいずこ?という謎を解いてみたい。


第二回公判
市橋達也の法廷ライブ・7月5日第二回公判(1)~(3)
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-272.html
市橋達也の法廷ライブ・7月5日第二回公判(4)~(8)
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-273.html



第二回公判
---------------------------------[抜粋]

 裁判長「それでは開廷いたします」

 《堀田裁判長に促され、本日の証人であるリンゼイさんの遺体の司法解剖を担当した女性医師が左側後方から入廷してきた。小柄で眼鏡をかけ、髪は一部緑色に染めている

 《堀田裁判長は名前や生年月日などを確認した後、女性医師に証人としての宣誓を読み上げるよう求め、女性医師は宣誓した》

 《それでは始めます。証人(女性医師)はリンゼイさんの司法解剖を担当しましたね》

 証人「はい」

 《女性通訳が、早口でリンゼイさんの両親に英語で通訳していく》

 《続いて、検察官は大型モニターに、女性医師の所属と資格をまとめたものを映し出した。それによると、千葉大大学院医学研究院法医学教室に所属。資格は医師、医学博士。専門は法医学となっている》

 《次に、女性の経歴についても確認した上で尋ねる》

 検察官「そうすると、法医学の勤務は12年ですか」

 証人「はい」

 検察官「これまでに何体くらい司法解剖を担当しましたか」

 証人「およそ60から70件です」

[中略]

 《傍聴席から見える大型モニターは消えたが、証言台席と、裁判員、検察官、弁護人らの前にある小型モニターには写真が映し出されていくようだ》

 検察官「まず顔面の写真について説明してください」

 証人「(1)と書いてある部分は、右目の周りが皮下出血、いわゆるあざがみられます。皮下を開けると、筋肉が挫滅、つまりつぶれている状況です。
 (2)と書いてあるところも、皮下を開けると皮下脂肪に出血がありました。[中略]
 (3)は鼻のところの皮膚がへこんでいます。圧痕(あっこん)がみられました。
 (4)は表皮剥脱(ひょうひはくだつ)といって皮膚の表の層が取れている状態です」

[中略]

 弁護人「今までの経験についてお聞きします。今まであわせて、700~800の遺体を解剖してきたということでよいですか」

 証人「介助を含めればもっとやっていますが、若いころは少なかったので、主執刀は400くらいかと。正確には覚えていませんが」

---------------------------------[抜粋]



この、頭髪の一部を緑色に染めた女性医師は、さも自分がリンゼイさんの主執刀だと言わんばかりに説明するが、千葉大大学院医学研究院法医学教室の2007年当時といえば大御所、岩瀬博太郎教授が主執刀ではなかったか。岩瀬博太郎教授は法医学の著作もあり、現代の司法解剖に鋭くメスを入れるAI導入派の稀有な存在である。

T20101018GDK04907.jpg 

07年当時、岩瀬教授を差し置いて主執刀は有りえるか? かすかな疑問が謎を深めていく。では、2007年3月28日の岩瀬博太郎教授には先約があり、リンゼイさんの司法解剖はこの頭髪の一部を緑に染めた女性医師が担当したのだろうか。答えはこんなところにあった。本山直樹教授のブログ、2010年10月18日(謝罪の手紙の直後)の記事ではこう書かれている。

2010年10月18日
---------------------------------[抜粋]

今日は菅野弁護士の事務所を訪ねて、その後の支援金207,000円をお渡ししてきました。今日は第6回の公判前整理手続が行われましたが、検察側が強姦致死・殺人の根拠としていたリンゼイさんの死亡推定時刻を、事件の起こった3月25日午前10時ちょっと過ぎというのを取り下げて、26日夜までに死亡と変更したとのことです。
[中略]
警察はマニュアル通り遺体を検分して、死亡時刻の推定に重要な直腸温度(19.6℃)を測定記録し、その後遺体を冷蔵庫に保管してしまったので、28日に千葉大学医学部法医学教室岩瀬博太郎教授によって遺体解剖が行われた時には死亡時刻を推定することは不可能な状態でした。そこで、死後2日以内というような幅のある推定になったようです。検察側は、強姦致死・殺人が行われたとする自分たちの見立てに不都合な警察による直腸温度の測定記録を出さなかった(隠した?)のを、弁護側の証拠開示要求で開示せざるを得なくなり、さらに弁護側が検死報告書を別の大学の法医学教室の教授に再鑑定してもらった(私たちが提供した支援金が使われた)結果などに対して、死亡推定時刻を変更せざるを得なくなったようです。

---------------------------------[抜粋]

 houigaku_nnn.jpg 
当局はリンゼイさんの司法解剖を岩瀬博太郎教授に嘱託したことは明らかであろう。そもそも、以下のPDFファイルでは、

http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200702_673/067306.pdf
---------------------------------[抜粋]
鑑定受託者には死体解剖保存法第2条に定める
解剖医の資格は必要とはされないが、実際上は、
大学医学部又は医科大学の法医学教室の教授又
は助教授に嘱託されている。

---------------------------------[抜粋]

とも書かれている。つまり規定はないが大概は法医学教室の教授に司法解剖の執刀は嘱託されると言うわけだ。例外がなければ、所轄千葉県警主導のもとに行われたリンゼイさんの司法解剖は、事件当時千葉大大学院医学研究院法医学教室の教授である岩瀬博太郎教授に嘱託されるのが筋だ。

では、岩瀬博太郎教授はリンゼイさんの司法解剖を執刀したのだろうか?

岩瀬教授の著作「法医学者、死者と語る」を紹介したブログの記事を引いてみたい。そこには「法医学者、死者と語る」P55にはこう書かれてあるという。

http://blog.zaq.ne.jp/mainiti/article/352/
---------------------------------[抜粋]
「日本の解剖率の低さは日本人が解剖嫌いが原因ではない。ほかの国も日本人以上に解剖が嫌い。解剖率の低さは無責任行政と人出・設備不足の表れにすぎないのだ。英国人の方の解剖をしたが、遺体を極力傷つけないよう大使館経由で再三要請があった。
---------------------------------[抜粋]

疑いようがないであろう。英国人の司法解剖はそう多くはない。

では、この頭髪の一部を緑に染めた女性医師って一体誰なのよ?という話になる。

http://ameblo.jp/tomblo-0/entry-10923155670.html
---------------------------------[抜粋]
竪山辰美被告に対する第5回公判が千葉地裁で開かれ、千葉大法医学教室の早川睦医師が証人として現れた。

早川先生は髪の毛の一部が緑色をしていて、白髪の波床裁判長並みに目立っている。

ただの主婦なら「派手なおばさん」と片付けられそうだが、医学博士であるという事実がそうはさせないね。
アッパレです。
---------------------------------[抜粋]
竪山辰美被告の裁判で登場した千葉大大学院医学研究院法医学教室の医師も頭髪の一部を染めていたという。名前は早川睦。千葉大大学院医学研究院法医学教室に所属していることは間違いないようだ。プロフィールは、
http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/houi/staff/staff_hayakawa.html
こんな感じ。ピカチュウを顔写真に使っているが、派手なおばさんと見て間違いないだろう。

リンゼイさんの司法解剖は岩瀬博太郎教授が執刀を担当したのではなかったか?所見も岩瀬教授によるものにではなかったか?市橋の第二回公判で証人尋問に招かれた早川医師が、リンゼイさんの司法解剖に関わっていたことは否定こそ出来ないものの、岩瀬教授の立場以上では無かったはずだ。

岩瀬教授は著書で「英国人の方の解剖をしたが、遺体を極力傷つけないよう大使館経由で再三要請があった」と露骨な外圧に遭ったことを明かしている。リンゼイさん司法解剖は顔以外はメスを入れられなかったのではないか。ウィリアム・ホーカーさんがかつてタイムス紙に「僅かの隙間を残して全身アザだらけだった」と語っていることからもリンゼイさんは拷問に遭っていた。生前、全身アザだらけになるほどの拷問を受けていたはずである。この部分がばっさり切られているのはいささか腑に落ちないものであるが、イギリスの外圧に遭い岩瀬教授をしてまともに司法解剖できなかった背景があることを指摘しておきたい。

話を元に戻す。

さて、早川睦医師のうさんくささに気づかせてくれたのが、第二回公判の終盤に差し掛かったところで、早川医師が何気なく放った一言と、それに対する周囲の反応であった。


第二回公判
---------------------------------[抜粋]

 裁判長「問題ないということが確認できましたので続けます」

 《女性裁判官の質問に戻った》

 裁判官「顔面や手首に粘着テープの痕跡があったということですが、それ以外の場所ではなかったのですね」

 証人「その他の場所については鑑定書が手元にないので」

 《女性医師は申し訳なさそうに答える。検察官から小さなざわめきが起きた

---------------------------------[抜粋]



法廷ライブの記者ですら検察官のざわめきは見過ごすことはできなかったようだ。鑑定書が手元にないと答えられない?リンゼイさんの司法解剖を執刀したのではなかったか?「あの派手なおばさんは自分で何を言っているか分かっているのか?」検察官たちのざわめきが聞こえているようである。早川医師の「鑑定書が手元にないので」の一言でトリックに気づくことができた。




そもそも、リンゼイさんの死亡推定時刻は26日夜に変更されたのではなかったか。

25日10時過ぎだという検察側の見立ては論外だとして、26日未明までリンゼイさんは生きていたとする弁護団の主張すら否定されてしまったのではなかったか。

現弁護団の弁護費用を拠出している『市橋達也くんに適正な裁判を支援する会』代表である本山教授のブログで『さらに弁護側が検死報告書を別の大学の法医学教室の教授に再鑑定してもらった(私たちが提供した支援金が使われた)結果などに対して、死亡推定時刻を変更せざるを得なくなった』と指摘していたことは一体なんだったのか。

この時教授は、「支援金の中から50万円が拠出された」と報告していたはずだ。すでに330万円集められた支援金を教授の元に寄せた支援者に対し、教授はブログで市橋の近況や弁護団の弁護活動状況を報告している。デタラメを書くわけがない。

弁護団は検死報告書(死体検案書)を証拠開示請求し、別の法医学教室に鑑定を依頼しているのに、リンゼイさんの死亡推定時間を26日夜だとする法医学教室の鑑定結果は、どこに消えてしまったというのだろうか?

公判前整理手続で検察、弁護人、裁判官と三者納得ずくでリンゼイさんの死亡時間が変更されたのではなかったか。証拠としては取り下げてしまったということなのだろうか?

岩瀬博太郎教授の代打として証言台に立つ早川睦医師が検察、弁護団とともにしきりに訴えていたのが市橋がリンゼイさんを窒息死させた可能性である。窒息は3~5分で死に至るのだが、これらは全て急性窒息の説明である。他方、弁護団が再鑑定を依頼した別の法医学教室では、リンゼイさんの死因は“遷延性窒息”と鑑定されている。この話もどこかにすっ飛んでいった。

遷延性窒息に関しては、以下のPDFファイル
http://ir.twmu.ac.jp/dspace/bitstream/10470/13621/1/3011000014.pdf
昭和35年とは少々古いが、こんな風に説明している。

---------------------------------[抜粋]

窒息とは呼吸が阻止されるために起る障害である。窒息に関する従来の大多数の研究は,急性窒息すなわち法医学的には,総死,絞死,捷死に見られるように呼吸阻害後5~6分で死に至るものを対象としている。

然し窒息死の中には急性ではなく,極めてまたはやや緩慢な経過を辿って死を招来するものがある。[中略]また別の場合として,首つり自殺の途中で紐が切れ,失神中に救出手当をされたが及ばず数時間を経過して死亡した場合とか,他殺時,絞殺した犯人が,死んだと思って紐をゆるめて逃走してから,被害者は息を吹き返したが数時間後に死亡した例などがある。

急性窒息とは異るこれらの緩慢な経過を持つ窒息に対して,どういう名称をあたえるかは諸家により一致していない。慢性窒息,緩性窒息,亜急性窒息,遷延性窒息等の種々の用語を見るのである。しかし遷延性窒息という用語は,絡死,絞死などの際,一且息を吹ぎ返したが後数時間以上経て死亡するという例の如く,急激な頸部胸部の圧迫にもかかわらず,急性の死を免れて死期が遅延した場合に用いられた例もあり,そういう場合の用語として妥当であるように思われる。

---------------------------------[抜粋]


公判の議題に上がった窒息死、つまり、3~5分程度で死に至る窒息とは急性窒息のことである。他方、ここでは慢性窒息、緩性窒息と例を出し、中でも”急激な頸部胸部の圧迫にもかかわらず,急性の死を免れて死期が遅延した場合”が遷延性窒息となる。ひとえに窒息死といっても、急性窒息と遷延性窒息とでは雲泥の差があるということだ。

第二回公判の証人尋問の中でも、以下に抜粋する部分は重要である。

---------------------------------[抜粋]

 弁護人「被害者の顔に鬱血(うっけつ)ははっきり出ていたのですか」

 証人「顔面には著明でなかったです」

 裁判長「著明でないとはどういう意味ですか。かみ砕いて説明してください」

 《専門的なやりとりが続く中、堀田裁判長が口を挟んだ。裁判員が話題についていけていないことを危惧(きぐ)したようだ》

 証人「はっきりということではないということです

 《専門用語が多いせいか、女性通訳の通訳スピードも落ちている》

 弁護人「まぶたの裏に溢血点(いっけつてん)は出ていましたか」

 証人「認められませんでした

---------------------------------[抜粋]

リンゼイさんが頸部圧迫により急性窒息で死に至ったとしたならば、顔面の鬱血や瞼の裏に溢血点が認められてしかるべきである。窒息の三大要素が満たされながらも、顔面の鬱血もとまぶたの裏の溢血点も認められなかったということはどういう事か?リンゼイさんは急性窒息以外の窒息で死に至ったとも受け取れる。遷延性窒息であったと見るほうが妥当であろう。

弁護団は公判前整理手続で死体検案書や検死報告書を証拠開示請求し、独自に別の法医学教室に再鑑定を依頼した。1)リンゼイさんの死亡時刻は26日夜であること。2)死因は遷延性窒息であること。これらはリンゼイさんが死に至る前、生きながらに砂で埋められ窒息死した可能性を示し、さらに事件発覚当時ベランダに運び込まれたバスタブの中でリンゼイさんはまだ生きていた可能性をも示している。

教授がブログでこの再鑑定に際し、50万円支援金から拠出したと報告しているように、ちゃんとした法医学教室に再鑑定を依頼したのであろう。3~5分で死に至る頸部圧迫での窒息に際し見られる顔面の鬱血がはっきりと視認できず瞼の溢血が認められないことから遷延性窒息と鑑定したのではないか。犯罪の一連性を訴え空白の時間を認めない捜査側が度外視していた直腸測定の記録から死亡推定時刻を26日夜と推したのではないか。これら弁護団が別の法医学教室に再鑑定させた結果を議題に乗せないのは解せない。はたして市橋を最大利益のために弁護活動しているのか?というそもそもの疑問がある。

リンゼイさんは拷問され土の中で生き絶えた。再鑑定は闇に葬られ、全てを市橋達也に押し付けて、事無きを得ようとしている。

なぜ、捜査当局はリンゼイさんが拷問された痕跡に消極的なのだろうか。拷問の痕と市橋との因果関係を立証できなかったからではなかったか。ただ一つ言えることは、法廷で示された証拠をもってしても、市橋達也は大阪南港で逮捕されるまでの2年7ヶ月、殺人と強姦致死で逮捕状が取られることはなかった。これは疑いようがなく事件のファクトである。



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Category:市橋達也の法廷ライブ

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市橋達也の法廷ライブ・7月12日第六回公判(1)~(4)被告人質問

2011/07/12(Tue) 18:31

【英国女性殺害 市橋被告求刑(1)】「逮捕されれば、死刑になる」逃げ続けた被告、罪の重さは? - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/trl11071211420004-n1.htm

2011.7.12 11:41 (1/5ページ)

 (10:00~10:20)

 《千葉県市川市のマンションで平成19年、英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判が12日午前、千葉地裁(堀田真哉裁判長)で始まった。リンゼイさんの両親は証人尋問で「日本で許される最高刑を」と極刑を求めており、検察側の求刑内容に注目が集まる》

 《午前中は市橋被告に対する被告人質問。検察による論告求刑や、弁護側の最終弁論は午後に予定されている》

 《午前10時1分、リンゼイさんの父、ウィリアムさんと母、ジュリアさんが入廷する。5日にわたる公判を経て、なお疲れた表情は見せず検察側の席に座った》

 《続いて市橋被告が弁護側後方の扉から姿を見せる。これまでの公判では、リンゼイさんを死亡させたことについて、絶えず反省の弁を述べてきた市橋被告。ただ「殺意」については一貫して否定し、リンゼイさんの遺体を土に埋めるなどの工作についても「(なぜやったのか)分からない」とあいまいな証言を繰り返してきた。この日で最後となる被告人質問では、何を語るのだろうか》

 《午前10時4分、裁判員らが入廷し、堀田裁判長が開廷を宣言する。市橋被告はゆっくりと証言台に移り、男性検察官による被告人質問が始まる》

2011.7.12 11:41 (2/5ページ)

 検察官「犯行場所となった自宅マンションですが、賃貸でなく親族の持ち物だったということでいいんですよね」

 被告「そうです」

 検察官「両親から月いくら仕送りを受けていましたか」

 被告「12万円だったと思います」

 《犯行時、市橋被告は28歳で無職だった》

 検察官「警察に逮捕されたのは今回の事件が初めてですか」

 被告「いいえ。前にも1度あります」

 検察官「財布を盗んだ後、逃げようとして相手にけがを負わせた事件ですね」

 被告「マンガ喫茶の店内に財布が落ちているのを見つけて持って逃げようとしました。それを見つけた人ともみ合って、階段から落ちました。それで私は逮捕されました」

 検察官「相手にけがをさせましたね」

 被告「はい」

 検察官「26歳のころの事件ですね」

 被告「はい」

 検察官「身柄拘束は何日間でしたか」

 被告「14日だと思います」

 検察官「そのときは両親が示談にしてくれたんですよね」

 被告「そうです」

 検察官「釈放されたとき、今後一生犯罪をしない気持ちでいましたか」

 《しばらく押し黙る市橋被告。震えた声で答え出す》

 被告「その覚悟がなかったと思います。私はあのとき、刑務所に入るべきでした」

 《マイクを通じ、市橋被告の「フー」という荒い息づかいが聞こえる》

 検察官「端的に答えてください。もう二度と犯罪を起こさないという気持ちでしたか」

 被告「そう思いました」

2011.7.12 11:41 (3/5ページ)

 《続いて、検察官はリンゼイさんを誘い出す口実となった「英会話の個人レッスン」に関連し、市橋被告の英会話への思いについて質問していく》

 検察官「あなたは英会話スクールに通っていましたか」

 被告「通っていません」

 検察官「留学の予定は決まっていましたか」

 被告「決まっていません」

 検察官「英語の試験では良い成績を取ることができましたか」

 被告「できませんでした」

 検察官「当時の交際相手とは結婚するつもりでつきあっていましたか」

 被告「いいえ」

 《矢継ぎ早の質問に市橋被告は淡々と答えていく》

 検察官「逃げているときのことについて聞きます。逮捕状が出て、指名手配されていたことは分かっていましたか」

 被告「分かっていました」

 検察官「平成21年11月10日に逮捕されるまで、自ら出頭しませんでしたね」

 被告「はい」

 検察官「あなたは逃げ始めた際、4、5万円の現金を持っていましたね」

 被告「そうです」

 検察官「もともとあなた自身が持っていたものですか」

 被告「『もともと』というのはどういう意味ですか」

 検察官「質問を変えます。あなたは逃げているとき、無賃乗車をしたり、自転車を盗んだりしていますね」

 被告「はい」

 検察官「逃げ通すために整形手術もしましたね」

 被告「そうです。逃げるためです」

 《市橋被告の息づかいがまた激しくなる。「はあ、はあ」という声が漏れ出す》

 検察官「沖縄の島でも暮らしましたね」

2011.7.12 11:41 (4/5ページ)

 被告「はい」

 検察官「逃走している間、被害者が殺害され、容疑者が逃亡中という報道は聞きましたね」

 被告「はい。聞きました」

 検察官「一生逃げ通すつもりだったんでしょ」

 被告「逃げていたかった…。そう思いました…」

 《11日の被告人質問で、市橋被告は事件発覚直後に警察官を振り切って逃走し、2年7カ月にわたり出頭しなかったことを「責任を取ることが怖かった。『誰だって逃げる。誰だって逃げるんだ』と言い聞かせて逃げていた。本当に卑怯(ひきょう)だった」と証言している》

 検察官「そうやって逃げている中、仮に逮捕されたら、どのぐらいの刑を受けると思っていましたか」

 被告「リンゼイさんの苦しみを考えると…、死刑になると思っていました」

 検察官「(大阪のフェリー乗り場で)逮捕されたときも、逃げるために沖縄に行こうとしていたんですよね」

 被告「沖縄の小屋で死のうと思いました」

 《自ら「死刑」に言及し、自殺を図ろうと考えていたことも明かす》

 検察官「あなたは逮捕されたあと、黙秘だけでなく食事も取りませんでしたね」

 被告「はい」

 検察官「警察官からDNA鑑定に必要な口の中の細胞を取らせてくれないかと頼まれ、応じませんでしたね」

 被告「断ったと思います」

 検察官「断った結果、裁判官の出した令状によって強制的に採血されましたね」

 被告「そうだと思います」

 検察官「(口内の細胞採取を)なぜ断ったのですか」

2011.7.12 11:41 (5/5ページ)

 被告「事件のこと以外はすべてお話しするつもりはありませんでした。だから断ったと思います」

 検察官「DNAの鑑定に協力すれば、しゃべらなくても事実解明されていくと思いませんでしたか」

 被告「思いませんでした」

 検察官「そもそも事実が解明されることが嫌だったんじゃないですか」

 被告「それは嫌ではありません。私が嫌だったのは、私が一方的に事件のことを話すことが嫌でした。リンゼイさんはもう何も話せません。それだけが嫌でした」

 《男性検察官は市橋被告が出版し、印税をリンゼイさんの遺族に支払うとした手記について質問する》

 検察官「出版ということはあなたが、原稿を長々と書いたわけですよね」

 被告「書きました」

 検察官「そうやって書いているとき、出版したら遺族の方がどう思うと考えていたんですか」

 被告「そんなことをすれば、リンゼイさんのご家族は嫌悪感を覚えて、私のことを絶対に許さないと思いました」

 検察官「原稿を書いているときに思っていたんですね」

 被告「思いました」

 検察官「リンゼイさんのお母さんが『本は殺人の成果物で、1ペニーももらいたくない』と(11日の)法廷で言ったのを聞きましたね」

 被告「聞きました」

 《市橋被告は声を荒らげる》

 検察官「その話を聞いたあと、今も(印税を)受け取ってほしい?」

 被告「はい。できれば受け取ってほしい…。いつでもいいです。できれば受け取ってほしい…」

 《弁護側によると、逃亡生活をつづった手記の印税は約912万円に上るという》

 検察官「リンゼイさんのお母さんの証言を聞いたあとも考えは変わらない」

 被告「迷います…。はあ…。でも、私ができるだけ責任を果たしたいという気持ちは、書いていたときと変わらないです」

 《リンゼイさんの母、ジュリアさんは市橋被告をじっと見つめている。何を思うのだろうか》




【英国女性殺害 市橋被告求刑(2)】「付き合うってなんですか」「ハグする関係…」疑問抱き、被告から逆質問 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/trl11071212050005-n1.htm

2011.7.12 12:05 (1/4ページ)

 (10:20~10:45)

 《平成19年3月に英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判は、市橋被告への検察側の被告人質問が続いている》

 《男性検察官は市橋被告が出版した手記についての質問を続ける。市橋被告はこれまでの公判で「印税を被害弁償に充てたい」と述べているが、リンゼイさんの父親のウィリアムさんは「娘を殺しておいて、それをネタに金を稼いでいる。一銭もほしくない」と強く反発している》

 検察官「書く前に、遺族が書いてほしいと思っているか確認していますか」

 被告「確認していません。弁護士の先生にも(書くことを)反対されました。申し訳、ありませんでした…」

 《市橋被告の「はぁ、はぁ…」という荒い息づかいが響く》

 検察官「裁判が終わった後に出版するということは考えなかったのですか」 

 被告「できる限り早く、(印税を払うことで)責任を取りたくて…。それだけを思っていました」

 検察官「親に被害弁償を頼もうとは考えなかったのですか」

 被告「私は前の事件で親にお金を出させて…」

 《この日の公判で、市橋被告が26歳のとき、漫画喫茶で落ちていた財布を盗もうとした際、見とがめた人ともみ合いになり、相手を負傷させて逮捕された過去が明らかにされている》

2011.7.12 12:05 (2/4ページ)

 被告「被害者の方に示談をしてもらいました。刑務所に入りませんでした。私はそのときにもう悪いことはしないと思ったけど、甘かったぁ…」

 「そういう気持ちが今回の事件につながった面もある。私はもう親に頼ることは、絶対にしたくはありませんでした。だから取れる責任は、自分ができる責任はなるべく早く果たしたいと考えていました。しかしそれは浅はかでした。申し訳ありませんでした」

 《女性通訳が傍聴するリンゼイさんの両親のために英語に通訳している最中、依然として荒い市橋被告の息づかいが法廷内に響く。ここで検察官が、リンゼイさんの両親の男性代理人弁護士による被告人質問を求め、堀田真哉裁判長は「15分程度に収めてください」と許可した》

 代理人弁護士「漫画喫茶の事件で示談の金額はいくらでしたか」

 被告「分かりません。教えてくれませんでした」

 代理人弁護士「聞かなかったのですか」

 《ここで市橋被告の弁護側が「すでに検察官が聞くなどしており、適切ではない」と異議を唱えるが、検察側は「質問内容は重複していない」と応酬。堀田裁判長は左陪席と右陪席の裁判官と話し合い、「検察側の質問と重複しない範囲で質問を許可します」と注文した。代理人弁護士は堀田裁判長に深く一礼してから質問を再開する》

 代理人弁護士「逃走中、『(捕まったら)死刑になる』と思っていたということですが、殺すつもりがなかったのにどうして死刑になると思ったのですか」

2011.7.12 12:05 (3/4ページ)

 《市橋被告側は「殺意はなかった」と訴えており、裁判では殺意の有無が最大の争点となっている》

 被告「私はリンゼイさんの命を奪ったからです」

 代理人弁護士「事件当時、交際していた女性がいましたが、付き合うようになったきっかけは何ですか」

 被告「性格が合ったからです」

 代理人弁護士「彼女に近づくとき、似顔絵を描いたのではないですか」

 《市橋被告はリンゼイさんと初めて会ったとき、リンゼイさんの似顔絵を描いている。代理人弁護士は市橋被告が女性に接近する手段として、似顔絵を使っていたとみているようだ》

 被告「似顔絵を描いたことは何度もあります」

 代理人弁護士「その彼女のことは置いておいて、ほかの女性に似顔絵を描いたことはありましたか」

 被告「女性にも、男性にも、友達にも、知り合いにも、先生にも、知り合った人には何枚も描いています」

 《代理人弁護士は通訳を行う女性通訳の顔と、法廷内の時計を交互に見つめる。残り時間をかなり気にしている様子だ》

 代理人弁護士「女性に限ったら、外国人も含まれますか」

 被告「含まれています」

 代理人弁護士「何人くらいの外国人女性に似顔絵を描きましたか」

 被告「外国でホームステイしたときに…」

 代理人弁護士「いやいや、日本の話」

 《腕を組み、いらだった表情で市橋被告を見つめていた代理人弁護士は割り込んだ》

 被告「何枚か描いています」

2011.7.12 12:05 (4/4ページ)

 代理人弁護士「その中で連絡先を聞いた人はいますか」

 被告「ありません。リンゼイさん、リンゼイさんから…」

 代理人弁護士「はい、ないということで結構です。あなたは外国人女性と付き合ったことはありますか」

 被告「付き合うということはどういうことですか」

 《逆に質問をする市橋被告だが、少し間を置いて「ちょっと待ってください」と言葉を続けた》

 被告「さっきの質問ですが、私は私が日本語を教えて、英語を教えてもらう仲の白人女性がいました。その人から連絡先を教えてもらっています。すみません」

 代理人弁護士「付き合うという言葉の意味ですが、あなたの言葉でいうなら『親密な付き合い』ということです」

 《市橋被告はこれまでの公判で、事件当日にリンゼイさんを自宅マンションに連れ込む直前の心境について「このままリンゼイさんと親密な関係になれたらいいな、と勝手に思っていました」と述べている》

 被告「親密な関係とはハグする関係の…さきほどの女性とはハグしたり、抱き合ったりする関係でした。肉体関係はありませんでした」

 《代理人弁護士による被告人質問が終わり、弁護側が被告人質問で漫画喫茶の事件が不起訴処分になったことなどを確認。堀田裁判長が休廷を宣言した》




【英国女性殺害 市橋被告求刑(3)】裁判員から逃亡生活に質問相次ぐ 千葉→青森→四国の遍路道 整形は自分でも - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/trl11071213010007-n1.htm

2011.7.12 13:00 (1/4ページ)

 (11:19~11:40)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判。予定時間を約15分過ぎ、午前11時20分ごろに再開した。市橋被告に対する裁判所からの質問が始まる》

 裁判長「続いて裁判所から尋ねます。何か質問はありますか」

 《堀田真哉裁判長は周囲の裁判員に顔を向けて尋ねた。6人の裁判員はいずれも男性で、傍聴席から向かって左から1~6の番号が記されたカードを首から下げている。4番の男性裁判員が手を挙げた》

 裁判員「逃走後、いつぐらいに整形を思い浮かべ、いつ行いましたか」

 被告「(思い浮かべた時期は)具体的には言えません。私は警察の方から逃げました。東北の青森まで逃げました。そして、リンゼイさんが生き返ると思い、四国の遍路道を回りました。途中、もう生き返らないと現実が分かり、働こうと思いました。顔を変えなければ、働けないと。いつごろかは正確に思いだせません」

 《通訳の女性が話す途中に市橋被告が口を挟んだ。何か付け加えたいようだ》

2011.7.12 13:00 (2/4ページ)

 被告「すいません。病院へ行って顔を変えようと思ったのはその通りです。警察の方から逃げたあと、自分で自分の顔を変えようと思って、自分でしています」

 《市橋被告は逃亡生活を記した手記の中で“自己整形”したことを詳述している》

 《市橋被告は事件後、東京・上野のコンビニエンスストアで裁縫道具を購入。近くの大学病院の障害者用トイレで鼻を細くするため、糸のついた針を鼻の左右に突き通し、鼻をチャーシューのように巻いたという》

 裁判員「あなたは、事件までに人のためにボランティアや社会貢献したことはありますか」

 被告「ありませんでした」

 《続いて、3番の男性裁判員が質問した》

 裁判員「リンゼイさんのご家族が来日して、自首を呼びかけたり、昨日出廷した(千葉大学時代の恩師の)本山(直樹)証人の自首の呼びかけは知っていましたか」

 《事件発生後、すでに市橋被告の犯行が明らかになり、指名手配されていたため、本来は自首でなく出頭という形になるが、法廷では「自首」という言葉が使われた》

 《11日の公判で、証人として出廷した千葉大大学院の本山名誉教授は市橋被告に空手を指導。本山さんは21年11月、自身のホームぺージに「市橋達也君に告ぐ」と題し、自主的な出頭を呼びかけている》

2011.7.12 13:00 (3/4ページ)

 被告「逃げている間にリンゼイさんのご家族が来日したニュースは聞きました。ご家族や本山先生が自首をすすめたことは聞きませんでした」

 《続いて6番の男性裁判員が、市橋被告の「逮捕される直前に死のうと思った」とする証言について質問した》

 裁判員「どうして逃走を続けていたにもかかわらず、死のうと思ったのですか」

 被告「最後はもう、逃げることはできないと思いました。でも、まだ、逃げたかったんです。だったら、沖縄の島の小屋に戻って、あとは死ぬしかないと思いました」

 《市橋被告は、「死のう」と思った理由について言及しない。「逃げたい」と「死にたい」という思いの中で葛藤(かっとう)があったのだろうか》

 裁判員「もう1点。逮捕されたときにどう思いましたか。逮捕されたときの気持ちを教えてください」

 被告「死に場所が変わっただけだと思いました」

 《続いて裁判所側で唯一の女性、左陪席の裁判官が強い口調で質問した》

 裁判官「事件現場のマンションは、まだ戻れるようになっているんですか」

 被告「分かりません。しかし、出ることはありません」

 《「出る」とは刑務所から出ることを意図しているのだろうか》

2011.7.12 13:00 (4/4ページ)

 裁判官「この法廷で、あなたは『被害者の気持ち』と何度も言っていますが、初めて被害者の気持ちを考えたのはいつですか」

 被告「リンゼイさんに悪いことをしたといつも思っていました。しかし、気持ちを考えたのは仕事を始めて、苦しかったときにリンゼイさんはもっと苦しかったんだと初めて考えました」

 《リンゼイさんの母、ジュリアさんは熱心にメモを取っている。右陪席の男性裁判官はリンゼイさんを結束バンドで拘束し、乱暴するなどした犯行当時の状況について質問した》

 裁判官「結束バンドを収納棚から取り出したとき、顔はどちらに向いていましたか」

 被告「顔は棚を向いていました」

 裁判官「あなたが、被害者の手首や足首を拘束した場所は具体的にはどこですか。見取り図を示しますので指でさしてください」

 被告「ここです」

 《市橋被告は玄関と廊下の境目にある脱衣所前をさした》

 被告「その後、4.5畳の和室でも手足に(結束バンドを)はめています」

 《男性裁判官は、リンゼイさんを拘束するまでの市橋被告の体勢を確認。言葉では伝わりにくく、堀田裁判長は首を大きく傾け、頭の中でイメージしているようだ》




【英国女性殺害 市橋被告求刑(4)】粘着テープにからまる髪をハサミで切断「リンゼイさんは悲しそうな顔」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/trl11071213290008-n1.htm

2011.7.12 13:27 (1/3ページ)

 (11:40~12:00)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判は、右陪席に座る男性裁判官の質問が続いている》

 《市橋被告は証言台に座り、じっと前を見すえたまま、ゆっくりだがはっきりとした口調で質問に答えていく。法廷の両サイドに設置された大型モニターには、犯行現場となった市橋被告のマンションの間取りが映し出されている》

 裁判官「リンゼイさんを4・5畳の和室のどこに、どのように運びましたか」

 被告「4・5畳の和室のどこと指し示すことはできません。(図面の)『毛皮様のもの(毛皮のようなもの)』と書かれたところに、抱きかかえたリンゼイさんを置いたと思います」

 裁判官「あなたの部屋から切断された45センチの結束バンドが見つかっていますが、これはあなたが被害者の手足を拘束したもので、被害者の求めに応じて切断したものということですか」

 被告「そうです」

 裁判官「あなたの部屋には切断された30センチの結束バンド10本が見つかっていますが、何に使用して、なぜ切断したものですか」

 被告「30センチの結束バンドは手首や足首にはめようとして使っていたものです」

 《ここで、市橋被告はしばらく考え込むように数十秒間黙り込み、そしてこう続けた》

 被告「45センチの結束バンドがなくなったと思い、30センチのものをどうにかしてはめれないかと思い、輪っかにしてみたりしたことはあります。なぜ、切っているかについては正確に言うことはできません」

 「というのも、輪っかにしたのは26日の目が覚めた後切っているはずだからです…。そのとき様子ははっきり覚えていません」

2011.7.12 13:27 (2/3ページ)

 《続いて、男性裁判官は市橋被告がリンゼイさんの頭部に巻いた粘着テープについて質問した》

 裁判官「粘着テープについて1点だけ尋ねます。口の周りをぐるっと巻くようにして巻いたテープはなぜ外そうと思ったのですか」

 被告「口から頭を巻くようにテープを巻いた後、リンゼイさんが口をもごもごし、唾液でテープがすぐに外れました。それをみてすぐに外そうと思いました」

 裁判官「粘着テープはうまく外れましたか」

 被告「できませんでした」

 裁判官「どうやって外したんですか」

 被告「頭に着いていたものを外そうとするとリンゼイさんが『痛い!』と言いました。そこで粘着テープからはがれる髪の毛は1本ずつ外しました。からまってどうしても外れない髪の毛は台所からキッチンばさみで1本ずつ切りました。リンゼイさんは悲しそうな顔をしています…。そうやってリンゼイさんの髪の毛を外しました」

 《髪の毛の外し方について、市橋被告の詳細な説明を女性通訳が翻訳し始めると、リンゼイさんの母、ジュリアさんはおもわず両手で顔を覆った。父のウィリアムさんは肘をつき、一段と険しい表情になっている》

 裁判官「4・5畳の和室には被害者の血液が付着していますが、思い当たることはありますか」

 被告「私は先ほど4・5畳の和室に運んだときに毛皮様のものの所に置いたと言いました。そのとき身体のどこかから出血していたのを私は見ていません。出血の痕があったと言われましても、そのときに付いたものか、いつ付いたものかは正確にはお答えできません」

 《最後に堀田真哉裁判長が質問を始めた》

2011.7.12 13:27 (3/3ページ)

 裁判長「私の方から尋ねます。被害者の立場にたって考えることが不足していると言いましたが、具体的にどの点が不足していると思いますか」

 被告「私は加害者です…。リンゼイさんのご家族が今まで私のせいでどれほど苦しんできたか、今もこれからもどんな気持ちで暮らしているか…。想像することができます」

 《証言台に座る市橋被告はうつむき、ときおり声を詰まらせながら堀田裁判長の質問に答える。膝の上に置かれた両手は小刻みに震えている。そして声を絞り出すようにこう続けた》

 被告「でも、加害者の私にはすべてが理解できないと思う。リンゼイさんの苦しみについて想像すれば苦しくなる…。息ができなくなる…。リンゼイさんはもっと苦しかったと思う。リンゼイさんのご家族のことを考えると震えて怖くなる。自分がどうすればいいか分からない。しかし、すべてを分かることは私にはできません。だから、昨日そういいました」

 《堀田裁判長の質問はこの1点のみで終了。検察側、弁護側に追加の質問がないかを確認し、被告人質問の終了を告げた》

 《市橋被告は証言台から立ち上がった後、堀田裁判長らに一礼し、前を見ながら後ずさるように被告人席に下がり、着席した》

 裁判長「これで証拠調べを終了し、双方のご意見をうかがっていくことにします。午後は1時30分に開廷ということでよろしいでしょうか」

 《検察側、弁護側ともに小さくうなずき、休廷に入った。市橋被告は刑務官3人に囲まれ、やや足早に退廷していった。午後からは検察側の論告が行われる》




Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 整形捏造 

Category:市橋達也の法廷ライブ

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市橋達也の法廷ライブ・7月12日第六回公判(5)~(11)

2011/07/13(Wed) 05:11


【英国女性殺害 市橋被告求刑(5)】衣服をはさみで切断…リンゼイさん乱暴、検察が“再現” - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/trl11071215560012-n1.htm

2011.7.12 15:54 (1/4ページ)

 (13:30~14:00)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判は、昼の休憩を挟んで再開した。検察側の論告求刑が始まる》

 《リンゼイさんの両親は証人尋問で「日本で許される最高刑を」と極刑を求めた。逮捕されれば「死刑になる」と、約2年7カ月の逃亡生活を続けた市橋被告に対する検察側の求刑に注目が集まる》

 《市橋被告はうつむきがちに入廷し、検察側に座るリンゼイさんの両親に一礼。堀田真哉裁判長が「まず検察側の論告から始めます」と宣言し、男性検察官が立ち上がった》

 検察官「これから検察側の意見と求刑を述べます。手元の論告メモを参考にしながら話を聞いてください」

 《裁判員らは配布された資料に目をやりながら、緊張した面持ちで検察官の話に耳を傾ける》

 検察官「まず市橋被告に殺意があったことは、2つの事実証明で明らかです。1つはリンゼイさんの遺体の状況で、もう1つは被告にリンゼイさんを殺す動機があったということです。これらについて詳しく説明します」

 《リンゼイさん殺害の争点は「殺意」の有無だ。検察側はこれまでの公判で、検視結果などから「少なくとも3分程度、被害者の首を相当の力で圧迫し続けた」としているが、市橋被告は「1分ほどだった」と証言。リンゼイさんが逃げないよう首に手を回して覆いかぶさるうちに動かなくなったとしている》

 「1つ目、リンゼイさんの遺体の状況ですが、これは法医学の専門家で経験の豊富な医師が公判で証言しました」

2011.7.12 15:54 (2/4ページ)

 《医師は証人尋問で、鎖骨とのど仏を結ぶ筋肉「胸骨舌骨筋(きょうこつぜっこつきん)」や、その奥にある「輪状軟骨」の状況から、リンゼイさんの首に強い圧迫が加えられたことを証言。少なくとも3~5分、リンゼイさんの気道が完全に圧迫されたとする診断結果を述べた》

 検察官「仮に意図がなく首を圧迫してしまったとして、3分から5分も力を加え続けることがありえるでしょうか。被告の殺意は明らかです」

 《検察官は続いて、市橋被告にリンゼイさん殺害の動機があったとする根拠について説明していく》

 検察官「女性を強姦した犯人が、常に被害者を殺害するわけではありません。自分が犯人であるとばれない状況であれば、必ずしも殺害するとはかぎらないでしょう。または自分の犯行を反省し、素直に認めた場合も相手を殺そうとはしません。しかし、被告はそのどちらのケースでもないのです」

 「被告は自宅でリンゼイさんを強姦した上、リンゼイさんの顔を殴るなど明らかな跡を残しました。リンゼイさんを生きて帰せば、強姦行為が発覚し、逮捕されるのは時間の問題でした。被告は長期間逃亡したことからも分かるように警察の拘束を嫌がる人物で、極度に強姦罪を恐れていました」

 《左陪席の女性裁判官は手元のメモを追うことなく、市橋被告をじっと見つめる》

 検察官「被告としては逮捕されないよう『コーヒーショップで別れた後のことは知らない』とするしかなかった。しかし、リンゼイさんが大声を出し、近隣住民から警察に通報される危険が現実となり、リンゼイさん殺害に至ったのです」

2011.7.12 15:54 (3/4ページ)

 《検察側は次に、市橋被告や弁護側の主張に対する反証を行っていく。弁護側の主張は、(1)犯行状況(2)人工呼吸などの救命行為(3)帰宅させる意図があったか-の3点から、殺意はなく、傷害致死にあたるとするものだ》

 《弁護側の「圧迫が1分程度で、リンゼイさんの首の下に入った左腕で意図せず圧迫してしまった」との主張について、検察側は医師の証言を再び強調。その後、「腕に力を入れ、リンゼイさんの首を圧迫した」と殺意を認めた捜査段階の供述調書との内容の相違についても触れた》

 検察官「被告は21年11月10日の逮捕後、12月2日の起訴直前まで黙秘を続け、その後事実関係について供述を始めました。供述調書作成前には『はっきりしていない部分については供述を削除してほしい』と求め、認められました。当時の被告の主張はそのまま調書に収められたのです」

 「被告は黙秘をやめた理由について『リンゼイさんの両親に謝罪したい』と説明したが、殺人罪の被告にとって殺害方法は最も重要な部分であるはず。核心部分が違うのは極めて不自然で、公判での供述が虚偽なのは明らかです」

 《検察側は「1分程度の圧迫でも時間を置いて死亡に至ることがある」とする弁護側の主張についても医師の証言などからあらためて否定した後、(2)の「人工呼吸・心臓マッサージ」について説明する》

 検察官「被告は110番、119番通報もせず、近所に助けを求めることもしていません。そして証人の医師は心臓マッサージを行った形跡もないとしています。先ほど述べた通り、被告にとって、最大の関心は警察に逮捕されないことでした。このときだけ救命行為を行ったという主張は全く信用できず、殺意を否定する理由になりません」

2011.7.12 15:54 (4/4ページ)

 《(3)「帰宅させるつもりだった」との弁護側の主張についても、男性検察官は「強姦後も両手、両足を結束バンドで縛った状態で、『人間関係を作る』というのは論理が破綻している」と反論した》

 《さらに検察側はリンゼイさんが、実際に遭遇したであろう被害について、証拠をもとに主張を行っていく。男性検察官は、(1)リンゼイさんの衣類の状況(2)乱暴行為のあった玄関付近の状況(3)ゴミ箱の中身(4)遺体の状況-の4点をあげ、順を追って説明していく》

 検察官「まず衣類ですが、コートは両袖などが切られていたほか、ブラジャーは左右ともひもが切断されていました。強姦の前に腕を縛り、衣服をはさみで切った状況は明らかです」

 《検察官は玄関付近の柱にリンゼイさんの毛髪がついた粘着テープが貼られていたことや、粘着テープの一部や犯行に使用された避妊具などがゴミ箱に一緒に入っていたこと、リンゼイさんの遺体に多数の皮下出血があったことなどをあらためて説明し、強姦の犯行状況を“再現”していく》

 検察官「結束バンドは、細い穴に通して結ぶ必要があります。リンゼイさんを何らかの方法で固定し、抵抗されない状況でなければ穴を通すことはできませんでした」

 《検察側は、市橋被告が「犯行後、部屋を掃除するために使った」と話している粘着テープも、犯行に使用されたと主張する》

 検察官「両手をしばり、はさみで衣服を切断するのは、被害者が抵抗できない状況でないと不可能です。多数の皮下出血があったことからも、リンゼイさんが顔面などを多数殴られ、抵抗できない状況にあったと認められます」

 「弁護側は『手足を押さえたところ抵抗がなくなった』『(玄関に)血痕がついた理由は分からない』『粘着テープは掃除に使った』などと、不自然、不合理な説明に終始しています」

 《粘着テープで口をふさぎ、何度も殴りつけて抵抗できなくさせた上で両手足を縛り、衣服をはさみで切断して乱暴行為に及ぶ-。検察側の説明は、弁護側の主張とは、およそかけ離れている。リンゼイさんの母、ジュリアさんは父、ウィリアムさんの肩にもたれかかり、両目を覆う》




【英国女性殺害 市橋被告求刑(6)】「犠牲者1人、死刑は躊躇」無期求刑に、リンゼイさんの両親は… - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/trl11071216220013-n1.htm

2011.7.12 16:21 (1/3ページ)

 (14:00~14:25)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判は、検察側の論告の読み上げが続く》

 《男性検察官は強姦行為から、リンゼイさんが死亡するまでに時間差があったとしても、強姦致死罪が成立すると訴える》

 検察官「市橋被告は強姦の後、いつでも強姦できるように結束バンドで縛るなどしていましたが、大声を上げられたためリンゼイさんを殺害しました」

 《検察官は過去の判例で強姦後に女性が逃げようとして男の顔を殴り、男が女性に膝蹴りをしてけがを負わせた事件で、強姦致傷罪が成立したことなどを説明して、市橋被告の事件でも強姦致死罪が十分に成立するとした》

 検察官「続いては考慮すべき情状についてです。ひとつは結果が重大ということです。リンゼイさんの生命が奪われており、これは取り返しのつかない重大な結果であることは明らかです」

 《検察官はリンゼイさんが英国で3人姉妹の次女として生まれ、大学では生物学を学び、英会話教師になるために来日した経緯を振り返る》

 検察官「リンゼイさんは日本を安全と考えて来日しました。父親にも『ここはロンドンより安全』と話していました」

 「リンゼイさんには事件当時、婚約者もいました。夢と希望にあふれた人生を歩んでいたリンゼイさんは当時22歳でした。たまたま市橋被告に目をつけられ、犯行の犠牲になりました。その日(事件当日の平成19年3月25日)もいつも通りに仕事に行く予定でしたが、市橋被告から苛烈な暴行を受け、強姦され、殺害され、尊い命を奪われました」

 「二度と故郷のイギリスに戻ることはできません。すべてを奪われました。リンゼイさんはどれだけの恐怖を感じたかを語ることもできません」

2011.7.12 16:21 (2/3ページ)

 《厳しい口調で論告を読み上げ続ける検察官。検察側の後方に座るリンゼイさんの母、ジュリアさんは目頭を押さえた》

 検察官「犯行は粗暴かつ悪質です。市橋被告はリンゼイさんの顔を殴り、結束バンドで緊縛して、苛烈な暴行を加えました。市橋被告は言葉巧みにリンゼイさんを(自宅マンションまで)誘い込み、暴行を加えて抵抗できなくして強姦しました」

 「さらに3~5分程度、首を圧迫して殺害し、遺体を浴槽に入れてベランダまで運び、土を入れて遺棄しました。死者への畏敬の念をまったく感じられません」

 《市橋被告は背中を丸め、微動だにしない》

 検察官「動機は身勝手、自己中心、かつ悪質です。市橋被告は性欲を満たすために強姦しました。そして強姦の発覚を恐れてリンゼイさんを殺害し、殺害の発覚を恐れて遺体を遺棄しました。短絡的で自分勝手な動機に端を発しています。同情すべき事情はまったくありません」

 「犯行後の情状も悪質です。市橋被告はリンゼイさんのカーディガンをゴミ袋に入れており、リンゼイさんの衣服をすべて処分しようとしていました」

 「またスポーツジムに行こうとしていました。リンゼイさんを強姦、殺害した後にジムに行くというのは『非人間的発想』です。2年7カ月逃走して、偽名で働きながら、整形手術も受けています。何としても逃げようと、自分のことだけ考えています」

 《検察官はリンゼイさんの両親の処罰感情が峻烈であることも指摘した上で、裁判員に訴えかける》

 検察官「リンゼイさんのご両親の証言を聞かれ、ご両親の立場になって考えられてきたと思います。娘さんが強姦、殺害されて遺体が遺棄されたご両親の立場になり、今一度考えてください。ご両親はイギリスからわざわざ来日され、懸命に証言されていました。娘さんを奪われたご両親の心は癒されることはありません。最大限の処罰を求められることはごくごく自然、当然のことです」

2011.7.12 16:21 (3/3ページ)

 《傍聴席から向かって右から3番目の男性裁判員は真剣なまなざしで検察官の訴えに耳を傾けている。検察官は、さらに市橋被告が検察官やリンゼイさん遺族の代理人弁護士の被告人質問に対し、十分な返答をしなかったと指摘した上で断罪する》

 検察官「市橋被告は第1回公判で『事件のことを話す義務がある』という内容のことを言っていましたが、それは口先だけの言葉でした。市橋被告のこの法廷での態度は自らの罪を軽くしたいとの考えをありありと示しています」

 《検察官は市橋被告が遺族に宛てた謝罪の手紙が逮捕から6カ月後に書かれたものであることも指摘し、被告にとって有利な情状として考慮すべきでないと訴えた》

 検察官「弁護側は市橋被告に前科がないこと、若いことを有利な情状としていますが、これまで検察側が述べてきた情状、事実に比べれば重要ではありません」

 《ここで検察側は求刑に入る。検察官の口調も鋭くなっていく》

 検察官「悪質な情状、有利な情状を考慮しました。殺人が強姦とともに行われており、極めて重い処罰が必要です」

 《静まりかえった法廷に検察官の声が響く。裁判員たちも緊張した様子だ》

 検察官「本件は重大な結果をもたらしました。しかし、犠牲者の人数が1人であること、被告に前科がないことを考慮すると、死刑を求刑することは躊躇(ちゅうちょ)せざるを得ません」

 《リンゼイさんの両親が望む最高刑の死刑は、求刑されないことが決まった。検察側の後方に座る父親のウィリアムさんと母親のジュリアさんは、厳しい表情を見せている。しかし自席で静かに座り、落胆の様子は見せない。死刑が求刑されないことを覚悟していたのだろうか》

 検察官「殺人と強姦が行われたことを考えると、有期刑は軽すぎます。求刑は『無期懲役』。無期懲役を求めます」

 《傍聴席の記者たちが速報を伝えるために一斉に立ち上がり、法廷の外に駆けだす。バタバタと足音が鳴り響く中、堀田真哉裁判長が休廷を宣言した》

 《刑務官に促されて市橋被告は立ち上がり、退廷する。顔はうつむいていたが、背筋は伸び、しっかりとした足取りだった。その背中をリンゼイさんの両親はにらみつけていた》




【英国女性殺害 市橋被告求刑(7)】リンゼイさんの傷跡「1つ1つがメッセージ」遺族代理人が懸命訴え - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/trl11071217190014-n1.htm

2011.7.12 17:17 (1/4ページ)

 (14:40~15:10)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判。休廷中、検察官らには笑顔が見えた。論告求刑を終えたことから緊張がほぐれたようだ。リンゼイさんの両親も通訳の女性を交えて談笑している》

 《午後2時40分、公判が再開した。被害者遺族参加制度に基づく、遺族の代理人弁護士が意見陳述を始めた。法廷両側に設置された大型モニターには、陳述の要点が映し出された》

 代理人弁護士「遺族は推移を見守るため、英国から来ました。リンゼイさんは最後にどのような状態だったのか。真相を知るためです。悲しみが、いかほどだったのか知ってもらい、正義に基づいて判決を出してもらうためです」

 「被告は初公判で『事件の日に何があったか知っているのはリンゼイさんと私しかいません。これからの裁判で話していくことが私の義務だ』と言っていたが、公判での被告の態度は両親を失望させました。説明は信用できません」

 《リンゼイさんの父、ウィリアムさんも8日の証人尋問で、市橋被告の態度を「ショーを演じるために(言動を)練り上げている」「証言は計算されつくし、リハーサルされたものだ」などと非難している》

 代理人弁護士「(市橋被告の発言は)刑を軽くするための虚偽の証言であり、(検察側の)質問に『もう1度』などと言って、長々と独自の主張を繰り返した」

 「(市橋被告は)真相を語ろうとしなかった。時間の引き延ばしは(2年7カ月間にわたって)逃走を続けたことと何ら変わらない。これは被告人の戦略だ」

2011.7.12 17:17 (2/4ページ)

 《遺族の代理人弁護士は、身ぶり手ぶりを交え、裁判員に向かって話し続ける。紙を読み上げるため、口調が次第に早くなっていく》

 代理人弁護士「被告は罪と正面から向き合うべきです」

 《代理人弁護士は今回の事件を、逮捕直後から容疑者の自供が得られるケースと比較。市橋被告からの細かな自供はなく、起訴直前で大まかな説明をしたにすぎないと批判した》

 代理人弁護士「事件の真相がどこにあったのか。代理人として申し上げる。事件には、11個のポイントがあると考えます」

 「1つめは遺体の状況です。リンゼイさんの遺体には痛ましい傷跡があります。これは暴行のすさまじさを表しています。傷跡1つ1つがリンゼイさんのメッセージです」

 《代理人弁護士は裁判員らに、証拠提出されたリンゼイさんの傷跡が撮影された写真をもう1度見てほしいと呼びかけた。そして、弁護側の主張する「暴行の経緯」について、疑問を呈した》

 代理人弁護士「(弁護側の主張は)まったく不合理で、ひどく殴る理由はない。被告の供述はもともと信用していないが、仮に供述を前提としても、『関係を修復したい』としながら、顔を殴る行為はまったく合理的でない」

 《市橋被告は7日の被告人質問で「リンゼイさんを強姦した後、人間関係を作ったら、許してもらえるんじゃないかと思いました」と証言している》

 代理人弁護士「犯行現場の玄関にあった被告とリンゼイさんの靴には、リンゼイさんの血痕が残されています。コートにも残されています。(血痕が付着する)タイミングとして考えられるのはいつでしょうか」

 《代理人弁護士はこう訴え、リンゼイさんへの殴打が強姦時に行われたとする検察側の主張を支持した》

2011.7.12 17:17 (3/4ページ)

 《代理人弁護士は、リンゼイさんを拘束するために使用された結束バンドについても言及。リンゼイさんが身長176センチ、体重63キロで、女性としては大柄だったことを挙げ、「(バンドで拘束するために)どうやって自由を奪ったのか」と述べた》

 代理人弁護士「両親は日々の公判終了後、ホテルに帰りミーティングをして、分からなかった点について話し合っています」

 「足首を拘束したバンドについても、30センチの結束バンドが輪っかにされていたが、その理由について説明はない。小さな(30センチの)バンド1つで両手首を連結(拘束)することは簡単にできるのでしょうか。協力的であるか、動かない状態でなければできません」

 《代理人弁護士は、裁判員らに対し、残された物証や市橋被告の供述をもう一度精査するよう、疑問形で言葉を投げ掛ける》

 代理人弁護士「(結束バンドがあった)収納棚は床から、高いところにあった。片手でリンゼイさんを押さえて、バンドを取ることは不可能です。リンゼイさんが無抵抗でなければ…。説明が不自然です。さらに前の年に買った結束バンドを急に使うことも不自然です」

 「(リンゼイさんの顔を巻いた)粘着テープも、コンドームなどの重要な物証とともに捨てられていました。時間が経過すれば、(ゴミとして出されて)捨てられていた可能性もある。これは(市橋被告が)重要だったと考えていたことにほかならない」

2011.7.12 17:17 (4/4ページ)

 《代理人弁護士は室内にあったリンゼイさんの尿斑(尿の跡)にも言及した》

 代理人弁護士「尿斑はパンティーやタイツ、スカートなど股間部分に集中してあった。これは服を着たままで失禁して…」

 《「異議あり」。ここで、市橋被告の弁護人が大声を上げた。弁護側は公判前整理手続きで、尿斑と強姦の関係性について検察側が立証しないと決定したことを挙げ、尿斑についての意見陳述をやめるよう主張した》

 《弁護側は「検察官、いかがですか」などと挑発。検察官が「証拠に入っているでしょ」などと応じたところで、堀田真哉裁判長が「直接議論しないで」と両者をいさめた》

 《堀田裁判長は陪席の裁判官らと協議し、「理由がない」として弁護側の主張を退けた。リンゼイさんの母、ジュリアさんが大きくうなずいた。代理人弁護士はこうしたやり取りの後、リンゼイさんがマットレスに寝かされた状態で用を足したと市橋被告が説明している点に触れた上で、次のように続けた》

 代理人弁護士「リンゼイさんは事件後、トイレに行きたいと言って(トイレに)行っている。(市橋被告の説明は)極めて不自然で、つじつま合わせだ」

 《代理人弁護士は「これから遺族が考える事件の真相を説明する」と宣言。意見陳述を続けていく》




【英国女性殺害 市橋被告求刑(8)】「日本の正義を示せ」「最高刑を」遺族の思いを代弁 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/trl11071217340015-n1.htm

2011.7.12 17:33 (1/4ページ)

 (15:10~15:30)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判は、リンゼイさんの遺族の男性代理人弁護士の意見陳述が続いている。遺族が考える「事件の真相」とは一体なんなのだろうか》

 《これまでの公判では、市橋被告に犯行の計画性がなかったことを主張してきた弁護側。これに対し代理人弁護士は、事前の準備の状況や悪質性を指摘していく。代理人弁護士は左手に原稿用紙を持ち、主に裁判官や裁判員の方を見ながら訴えかけるように話している》

 代理人弁護士「リンゼイさんを自宅マンションに誘い込んだ状況についてお話しします。市橋被告はレッスンのお金を忘れたことを口実にリンゼイさんをタクシーに連れ込み、自宅に向かいました」

 「しかし、この時持っていたカバンには、現金3万円が入っていた。つまり、現金は所持していたのに、誘い込んだと認められるのです」

 「また、タクシーの運転手に『4、5分ここにいてくれ』という趣旨の話をしています。弁護側はこれをもって計画性がなかったと言うかもしれないが、これはリンゼイさんを安心させるための発言でしかありません」

 《語気を強め、市橋被告の悪質性を指摘する代理人弁護士。市橋被告はずっとうつむいたまま話を聞いている》

2011.7.12 17:33 (2/4ページ)

 《続いて、代理人弁護士は遺族の考える事件の“真相”について語り始めた》

 代理人弁護士「市橋被告は自宅に入り、すぐにリンゼイさんを押し倒しました。そして、げんこつなどで顔面を殴打したのです。空手サークルなどに入っていた市橋被告は抵抗を奪うのに十分な力がありました」

 「あらかじめ結んでいた結束バンドを手錠のように使い、左右の手に順次、はめました。そうやって、リンゼイさんの自由を奪った上で、手やはさみで上半身の服を破りました。その後、あらかじめ用意したコンドームを付け、1枚1枚服を破り、陵辱(りょうじょく)の限りを尽くしたのです」

 《代理人弁護士の陳述は次に、争点となっている「殺意」の有無へと移る》

 代理人弁護士「鑑定医の証言から少なくとも3分間、気道を絞めるのに十分な圧力をかけたのは明らかです。また、被告は『大声を出して近所の人に通報されることを懸念した』と証言しています。遺族としては事件の真実を(市橋被告が)十分に話しているとは思えないが、現時点で出ている証言を元にしても、殺意を認定できます」

 《遺族の思いが語られる間、リンゼイさんの父のウィリアムさんと母のジュリアさんは表情の変化を見逃さないようにと、じっと市橋被告をにらみ付けている》

 《ここで代理人弁護士は少し話のテンポを緩め、裁判員たちに語りかけるように話し始めた》

2011.7.12 17:33 (3/4ページ)

 代理人弁護士「さて、ここで裁判官、裁判員の皆さんには、この裁判の主人公が誰か考えていただきたい。この裁判の主人公はリンゼイさんです」

 「ご遺体の写真をもう一度見てください。リンゼイさんがどんな気持ちだったか考えてください。拘束される苦しみ、辱められる悔しさ、逃げようとしても逃げられず、誰も助けに来ないと感じた絶望感…」

 《代理人弁護士は一瞬、市橋被告をにらみ付けた。だが、市橋被告はうつむいたまま微動だにしない。代理人弁護士は意見陳述を続ける》

 代理人弁護士「リンゼイさんは将来のある美しい女性でした。きちんと仕事をして独立し、たくさんの友人を作るなど快活な女性だった。結婚して子供を持つという夢もありました。その夢を被告人は一瞬で打ち破ったのです」

 「生きていたら家族や子供たちと充実した暮らしを過ごしていたことでしょう。それを奪われたリンゼイさんの気持ちを一番に考えてほしいです」

 《続いて、事件後の家族の状況について説明が始まった。ウィリアムさんは鬱(うつ)病と診断され、ジュリアさんも事件のトラウマでバスタブに入れなくなっているという。周囲から好奇の目で見られることも、精神的に大きな負担になっていることが明らかにされた》

 代理人弁護士「英国で平凡な生活を繰り返していたリンゼイさんの家族の生活は大きく変わりました。ウィリアムさんはいまも鬱病の診断を受けています。親として…」

 《ここで一瞬、涙で言葉をつまらせる男性代理人弁護士。すぐに「すいません」と仕切り直し、意見陳述を続けた》

 代理人弁護士「親として日本に行かせたことを悔いています。家族は敬虔(けいけん)なクリスチャンだったが、神さえも信じることができなくなったのです」

2011.7.12 17:33 (4/4ページ)

 《続いて、市橋被告の犯行後の動きについて意見が述べられる》

 代理人弁護士「生ゴミ発酵推進剤や脱臭炭、園芸用の土をかぶせている。結束バンドなども処分しようとするなど証拠隠滅を図り、警察が自宅を訪れると逃走した。その後、2年7カ月もひたすら逃亡を続けており卑怯(ひきょう)で身勝手極まりなく、厳しく追及されるべきです」

 「この公判が始まったとき、被告人は土下座しました。私たちも見ました。しかし遺族は、これが裁判戦略の陳腐な演技と受けとめています」

 「謝罪の気持ちがあれば、まず逃げないでしょう。逃げ続けることをしないでしょう。逮捕されたら謝罪するはずでしょう。謝罪の機会があったのにしていない。黙秘も続け捜査に協力しなかった。この公判でも刑事責任を軽くすることしか考えていないのです」

 《市橋被告は逃亡生活などを記した本の印税を被害者弁償にあてる意向だが、両親は代理人弁護士を通じてあらためて受け取る意思がないことを表明。市橋被告のこの意向は「リンゼイさんを殺した結果得た金で弁償するということであり、非人間性を示すもの」と厳しく指摘した。その上で、「市橋被告に有利な証拠として一切考慮しないでほしい」と訴えた》

 代理人弁護士「この裁判は、日本と英国で非常に注目されています。適正な刑罰を示し、日本に正義があることを示すべきです。遺族としては、最高刑を求めます」

 《遺族の代理人弁護士の意見陳述が終わり、再び休廷が宣告される。再開は15分後の午後3時45分の予定で弁護側の弁論に入る》

 《予定よりも進行が遅れている論告求刑公判。裁判員たちは、少し疲れた表情で退廷していった》




【英国女性殺害 市橋被告求刑(9)】結束バンド、粘着テープ…「争点に関係ない」裁判員に冷静対応呼びかける弁護人 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/trl11071218010016-n1.htm

2011.7.12 17:59 (1/3ページ)

 (15:45~16:13)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判は約15分の休憩を挟み再開。弁護側の最終弁論が始まる》

 《男性弁護士はゆっくりと証言台に移動。検察席から論告を読み上げた検察側とは対照的に、裁判員に視線を向けゆっくりと話し始めた》

 弁護人「弁護側の最終的な意見を申し上げる前に、2つだけ気をつけてほしいことがあります」

 「7月4日から今日の午前まで審理が行われ、そこで出たほとんどの内容は証拠となります。気をつけてほしいのは、先ほど行われた被害者遺族代理人の意見です」

 「これは遺族の考える真相と説明がありました。証拠に基づくものではない、と私は感じました。何が争点なのか、見失わないでください。皆さんのミッション、任務は非常に重要です。証拠に基づき、被告がどのような犯罪で処罰を受けるのか、判断してください」

 《男性弁護人は、弁護側が(1)強姦(2)傷害致死(3)死体遺棄-の罪について認めており、検察側が(1)と(2)について強姦致死、殺人罪の適用を主張していることについてあらためて説明。その上で、再び裁判員に視線を向けた》

 弁護人「刑事裁判のルールで、検察側には主張を立証する義務があります。『どちらが正しいか』ではなく、検察側の主張する強姦致死、殺人が『公判の証拠で認められるか』。それを判断するのが、皆さんの任務になります」

2011.7.12 17:59 (2/3ページ)

 「被害者代理人弁護士の意見は、争点から外れています。結束バンドや粘着テープを利用し女性を乱暴する、それは卑劣な行為だと弁護人も考えます。しかし、結束バンド、粘着テープで首を絞めたなら争点になりますが、直接は関係ありません。皆さんの頭脳を混乱させるようなことはあってはなりません」

 《「皆さん」と、常に裁判員への呼びかけに注意を払う男性弁護人。検察側の主張骨子をあらためて説明した後、反論に入っていく》

 《市橋被告はうつぶせのリンゼイさんに覆いかぶさり、リンゼイさんの首の下に入った左腕で首を圧迫したとされる。検察側はリンゼイさんの司法解剖を担当した医師の証言で「少なくとも3分」以上圧迫が続いたことが立証され、市橋被告の殺意を裏付けると主張している》

 《医師は窒息が始まってから死ぬまでを4期に分け、1期(~1分)症状が出ない▽2期(1~3分)呼吸困難、失禁▽3期(3~4分)呼吸ができなくなり、血圧が下がる-などと説明していた》

 《男性弁護人は証人尋問での医師の証言について「真摯(しんし)な説明で、信用性が高い」と持ち上げた後、圧迫時間についての主張を始めた》

 弁護人「医師は2期の後半ならば蘇生(そせい)しないと、法医学者として証言されました。個体差もあり曖昧だが、弁護側は2期の後半を2分程度と理解しました。2分程度を過ぎれば、今回のような(窒息死に至る)事態は起こりうるのです」

 《圧迫時間について、検察側は「少なくとも3分以上」と主張、市橋被告は「1分程度」と答えていたが、弁護側は間をとって殺意についての検察側の立証を弱める方針のようだ》

 《男性弁護人はさらに、医師の所見結果から、リンゼイさんの首の前面には圧迫の跡があったものの、左右の頸(けい)動脈は圧迫されなかった可能性があることを強調。圧迫の「偶発性」を主張した》

2011.7.12 17:59 (3/3ページ)

 《男性弁護人はリンゼイさんの死後に市橋被告が行ったとする心臓マッサージについても、検察側の「肋骨(ろっこつ)が折れるなど、マッサージを施した際に現れる変化がない」とする主張に反論する》

 弁護人「肋骨が折れるほどの強い心臓マッサージでないと、蘇生はしない。しかし、それができるのは専門家で、素人が慌てて胸を押しても、折れるほど強くは押せません。肋骨が折れていないから、マッサージをしていない、という主張には無理があります」

 《市橋被告が殴るなどしてリンゼイさんに抵抗できなくさせた後、乱暴に及んだとする検察側の主張についても、男性弁護人は医師の証言を“逆利用”し反論していく》

 弁護人「また、医師はどういう順序で傷ができたのか、『特定できない』と正直に話しています。衣服が切られたり、結束バンドで縛られたり、暴行を受けたりしたことが、(市橋被告がリンゼイさんを乱暴した平成19年3月25日)午前10時に同時に行われたのかどうか、医師の証言では立証できませんでした」

 《男性弁護人は裁判員を見上げ、続けた》

 弁護人「医師の証言で立証されたのは、頸部が3分程度圧迫され、窒息死したということ。検察のその他の主張は、ほとんど何も立証されていません」

 《男性弁護人は、自信たっぷりに自らの主張を続けていく。6人の裁判員は腕を組んだり、あごに手を当てたりしながら真剣なまなざしで話を聞いている》




【英国女性殺害 市橋被告求刑(10)】「事件当時から見れば、反省の態度は増している」弁護人、情に訴え - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/trl11071218490019-n1.htm

2011.7.12 18:48 (1/4ページ)

 (16:13~16:47)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判は、弁護側の最終弁論が続いている。男性弁護人は証言台に立ち、裁判官、裁判員と向かい合うような形で主張する》

 弁護人「玄関の靴に付着していたリンゼイさんの血痕ですが、検察側は玄関でリンゼイさんが全身をぶつけたとしています。しかし、鑑定医の証言では外に血が出るような傷はなかったということです」

 「検察側が言うように、市橋被告が(玄関で強姦した19年3月25日)朝10時ごろに顔や全身を殴打したのではなく、26日午前2時から3時に遺体と浴槽を風呂場に運ぶときについた可能性があります。立証責任は検察にあるので、われわれは疑問を挟むことで十分です」

 《弁護人はさらに、検察側の「強姦の発覚を恐れてリンゼイさんを殺害した」という動機に関する主張についても「本当にそうなのでしょうか」と疑問を呈する》

 弁護人「事件当日、(市橋被告の)部屋にいたのは2人だけです。そのことをほかの人が知らなければ、検察側が言うように、殺害によって(犯罪の)発覚を防ぐことができるかもしれません」

 《弁護人は、市橋被告が3月21日未明にリンゼイさんを追いかけて自宅まで上がり込み、同居していた外国人女性の○○さん(法廷では実名)とも顔を合わせていたことを指摘し、持論を展開する》

2011.7.12 18:48 (2/4ページ)

 弁護人「(○○さんがいる場で)市橋被告はリンゼイさんの似顔絵を描き、紙に電話番号、メールドレスを書いて渡しました。(事件当日の)3月25日に市橋被告がリンゼイさんと個人レッスンをやることも知られていました。だからリンゼイさんを殺害しても、(強姦の)犯行の発覚を防ぐことにはなりません」

 《○○さんらが26日、警察に捜索願を出した際、市橋被告の連絡先が書かれたメモを同時に渡したことから、市橋被告の特定が進んだ》

 弁護人「(犯行の発覚を防ぐためという)殺害動機は常識的にみて、あり得ないんじゃないですか、と言いたいです。市橋被告の供述では強姦の後、殺害の意志はなく、リンゼイさんに許してもらおうと、4畳半の和室に連れて行っています」

 《向かって左から3番目の男性裁判員は熱心にメモをとり続ける》

 弁護人「検察側は市橋被告が25日から26日夕にかけて頸部(けいぶ)圧迫により、リンゼイさんを殺害したとしています。しかし、その間に何があったのか、どういうことで亡くなったのかについて検察側は一切明らかにしていません。それっていいんでしょうかね? あまりにも無責任です」

 《ここで堀田真哉裁判長が弁護側が予定よりも長く最終弁論を行っていることを指摘。弁護人は「あと15分程度で終わります」と答える》

2011.7.12 18:48 (3/4ページ)

 弁護人「リンゼイさんは浴槽の中で裸になり、足を拘束されており、全身に傷がありました。警察は容疑者の暴行で死亡したという見方で捜査をしました」

 「この事件の特徴は市橋被告とリンゼイさんしか事実を知らず、リンゼイさんが亡くなっていることから、市橋被告しか話す人間がいないということです。しかし、警察は市橋被告を取り逃がしました」

 「市橋被告が強姦し、さらに頸部圧迫で殺害したというのは捜査側のストーリーで、その間(強姦から殺害まで)のことについては一切解明されていません。それが捜査の問題です」

 《弁護側は、市橋被告が事件直前にタクシーでリンゼイさんを自宅近くまで連れて行き、タクシー運転手に「5、6分待ってほしい」と言っている点から、犯行に計画性がなかったことを主張。さらに最大の争点である殺意についてもあらためて否定した》

 弁護人「リンゼイさんが大声を上げ、はって出ようとするところを見て焦り、覆いかぶさるようにして押さえつけました。鑑定の証言でも、こうした行為で頸部が圧迫されることもあり得るとのことでした。殺意を持ってしたことではないとあらためて申し上げたいです。市橋被告は心臓マッサージもしています」

 《弁護人は裁判員たちを見つめ、ゆっくりとした口調で続けた》

2011.7.12 18:48 (4/4ページ)

 弁護人「皆さんには重要な任務があります。やっていないことで人が処罰されることを防ぐことです。検察の主張が『間違いない』と確信できるまで立証されているかを判断して下さい。殺意について『間違いない』と立証できていません」

 《弁護人は強姦致死、殺人、死体遺棄罪の成立を前提とした無期懲役の求刑に反対し、強姦、傷害致死、死体遺棄罪が相当とする従来の意見を述べた》

 弁護人「市橋被告の反省の態度について、検察官や遺族から批判的な意見もありますが、法廷での市橋被告の言葉を聞いてもらえれば分かります。事件当時から見れば、反省の態度は増しています。市橋被告は元々は普通の学生で、最初から悪い人ではありませんでした」

 《検察側の後ろに座るリンゼイさんの母、ジュリアさんは「やりきれない」という表情を見せながら、隣に座る父、ウィリアムさんの背中をさすった》

 弁護人「逃走を非難されても仕方ないです。犯人は逃走、証拠を隠滅する可能性があります。良いことではないですが、法的には処罰されません。助けた人は処罰されますが…。逃げた犯人を非難することはできますが、非難する上で大きな要素と捉えるべきではありません」

 《弁護人は「ご両親は娘さんを亡くされ、大変な思いをされましたが、処罰感情だけで判断されるものではない。今回は犯情の悪い事件には該当しない」と述べ、意見陳述を締めくくった。続いて、市橋被告の最終陳述が行われる》




【英国女性殺害 市橋被告求刑(11)完】「苦しんで考えながら私の残りの人生を終わらせる」 裁判長に頭を20秒下げ続ける - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110712/trl11071219140020-n1.htm

2011.7.12 19:13 (1/2ページ)

 (16:47~17:00)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の論告求刑公判。弁護側の最終弁論が終了し、ついに市橋被告の最終陳述が始まる》

 《堀田真哉裁判長が「それでは証言台の前に来てください」と市橋被告に起立を促した。証言台に立った市橋被告はこれまでの公判と同様、うつむいたままだ》

 被告「この裁判の裁判官の方々、裁判員の方々、そしてリンゼイさんのご家族の方に事件の日、何があったか、そして私がリンゼイさんを殺そうと思ったり、死んでもいいと思ったことがなかったことを、私がしたことは許されませんが、その2つはお話しすべきだと思ってお話ししました」

 《言葉を区切りながら、思いを述べた市橋被告。これまでの公判で主張したように、あらためて「殺意」がなかったことを強調した》

 被告「しかし、リンゼイさんに怖い思いをさせて、痛い思い、苦しい思いをさせて死なせてしまったのは私であり、リンゼイさんのご家族の人生、幸せを壊したのは私で、私が何をしようと許されることではありません」

 《市橋被告はこの日の被告人質問で、リンゼイさんの苦しみについて、逃走中に過酷な労働を続けた際に初めて考えたと述べている》

 《リンゼイさんの父、ウィリアムさんは背筋を伸ばして口を真一文字にした後、ため息をついた》

 被告「裁判の中でリンゼイさんのご家族の話を聞きました。(千葉大時代の恩師の)本山(直樹)先生や(大学の卒業研究の指導教授だった)◇◇先生(法廷では実名)の話も聞きました」

2011.7.12 19:13 (2/2ページ)

 「私の中には問題があります。私の中は自分勝手であふれていて、自分勝手な行為をしておいて、責任に向かい合おうとしない。責任を取ろうとしない。その都度、その都度ごまかしていこうとすることがこの事件につながったと思います」

 《市橋被告は11日の被告人質問で弁護側から逃亡が2年7カ月に及んだ理由や事件を起こした理由を聞かれ、すでに同様の説明をしている》

 被告「私の問題点とリンゼイさんのご家族が、この先どんな気持ちで苦しまれ、生活されるのか、リンゼイさんが怖い思いの中で苦しんで亡くなられたときの気持ち、これらのことを苦しくても、これからずっと、考え続けていくことを、そのことをずっと苦しんで考え続けながら、私の残りの人生を終わらせること、それが私が犯した罪に対する償いと考えています」

 《市橋被告はたどたどしく言葉を続ける。証言台の前に立ち、こぶしを握りしめ、声を震わせた》

 被告「逃げている間、働きました。そのとき感じたことは人の命が一番ということです。本当に、本当に申し訳ありませんでした」

 《市橋被告はこう言い終えると、約20秒間にわたって堀田裁判長らに対して深々と頭を下げ続けた。リンゼイさんの父親のウィリアムさんらは体を震わせる市橋被告を淡々とした様子で見つめていた》

 《市橋被告が最終陳述を終えたことで、6日間に及んだ審理は結審した。裁判官と裁判員による評議を経て、判決は21日午後2時半から言い渡される》

 《市橋被告の退廷後、リンゼイさんの母、ジュリアさんは通訳を務めた女性とハグ(抱き合うこと)し、労をねぎらっていた》


Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 整形捏造 

Category:市橋達也の法廷ライブ

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市橋達也の法廷ライブ・7月21日判決公判(1)~(4)

2011/07/21(Thu) 19:06


初公判・7月4日
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-270.html
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-271.html


第二回公判・7月5日
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第三回公判・7月7日
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第四回公判・7月8日
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第五回公判・7月11日
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第六回公判・7月12日
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市橋達也の法廷ライブ・補足・解説
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-274.html

市橋達也の法廷ライブ・補足、解説2
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-283.html

市橋達也の法廷ライブ・補足、解説3/市橋達也に無期懲役判決
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-288.html



市橋達也の冤罪検証・疑惑だらけのリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件 
市橋達也の判決公判を前に思うこと。 

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【英国女性殺害 市橋被告判決(1)】求刑通り…被告は無反応、リンゼイさん両親は目に涙 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110721/trl11072115330002-n1.htm

2011.7.21 15:33 (1/4ページ)

 (14:30~14:40)

 《千葉県市川市のマンションで平成19年、英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=を殺害したとして、殺人などの罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の判決公判が21日、千葉地裁(堀田真哉裁判長)で始まった。逮捕されるまで2年7カ月も逃亡生活を続けるなど国内外で注目を集めた事件の判決。検察側は無期懲役を求刑しているが、6人の裁判員とプロの裁判官3人はどういう量刑判断を下すのか》

 《4日から12日まで計6日間にわたって開かれた公判では、最大の争点である殺意の有無をめぐり、検察側と弁護側が激しく対立した》

 《検察側は論告で、市橋被告がリンゼイさんの首を少なくとも3分以上圧迫したと指摘し、明確な殺意があったと主張。動機は「生きて帰せば強姦がばれると思ったから」とし、殺人と強姦致死罪が成立するとして無期懲役を求刑した》

 《一方の弁護側は「逃げようとしたリンゼイさんを押さえているうちに腕が首に入った」として「偶発的な死」を主張。乱暴から死亡までの時間が開いていることを踏まえ、傷害致死と強姦罪の適用を求めた》

 《こうした争点に加え、市橋被告の反省ぶりなど情状面や、証人、被害者参加人として公判に参加したリンゼイさんの両親の強い処罰感情も、裁判員らの量刑判断のポイントとなる》

2011.7.21 15:33 (2/4ページ)

 《市橋被告は初公判でリンゼイさんの両親に土下座して謝罪。最終陳述では、改めて殺意を否定しつつも、「何をしても許されない」「私の中は自分勝手であふれていた」「その都度ごまかしていこうとすることがこの事件につながった」などと涙で身を震わせながら反省の弁を連ねた》

 《リンゼイさんの両親は意見陳述などで、こうした市橋被告の主張や態度について、「少しでも刑を軽くするための虚偽のストーリー」「証言は計算されつくし、リハーサルされたもので、彼は悔いていない」などと強く非難。「法律上許される最高刑で処罰してほしい」と訴えた》

 《今回の裁判員は補充裁判員を含めて全員男性。女性裁判官1人を含む3人の裁判官とともに市橋被告をどう裁くのだろうか》

 《法廷は千葉地裁最大の201号。傍聴席はほぼ満席だ。午後2時34分、リンゼイさんの父、ウィリアムさんと母、ジュリアさんが入廷し、検察官席の後ろに着席した。リンゼイさんの姉妹も入廷し、傍聴席の最前列に座った》

 《起訴状によると、市橋被告は19年3月25日ごろ、自宅マンションでリンゼイさんの顔を何度も殴り、両手などをテープで縛って乱暴した上、首を絞めて殺害。同26日ごろ、リンゼイさんの遺体をベランダの浴槽に入れて土で埋めるなどして遺棄したとされる》

2011.7.21 15:33 (3/4ページ)

 《午後2時35分、堀田裁判長の指示で市橋被告が、向かって左側の扉から入ってきた。黒い長袖シャツに黒いズボン姿。髪は長くぼさぼさで、一部が前に垂れ下がっている。これまで同様、うつむき気味で表情は暗く憔悴(しょうすい)しきった様子だ。リンゼイさんの両親に一礼した後、証言台の後方にある長いすに座った》

 《裁判員6人も入廷し、法廷内の全員が起立、一礼をした後の午後2時36分、堀田裁判長が声を上げた》

 裁判長「それでは開廷いたします。被告人は証言台の前に来てください」

 《市橋被告は無言で立ち上がり、証言台の前にゆっくり歩み出た。手を前にぶらっとさせ、緊張した様子だ。裁判員6人も、市橋被告に視線を集中させる。堀田裁判長が続ける》

 裁判長「市橋達也被告人ですね」

 被告「はい」

 《小さい声で答える市橋被告》

 堀田裁判長「それでは、あなたに対する判決を言い渡します」

 《市橋被告は緊張しているのか、反応しない》

 《無期懲役か有期刑か。静寂に包まれた法廷内に緊張が走る。市橋被告はうつむいたままだ》

 裁判長「主文。被告人を無期懲役に処する。未決勾留日数中370日をその刑に算入する」

2011.7.21 15:33 (4/4ページ)

 《堀田裁判長の主文読み上げが終了すると同時に傍聴席の一部の報道陣は一斉に立ち上がり、速報を伝えるため慌ただしく法廷から飛び出していった》

 《傍聴席から市橋被告の表情をうかがい知ることはできないが、主文言い渡しの瞬間、市橋被告は微動だにしなかった》

 《リンゼイさんの両親の男性代理人弁護士は「当然だ」といった表情で何度もうなずき、ウィリアムさんに主文の中身を説明しているようだ。ウィリアムさんとジュリアさんは、女性通訳を介し、主文の中身を理解したのか、みるみる目に涙がたまっていった》

 《裁判員たちは一様に険しい表情で、市橋被告を見つめている》

 裁判長「もう一度言うと、被告人を無期懲役に処する。未決勾留日数中370日をその刑に算入する」

 《堀田裁判長は、間を置かずに続ける》

 「以下、理由を述べますので、そこに座って聞いてください」

 《報道陣の出入りで、傍聴席が少しざわつく中、堀田裁判長による判決理由の読み上げが始まった》




【英国女性殺害 市橋被告判決(2)】「強姦時の供述、信用性低い」殺意認定 被告の主張、次々と否定 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110721/trl11072116390004-n1.htm

2011.7.21 16:39 (1/3ページ)

 (14:40~15:05)

 《平成19年3月に英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の判決公判で、堀田真哉裁判長が判決理由の読み上げを開始。裁判所が認定した事実について説明していく》

 裁判長「3月25日、被告方でリンゼイさんの顔に打撃を加え、結束バンドで両手首、両足首を拘束して抑圧し、強いて姦淫をした。26日ごろまでに殺意をもって被害者の頸部(けいぶ)を圧迫して殺害し、リンゼイさんの遺体を浴槽に入れて土を入れた。以上の事実について証拠によって認定します」

 《最大の争点となっていた殺意の有無について、検察側の主張が受け入れられたことになる。検察側の後ろに座るリンゼイさんの父、ウィリアムさんと母、ジュリアさんは目に涙をため、手で拭う》

 《堀田裁判長は「判断について説明します」と述べ、強姦時の状況に関する争点について言及する。検察側は市橋被告がリンゼイさんを強姦する際、顔を殴打した上で結束バンドや粘着テープで手首を縛り、強姦したと主張。弁護側は強姦時は殴打していないと反論していた》

 裁判長「被告は3月25日午前9時54分ごろ、玄関付近でリンゼイさんを押し倒した。上から抑えつけ、両手首、両足首を結束バンドで拘束した」

2011.7.21 16:39 (2/3ページ)

 《堀田裁判長は結束バンドの大きさは45センチ、30センチで、結束バンドで手首、足首を拘束するのに手間がかかることを指摘した上で読み上げを続ける》

 裁判長「リンゼイさんが少しでも抵抗したら、拘束は困難である。被告がリンゼイさんを拘束する際、リンゼイさんが抵抗できなかったと推認される」

 「遺体の顔、胸部、腹部などに鈍体により形成された皮下出血が多く残されていた。リンゼイさんが強姦されそうになったとき、激しく抵抗することは常識的に考えられ、被告がリンゼイさんの(傷の程度が重かった)右目を強い力で殴るなど、全身に暴行を加えたと考えるのが自然だ」

 《女性通訳の言葉に耳を傾けながらウィリアムさんとジュリアさんは互いの顔を見て、うなずき合った。傍聴席に背を向けた状態で座る市橋被告に動きはない》

 裁判長「被告は『強姦の際は殴っておらず、上から抑えつけて数分間もみ合いになり、被害者が疲れたからか抵抗しなくなったため、服を脱がせ、結束バンドで拘束した』と供述している。2人に大きな体格差がなかったことなどを考えると、被害者は驚愕(きょうがく)と恐怖で抵抗できなくなったと考えられる」

 《「驚愕」「恐怖」の言葉が通訳され、ジュリアさんは顔をゆがめて、うつむいた。堀田裁判長は市橋被告がリンゼイさんのコートの袖を強姦時に手で破り、リンゼイさんが死亡した後にカーディガンをハサミで切断したと述べていることについて明確な説明をしていないことなどを指摘した上で、こう述べた》

 裁判長「被告の強姦時に関する供述は信用性が低い」

2011.7.21 16:39 (3/3ページ)

 《さらに堀田裁判長は市橋被告の暴行に関する供述についても疑問を呈していく》

 裁判長「被告は顔を殴ったことについてはリンゼイさんを強姦した後に拘束した状態で4・5畳の和室に連れて行き、リンゼイさんに『たばこを吸いたい』などと言われてイライラし、『私を帰さないと大変なことになる』と言われてカッとなり、殴ったと供述している」

 「被告は『リンゼイさんと人間関係を築いて許してもらいたかった』と述べていたのに、『リンゼイさんから帰さないと大変なことになると言われて殴った』というのは理解しがたい。強姦の際にリンゼイさんに抵抗された時には殴らず、拘束されて抵抗できないリンゼイさんを殴ったという供述は一貫性を欠いており、信用できない」

 《静かな口調で弁護側の主張を次々と退けていく堀田裁判長。右から3番目の男性裁判員も厳しい視線を市橋被告に向ける》

 裁判長「被告が強姦の手段として顔面に打撃を加えたと推認できる。傷から手の拳による打撃と考えることもできるが、足で蹴ることも想定できるため、打撃の方法は特定できない」

 《判決の読み上げが続くが、市橋被告の背中は微動だにしない》



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【英国女性殺害 市橋被告判決(3)】「頸部圧迫3分以上…明確な殺意」 動機は「発覚を恐れたため」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110721/trl11072117380005-n1.htm

2011.7.21 17:36 (1/3ページ)

 (15:05~15:45)

 《英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=に対する殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われ、無期懲役を言い渡された無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の判決公判。堀田真哉裁判長が判決理由の読み上げを続けている。市橋被告は微動だにせず正面を見つめている》

 《リンゼイさんが市橋被告の部屋を訪ねたときに何があったのか、堀田裁判長は一つ一つ、検察側と弁護側の主張を確認しながら、証拠や証人の証言を基に事実認定の説明をしていく》

 裁判長「頸部(けいぶ)圧迫について、証拠によれば、頸部圧迫は明らかであり、リンゼイさんは顔面や体に多数のけがを負っていた。リンゼイさんの抵抗があったと常識的に考えられる」

 《弁護側は、市橋被告が逃げようとしたリンゼイさんの抵抗を抑えようとした結果、偶発的に首を絞めてリンゼイさんを死なせたと主張している》

 裁判長「証人(遺体を司法解剖した女性鑑定医)はリンゼイさんが死に至るまでには、数分以上の圧迫が必要で、頸部圧迫の痕は複数回なかったと証言している。リンゼイさんが部屋に入って間もない状況で殺害されたと考えるよりは、多数の粘着テープ片や(輪になった)結束バンドが見つかっていることから、強姦の後で、何回も(粘着テープ片や輪になった結束バンドを)作り、使用できる、強姦できる状況があったと考えられる。リンゼイさんが部屋に入ってから、(リンゼイさんが)比較的長い時間を生きていたと考えるのは合理的である」

2011.7.21 17:36 (2/3ページ)

 《弁護側は強姦致死罪について、強姦から死亡までの時間が開いているため成立しないとして、検察側の主張に反論している》

 裁判長「そして(弁護側は)市橋被告はリンゼイさんを強姦するときに首を絞めてはいないと言っている」

 《市橋被告はリンゼイさん殺害について、寝て起きたらリンゼイさんが拘束を解いていて、市橋被告に殴りかかって逃げようとしたので、必死に抵抗を抑えこんでいたら、リンゼイさんが動かなくなったと証言している》

 裁判長「リンゼイさんが3月26日の午前2時から3時くらいまで生きていたとする弁護側の主張は、複数の粘着テープ片や結束バンドが発見されていること、『ワルファリン』などの用語を(25日)午後11時半から(26日)午前0時半まで調べていたということと矛盾しない」

 《「ワルファリン」は市橋被告がリンゼイさんの求めに応じて、パソコンで検索していたとされるリンゼイさんの持病の薬だ》

 裁判長「リンゼイさんの遺体発見状況を考えると、強姦の際に、市橋被告が頸部を圧迫していないという主張と矛盾しない」

 「以上、前述をまとめると、市橋被告はリンゼイさんが部屋に入って間もなく、右目の周りなどにかなり強い力を加え、粘着テープや結束バンドで拘束、強姦した」

 《強姦時の事実認定の説明を終えた堀田裁判長は、続いて殺意の有無についての理由を述べていく》

2011.7.21 17:36 (3/3ページ)

 「女性鑑定医は、頸部圧迫を3分以上続けないと、死には至らないと証言している。気管など首を絞めるとリンゼイさんが死ぬということは、市橋被告は十分認識できたと考えられる」

 「市橋被告は『大声を出しながら逃げるリンゼイさんを止めようとした』『感覚的には1分間』などと供述している。しかし、女性鑑定医によると、そのようなことでは窒息死には至らない」

 《堀田裁判長は、市橋被告の供述は信用できないとした上で、リンゼイさんの首の輪状軟骨が折れていたことなどから、相当程度の強い力が3分間以上掛かっていたとされると付け加え、こう結論づけた》

 裁判長「少なくとも3分以上、市橋被告には明確な殺意があったと認定される」

 《続いて、堀田裁判長は市橋被告のリンゼイさん殺害の動機について説明していく》

 裁判長「市橋被告はリンゼイさんを強姦し、拘束して相当の時間とどめておいた。そして、強姦が発覚しないよう、対応に窮していた。そういう時に、リンゼイさんが大声をあげて逃げ出そうとしたことで、他の住人にばれるのではないかと考えた市橋被告には殺害の動機があった」

 《リンゼイさんの父、ウィリアムさんは市橋被告をにらみつけている。市橋被告は正面を向いたままだ》




【英国女性殺害 市橋被告判決(4)完】再び土下座しようとするも…鬼の形相で父、リンゼイさんの写真向け続ける - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110721/trl11072117550006-n1.htm

2011.7.21 17:54 (1/4ページ)

 (15:45~16:05)

 《平成19年3月に英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判の判決公判。堀田真哉裁判長が裁判所が認定した事実について読み上げを続けている》

 裁判長「被告人は救急車を呼んでおらず、死亡を受け入れていたと考えられる。(リンゼイさんの)目の焦点が合っていないことから心臓マッサージや人工呼吸をしたというが、肋骨(ろっこつ)は折れておらず、救命に資するような行為とはいえない」

 《これまでの公判で、弁護側は「肋骨が折れるほどの強い心臓マッサージは専門家にしかできない」と反論していたが、裁判所はこの主張を退けた》

 裁判長「さらに救急車を呼んでおらず、心臓マッサージをしていたとしても、殺意がなかったとはいえない。頸部(けいぶ)圧迫時に殺意があったと認めることができる」

 《続いて堀田裁判長は、検察側と弁護側の間で争点となっていた強姦致死罪の適用について説明を続ける。検察側は強姦から、リンゼイさんが死亡するまでに時間差があったとしても、強姦致死罪が成立すると訴えてきた》

2011.7.21 17:54 (2/4ページ)

 裁判長「被告は19年3月25日午前9時45分過ぎに(市橋被告の自宅マンションに)リンゼイさんが入室後間もなく強姦した。発覚を恐れ、結束バンドで拘束し、4畳半の室内に置いた浴槽に入れた。翌26日午前2時か3時ごろ、リンゼイさんが逃げようとしたため頸部を圧迫した」

 「犯行の発覚を恐れて頸部を圧迫しており、強姦してから時間が経過している。強姦致死罪は成立せず、強姦罪が成立することになる」

 《この争点については、弁護側の主張が認められた》

 裁判長「本件では、証人や通訳の費用は被告人に負担させない。本件で、リンゼイさんは強姦され、人格を踏みにじられており、結果が重いということは言うに及ばない。22歳でさまざまな可能性があった。無念や苦しさは計り知れない」

 「傷は無残で暴行の激しさを物語っている。両足を結束して土の中に埋めており、人格に対する敬意は感じられない」

 《検察側は公判で、リンゼイさんの遺体を発見した警察官の供述調書を朗読。浴室の浴槽が外れていることに気付いた刑事らはベランダで浴槽を見つけたといい、供述調書によると「浴槽に詰まっていた土を軽くなでると、白い肌色の皮膚が見えた」という》

 裁判長「犯行態様は悪質。性欲を満たすために強姦し、発覚を恐れて殺害し、遺体を遺棄した。身勝手きわまりない」

2011.7.21 17:54 (3/4ページ)

 《通訳の女性が抑揚をつけて感情を込めて、堀田裁判長の読み上げを通訳する。リンゼイさんの母、ジュリアさんは父、ウィリアムさんの手をしっかりと握った》

 裁判長「被告は本件後、2年7カ月にわたって逃亡し、リンゼイさんの両親が来日したことを知っても意に介さず、整形して逃亡を続け、真相解明を妨げた」

 《公判では、2年7カ月の逃亡生活で、神戸や大阪の建設会社に偽名で勤務していたことや鼻などに整形手術をしていたことが明らかになっている。だが、公判上の争点となっておらず、細かな逃亡の経緯が最後まで明らかになることはなかった》

 裁判長「犯行後の様態も悪質で、遺族の悲嘆は言い表すことができず、峻烈な処罰感情がある」

 《堀田裁判長は遺族感情について言及し、市橋被告の態度を糾弾していく》

 裁判長「(市橋被告は)公判前整理手続きでも、客観的事実に反する不自然な供述をしている。本件に向き合おうとしていないと言わざるを得ず、真摯(しんし)な反省は感じられない」

 《市橋被告は初公判で、入廷直後にリンゼイさんの両親に向かっていきなり土下座している。裁判所にはこのような態度も“謝罪”とは映らなかったようだ》

2011.7.21 17:54 (4/4ページ)

 裁判長「被害弁償に逃亡生活を記した手記の利益を充てるなど、リンゼイさんの遺族に対する心情の配慮はない。刑事責任は非常に重いと言わざるを得ない」

 《堀田裁判長は、市橋被告に前科がないことや、32歳という若さで更生可能性が残されていることなど有利な情状についても説明した》

 裁判長「犯行態様は被害者に肉体的にも精神的にも苦痛を与えるなど悪質で、動機も身勝手だ。ただ、計画性はなく、殺意も極めて強固といえず、無期懲役が相当である」

 《被害者参加人として参加したリンゼイさんの両親は公判で、「法律上許される最高刑で処罰してほしい」と訴えていた。堀田裁判長はこの点について「心情は当然といえる」と一定の理解を示した》

 《午後4時過ぎ、堀田裁判長が閉廷を告げた。裁判所職員らが退廷を促すが、傍聴人や記者らは市橋被告の様子を見つめている》

 《証言台から立った市橋被告は、突然倒れ込もうとしたが、周囲の職員がそれを許さない。土下座しようとしたのだろうか》

 《ウィリアムさんは、スーツの胸ポケットからリンゼイさんの写真を取り出し、市橋被告に鬼の形相で向け続けた》

 《市橋被告は職員らに抱え込まれたまま、弱々しい足取りで法廷を後にした》

 《市橋被告の退廷後、ウィリアムさんはジュリアさんの胸元に顔を埋めた。顔を紅潮させ、泣いているようだった》


Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 整形捏造 

Category:市橋達也の法廷ライブ

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市橋達也の法廷ライブ・7月21日裁判員会見(上)(中)(下)

2011/07/21(Thu) 21:56


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【市橋被告判決 裁判員会見(上)】「遺体が真実を語った」「証拠つき合わせ十分審議」 判決内容に自信 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110721/trl11072119050009-n1.htm

2011.7.21 19:04 (1/4ページ)

 《千葉県市川市のマンションで平成19年、英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=を殺害したとして、殺人などの罪に問われ、千葉地裁(堀田真哉裁判長)で無期懲役の判決が言い渡された無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判を担当した裁判員の記者会見が同地裁で行われた。8人すべて男性の裁判員のうち補充裁判員1人を含む7人が出席し、注目裁判の審理に参加した感想などを述べていった》

 《出席した裁判員1番は千葉市花見川区の40代の男性、裁判員2番は千葉市の50代の男性。裁判員3番は千葉県茂原市の40代男性。裁判員4番は60代男性。裁判員5番は30代男性。裁判員6番は50代男性。補充裁判員1番は松戸市の30代男性だ。裁判員たちは判決に至るまでの議論について振り返る》

 裁判員2番「法廷に出た色々な証拠から議論を進め、最終的な判断をするところまで、ものすごい神経を使って、結論に至りました。結論に対しては自信を持っています」

 裁判員4番「法廷の中で弁護側の証拠と部屋に残された証拠、どちらが正しいかを全員で長い時間協議した。証拠を付き合わせ、裁判員が十分審議しました」

2011.7.21 19:04 (2/4ページ)

 裁判員5番「証拠は被告の供述を完全に否定できるものではなかったです。検察の主張について『その通りだ』といえる証拠も少なかったです。だが最終的にみなさんと議論を重ね、満足のいく答えが出ました。難しかったのは被告が語ることがグレーなことばかりだったことで、それを見極めることにストレスが発生しました」

 《判決では「殺意がなかった」「強姦時に暴行しなかった」などとする市橋被告の主張がことごとく退けられている。裁判員6番はそのような判決に至った理由を述べていく》

 裁判員6番「裁判では密室の中のことを明らかにします。しかも被告しか語れません。しかし(リンゼイさんの)ご遺体が雄弁に語る部分がありました。被告の生の声より、ご遺体が真実を語ることがありました。被告だけの話しか聞けませんでしたが、被害者の“声”を聞いて、判断したと思っています」

 記者「被害者参加制度で遺族が参加しました。遺族の言葉、法廷の様子を見て、判断に影響を与えましたか」

 裁判員1番「被害者の立場からすると、良い制度です。参加は賛同できます」

 《裁判員1番は腕を組み、間を開ける。言葉を慎重に選んでいるようだ》

2011.7.21 19:04 (3/4ページ)

 裁判員1番「今回、遺族が証言されている。そこで最高刑を望むとおっしゃっていました。家族として言いたいことを自分の声で伝えることが実現できたと考えています。判決への影響ですが、無期懲役の求刑を受け、どういう刑が考えられるかあらゆる可能性を検討しました。遺族が最高刑を望まれたことも検討した上で、今回の結論に至りました。ただ遺族の声で量刑への判断が動いた感覚は持っていません。あくまでも証拠などに基づいた判断が下されました」

 裁判員2番「全く同じです。被害者の家族の感情を十分に聴き、全員でしっかり受け止めました。家族の証言、被告の証言など法廷で示された証拠をもとに、判断をしました」

 裁判員5番「とても難しい質問です。被害者参加人は証言台に立ち、私たちに心の内を訴えかけてくれました。それを受け止めようという思いは心の中にありました。判断に影響があったかは分かりません」

 裁判員6番「遺族の処罰感情が峻烈なのは当然です。量刑を決める上で、処罰感情は情状の要素の一つとして考慮しましたが、必要以上に感情を重要視して、その要素のみで量刑を決めたことはありません。適正に評価して、量刑が決まりました」

 《裁判員3番がうなずき、賛同する》

2011.7.21 19:04 (4/4ページ)

 補充裁判員1番「小さいときから育ててこられた(ことが分かる)写真を見て、私は父親の立場として見て、(遺族の)気持ちが伝わってきました。しかし判断は左右されませんでした」

 記者「裁判員はみなさん男性でした。女性が被害を受けた強姦を審議されましたが、性別が偏ったことについて意見、感想あれば教えてください」

 《裁判員1番が即座に挙手する》

 裁判員1番「裁判官の1人は女性でしたから、さまざまな意見が語られる状況は保たれていました。性別がどうこうは何ら違和感はありませんでした」

 裁判員3番「逆に全員が男性ということで、裁判員がランダム(無作為)に選ばれているのだと思いました」

 記者「被告が正直に話していないという指摘がありましたが、具体的な場面があれば教えてください」

 裁判員1番「遺体が示していることは、紛れもない事実。そこと整合性がとれない供述が、積み重なっていくとどうしても、『(市橋被告の供述が)どうなのかな』という印象を持ちました」

 裁判員2番「同じです」

 裁判員3番「具体的な場面といわれても、何カ所かあります」

 裁判員4番「(現場や遺体の)状況と証言が一致する部分は少ないと思っています」

 裁判員5番「肝心なところで『覚えていない』『分からない』と言われると、その部分に本当のことを知る鍵があるのかなと考えてしまいます」

 《裁判員たちから市橋被告への厳しい言葉が続く》




【市橋被告判決 裁判員会見(中)】無表情…「最後まで被告の考え読み取れず…」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110721/trl11072119290010-n1.htm

2011.7.21 19:28 (1/3ページ)

 《千葉県市川市のマンションで平成19年、英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=を殺害したとして、殺人などの罪に問われ、千葉地裁(堀田真哉裁判長)で無期懲役の判決が言い渡された無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判を担当した裁判員の記者会見が、同地裁で続いている》

 《裁判員1番は千葉市花見川区の40代の男性、裁判員2番は千葉市の50代の男性。裁判員3番は千葉県茂原市の40代男性。裁判員4番は60代男性。裁判員5番は30代男性。裁判員6番は50代男性。補充裁判員1番は千葉県松戸市の30代男性だ》

 記者「検察側の事実認定のところで疑問を覚えたり、検察側のストーリーだと気になったところはありませんでしたか」

 裁判員1番「結果として真実が何で、どういう罪なのか、それが起訴状に沿った事実から導かれるのかどうかということに重点を置いて考えていました。本件は非常に特異な事件だと思います。事件の概要について、市橋被告の証言に負うところが多い。普通だったら、検察のストーリーは正しいのか、ということを気にするのかもしれないですが、真実が何かというのを一番追求してきた自信があるので、検察側のストーリーというものは気にしていませんでした」

2011.7.21 19:28 (2/3ページ)

 裁判員2番「私は逆に、検察側はもっとストーリーを基に、証拠を詰めていくのかと思ったら、そうじゃなかったと感じた。作為的に話をつくって(証拠で肉付けする)、という部分が多少なりともあって当然だと思っていたので、逆に検察側の主張に、総合的なあらすじがなくて、審理が結構、意見の食い違いで難航したのは事実です」

 記者「もっと証拠があればよかったということですか」

 裁判員2番「証拠はいっぱいあるんですけど、知りたい証拠がなかったといいますか…」

 《裁判員2番の男性は苦笑いしている》

 記者「市橋被告の様子とか、そういう法廷内での人の様子は見ていましたか」

 裁判員1番「市橋被告よりもリンゼイさんの両親の様子を見ていました。市橋被告に関しては、本当に無表情で、見ている限りでは判決の時も、今日も感情を表に出しませんでした。公判中に体の動きがなかったか、ということに関しては、肩を震わせたりなどはありましたが、それ以外は同じ姿勢だったと思います」

 補充裁判員1番「極力、メモよりも、市橋被告の方をずっと見るようにしていましたし、見ていました。いろんな人が証言したり、発言したりしているので、彼が何を考えているのか、なにか読み取れないかな、と思っていました。最後まで、読み取れなかったのですが…」

2011.7.21 19:28 (3/3ページ)

 《ほかの裁判員の間で小さな笑いが起きる》

 補充裁判員1番「(市橋被告を)ずっと見ていたのですが、判決後も眉1つ動かさず、終わるまで微動だにしませんでした。ただ、瞬きが多いですね。公判を通して、全般的に1分間に208回くらい」

 《また、裁判員の間で笑いが起きる》

 記者「市橋被告について第一印象が結構臆病だという感想をお持ちということでしたが、今でもお気持ちは変わらないですか」

 裁判員1番「はじめに持った印象はずっとあります」

 記者「裁判員裁判では、争点以外の部分は明らかになっていませんが、例えば逃亡生活についてもっと知りたいと思われたりはしませんでしたか」

 裁判員1番「私たちが判断すべき…、訴状からすると、逃亡生活というのは訴状の内容の後のことなので、量刑の判断にかかわらないですよね。そんなに細かい部分まで知りたいとかは思いませんでした。被告人がどのように語るのか、それに対してどう判断するかということだけです」

 《裁判員7人の会見は終了。続いて、この7人のうち、カメラ撮影に応諾した裁判員の記者会見が開かれる》




【市橋被告判決 裁判員会見(下)】「反省伝わらず」「分からないことだらけ」 疑問も残った裁判員 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110721/trl11072120020012-n1.htm

2011.7.21 20:00 (1/4ページ)

 《千葉県市川市のマンションで平成19年、英国人英会話講師のリンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=を殺害したとして、殺人などの罪に問われ、千葉地裁(堀田真哉裁判長)で無期懲役の判決が言い渡された無職、市橋達也被告(32)の裁判員裁判を担当した裁判員5番の30代男性が、千葉市内のテレビ局でカメラ撮影に応じる記者会見を行った》

 記者「現在の気持ちは」

 裁判員5番「ほっとしている。審理と評議を含め、自分個人の悩み、迷いはつきまとっていました。違う意見の裁判員と議論を重ね、いろいろ考えることが増えました」

 「夜寝れなかったことはなかったですが、もやもやとしたものがあったのは事実なので。これで終わってほっとしています」

 《男性は落ち着いた表情で、質問に対し時折笑顔を見せた》

 記者「事件は大きく報じられ、海外メディアの注目も高かった。3週間の日程をプレッシャーに感じましたか」

 裁判員5番「報道は見ないようにしました。裁判所に入ってから、裁判官が常に配慮してくれました。重く捉えすぎないようサポートしてくれました」

 記者「リンゼイさんの遺族がイギリスから来て証言し、最高刑を望みました。影響された部分はありますか。遺族の言葉をどのように受け止めましたか」

2011.7.21 20:00 (2/4ページ)

 裁判員5番「ご遺族に感情を伝えていただいたことは、こちらも誠意を持って受け止めました。それが、判決に影響があったかは個人としては難しいです。明確にお答えできないです。どうでしょうか」

 記者「イギリスから遺族が来ていなかったら公判への関わり方はどうなったか」

 裁判員5番「結果が変わっていたかは分からないですが、法廷で遺族の涙を流す場面を見ました。遺族が公判に参加したことは意義があったと思います」

 《続いて、記者が法廷での市橋被告の印象を尋ねた》

 記者「市橋被告は初公判の入廷後、土下座をしました。だが、判決では『真摯(しんし)な反省は感じられない』と認定されました。どのように感じますか」

 裁判員5番「私たちが入廷する前だったので、市橋被告の土下座は見ていないので分からないです。だが、反省の色が伝わってきたかと言われれば、証言台に立っている被告人の返答を聞く限り、本当のことを話しているという印象は受けられず、疑問が残りました」

 記者「法廷で、細かな逃走の経緯が明らかになりませんでしたが」

 裁判員5番「どうだろう。今回、(市橋被告が出版した)逃亡生活中の手記も読んでいないんですね。裁判員をまっとうすることに手記を読むことが邪魔になるということでなく、読みたいと思う要素がなかったのが一番の理由。あまり気にしていないですね」

2011.7.21 20:00 (3/4ページ)

 《市橋被告が逃亡生活を記した手記に対する男性の印象は薄いようだ》

 記者「リンゼイさんに対する思いはどうですか」

 裁判員5番「実際のいきさつ、どのような理由でマンションに入室して、どういう経過をたどって殺されたかは、終わってみても分からないことだらけ」

 「被告人は話していましたが、それがすべてがそのままだったとは言い切れるほどの印象はないです。すべては想像になりますが、やっぱり、とんでもない恐怖を持たれていたんだろうなと思います」

 「(強姦については)女性でないので屈辱、無念は分からない。長い時間拘束されて自由を奪われた。被告人と一緒の数時間もさぞかし、絶望というか…。言葉が出てこない。無念であったろうなと思います」

 記者「女性の気持ちが分からないということですが、裁判員は男性のみで裁判官に1人女性がいただけでしたが」

 裁判員5番「女性の気持ち…。どうでしょう。性別が偏ったことで意見が偏ったのはなかったと思う。全員男性ですが、見方が偏ったことはないと言い切れると思います」

 記者「法廷の中で証拠として遺体の写真をごらんになったと思います。トラウマになったり、プレッシャーになったりはしていませんか」

2011.7.21 20:00 (4/4ページ)

 裁判員5番「初めて証拠の写真が映し出されたときはショッキングで、心拍数が上がるのを感じました。でも事件の真相を知る、検察側、弁護側双方が言っていることを判断するための重要な証拠なので、自分には『証拠の1つ』と言い聞かせて見ていました」

 記者「もやもや、悩みがあったということですが、どのようなときですか」

 裁判員5番「やっぱり被告人自身の言うことの信憑(しんぴょう)性が薄い。勝手な印象ですが。証拠自体がいくつかあってもあいまいだった。どちらの可能性が高いか一つ一つ判断していかなければならなかった。すごく想像以上に大変というか難しかったです」

 記者「難しいなかで、無期懲役と決めました。何を重視しましたか」

 裁判員5番「先入観はもちろん、勝手な憶測は挟み込まず、法廷で立証された証言、証拠を判断材料として決めていこうと。そうしなきゃという思いがありました。最終的には自分の感覚、直感で感じた印象、遺族の感情を注視していたかもしれない」

 記者「逃亡生活っていうのは肝だと思います。量刑に逃亡はどれくらい影響を与えましたか」

 裁判員5番「あまりないと思いますよ。言い切るのは語弊があると思いますが」

 記者「自首していれば、何かが変わったというところもありましたか」

 裁判員5番「何かしら変わったかもしれませんが。反省の色がない。(逃亡は)事件の印象を伝えるものとなった。(悪質性を)感じ取りました」

 《男性は終始、淡々とした様子で裁判を振り返り、会見を終えた》



Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 整形捏造 

Category:市橋達也の法廷ライブ

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市橋達也の法廷ライブ・補足、解説3/市橋達也に無期懲役判決

2011/07/23(Sat) 07:25



市橋達也の法廷ライブ・補足・解説 

市橋達也の法廷ライブ・補足、解説2




求刑通り、市橋達也に無期懲役が下された。検察側も弁護側も、もはや控訴するも何も無いだろう。弁護団は本山教授が集めた330万円すっきり使い切ってお役御免である。

市橋達也のケースに限らず、裁判で取り上げられた証拠は事実と認定されたに等しい。たとえ本人に自覚や記憶が無くても、事実として認定された証拠を目の前に認めるしかない。だから市橋達也はリンゼイさんへの姦淫を認め、死体遺棄をも認めたのではないか。

例えば初公判で26日夕方6時頃、事件の現場マンションの防犯ビデオがホームセンターの店舗用カートと部屋を何往復もする市橋を記録しているというが、当方は『本当に市橋か?』と疑っている。本当に市橋本人がホームセンターで遺棄する材料を部屋に運び込んでいることが立証できるのならば、殺人容疑で逮捕状が取られてしかるべきと考えるからだ。実際は、2年7ヶ月の間、市橋には殺人容疑で逮捕状は取られなかった。強姦でも強姦致死でも逮捕状が取られていないのである。この一点の事実が公判で取り上げられた物証の胡散臭さを物語っている。

なぜ、ベランダにバスタブを運びこみ被害者を土で埋めたのか―。第四回公判の検察側被告人質問を振り返っても、何一つ合点が行く動機説明がされていない。



 検察官「あなたは、なぜ、リンゼイさんのご遺体を土で埋めるという発想になったのですか」

 《市橋被告は、リンゼイさんの死亡後、バスタブに入れたリンゼイさんの遺体に土をかけて埋めている》

 被告「いま考えればなぜあんなことをしたのかという考えは出てくるが、あのとき、なんであんなことを…。あのとき、何のためにしているのか分かっていませんでした。申し訳ありません」

 《市橋被告の声の震えがどんどん大きくなっていく》

 検察官「土に埋めた理由の一つは警察に捕まりたくなかったことがあったのでは?」

 被告「いえ、あのときは、ベランダに…」

 《はあ、はあ、と市橋被告の激しい息づかいがマイクを通じて法廷内に響く。市橋被告は何度も言い直そうとする》

 被告「リンゼイさんのご遺体が入ったバスタブをベランダに出し、土をかぶせたことは覚えています。なぜやったかは、私は分かっていませんでした

 《市橋被告は「はあ」と大きな息を吐き、「すいません」とつけ加えた。声は激しく震えている》

 検察官「あなたが土を購入したとき、脱臭剤なども買ったのはなぜですか」

 《検察側冒頭陳述などによると、市橋被告はリンゼイさん殺害後の平成19年3月26日夕に一度外出して近くのホームセンターで土や脱臭剤を購入している》

 被告「分かりません。しかし、私は土と一緒にそれらを買っています

 《検察官は矢継ぎ早に質問する》

 検察官「リンゼイさんの頭髪を切ったのはなぜですか」

 被告「髪を切った行為自体覚えていないのです。ただ、私とリンゼイさんしかいませんでした。髪を切ったのは私です

 《ジュリアさんは目を押さえた》


市橋は、ただ認めているだけである。死刑も視野に入れた裁判で検察側に正確に答えたいと申し出ておきながら説明できないのはなぜか。本当に記憶がないからではないか。ただ公判で証拠調べで取り上げられた物証は事実と認定されているので認めなければ心象を悪くしてしまう。なぜバスタブをベランダに運びだしたのか。なぜ園芸用土で全身を隠すように埋めたのか。なぜ髪を切ったのか。市橋は何一つ説明ができなかったのである。


 検察官「リンゼイさんの手や足に粘着テープを使ったということですね?」

 被告「あると思います」

 《検察側の冒頭陳述によると、市橋被告がリンゼイさんに乱暴する際、電気コードなどを束ねる結束バンドと粘着テープを使って手足を縛ったとしている》


 検察官「手に粘着テープを使ったのはいつ?」

 被告「…」

 《思いだそうとしているのか10秒間以上の沈黙が続いた》

 被告「いつなのかは分かりません


 検察官「何のために使ったの?」

 被告「リンゼイさんが逃げないようにするためです」


 検察官「足に粘着テープを使ったのはいつ?」

 被告「リンゼイさんの手首、足首にはめた結束バンドの上にそれぞれ(粘着テープを)貼ったのか、手のバンドの上に貼ったか、足のバンドの上に貼ったか思いだせません。結束バンドの周りに(粘着テープを)貼っているのは覚えていますが、それがいつなのか、どの個所なのか分かりません


粘着テープに関しても合点がいく説明がされただろうか。粘着テープが部屋にあったことは認めているが自分でどうやってリンゼイさんに巻き付けたか全く説明できないでいる。これらから分かるように、市橋は目の前に突き出された証拠に対して認めることしか出来ないのである。

結束バンドのことも本当は知らないのではないか。市橋自身、42センチと30センチの結束バンド(インシュロックタイプだと思うが、42センチと30センチが規格外な特殊なタイプだということは分かった。あまり売って無さそうだ)は自分で買った記憶は無いのではなかろうか。



■ 突然浮上した結束バンドの謎

sg.jpg 

リンゼイさんの足を縛っていたのが結束バンドだと言うことは、公判で初めて明らかになった。そもそもをいえば、リンゼイさんは園芸用ひもで手足を縛られていたのではなかったか。結束バンドだという記述もあるが、それでも園芸用の結束バンドだと書かれている。

ひも園芸などに使う市販の合成樹脂製】
浴槽に園芸用の砂で埋められたリンゼイさん、髪が数十センチ切られ、ひもで手足を縛られていた
http://logsoku.com/thread/tsushima.2ch.net/news/1259919458/

園芸用のプラスチック製のひも
<千葉英女性殺害>ひもで両足縛り、監禁後に絞殺か [毎日新聞] white
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/843.html

園芸用の結束バンドを近くのホームセンターで園芸用土砂とともに購入】
【社会】英国人女性死体遺棄事件 容疑者、生ゴミなどの分解・発酵を促す「発酵促進剤」購入 遺体の土中分解を狙う?
http://logsoku.com/thread/news22.2ch.net/newsplus/1177539498/

明らかなミスリードではないか。結束バンドにシンボリックな意味があるとするならば、捜査側が結束バンドであることを隠そうとした理由もわかる。結束バンドは暗殺テロ集団のしるしだとも受け取れるのである。



■ 結束バンドでつながる不思議な自殺

リンゼイさんは両足を結束バンドで縛られた状態で発見された。けれど両手は発見されたときは縛られてはいなかった。さらに、手足と顔面から天然ゴムが採取された―。ある不思議な自殺を思い出さずにはいられなかった。


2011-07-22 6-25-06
株式会社ユモト。記事では金属部品会社だとされているが、自動車の部品を主に扱っているようだ。


"口や首に粘着テープを何重にも巻かれ足も縛られ、首を結束バンドで絞められ死亡"の社長、自殺と断定…大阪府警
http://aromablack5310.blog77.fc2.com/blog-entry-4646.html

2009年4月6日午前8時55分ごろ、大阪市西淀川区佃5の金属部品会社の工場2階の一室で、同社社長、秦哲夫さん(61)=兵庫県西宮市甲子園口5=が倒れているのを従業員が見つけ、110番通報した。大阪府警西淀川署員が駆けつけると、秦さんは、首から口にかけて粘着テープが複数回巻かれ、首、両足、両ひざを荷造りなどに使う結束バンド(幅約1センチ)で縛られ、うつぶせで死亡していた。同署は事件と自殺の両面で調べている。

同署によると、秦さんが見つかった一室は普段、使っていない空き部屋。秦さんの両手は自由に動かせる状態で、室内には争った形跡もないという。同署は同日午後、司法解剖して詳しい死因などを調べる。



《続報》
大阪市西淀川区の工場で首や両足を縛られ死亡していた男性社長(61)について、大阪府警西淀川署は8日、社長自ら結束バンドで首を絞めたことによる自殺だったと断定した。同署によると、社長に外傷はなく、両手には何も巻かれていなかった。また、争った形跡はなく、現金も残っていたという。


首から後頭部に粘着テープが巻かれていて、両足が結束バンドで縛られている。さらに両手には何も巻かれていなかった(リンゼイさんの遺棄状況によれば両手は束縛された痕跡は認められるものの、発見当時は結束バンドで縛られていなかった)。この不思議な自殺は首にも結束バンドが巻かれているが、リンゼイさんと全く同じ状況で死んでいる。おそらく、”保険金目当ての他殺に見せかけた自殺”だと警察も判断したのだろう。両手の自由が聞くからといって首か口にかけて粘着テープを巻きつけられるものだろうか。両手の自由がきくからといって、自ら結束バンドで首を絞めることなど可能だろうか。当方にはリンゼイ事件とこの事件が同一犯の犯行のように思えてならない。事件化しない警察の対応も不可解だ。



に置き換えられた謎

akadama_small_14.jpg ダウンロード (2) 

もう一つ、確実にミスリードされていることがある。初公判の証拠調べで市橋がホームセンターで購入したものの内容が明らかになった。赤玉土14リットルが4袋、園芸土25リットルが2袋、シャベルが1個、発酵促進脱臭剤が2個、脱臭剤が2個、苗木が1本である。赤玉土、園芸土、両者とも土である。”砂”という言葉は一言も出てこない。バスタブの中で被害者を埋めていたものは園芸用”砂”だとミスリードされているのは当時の事件報道を見ても明らかだ。

【浴槽にはが入れられ、女性の遺体はに埋もれた状態だった】
が入った風呂おけが置かれ】
マンションに英国女性の遺体、浴槽の砂に埋もれ…千葉 [読売新聞] white
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/777.html

は市販の園芸用で、浴槽一杯に入っていた】
<浴槽遺体>不明の英国人女性か…知人男性が逃走 千葉 [毎日新聞] white
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/784.html

【園芸用のをカートで運び、埋めたと見ている】
駅前ナンパ「英会話教えて」…NOVA講師死体遺棄市橋容疑者 [スポーツ報知] white
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/844.html

【全身が園芸用のに埋まっていた】
英女性変死体 逃走男に逮捕状 遺棄容疑 体中に殴られた跡 [産経新聞] white
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/798.html


【ベランダに園芸用土砂が敷き詰められていた浴槽があり】
ベランダ浴槽、英美人講師の変死体…28歳男の素顔 [ZAKZAK] white
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/803.html

【近くのホームセンターで販売されている園芸用土砂の空き袋数枚が残されていた】
<千葉英女性殺害>室内に園芸用土砂の空き袋 購入時期捜査 [毎日新聞] white
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/861.html

【園芸用の土砂とともに購入】
【社会】英国人女性死体遺棄事件 容疑者、生ゴミなどの分解・発酵を促す「発酵促進剤」購入 遺体の土中分解を狙う?
http://logsoku.com/thread/news22.2ch.net/newsplus/1177539498/

検察側の証拠調べで示されたのはあわせて106リットル分の園芸用の土である。それらは土であって砂でも土砂でもない。しつこいようだが土である。

コード類をまとめる結束バンドを園芸用ひもだと言い換えたり、園芸用土を園芸用砂、あるいは園芸用の土砂に言い換えたり、捜査側がミスリードしたことは明らかである。


この事件の情報は警察主導の記者クラブ発信である。捜査側が全ての情報を握っている。ミスリードする理由が必ずあるはずだ。メディアが園芸用ひもや園芸用砂等、園芸~を連呼するのは市橋が千葉大園芸学部卒ゆえの刷り込みだけでは無いはずだ。



■ なぜ土を厭ったのか?

まず考えたいのがベランダに運び込まれたバスタブの容量である。当時の記事では『浴槽は幅121センチ深さ69センチ』とされている。縦の長さを深さ同等だと仮定すると、1.2×0.7×0.7=0.588立米。一立米は1000リットルだから588リットル。市橋がホームセンタで購入し店舗用カートでマンションまで運び込んだとされている園芸用の土は、赤玉土園芸土併せて106リットル分である。随分と少ない気もしないでもない。腐敗臭を遮断するにはめいっぱい充填する必要があろうに思うが、106リットル分の土であるならば、かろうじて全身が隠れる程度であろう。

当方は、園芸用土で埋めた理由を遺体を隠そうとしたとは見ていない。もっといえば、逆に、土中保存しようとしていたのではないかと推理する。

法医学界には死体の腐敗速度を測る目安として『キャスパーの法則』というのがある。死体が大気中にある場合の腐敗速度を1とすると、水中が4分の1、土中が8分の1になる、つまり、死体は土中にあれば腐敗速度が8倍遅くなるのである。

土中保存すれば死体の腐敗を遅らせることが出来る。専門家は『土中分解で死体を腐敗させ身元不明にしようとした』と嘯くがキャスパーの法則を知っていれば土中分解による死体処理が合理的でないことに気づく。

リンゼイさんを土に埋めた理由は、本当は土中保存が目的で、発酵促進剤も併せて買ったというのは偽装だったのではないかと睨んでいる。腐敗させるためではなく、腐敗臭を抑えるためでもなく、土中保存が目的ならば、100リットル程度で事足りると判断したのかもしれない。

土葬の文化風習の視点に立てば、犯人の情のようなものが見えてくる。本当は、リンゼイさんの故郷であるイギリスで葬儀か執り行われるまで死体の腐敗の進行を抑えるために土で埋めたのではないか―。これが最も納得がいく結論である。もちろん、市橋以外の誰かの仕業だと考えている。



■ 被害者の体内から市橋のDNA型と一致する体液が採取されたのではなかった!

市橋達也が(殺人と強姦致死で)再逮捕されるとき、『被害者の”体内”から採取された体液が、市橋達也のDNA型と一致した』との報道があった。被害者の体内から市橋達也の精液が検出されたということは強姦致死、殺人の間接的だが有力な証拠になる。逮捕状が裁判所に請求されても発布されてしかるべきだ。これほど明確な証拠があるにも関わらず、2年7ヶ月の間、殺人でも強姦でも強姦致死でも逮捕状が取られなかったことに、不思議だなあ、と当方は首をかしげていた。

そもそも、DNA鑑定の結果など、とっくの昔に判明していたはずだ。事件現場が市橋達也の居宅なだけに、市橋達也本人の試料サンプル(皮膚片、毛髮、唾液、指紋、細胞)はそこら中から採取できるだろう。

なぜ、被害者の体内からDNA型が一致する物証を得ながら、殺人、強姦致死で逮捕状が取られなかったのか。これは解けない謎の一つであった。

今回市橋達也の裁判で明らかになったのは、市橋のDNA型と一致する体液が採取されたのは、被害者の体内からではなく、”ゴミ箱に捨ててあったコンドームからだった”というだ。なるほど。コンドームから採取された体液が市橋達也のDNA型と一致しても、殺人、強姦致死で立件しなかった、いやできなかったわけだ。

警察主導の記者クラブ報道が市橋達也の犯人としてのパーソナリティを築きあげてきた。これらの情報の発信元は捜査当局である。捜査側である。だからこそ、細かい部分にもこだわり検証する必要がある。





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Category:市橋達也の法廷ライブ

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