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使用済み核燃料が6375本貯蔵されているフクイチ共用プール建屋で火災が発生。しかし東電は『清掃機器のコードが燃えた』の一点張り。

2013/01/24(Thu) 18:46


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福島第一原発の共用プール建屋で火災が発生した。地下一階の西側に設置されてある火災報知機が鳴り、消防車が出動、鎮火にあたったということである。共用プール建屋のプールには使用済み核燃料が6375本、沈められている。何かがあってからでは遅いのである。しかしながら、不可解なのが、この、共用プール建屋火災を説明する東京電力のプレスリリースである。



平成25年1月24日
東京電力株式会社

平成25年1月24日午前10時46分頃、福島第一原子力発電所運用補助共用施設(共用プール建屋)地下1階西側において、火災報知機の警報が発報し、その後、現場作業員より、煙が発生したとの情報がありました
そのため、午前10時59分に消防署へ連絡いたしました。

除染作業で床を磨く清掃機器を使用した際、当該機器の付属電源ケーブルより発煙したことから、作業員がすぐに電源ケーブルを抜いたところ発煙は停止しました。
当社社員が現場を確認したところ、現場に火や煙がないことから、午前11時15分に火災報知器の警報をリセットしております。

その後、午後0時38分、消防署により鎮火確認をしていただくとともに、本件は火災であるとの判断をいただきました。
火災の原因については、今後、調査してまいります。

本事象によるけが人は発生しておりません。
現時点でプラントへの影響は確認されておらず、共用プールの冷却は継続しております。また、モニタリングポストの値に有意な変動はありません。
以 上

--転載ここまで--


1)火災報知機が鳴るほどの発煙が発生した。

2)現場作業員が煙を確認し、消防署に連絡。

3)消防署が鎮火を確認し、火災である判断した


そして、東電が火災原因だと差し出した『除染作業で床を磨く清掃機器』というのはこれである。


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そして、燃えたコードというのはこれである。


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思わず笑ってしまったが、もう一旦整理しよう。使用済み核燃料が6375本プールに貯蔵されている共用プール建屋の地下一階の西側付近で火災報知機の警報がなった。現場作業員が煙を確認し、消防署に連絡を入れた。消防署が鎮火を確認し、火災だと判断。で、火事の原因が清掃機器のコード。何かがおかしい。消防署が火災だと判断したのに、清掃機器は全く煤けていないし、融けたコードにしたって火災警報器が鳴るほど燃えたのかったて話になる。もちろん、何も無いに越したことはないが、本当にコードが燃えただけなのだろうかと勘ぐりたくもなる。

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Category:福島第一原発事故

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原発の新安全基準骨子で意見公募 7日から

2013/02/07(Thu)12:43

原子力規制委員会は6日の定例会合で、原発の過酷事故対策などを義務付ける新しい安全基準の骨子について、
7日から28日まで国民から意見公募することを決めた。
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130130.html
皆で公募しましょう。

名前:能見宿禰 (URL) 編集

消防設備士ですが…

2013/01/25(Fri)23:38

初めてまして。
火災感知器ですが、水蒸気、腐食性ガス、なんかが発生する場所には
煙感知器は設置されませんよね(笑)
おそらく防爆型の熱感知器か定温防水型?
なので電源コードのショートの煙では、火災報知器は発報しませんね。

名前:まぁ (URL) 編集

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