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原発事故を起こすのに『想定外の津波』はいらない。

2012/07/27(Fri) 10:38



福井県の大飯原発3号機に続いて、大飯原発4号機もフル稼働を始めた。3号機は1991年12月運転開始。4号機は1993年2月運転開始。経年数20年そこそこと、比較的若い原発ではあるが、断層検査、免震重要棟の建設、ベント設備の増設などなど、取るべき対策を後回しにした再稼働は拙速である。

大飯原発の2基のほかは再稼働の見通しは立っていないというが、伊方原発3号機(1994年運転開始)の他、泊原発1号機(1989年運転開始)2号機(1991年運転開始)、川内原発1号機(1984年運転開始)2号機(1985年運転開始)、高浜原発3号機(1985年運転開始)4号機(1985年運転開始)は再稼働の有力候補であるという。


ほかの原発は再開の見通し立たず NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120725/k10013828761000.html

7月25日 1時34分

大飯原発3号機と4号機が、共にフル稼働に達した一方で、国内のほかの原発は暫定的な安全基準の見直しや新たに判明した活断層を巡る議論の影響で再開の見通しは立っていません。

原発の運転再開の判断の前提となっているストレステストを巡っては、これまでに大飯原発の2基のほかに合わせて21基の結果が国に提出されています。

国の原子力安全・保安院は、このうち愛媛県にある四国電力の伊方原発3号機については、ことし3月、審査を終えたほか、北海道電力の泊原発1・2号機、鹿児島県にある九州電力の川内原発1・2号機、それに福井県にある関西電力の高浜原発3・4号機について、来月中に一定の審査結果の取りまとめを目指しています。

しかし、9月に原子力の安全規制を一元的に担う新たな規制機関が発足すれば、ストレステストを含めて、原発の運転再開を判断する暫定的な安全基準が見直される予定です。

また、ストレステストの審査が進む石川県にある北陸電力の志賀原発1号機と2号機を巡っては、国の専門家会議で、1号機の地下を走る亀裂について活断層の可能性が高いことを指摘する意見が相次ぎ、保安院は、活断層かどうか結論が出るまで、志賀原発についてストレステストの審査結果を取りまとめない方針を示しています。

このため、大飯原発3号機と4号機のほかの原発は運転再開の見通しは立っていません。

こうした状況のなか、原発の運転再開に反対する声が過去に例のないほど高まっています。

今月16日には、東京・代々木公園で市民団体や労働組合だけでなく、ツイッターの呼びかけなどで集まった一般の人たちが参加して、過去最大規模の抗議集会が開かれました。

また、毎週金曜日には、東京の総理大臣官邸前での抗議活動が続き、政府に対する批判が増していて、運転再開に向けた道のりは一層不透明になっています。

--転載ここまで--


大飯原発2基の再稼働を断行した関西電力は続いて高浜原発3、4号機再稼働させようと躍起になっている。真夏の電力需給に足りないからと計画停電を実施する政府を脅し、停電によって自宅で生命維持装置につながれた弱者を死なすわけにはいかないと、政府は大飯原発の再稼働を認めたわけだが、些か調子づいてる感は否めない。


関電社長、次の原発再稼働に言及 「国は早く審査を」-北海道新聞[道外]
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/390331.html

(07/25 12:59)

 大飯原発4号機がフル稼働に達した25日、関西電力の八木誠社長が、“次の再稼働”について「高浜3、4号機が最有力」と発言した。時期は明言しないものの「(国には)できるだけ審査を早くしてもらいたい」とも口にし、電力会社トップの前のめりな姿勢を見せた。

 関電は、大飯原発3、4号機を含め八つの原発の安全評価(ストレステスト)の1次評価結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出している。

 福井県おおい町で25日午前に取材に応じた八木社長は「電力需給ではなく、わが国のエネルギーセキュリティーを考え、安全性を確認できたプラントはできるだけ早く動かしていきたい」と強調。

--転載ここまで--


関電会長「社長発言おかしくない」 高浜原発再稼働へ意欲-北海道新聞[道外]
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/390704.html

(07/26 17:21)

 関西電力の森詳介会長は26日、八木誠社長が大飯原発4号機(福井県おおい町)の次は高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働が最有力だと発言したことに関し「おかしいことは言っていない」と述べ、社長の発言を追認した。東京都内で記者団の取材に答えた。

 森会長は「高浜3、4号機は大飯3、4号機に続いて安全評価(ストレステスト)が進んでいる」と指摘。原発の安全性は政府が9月発足を目指す原子力規制委員会などが議論することを指摘した上で「安全が確認されれば動かしたいのは当たり前だ」と述べ、再稼働の実現に意欲を示した。

--転載ここまで--


安全性うんぬんの前に、高浜原発3号機、4号機はMOX燃料が装填されるプルサーマル炉だ。すでにストレステストの審査を終えた伊方原発3号機もプルサーマル炉である。核燃料サイクルを成立させるためにMOX燃料をもやしたいとする原子力村の思惑が透けて見えるようであるが、プルサーマル炉の再稼働を国が認めるか否かが一つの目安になる。老朽化した原発の再稼働に踏み切るかどうかの目安である。


老朽化した原発 


福島第一原発の1号機は1970年運転開始、2号機は1974年運転開始、3号機は1976年運転開始、経年数30年を超えた古参の原発であった。福島原発事故の教訓として、30年以上運転している原発は稼働させてはならないはずである。もし、政府がプルサーマル炉の再稼働を認めてしまったら、なし崩しに老朽化した原発をも再稼働させる流れになるだろう。そうなった時、第二のフクシマを覚悟しなければならない。


津波、地震(天災)、事故直後の東電や政府の事故対応(人災)、福島第一原発事故は複合的な要因でもたらされたものであるが、当方が調べた限り、先日報告書を出した国会事故調も政府事故調も2つの問題について口を閉ざしている。先のブログエントリでも触れたECCS起動による脆性破壊と外部電源喪失である。

ECCS起動による脆性破壊については、実際に、スクラム直後に起動したICにより、再循環ポンプの配管は温度差150℃を記録している。2号機3号機はともかく、1号機は津波襲来を待たずして壊れていたはずだ。40年もの間、中性子照射され脆性劣化した配管が一瞬にして百数十度冷却されることに耐えられるとは到底思えない。3号機もHPCIが起動した直後から炉圧がみるみる抜けていった。本来ならば、緊急炉心冷却を行う重要な安全設備であるはずのHPCIが、超高圧高温の炉心に冷水を浴びせてしまい、逆に致命的な破壊を生じさせてしまうのである。

福島第一原発事故は想定外の津波が原因ではなかった。

福島第一原発1号機と3号機は、ECCSが致命的な配管破損をもたらした。

外部電源喪失については、マサチューセッツ工科大学大学院の原子力工学科の工学博士号を取得している大前研一が次のように明言している。


大前研一:究極の事故原因は外部電源がすべて崩壊したことだ
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120723/316908/?ST=mobile&P=3

福島第一原発事故を防げなかったのは外部電源がすべて崩壊したからである。原子炉の場合、外部電源がすべて失われると非常用電源が起動するが、1~4号機に関しては非常用電源も津波ですべて失われた。しかし外部電源が一系統でも生き残っていれば(空冷の非常用ディーゼル発電機が1機だけ生きていた)5~6号機のように冷温停止まで持ち込めた可能性が大きい。

つまり究極の事故原因は外部電源がすべて崩壊したことであり、それに対する対策を打ってこなかったのは原子力安全委員会の「外部電源の長期喪失は考えなくてもいい」という指針があったからである。

--転載ここまで--


福島第一原発事故では、1号機2号機3号機(4号機)の全てが外部電源を喪失させている。1号機2号機に関しては、1、2号機兼用の超高圧変電所が地震で碍子が落下し壊れたことが原因だとはっきりしているのだが、問題は3号機である。3、4号機兼用の超高圧変電所は津波の浸水で外部電源供給不能に陥るのだが、スクラム直後に『所内切替失敗』で外部電源を喪失させているのである。3号機の運転日誌には『原因不明』だとはっきり書かれている。

福島第一原発事故の真相に迫る!!7 〈津波でなく、地震でなく、事故を決定的に悪化させたのは外部電源喪失である。〉

3号機がスクラム直後に外部電源喪失した原因については、『所内切替失敗』した、311クライシス九ヶ月前のフクイチ2号機外部電源喪失事故と同じケースであると指摘しておく。フクイチ2号機の事故では警報トリップにより原子炉スクラム停止、外部電源を30分喪失させた。インターロックが原因で所内に外部電源が引き込めなかったことが原因である。30分の間、原子炉水位は2メートル低下、注水系のECCSが自動起動する原子炉水位低L-2まであと40センチに迫っていた。

警報トリップに至った原因も、外部電源を喪失した原因も、何一つはっきりしたことは不明であった。だがしかし、東電はヒューマンエラーと決め付け、制御盤に『絶対触るな』と貼り紙をし、系統安定化装置をフクイチの全プラントから撤去した。そもそも原発に作業員が触れただけでスクラム停止させてしまう機器を導入している事自体おかしな話であるが、フクイチ2号機は何事もなかったかのように一月後に運転再開している。外部電源30分間の喪失で、原子炉水位を2メートル低下させてしまうことを知っていれば、『外部電源の長期喪失は考えなくてもいい』という原子力安全委員会の指針は正気の沙汰とは思えないし、犯罪的な過失と言わざるをえない。

長年の中性子照射によって脆性劣化した原子炉の素材。超高圧高温の炉心に冷水を浴びせるHPCI。さらに、外部電源喪失があれば、原発事故を起こすには『想定外の津波』など必要ないのである。





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