Home  > スポンサー広告 > 福島第一原発1号機と3号機は、ECCSが致命的な配管破損をもたらした。 > 福島第一原発事故の真相に迫る! > 福島第一原発1号機と3号機は、ECCSが致命的な配管破損をもたらした。

スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category:スポンサー広告

comment×  trackback×

福島第一原発1号機と3号機は、ECCSが致命的な配管破損をもたらした。

2012/07/14(Sat) 07:01

311クライシスの本震直後、福島第一原発1号機の非常用復水器(IC)が作動し、再循環ポンプ配管にICタンク内の常温水が流入した。運転中270℃にもなる原子炉圧力容器に、ICタンク内の20℃ぐらいの常温水が流入したとなれば、圧力容器はもちろんのこと、ICが接続する再循環ポンプ配管は猛烈な温度差により深刻なダメージを受けたはずである。再循環ポンプ配管は14時46分の本震によりスクラム後、ICを起動した際に、一瞬で最大で150℃の温度差が記録されている。


201112260652442f4_20120330143128_20120714065610.jpg


再循環ポンプ配管は直径60センチ、厚さ4センチ、ステンレス鋼の配管である。1号機は311クライシス当時、稼働40年で10年延長が認められたばかりであった。古参の原発である。

SnapCrab_NoName_2012-7-7_6-5-31_No-00.jpg SnapCrab_NoName_2012-7-7_6-2-1_No-00.jpg
古臭い。


鋼は長年中性子線に曝されるとガラス化していく。脆性劣化と呼ばれる現象で、熱したガラスを水にさらすとパリンと割れるが、同様の現象が原子炉圧力容器、並びに周辺配管に起こりうるのである。





1号機のICを三回手動で止めたことについて、東電は、「原子炉の温度低下が1時間当たり55度を超えない」という手順書に従ったと説明するのだが、炉心に近い再循環ポンプ配管は一瞬で150度も冷まされて平気なのだろうか。



国会事故調査委員会の報告によれば、3号機はHPCI起動後に原子炉圧力の著しく低下している。RCICが停止し、原子炉水位低によりHPCIは起動したのだが、75気圧あった原子炉圧力が30分後には48気圧まで下がっている。結局半日後には6気圧まで下がり、HPCI停止後原子炉圧力は70気圧に急上昇することになる。


178.jpeg


HPCIが起動すると、復水貯蔵タンクから30度の冷却水が高圧注水される。1号機でIC起動直後、再循環ポンプ配管が一瞬で150℃冷まされたのと同じように、3号機のHPCIの配管が30度の冷却水が流入し、一瞬で百数十度冷まされたのは想像に難くない。


老朽化した原発の最大のウィークポイントが脆性劣化である。炉心周辺機器はことさら脆性劣化が著しい。ECCSが起動した時点でアウトである。スクラム停止した原子炉を冷温停止に導くはずの緊急炉心冷却装置が、ガラス化した圧力容器や周辺配管を急激に冷ましてしまうのである。まさに、本末転倒である。

1号機の再循環ポンプ配管がIC起動により猛烈な温度差にさらされたのと同様に、3号機もまた、HPCI起動により、タンクの常温水が圧力容器につながる配管を猛烈に冷やしたのである。長年の中性子照射により著しく脆性劣化した配管がミシミシとひび割れていく音が聞こえてくるようである。





ちなみに、1号機と2号機のHPCIが起動した記録は残っていない。超高圧下にある原子炉への注水を可能にするHPCIがなぜ起動しなかったのか。当方は、故意的にHPCIのトリガー(原子炉水位低)を外していたのではなかったかと睨んでいる。HPCIを起動させたくない理由があるとすれば、それは脆性破壊にほかならない。

さらにいえば、2号機と3号機は、原子炉スクラム後、手動でRCICを起動させている。マニュアル通りかもしれないが、自動起動を待たなかったということは、HPCIを起動させたくなかったからではないか。


2号機のRCIC 3号機のRCIC


1号機と3号機はECCSが致命的な破損をもたらしたことは明らかなのに、国会事故調の報告書には、ECCSがもたらす配管の脆性破壊には触れられていない。委員の一人である田中三彦氏は20年前にすでに脆性破壊の危険性について警鐘を鳴らしていたにもかかわらずである。あまりに消極的で逆に不気味である。



http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=0kSu4JD-cgY#t=599s

9分50秒~





ECCSは緊急炉心冷却装置であり、滅多なことでは起動することはない。だが、滅多なことが起こってしまえば、脆性劣化した圧力容器や周辺配管に致命的な配管破壊をもたらしかねないのである。

原子炉プラントの配管が専門の小川教授が出張先の大阪で不審な死を遂げた。20年前に早くも脆性破壊について警鐘を鳴らしていた田中三彦氏が口をつぐんだのも、この辺りに背景があるのかもしれない。









関連記事
スポンサーサイト

Category:福島第一原発事故の真相に迫る!

comment(0trackback(0

コメントの投稿

コメントの投稿
Decoration
非公開コメント


トラックバック

トラックバックURL


▲このページのトップへ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。