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狭山事件から読み解く日本の黒い霧 2 A先生と万年筆

2012/06/27(Wed) 19:22

狭山事件から読み解く日本の黒い霧


狭山事件を語る上で欠かせないエピソードの中に、佐野屋での身代金受け渡しがある。

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被害者の身代金受け渡し時、当時40数名の警察官が現場で待ち構えていた。考えうる逃走経路全てに警察官を配置し万全を期した状態で臨んだものの、犯人はひょっこりと受け渡し現場に現れ、見事に取り逃がすという大失態をかましている。

こんな茶番はもともと無かったと考えるべきである。




佐野屋の身代金受け渡し時に立ち会った一人に、A先生がいる。A先生は、被害者(高校1年生)の中学時代の担任で、被害者の事件当日の足取りを証言した人物だ。このA先生はどんな証言をしているのか。


事件関係ブログ» ブログアーカイブ » 狭山事件: 野球の試合とA先生証言
http://flowmanagement.jp/wordpress/archives/2012

(A先生)はこの日、県の体育大会の野球の試合が三時半にあり、それに間に合うように生徒を引率して、三時前後、この第二ガードの前を通りかかった。そして、ガードの入り口の向かって左側のところに、うつむき加減に立っている(被害者)を見つけた。
普段とは様子がちがう。ふだんの(被害者)さんなら、元気で、むこうから声をかけてくるはずである。「どうしたの」とこちらから声をかけた。するとはにかんで、足で石をつつくような仕草をした。そして何もいわない。言葉はかえってこなかった。いつもなら、はっきりと「……してるんです」というほうであるのに、なんの返事もなかった。その仕草で誰か人を待っていたのかなと、わたしには考えられると、(A先生)はいった。

(中略)

(A先生)はガード下の(被害者)さんをそのままにして、時間におくれないようにと試合場に向かった。雨がぽつぽつ降りだし、シートノックをはじめたら、雨で試合は不可能であると中止に決定、ふたたび生徒を引率して三時半頃、帰りにそこを通ったのだが、すでに(被害者)さんはそこにはいなかった。

---------------------抜粋


被害者の失踪当日の夕方3時半、彼女を見かけたというものである。

被害者からみてA先生は中学時代の担任ということなのだが、狭山事件は5月1日に発覚しており、被害者は高校1年生を迎えて、まだひと月しか経っていなかった。つまり、被害者とA先生は事件当時かなり近しい関係にあったことがわかる。だから、佐野屋の身代金受け渡しの現場に立ち会うことになったのだろう。




もしかしたら、A先生は事件に関わっているのではないか。もしくは、事件の真相を知っているのではないか。

そう感じさせたのは1985年発売の週刊新潮の記事である。事件から20年が経ち、日教組の幹部になったA先生をこき下ろす記事であるが、どうしても看過できない”しるし”を見つけてしまったから、A先生と事件の関わりを疑ってしまうのである。


事件関係ブログ≫ ブログアーカイブ ≫ 狭山事件: A先生について
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Shuukanshincho-850321-11 (1) Shuukanshincho-850321-21 (1) Shuukanshincho-850321-31 (1)

記事画像二枚目の右側に、さらには記事画像三枚目の左半分に万年筆の広告がある。

Shuukanshincho-850321-21.jpg (1024×770) Shuukanshincho-850321-31.jpg (1024×770)


狭山事件といえば万年筆。石川家の鴨居から発見された謎の万年筆については、説明は要らないだろう。無論、狭山事件を象徴するものの一つである。

kamoi.gif 7 (1)

事件から20年が経ち、狭山事件に深く関与した被害者の中学時代の担任であるA先生を批判する記事の広告が万年筆というのは、本当に偶然なのだろうか。

狭山事件の真犯人が口止めとして、雑誌という媒体を使って、しるしを見せしめているのではないか。

1963年ベトナム戦争真っ最中。ジョンソン基地。不可解な多数の不審死、自殺。ジョンソン基地で働いていた被害者の姉の婚約者。被害者の姉の婚約者と同級生であった被害者の兄。・・・

ちなみに、A先生の担当は英語だったという。



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