Home  > 考察シリーズ > 大阪ミナミの暴走事故と祇園暴走事故の類似点

大阪ミナミの暴走事故と祇園暴走事故の類似点

2012/06/03(Sun) 01:42





朝日新聞社デジタル:脱法ハーブ吸い暴走か 過失傷害容疑で逮捕の26歳供述 - 関西ニュース一般
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201206020013.html

2012年6月2日

 1日午後9時35分ごろ、大阪市中央区心斎橋筋1丁目の心斎橋筋商店街近くの路上で、軽乗用車が暴走して女性2人に接触し、腰に軽いけがをさせた。大阪府警南署は、車を運転していた堺市堺区南島町2丁、建設作業員拝藤(はいとう)俊一容疑者(26)を自動車運転過失傷害の疑いで現行犯逮捕した。調べに対し、拝藤容疑者は「脱法ハーブを吸って運転した」と供述しているという。

 南署によると、現場は一方通行で、車道の幅は4メートル、両側に2メートルの歩道がある。拝藤容疑者は軽乗用車を西から東に向かって運転。歩道を歩いていた大阪市の女性会社員(41)と大阪府茨木市の女性会社員(35)にそれぞれ接触。車は歩道に乗り上げ、ポールにぶつかり停車した。

 拝藤容疑者のポケットからは、植物片が入った袋が見つかったといい、府警は成分鑑定を進める方針。

--転載ここまで--


朝日新聞デジタル:大阪ミナミ暴走、危険運転容疑も視野 脱法ハーブ検査 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/0602/OSK201206020047.html?ref=reca

 南署によると、拝藤容疑者は「脱法ハーブを吸いながら運転した。どこかで信号待ちをしていたことは覚えているが、事故のことはよく覚えていない」と供述。南署は、正常な判断力を失って運転していた疑いがあるとみている。~中略~体内に残るハーブの成分などを調べるために尿検査を実施するほか、現場近くの防犯カメラの画像分析などで事故時の状況を調べる。ハーブの影響が裏付けられれば危険運転致傷に切り替える方針。(2012年6月2日18時43分)

---------------------抜粋


脱法ハーブが事故の原因なのだろうか。

脱法ハーブは効かない。効いたらとっくにイリーガルドラッグの仲間入りしているはずだ。たとえ尿検査の結果、脱法ハーブらしい成分が検出されたところで、脱法と冠していることから分かるように、規制する法律はない。本人とておしゃれタバコを吸って気分を演出しただけだろう。だから、脱法ハーブを所持、使用していたことに託けて、車側の原因究明を棚に上げてしまうことに違和感を覚えるのである。





どうみても、車側の暴走である。

監視カメラの映像が、それを物語っている。

まだ運転手が所持していた脱法ハーブの成分分析結果が出ていないのでなんとも言えないが、禁制品を所持していたのでないならば、脱法ハーブが事故原因なわけがない。もっと言えば、脱法ハーブは気分を演出するだけなので、昂りはするだろうが、記憶喪失に陥らせるものではない。なにせ効かないのだから。





今年2012年4月12日、京都府・祇園で歩行者7人が死亡、11人が重軽傷という軽ワゴン車の暴走事故が発生した。運転手は藍染製品販売業者勤務の配達員で、即死であった。

かたや死傷者19人、かたや2人の軽傷。同じ繁華街の暴走事故でありながら、その被害に雲泥の差があるのは、ひとえに助走の長さだろう。大阪ミナミでの暴走事故の監視カメラがそれを物語っている。


京都祇園・走ドラレコ映像 衝突の瞬間【転載 720p】 - YouTube 防犯カメラが一部始終 脱法ハーブ吸い・走事故


特筆すべき点は、両事故の事故車両は、車種こそ違えど、同じメーカーの軽自動車(ワゴン車)だという事実である。これはさすがに無視できないことだ。


大阪ミナミの暴走事故で運転手は記憶喪失を訴えているが、記憶をなくしてブレーキを踏まないことはあっても、アクセルを踏みっぱなしにすることは有り得ない。ヒトは、意識がない状態で力を込めることはできない。アクセルを踏むという、多少なりとも力を込める動作は不可能である。運転手本人が故意でアクセルを踏み続けたのか、あるいは車が暴走したのかのどちらかである。

当然、同じことが祇園暴走事故でもいえる。てんかんで意識を失ってしまえば、アクセル全開に踏み込むことなんてできるわけがない。



どうして、ハード側の原因究明を忌避するのだろう。不思議でならない。



車の暴走は防ぎようがない。運転手が正常であれ、車が暴走してしまえば殺傷能力がすこぶる高い凶器と化してしまうのである。





暴走車両を運転手側からとらえた韓国の動画である。祇園暴走事故の運転者の持病であったてんかん、あるいは大阪ミナミの暴走事故の運転者が所持、使用していたという脱法ハーブが事故原因ではなく、車体を制御不能に陥らせた原因は、本当はハード側にあったのではないかと疑わずにはいられない。





関連記事
スポンサーサイト



Category:考察シリーズ

comment(1trackback(0

承認待ちコメント

2012/06/03(Sun)03:00

このコメントは管理者の承認待ちです

名前: () 編集

コメントの投稿

コメントの投稿
Decoration
非公開コメント


トラックバック

トラックバックURL


▲このページのトップへ