福島第一原発1号機の爆発は単なる水素爆発では説明つかない。
2012/01/12(Thu) 00:01
福島第一原発一号機と三号機の爆発
福島第一原発事故で最初に建屋が爆発した1号機は、水素爆発が原因だったと説明している。しかし、はたして、単なる水素爆発で、ミサイルが突っ込んできても大丈夫なように堅強に設計されている原子炉建屋の、5階部分の四方の壁と天井部分が木っ端微塵に吹き飛ぶのだろうか。
鉄筋コンクリートの原子炉建屋の壁は厚さ1メートルにもなる。1号機を上空から見れば、オペレーションフロアと呼ばれる原子炉建屋の5階部分が綺麗サッパリ無くなっている。建屋を支保する鉄骨すら一部はぐにゃりと変曲している。

1号機の爆発
1号機の爆発の際に、建屋から外に向かって扇状の雲が一瞬発現している。これは爆発が超高温の熱波と衝撃波が目に見える形で現れたものだとみている。

超高温の熱波と衝撃波が原子炉建屋のコンクリート壁が一瞬で粉砕、あるいは昇華し、周囲に巻き上げられることになる。

以下の動画でも爆発直後に雲が瞬間的に発現している。




ロシアの新型爆弾
ロシア、「真空爆弾」(12日) | Video | Reuters.com






1号機が水素爆発して、原子炉建屋の5階部分と天井が木っ端微塵に吹き飛んだ。厚さ1メートルにもなるコンクリート壁が綺麗サッパリ消えてなくなり、鉄骨すらぐにゃりと変形させた。さらには爆発したときに一瞬だけ扇状の雲が発現している。
これらの事象は単なる水素爆発では説明つかないはずだ。
水素爆発と水素爆弾の爆発を混合しているとしたら、それは誤認である。
水素爆発と水素爆弾による爆発は全く違う現象だ。前者は化学反応で、後者は10000000度(一千万度)がトリガーとなり発生する核融合反応である。
原子力発電の仕組み
http://www.hiroshima9.com/suiso/suiso.html
まず理解してほしいのは、「水素爆発」と「水素爆弾」はまったく異なる、ということです。
ある程度圧縮された水素と酸素の集合気体に火をつけると水素が急激に燃焼します。この瞬間燃焼が爆発現象になります。これが水素爆発です。爆発後に水素と酸素とが結合して水ができます。ゆえに、水素爆発は化学反応です。
他方「水素爆弾」は核爆弾で、二つの水素核が融合した際に発生するエネルギーを爆弾に利用したもので、これは化学反応ではありません。(「水素爆弾」を参照)
---------------------抜粋
ウラン爆弾と水素爆弾の相違(核分裂爆弾と核融合爆弾)
http://www.hiroshima9.com/suibaku/suibaku.html
水素核を融合させるには、水素ガスの温度を1千万度以上に、または圧力を地球の大気圧の1千億倍にしなければなりません。1千度ではなく、1千万度なのです。
中略
石油を燃やしたところで発生する温度は1千度以下であり、火薬を爆発させても、とても1千万度というような超高温にはなりません。
そこで使用されたのが、実は「原子爆弾」なのです。
水素核を融合させるために、原子爆弾の核分裂反応から生じる高温・高圧を利用しているのです。
中略
まず、原子爆弾が爆発(核分裂)し、その爆発によって生じる1千万度という高温と高圧によって水素が核融合を起こしてエネルギーを発生し、そのエネルギーが他の水素核にも再度核融合を生じさせる核融合の連鎖反応が生じ、大きなエネルギーを生み出すのです。
さらに、これらの爆発によって生じた高温・高圧は、容器となっているウラン238にも核分裂を起こさせ、ウラン235の核爆発、水素爆弾の爆発、ウラン238の核爆発という3回の爆発が生じることになりますが、これら3回の爆発は1秒の何万分の一という瞬時に発生しますから、殆ど同時に爆発することになり、原爆の何千倍もの破壊力をもった爆弾になるのです。
---------------------抜粋
1号機の爆発は単なる水素爆発なのだろうか。単なる化学反応であのような大爆発が生じるのだろうか。軍用弾頭の使用や、瞬間温度一千万度に達する核爆発、あるいは核爆発がトリガーになった水素爆弾の核融合爆発の可能性は無いのだろうか。
ここで、1号機の爆発を目の当たりにした現場作業員の証言を引いてみたい。昨年末、東京電力は福島第一原発事故の中間報告とも言うべきプレスリリースを発表したのだが、このPDFファイルの最後尾に『現場の声』という別紙がある。
福島第一原子力発電所 被災直後の対応状況について(2011年12月22日)
http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/111222p.pdf

まず、『消防車の窓が爆風で割れて、』と書かれた部分に注目したい。どれほどの爆発だったのだろう。消防車は火災に特化した特殊車両だ。耐火強化ガラスであるはずだ。それが爆風で割れたのだ。
『それからスポーンと(瓦礫が)とんできた。』と続くのだが、(瓦礫が)と補足されているが無視していい。ただ、何かが飛んできたのは確かだろう。他にも『ロケットのように正面から飛んできた。瓦礫が。』という証言があるが、瓦礫を強調しているのが鼻につく。ロケットと瓦礫は似て非なるものだ。ロケットに似た筒状の何かが猛烈な速度で横切ったのは確かであろう。やもすればカメラの死角から1号機に向けてミサイルが飛んできたのかもしれない。
他にも『一瞬ゆがんで見えた。』という部分や『なんの前ぶれもなく突然中央制御室全体がごう音とともに縦に揺れた。』、『部屋全体が白いダストに覆われた。』という部分に注目したい。これらの現象が単なる化学反応である水素爆発で説明が付くのだろうか。



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Tag:福島第一原発事故
Category:福島第一原発事故
2012/03/03(Sat)21:17
セシウムと水の反応による爆発です。
圧力容器の破壊を防ぐ為にベントを実施しましたが、設計ミスで原子炉建屋最上階にガスが充満。
半減期9,14時間のキセノン135Xeがセシウム135Csへ。
半減期5,2日のキセノン133Xeがセシウム133Csへ。
ヨウ素の同位体の質量数の多いの(十数秒から数ミリ秒の半減期)がキセノンを経てセシウム137Csや1セシウム35Csへ。
そして、最初からセシウムの奴が建屋上部で雲となり、冬の寒さで固体=雪となって大量に降ったことが1号機破壊の原因です。
当ブログの
http://blog.m.livedoor.jp/tacodayo/article/3126768?guid=ON
http://blog.m.livedoor.jp/tacodayo/article/3124551?guid=ON&p=1&type=more
などをご覧ください。
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2012/04/11(Wed)10:32
うっかりしていました。
パソコンの方は「m.」を削除した
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m(_ _)m
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