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市橋達也の判決公判を前に思うこと。

2011/07/21(Thu) 11:32

リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件のキーマン、市橋達也の裁判は、ダッシュで駆け抜けるように初公判から第六回まで終え、今日判決公判が開かれる。市橋は死体遺棄容疑を認め、姦淫したことを認め、リンゼイさんの死についての責任を認めた。検察側が主張する殺人と強姦致死は否認し、弁護団が主張する傷害致死と強姦は認めるという有罪が確定的な展開になった。

市橋達也を逮捕収監後から包囲する弁護団は公判前整理手続で検死報告書や死体検案書を再鑑定したのではなかったか。教授のブログでも50万円費用がかかったと報告されているではないか。公判で議題に上がらなかったことからも証拠として取り下げたのだろう。再鑑定の結果は、実は市橋のリンゼイさん殺害を否定するものであり、市橋が無罪を主張すれば立派な根拠にもなりうるものだ。この極めて重要な証拠を弁護団自らが取り下げたことはどういうことか。

勝木諒を思い出した。勝木諒の無罪を示す証拠を握りつぶし、主任弁護人まで辞任させ、有罪に持ち込んだ時の弁護団の動きと、市橋の犯罪を否定する再鑑定の結果を証拠として取り下げた市橋達也の弁護団の動きは見事に合致する。考えてみれば、両方共同じ検事が担当している。弁護団をも懐柔し冤罪が発覚する芽を摘んでいくやり方がそっくりではないか。




今日の判決公判では、市橋は丸刈りで現れるはずだ。長髪のままだったら疑ったほうがいい。

有罪が確定的な展開になり、刑に服する覚悟でいるならば、長髪でいる必要性は全くないし、丸刈りに出来るなら望んでするだろう。懲役に服せば当然丸刈りは強制される。夏の暑い盛りである。長髪のままでいることは市橋にとって全く合理的ではない。市橋は長髪か。丸坊主か。判決の内容よりも当方が注目する部分である。

もし市橋が長髪のままであったら裁判員は前髪を掻き上げさせて市橋がどこを整形したのか確認するべきだ。背格好が似ている他人は結構いる。目の前にいる被告人が本当に市橋達也なのか確認するべきである。

当方は初公判から第六回に到るまでを見て、壮大な茶番劇を見せられているような気がしてならなかった。初公判ではのっけから土下座してみせ、被告人質問でも市橋達也は声を震わせながら、時折鼻をすすり時折涙を見せて答えてゆく。市橋達也は役者志望だったとかは無いのか?リンゼイさん遺族も、みんな役者じゃないか?と。

市橋は、前髪で目元を隠すように、少し頭を垂れて俯きがちに座り、ジッとしたまま微動だにしない。手錠を外され両手の自由がきくのに髪を掻き上げる仕草も見せない。明らかに意図して動かないでいるのである。

今一度、事件当時駐日英大使であったグレアム・フライ氏が07年4月1日(エイプリルフール)にリンゼイさんの父親のメッセージを代読した意味を考えてみる。イギリスでは、4月1日(エイプリルフール)は嘘をついても良いのは正午迄に限るという風習がある。グレアム・フライ氏が記者会見を開いたのは午前中である。

すべてが嘘なのか。

市橋達也は被告人質問の弁護側質問では台本を読み上げるように答え、検察側質問では何回も質問を聞き直したり応えられないこともあった。事件の真相と、リンゼイさんにも落ち度はあったと思えるような一切を封印して墓場に持っていく覚悟でいるのだろう。その覚悟があるのなら、外野が口を出す話ではない。ただし、もう市橋を冤罪視することはできない。




しかしながら、この事件の核心部分は不明瞭なままである。ただ、不明瞭でありながら、

「事件のことは話せない…。私は弱い人間です。事件のことを話すと、自分に有利な方に話をしてしまう。でも、謝罪だけはしたかった。でも、しゃべれない…」

真実を語れない内情もあることが分かった。





 《代理人弁護士は室内にあったリンゼイさんの尿斑(尿の跡)にも言及した》

 代理人弁護士「尿斑はパンティーやタイツ、スカートなど股間部分に集中してあった。これは服を着たままで失禁して…」

 《「異議あり」。ここで、市橋被告の弁護人が大声を上げた。弁護側は公判前整理手続きで、尿斑と強姦の関係性について検察側が立証しないと決定したことを挙げ、尿斑についての意見陳述をやめるよう主張した》

 《弁護側は「検察官、いかがですか」などと挑発。検察官が「証拠に入っているでしょ」などと応じたところで、堀田真哉裁判長が「直接議論しないで」と両者をいさめた》

 《堀田裁判長は陪席の裁判官らと協議し、「理由がない」として弁護側の主張を退けた。リンゼイさんの母、ジュリアさんが大きくうなずいた。代理人弁護士はこうしたやり取りの後、リンゼイさんがマットレスに寝かされた状態で用を足したと市橋被告が説明している点にに(←ん?なにか?リンゼイさんをイカセた、と言えば良かったのか?)触れた上で、次のように続けた》

 代理人弁護士「リンゼイさんは事件後、トイレに行きたいと言って(トイレに)行っている。(市橋被告の説明は)極めて不自然で、つじつま合わせだ」

 《代理人弁護士は「これから遺族が考える事件の真相を説明する」と宣言。意見陳述を続けていく》


これは第六回論告求刑公判での、被害者遺族の代理人弁護人による意見陳述のヒトコマである。面白いことに、ここには検察側と弁護団が共謀している様が映しだされている。コンドームや尿斑は親しい関係の男女の性行為の痕跡に過ぎない。強姦の証拠というのも疑問がある。弁護団は市橋がリンゼイさんとの性交渉自体を認めていることを良い事に無理やり強姦罪を成立させようとした。そこにコンドームや尿斑という間接証拠から強姦致死、及び殺人を立証しようと捜査側の意図が合致したのだろう、『尿斑と強姦の関係性』には公判前整理手続で触れない約束になっていたようだ。

この事件を、象徴するようなヒトコマである。




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Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 整形捏造 

Category:市橋達也の冤罪検証

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