Home  > 市橋達也の冤罪検証 > 市橋達也の冤罪検証・ヤクザと、NOVAと、リンゼイさんの父親と

市橋達也の冤罪検証・ヤクザと、NOVAと、リンゼイさんの父親と

2011/02/23(Wed) 00:00

ヤクザと、NOVAと、リンゼイさんの父親と




〇七年三月二六日の事件発覚から二週間も経った頃、市橋達也「大阪潜伏」と報じられたのだが、英紙のデイリー・ミラー(電子版)では「彼は日本の裏社会“ヤクザ”とのつながりがあったかもしれない。ギャングが彼をかくまっているかもしれない」と報じている。



英美女殺しで指名手配 市橋達也「大阪潜伏」衝撃情報 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3111849/(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/1013.html参照ペーシ

 遺体発見から5日で10日。千葉・市川市の英美人講師殺害事件で、はだしで逃走した市橋達也(28)の足取りは依然としてつかめていない。「自殺説」もささやかれる中、「大阪に潜伏している」という衝撃情報が急浮上した。

「市橋の両親が住んでいる岐阜の実家に3日、電話がかかってきたのです。発信元をたどると大阪・西成区の公衆電話。千葉県警の要請で大阪府警が3、4日の2日間にわたって捜査しましたが、指紋が検出されず、市橋本人とは特定できませんでした。ただ、しばらく捜査員を張りつけるようです」(関係者)

 捜査本部には、これまで数十件に上る目撃情報が寄せられている。先月29日には船橋市内のラブホテルを、30日には地下鉄東西線を止めて捜索しましたが、いずれも空振りに終わった。

「県警は目撃情報が多い関東近県に潜伏しているとみて、150人以上の捜査員を動員して行方を追ってきました。捜査網は広げていますが、それでも有力な手がかりは得られていません」(県警事情通)

 身長180センチの男がはだしで逃走したのに見つからない。「すでに自殺している」という見方もあるし、英紙デイリー・ミラー(電子版)は「日本のヤクザがかくまっているかもしれない」なんて報じている

 そんな手詰まり状態のところに急浮上してきたのが「大阪潜伏説」。市橋は、ある程度の所持金は持っているとみられている。訳ありの住民が多い“ドヤ街”に潜伏していれば、なかなか見つからないわけだ。

「ただ、かかってきた電話は無言、岐阜の実家の電話番号がネット上に流出しているという話もある。悪質なイタズラの可能性もあるわけです。だから捜査本部は、大阪潜伏説について否定も肯定もできないようです」(前出の関係者)

 このままずっと右往左往が続くようでは、惨殺されたリンゼイ・アン・ホーカーさん(22)も浮かばれまい。
[転載ここまで]



このように、事件当初から市橋達也の逃亡には裏社会の人間が関わっていることは、日本ではなく海外で報じられていることが興味深い。さらに、リンゼイ事件とヤクザのつながりをいえば、リンゼイ・アン・ホーカーさんの父親であるビル・ホーカーさんは〇九年三月に来日した際、市橋達也の情報提供を日本のヤクザに依頼したことが大手英紙で報じられている。

1517324.jpg

PN2008091701000733_-_-_CI0003.jpg 080915_001.jpg



How Japan's mafia helped us find the man we believe killed our daughter, by Lindsay Hawker's parents
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1227750/How-Japans-mafia-helped-man-believe-killed-daughter-Lindsay-Hawkers-parents.html#ixzz1EgMPaN6u

殺害されたイギリス人女性の父親がヤクザに市橋容疑者の捜査を依頼
http://rocketnews24.com/?p=19003
---------------------------------[抜粋]
略)~イギリスのメディア『Mail Online』は、イギリス人女性リンゼイ・アン・ホーカーさんを殺害した犯人を見つけるべく、その父親が日本のマフィア、つまりヤクザと接触し、犯人探しの捜査を依頼していたと報道している。

リンゼイ・アン・ホーカーさんは日本で働いていた頃、市橋達也容疑者に殺害されてしまった。市橋容疑者は逃亡し、数年が経った2009年11月10日、大阪府内で身柄を確保され逮捕されるに至った。リンゼイ・アン・ホーカーさんの父親がヤクザに捜査を依頼した事が逮捕に繋がったとは思えないが、『Mail Online』はイギリス『チャンネル4』のドキュメンタリー番組の撮影のため、クルーと共に父親が来日。そこで父親は、ヤクザと接触を持ったとしている。

父親が語るには、バーで待ち合わせをした8人のヤクザたちは刺青をしているものの一般人と同じような格好をしており、挨拶のためウイスキー2本を差し出したという。しかしヤクザたちは「受け取れない」と言い、それを受け取らなかった。だが父親の「どうしてもあなたたちの力が必要なのだ」という気持ちが収まらなかったのだろう。「私は娘(リンゼイ・アン・ホーカーさん)から、人に会うときは贈り物をするのが礼儀だと聞いていた。これはそのひとつだ」と言い、ウイスキーを手渡したという。

その後、父親はヤクザの力を借りて渋谷で犯人探しのためのビラを配る事ができたという。父親としては、藁(わら)にもすがる思いだったのだろう。ヤクザというと我々はかまえて考えてしまいがちだが、父親の立場と心境を考えると、その行動を強く責める事ができるだろうか? 難しいところである。
---------------------------------[抜粋了]



リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件と裏社会の関わりについては、実は、NOVA抜きでは語れない。初期の考察である【リンゼイさん殺害事件・市橋容疑者の犯行ではないとした場合 背景の考察3】では、市橋達也の逮捕からさかのぼることひと月前のNOVA元社長監禁事件について触れた。業務上横領剤で実刑判決を受け控訴、保釈中の中の猿橋望氏が09年9月25日上京後に連絡が取れなくなり、東京都中央区日本橋蛎殻町にあるホテルの客室で山口組系暴力団員他三名に監禁されていたところ、28日、相談を受けた三田署員が救出したという事件だ。

main_200.jpg



NOVAの元社長をホテルで監禁 容疑の組員ら逮捕 (産経MSN)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090929/crm0909290930001-n1.htm

 経営破綻(はたん)した大手英会話学校「NOVA」(破産手続き中)の元社長、猿橋望被告(58)=業務上横領罪で実刑判決、控訴中=を東京都内のホテルに監禁したとして、警視庁三田署が監禁容疑で指定暴力団山口組系組員ら数人を逮捕していたことが29日、わかった。同署などによると、組員らは「(猿橋被告とは)一緒にいただけ」などと容疑を否認している。

 他にも数人が事件に関与しているとみられ、警視庁が行方を追っている。

 同署の調べなどによると、組員らは28日までの数日間、東京都中央区日本橋蛎殻町にあるホテルの客室で、猿橋被告を監禁した疑いが持たれている。猿橋被告にけがはなかった。

 同署などによると、猿橋被告は25日に上京後に連絡がとれなくなり、心配した関係者が警視庁に相談。その後、ホテルに拘束されていたことが分かり、28日に捜査員が猿橋被告を救出すると同時に組員らを取り押さえた。

 猿橋被告は社員が積み立てた3億2000万円を流用したとして、8月に大阪地裁で懲役3年6月を言い渡され、控訴している。
[転載ここまで]



リンゼイさんは25日に失踪したのだが、猿橋望氏も25日に連絡が取られなくなったという。かなり象徴的な符号だ。さらに突き詰めていくと、猿橋望氏は『25日に上京後に連絡が取れなくなり、心配した関係者が警視庁に相談。』とされている。他方、リンゼイ事件では25日の授業も欠勤し行方知れずだったリンゼイさんのことを心配した同僚とNOVA関係者が船橋署に相談に赴いている。共に25日に失踪し、共に心配した関係者が警察へ連絡をいれている。リンゼイ・アン・ホーカーさんが失踪した経緯と、猿橋望氏の失踪経緯というのはかなり似通っていることがわかる。これははたして偶然なのだろうか。

保釈中のNOVA元社長の猿橋望氏は〇九年九月二五日上京後に連絡が取れなくなり、中央区のホテルに山口組系暴力団員他数名に監禁されたわけだが、28日に三田署の捜査員によって救出された。このNOVA元社長監禁事件について、アクセスジャーナルに興味深い記事が配信されている。



猿橋望「NOVA」元社長、監禁事件の裏事情
http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=4199

大手マスコミ既報のように、経営破たんした英会話学校最大手「NOVA」(破産手続き中)の元社長・猿橋望被告(58)(業務上横領容疑で裁判中)が、監禁されたとして、警視庁捜査員は9月28日午後、その監禁場所である都内ホテルに踏み込み、猿橋被告を救出すると共に、指定暴力団「山口組」組員ら数名を逮捕したと報じている(冒頭写真=「毎日」9月29日記事)。
 だが、なぜ、そんな事態になったのか、その背景については報じられていない。

 関係者によれば、経営破たん直前、「NOVA」に出資した大口債権者の債権回収のため、組員などが取り立ての話をしていた模様だ。
「もちろん、暴力団組員を使ったのはその背後の暴力性への恐怖から、猿橋が自主的、かつ例え違法でも優先的に(一部でも)返済することを期待してのことでしょう。
 ただ、彼らもモロに脅せば即、逮捕されることはわかっているから、工夫している。猿橋は携帯電話で弁護士と連絡が取れていた。だから、正確には監禁ではなく、軟禁状態だったようだ」(関係者)
 気になるのは、その大口債権者が誰かだが、この点に関しては、懇意なH氏を通じて投資したと見られる永本壹桂氏の名前が出ている。
「ただ、永本氏もバカではないから、自分では依頼しないし、仲介者が勝手にやった可能性もある。永本氏と懇意な関係にある甲斐グループが仲介した可能性もあると、当局は見ているようです」(同)
 ただし、前述したように、監禁ではないようなので、今回、逮捕された山口組組員すら、起訴に持ち込めるかどうか難しいと見る向きもある。まして甲斐グループ、永本氏となると、例え依頼した事実が証明されてとしてもとても困難であるようだ。
[転載ここまで]



やはり、猿橋望氏と、NOVA株で大損した誰かと話し合いの場が設けられたのは確かなようだ。山口組系暴力団員をボディガードに従えた”ある大物投資家、大口債権者”と猿橋氏は、一連のケジメをつける何かを話し合ったのだ。当方はこのNOVA元社長監禁事件と市橋達也の身柄確保は無関係ではないとみている。死体遺棄容疑での時効三年まで後半年を切った頃、ここで市橋達也の身柄に関する取引が行なわれ、09年十一月一〇日に市橋達也が大阪に現れる段取りが組まれたのではないか。そのヒントは福田和子にあった。福田和子は5459日間逃亡を続けたのだが、年換算すると14年と11ヶ月10日。市橋達也が逮捕された十一月一〇日と数字が符合する。福田和子が逃亡に捧げた執念を市橋達也にオーバーラップさせようとしたのではないか。

二五日という、奇しくもリンゼイさんが失踪した日と同じ日取りに、猿橋望氏は上京後何者かに捉えられ、中央区のホテルの客室に拉致監禁された。二八日に救出されるまでの間に、猿橋氏は暴力団員を従えた誰かと何かを話し合った。その後数週間のち、市橋達也の整形報道が突如として浮上する。〇九年十一月一〇日の五日前の話である。

crm0712291107001-p1.jpg



【市橋達也逮捕前の10日未明のレス(再再UP)】【市橋達也の冤罪検証・掲示板に書き込まれた不可解なコメント~市橋達也の逮捕は予告されていた??~】では市橋達也の逮捕が予告されていたことを検証した。ポリスチャンネルの掲示板に市橋達也の逮捕一八時間前に『捕まってよかったです』と書き込んだ投稿者は、二日後のTBSディレクター逮捕をも数時間前に予言していた。聞き様によっては、規制線を超えた者を公務執行妨害罪で逮捕するという警告にも受け取れる。逮捕五日前にも2チャンの某スレッドに「20091110 捕まるよ」と市橋達也の逮捕は予告されている。つまり、これの予告は市橋達也を匿っていた者と警察関係者なら可能であるということだ。

捜査陣営は一五〇人体制で捜査に当たっていたのだが、全体の5/2にあたる六〇人の捜査員を大阪に派遣しているのである。全国各地に目撃情報がちらばっていた中、大阪だけ数字が突出している。これは捜査本部側に”大阪に市橋達也が現れる”確証があったからであろう。

話を元に戻すが、アクセスジャーナルでNOVAに関する興味深い記事がもう一つあったので示しておく。



NOVA前社長の不可解な資金調達などに関与?  謎の最高顧問
http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=2683

 英会話学校最大手で、ジャスダック上場の「NOVA」(本部・大阪市)が10月26日、大阪地裁に会社更生法の適用を申請し、受理されたのは大手マスコミ既報の通り。
この経営破たんの発覚と同時に、猿渡望前社長(左写真。右写真はNOVAキャラクターのご存知、NOVAうさぎ)の特別背任疑惑が出ているのも同様だ。
猿渡前社長はNOVAの最大の株主(71・59%)だったが、破たん表面化直前の9月30日には持ち株比率は一挙に19・71%まで低下。株価暴落前にカネに変えたインサイダー疑惑も出ていたが、どうやら真相は株を担保に怪しげな金融筋から資金調達しようとしたところ、騙され、株は彼らに手中に。そして売り払われた、本紙既報のインデックス・ホールディングス所有の学研株と同じような事態に陥ったようだ。
さらに資金調達を巡っては、別件で逮捕された西田晴夫被告の関与もあったようだが、これに関しては本紙がいち早く報じているので、こちらの記事を参考にされたい。

ところで、今回本紙は名刺(左写真。NOVAだけでなく、同グループ全体の最高顧問の肩書き)のような人物の存在を掴んだ。
NOVA関連の記事を検索しても、この名前は一切ヒットしない。
だが、この名刺を提供してくれた人物によれば、「数ヶ月前、あるVIP客ばかりのパーティで、経済界の大物ということで紹介を受けました。彼自身、“猿渡さんはお飾り社長。実際に資金を出し、経営しているのは私”と豪語していました」と明かす。
だが、不可解なのは、この名刺の東京本部の記載住所。
何と新宿区内のとあるオフィスビルの私書箱センターになっているのだ。
上場企業のオーナーが、いくら本部が大阪といっても、東京本部を私書箱にするだろうか? この名刺を見れば、逆に即、怪しまれてしまうと思うのだが……。
実際、その住所を訪ねたところ、同ビル4階に郵便局の私書箱が集まっているところが存在(右写真)するだけだった。
いったい、この人物の正体は? 追って調査し、報告したい。
[転載ここまで]



NOVA英会話講師一斉逮捕に始まり、二月一四日というバレンタインデーに報じられた経済産業省と東京都の立ち入り検査、六月の一部業務停止という行政処分、〇七年に入ってからNOVAはスキャンダルの渦中にあった。これらがNOVA株七〇%以上の保有し最大の株主であった猿橋望氏に向けられた謀略とものであったとするならばまんまと成功したということだろう。結果的に、猿橋氏の所有率は二〇%切るほどまでに目減りし、猿橋氏自身も社長職を解任させられるハメに逢う。たった一校の英会話教室から全国一〇〇〇校を展開するマンモス企業に成長させた猿橋望氏は英会話最大手NOVAを破綻させた悪質なワンマン社長のレッテルを貼られ、倒産させた張本人だと非難が集中した。〇七年に入ってからの、NOVA及び猿橋望氏に見舞ったスキャンダルの一連の中に、リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件があったとするならば、それは猿橋望氏に向けられたものであること理解できる。NOVA講師一斉逮捕のとき、英会話講師陣の質の悪さが喧伝されたが、リンゼイ事件も、英会話の個人レッスンがさも講師陣が売買春しているかのような印象を与え、すなわち講師の質の悪さを暗にほのめかしているようにも思えた。のちに講師への賃金未払い訴訟が起き、時間外レッスンをしなければやっていけないNOVAの窮状が公のものになった。それら全てがNOVAを着実に破綻へと追いやっていった。



関連記事
スポンサーサイト



Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 整形捏造 

Category:市橋達也の冤罪検証

comment(1trackback(0

英語

2011/02/24(Thu)22:10

こんばんは。お邪魔致します。
逮捕予告はなんとなく想像は付きますね。
ハタ次男氏は英語はいけますか?私はさっぱり駄目なんですが。
「Lindsay Ann Hawker」 で検索すると興味深い英国の反応がでてくるかもしれません。
http://www.debito.org/?p=8455
ここでは手記発売の非人道性が問われているようです(多分ですが)。

先週、手記を本屋でちょっと立ち読みしてきましたが、結構なページ数があって、言われてるように作文でした。
イラストの画風もタッチもあのリンゼイさんの絵と全く違いますね。
市橋氏は時間をかけて描けばそこそこ上手いのではないかと思います。目の周囲の構造なんかもちゃんと分かった上で単調化してますから。基本的に写実派でしょう。

名前:果て奈 (URL) 編集

コメントの投稿

コメントの投稿
Decoration
非公開コメント


トラックバック

トラックバックURL


▲このページのトップへ