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市橋達也の冤罪検証・リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の本質とは?

2011/01/26(Wed) 11:19

市橋達也の冤罪検証・リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の本質とは?


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市橋君~1
市橋達也が千葉大学時代に書いた卒論の表紙。

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友達とくつろぐリンゼイさん。

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なんだか市橋達也にみえてしょうがない振り込め詐欺の出し子画像。


本日(平成23年1月26日)は幻冬舎から市橋達也の手記本が出版される日である。一昨日あたりから、市橋達也の手記本についてはセンセーショナルに報じられた。朝、昼のワイドショーも、夜のニュース番組もテレビのキー局全てがこの話で持ちきりであった。ロシアの空港爆弾テロと林家三平・国分佐智子婚約会見と噛み付き猿逃亡→捕獲といったニュースと横並びに報じられていたが、市橋達也に関するニュースは、事件が事件だけに、内容が内容だけに、とりわけ時間を割いて報じられていた風に思う。このニュースに触れ、コメンテーターやゲストは、手記本に書かれてある市橋達也の不可解な逃亡生活~久米島から干潮時に歩いていける無人島を拠点にし、四国のお遍路までやってのけたという内容~に絶句し、はてまた、下唇をハサミで切ったり鼻を糸で縫い合わせたりといった壮絶な「顔を変えました話」に驚愕し、なぜこのタイミングで手記本出版に至ったか、その不可解さに顔をしかませていた。

幸い、拙ブログにも注目が集まっているようだ。誰もが、リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の犯人は市橋達也だと信じて疑わず、メディア報道を盲信している中、「はたして、この事件は市橋達也の犯行なのだろうか?」という疑念は、間違いなく異端である。当方は、けして異端などとは思っていなく、この事件の事件報道にある積み重ね上げられた嘘を、一つずつ紐解いていけば、必ずや同じ結論を見るはずだと思っている。リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件に関するブログエントリーも回数を重ね、当方なりに見えてきたものがある。市橋達也の手記本により、この事件に注目が集まっている今だからこそ、リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の本質をここに示しておこうと思う。


▽ リンゼイ・アン・ホーカーさんが失踪したのは、NOVAに警視庁組織犯罪対策5課による捜査が行われている最中であった。

07年3月7日に報じられた麻薬取締法違反(営利目的譲渡)容疑でのナイジェリア人(とはいっても六本木に良くいる黒人)逮捕はNOVA講師一斉逮捕の流れを汲んだものである。その証拠に、このナイジェリア人の逮捕を警視庁組織犯罪対策5課(マル暴)が担当している。捜査というのはおおむね起訴されるまで続けられ、72時間(身柄拘束)+10日(勾留)+10日(勾留延長)→起訴に到るまでのおよそ23日間が捜査期間になる。リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件は07年3月26日夜に発覚したわけだが、この期日は、警視庁組織犯罪対策5課によるナイジェリア人逮捕~起訴(勾留満期は3月30日あたり)に至るまでの捜査期間の中にあったことは疑いようのない事実である。

市橋達也の冤罪検証・いかにして英会話最大手NOVAは破綻への道を辿ったのか2
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-187.html

市橋達也の冤罪検証・いかにして英会話最大手NOVAは破綻への道を辿ったのか2―2
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-188.html

この事をちゃんと読み解けば、22歳の英会話新米講師が一日二日姿を見せないだけで、NOVA関係者と同居人である同僚が船橋署に捜索願を届出するに至った不可解な経緯や、午後3時半に捜索願が届出され当日夜10時には事件発覚に至るという尋常でない迅速対応や、リンゼイさん失踪に関して市橋達也や彼の居室に逮捕令状も捜査令状も発布されていないのにも関わらず、刑訴法で禁じられた日没後に、九人もの捜査員が彼のもとへ訪れた警察の積極行動の謎も解けてくるはずだ。逮捕令状も捜査令状も無い状態であるのにも関わらず、非常階段やマンション周辺に捜査員を配置し、万全を期した状態で市橋達也と対面(当方は、第一報で不在と報じられている以上、これが事実とは思っていないが)しているのである。リンゼイさん失踪を受けて、市橋達也のもとに捜査員が事情を訊きに赴いたのであるならば、二人か三人いれば十分事足りるであろう。だがしかし、事件発覚当日は、新日本サンライズ行徳406号室に礼状無しで九人の捜査員が訪れ、逃亡経路をふさぐように非常階段やマンション周辺に捜査員を配置し、万全を期した状態で訪問しているのである。事件発覚翌日に開かれた千葉県警による公式発表前に配信された事件の第一報や以降の『市橋達也の逃走劇』の変遷については、ここでは触れないが、事件当日、礼状無しで九人の捜査員が市橋の居宅を訪れたということは、やはり、捜査側に事件化される確証があったと考えるべきである。

市橋達也の冤罪検証・市橋達也の逃走劇は県警の公式発表後に挿話された1
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-169.html

市橋達也の冤罪検証・市橋達也の逃走劇は県警の公式発表後に挿話された2
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-171.html


▽ 市橋達也の第六回公判前整理手続で、弁護団が検死報告書(死体検案書)の証拠開示を請求したことにより、捜査本部がリンゼイさんの死亡時刻を推し測るのに必要不可欠な直腸測定の記録を隠蔽していたことが明らかになった。

これにより、リンゼイさんの死亡推定時刻が3月26日(事件発覚日時)の夜であることが判明した。事件が発覚したのは夜10時頃とされているが、これはリンゼイさんの死亡推定時刻と、捜査員がベランダのバスタブの中から手が出ているのを見つけ事件が発覚した時間が極めて近接していることを物語っている。

市橋達也の冤罪検証・直腸測定の記録は隠蔽されていた~でっち上げられた供述調書~
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-179.html

リンゼイさんの死因は窒息死だと事件当初、報じられていた。今月初めに産経から配信された〈ベールに包まれた2年7カ月どこまで語る 春過ぎにも市橋被告初公判 千葉・英国人女性殺害事件〉では、リンゼイさんの死因が、首の絞め方が不完全な状態が続いたときにみられる、比較的長時間が経過した後に死亡する「遷延(せんえん)性窒息」だったとされている。弁護団の説明するように市橋達也がリンゼイさんの首を絞め死に至らしめたとするならば、3月26日夜(18時~24時)というリンゼイさんの死亡時間を考えると、ベランダにバスタブを運び込んだ後、園芸用砂を充填する前に、バスタブの中でずっとリンゼイさんの首を絞めていなければならないことになる。26日未明の段階で、バスタブの中にリンゼイさんを入れてベランダに運び込んだと報じられているからだ。これらを見ても弁護団の説明は支離滅裂で極めて非論理的な主張だと言わざるをえない。つまり、リンゼイさんは市橋達也が首を絞めたから死に至ったのではなく、バスタブの中に園芸用砂が充填された後、長い時間をかけて窒息死したと考えた方が整合性のとれた説明になる。少なくとも、26日夜というリンゼイさんの死亡時間と「遷延性窒息」というリンゼイさんの死因を照らし合わせれば、市橋達也がリンゼイさんの首を絞め、彼女を死に至らしめたとするには、相当無理がある説明だということが解る。


▽ リンゼイさんの死亡推定時刻が26日夜であることが判明し、捜査員が市橋の居宅である406号室に踏み込んだ時、リンゼイさんは、まだ生きていた可能性があったことが浮き彫りになった。少なくとも、時間的に近接しているのは疑いようのない事実である。

捜査員が406号室に踏み込んだ時、リンゼイさんは生きていたかもしれない。しかし、それと裏腹に、406号室のベランダ、及びバスタブには遺体を取り出した形跡すら無いのはどういうことか。事件発覚四時間後(翌27日午前2時)に配信された第一報で、すでに、死亡案件として報じられていること。同記事上で、救急車を要請した旨、緊急に病院に搬送した旨の記述が一切無いこと。ベランダに砂が散っていないこと。バスタブから手が出ているのを見つけた捜査員たちは、リンゼイさんに蘇生措置や救命措置等の適切な措置を、はたして施したのかという疑問はぬぐい去ることはできない。捜査員が406号室に踏み込んだ時、リンゼイさんが生きていた可能性があったことは、直腸測定の記録によりリンゼイさんの死亡時間が26日夜だと判明し、それは否定出来ないことなのである。

市橋達也の冤罪検証・事件発覚当時、リンゼイさんは生きていた―新たに判明した事実が物語る捜査当局の重大な過失。
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-182.html

市橋達也の第六回公判前整理手続でリンゼイさんの死亡時刻を推し測るのに必要不可欠な直腸測定の記録を捜査側が隠蔽していたことが発覚する前、捜査本部はリンゼイさんの死亡時間を”25日10時ちょっと過ぎ”に見立てていた。市橋達也の居宅に向かう前、二人が利用していたとされる行徳駅前の喫茶店で、同日午前9時45分に店を後にする二人の姿が記録されているのだが、考えうる限り最短の時間でリンゼイさんが殺害されたと見立てているのである。これこそが事件の本質ともいえる、事件発覚時における捜査側の重大な過失~リンゼイさんが生きている可能性があったのにも関わらず、死亡したものと判断し、適切な処置を施さなかった~を故意に隠蔽したことを物語っている。つまり、直腸測定の記録により、事件発覚時、リンゼイさんが生きていた可能性をじゅうじゅう認識した上で、捜査側は重要な証拠を隠蔽し、考えうる限り最短時間でリンゼイさんが殺害されたと見立てているのである。リンゼイさんの死亡時間を事実が示す時間と一日半以上(36時間以上)も間隔をあけ、考えうる最短の時間に設定したのも、捜査側の重大な過失を無きものにしたかったからではなかったか。捜査本部か406号室に踏み込んだ時、マンション外に配置された捜査員と通じ合っていたリンゼイさんの母親、もジュリア・ホーカーさん他、彼女の遺族に対して、この捜査側の重大な過失を無きものにしておきたかったから、直腸測定の記録を隠蔽し、事実とかけ離れた時間に死亡したものと見立てたのではなかったか。


市橋達也の冤罪検証・考察ポイントのまとめ1
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-172.html
市橋達也の冤罪検証・考察ポイントのまとめ2
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-173.html

書ききらなかったので、このブログエントリーに加筆修正を追加していきます。
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Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 整形捏造 

Category:市橋達也の冤罪検証

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