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二つの警察官の轢死事故。

2010/10/08(Fri) 10:41

二人の警察官が飛び込み自殺した。


女性巡査が電車にひかれ死亡=勤務署管内の駅―警視庁 (時事通信)
 東京都大田区大森西の京急大森町駅で6日午後10時25分ごろ、品川発羽田空港行きエアポート急行(8両編成)に女性がひかれて死亡し、警視庁大森署は7日、女性は同署刑事組織犯罪対策課の小清水恵美巡査(29)=横浜市青葉区あかね台=と確認した。
 同署によると、争ったり、押されたりした形跡はなく、事故と自殺の両面で捜査している
 小清水巡査は6日午後7時ごろ、勤務を終え、居酒屋で同僚署員数人と飲食した帰りだった。ビールや焼酎を飲んだが、深酔いした様子はなかった。遺書などは見つかっておらず、悩みも口にしていなかったという。
 電車の男性運転士は通過する同駅手前で線路の間に人が横たわっているのに気付いて急ブレーキをかけたが、間に合わなかった。 
[時事通信社]
[ 2010年10月7日12時54分 ]
(転載ここまで)


なぜか釈然としない事故だ。注目すべきは事件として捜査するとは書かれていない点だ。
なぜ、自殺と事故なのか。事件を視野にいれるべきではないか。
軌道に横たわるまでの目撃情報がごっそり抜け落ちているのはなぜか。
駅の監視カメラの映像ぐらい残っているはずだ。
組織犯罪対策課といえばマル暴担当だ。これは極めて重要なポイントではないか。この事件を捜査させないような圧力は存在しなかったのか。


この不可思議な轢死事故のひと月ほどまえ、伊丹署の巡査部長が踏切を乗り越えて自殺した。
伊丹署は伊丹空港の一部の管轄である。女性巡査が轢かれたのは品川発羽田行きのエアポート急行だ。
二人の警察官の轢死が空港(エアポート)でつながっていく。
これは何かのメッセージか?いわんや、象徴的である。


阪神踏切で自殺、巡査部長か 1万5000人に影響 兵庫・芦屋
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/hyogo/100909/hyg1009091218004-n1.htm
2010.9.9 11:49
 9日午前8時25分ごろ、兵庫県芦屋市春日町の阪神電鉄香櫨園-打出駅間の踏切で、梅田発高速神戸行き電車(4両編成)に男性がはねられ即死した。乗客約200人にけがはなかった。芦屋署によると、男性は伊丹署に勤務する巡査部長(43)とみられ、確認を急いでいる。「遮断機をくぐり線路内に入った」という運転士の目撃証言があり、同署は自殺を図ったとみている

 阪神電鉄によると、この事故で上下計15本が運休、47本が最大15分遅れ、約1万5千人に影響した。
(転載ここまで)


百歩譲って、この二人の警察官が自殺だったとしよう。だとすれば、列車に飛び込み自殺した場合、利用客の足をとめ、さらに運行に支障をきたしたとして、遺族側に巨額の賠償請求がなされることを、警察組織に属するものなら、知っていて当たり前なわけだ。列車飛び込みの自殺は、死後、途方も無い迷惑が遺族にかかることという一点だけでも、自殺の方法として、最も適さない手段であることは言うまでもない。それをじさない覚悟で列車に飛び込み自殺を図るということは、本当にありえるのだろうか。

二人の警察官が自殺に最も適さない方法で死に、当局は事件化することなく、自殺か事故で幕を引こうとしている。自殺として偽装した可能性は本当になかったのだろうか?それにしても、当初から事件化を視野にいれない、この後ろ向きな姿勢は一体なんなのか。それは轢死とエアポートという象徴的な事柄で結ばれている。事実は小説よりも奇なり。まさにその一言に尽きる。
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