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大阪南港フェリーターミナルでの身柄確保の真相

2010/06/14(Mon) 12:22

大阪南港フェリーターミナルでの身柄確保の真相1


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■ フェリー乗り場の待合室に現れた不審者は居眠りではなく熟睡していた。

2009年11月10日午後六時頃、NOVA英国人講師殺人遺棄事件の容疑者、市橋達也は大阪・南港のフェリーターミナルの待合室で帽子を深くかぶりサングラスにマスク姿という”一見して不審者と思しき格好で居眠りをしていたという。ただの居眠りか? 不審な男を見て、周囲では「怪しいな」と小声で囁き合う。当然である。しかし、当人は意にも介さない様子で『居眠り』続けていたと言う。椅子の肘掛けをまたぐように横に寝ていたという記事もある。ただの居眠りとは言えないことは明白である。顔を隠した不審者と思しき男が座っていた椅子のすぐ後ろにゲームコーナーがある。ゲーム音が耳に障り、プラスチック製の硬い椅子に腰掛け、睡眠に適した場所とは言えない。居眠りにフケる不審者は、小声で噂する周囲の会話や、うるさいゲーム音も、周囲の雑音一切が耳に入らないほどの、もはや熟睡に近い状態だったのではないか。熟睡?いや昏睡状態だったのではないか。


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■ 神戸のフェリー会社からの連絡

神戸のフェリー会社社員は「市橋に似た男が今からそちら(大阪・南港)に向かう」と連絡したというが警察には通報していない。大阪南港のフェリー会社社員は待合室の椅子に座り本を読む姿と、乗船手続きをせず居眠りする姿を視認している。大きく二度も確認しているのに一時間以上も通報しなかった。もし本当に神戸からそのような連絡があって、市橋本人である確信があれば、大阪南港のフェリー会社社員は市橋と思しき不審者の姿を見かけしだい即通報するだろう。だが、そうしなかった。良く考えて欲しい。市橋は懸賞金一千万円の凶悪犯人である。神戸のフェリー乗り場を訪れた不審者が市橋本人であるとの確信があれば、まず警察に通報してから、大阪南港に連絡を入れればいいのではないか。タクシードライバーの証言にしてもそう。不審者の通報はタクシードライバーの職責でもあるはずだ。「ラジオからニュースが流れると音楽番組への切り替えを希望した」等の犯人であると印象付ける証言はしても、その市橋と思しき男を通報するに至っていない。


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■ 神戸フェリー会社社員の証言とタクシー運転手の証言がなければ、市橋が沖縄を目指していたと根拠がなくなる。

報道では沖縄を目指していたとされているが、身柄拘束時に23時出港の那覇行き琉球エキスプレスの乗船券は持っていなかった。さらに市橋本人が沖縄を目指したと供述しているわけではない。神戸のフェリー会社社員の証言やタクシードライバーの証言がなければ、市橋が沖縄を目指す根拠が無くなってしまう。ただ、2009年11月10日の夕方に大阪南港フェリー乗り場待合室で居眠りをしていたのである。もちろん、フェリーターミナルであるがゆえ、沖縄行き便だけが発着しているわけではない。ほかにもいろいろ目的地はある。だのに沖縄に向かおうとした、と断定的に報じられた。事実以外のところで沖縄を目指したと決めつけられているのである。




① 二年七ヶ月逃げおおせた犯人が一時間以上も場所を動かなかった。なぜ待合室に居続けたのか。1分たりとも衆目に触れさせなかったからこそ目撃されることはなかった逃亡犯が為す行動とは考えられない。もし本当に沖縄を目指していたのなら、さらに五時間は待合室にいなければならなかった。

② 神戸のフェリー乗り場での証言は、「市橋が沖縄を目指したことにするためのでっち上げ情報」の可能性があるため信頼できる情報とはいえない。道中のタクシードライバーの証言も含めて信ぴょう性がない、でっち上げられた情報の可能性は否定できない。

③ 新たな潜伏場所を沖縄に決める。飛行機ではなくフェリーを選択。だから市橋はフェリー乗り場の待合室にいた。これらは市橋本人が供述したのではなく、身柄を拘束時、市橋は那覇行き琉球エキスプレスの乗船券を所持していなかった。切符もなく、供述も無く、市橋が沖縄を目指した証拠は全くない。

④ なぜ周囲の声が耳に入らない程熟睡していたのだろう。熟睡ではなく昏睡、誰かにクスリを盛られ昏睡状態にあったのではないか。移送時の報道写真をみれば市橋のズボンが上に持ち上げられていることがわかる。逃亡を防ぐ目的で腰を掴んでいたのではなく、足元が覚束無い市橋を倒れないよう支えていたのではないか。

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■ 不審者を通報し、身柄を拘束。

待合室に姿を現し一時間以上も場所を動かず熟睡していた男は、帽子を深くかぶりサングラスにマスク姿…、待合室の奥の方にいる不審者をフェリー会社社員の目にも「フェリーを利用する客には見えない」存在に映ったに違いない。捜査本部が虚構をでっち上げ再燃した市橋フィーバーの最中であった。目撃情報は全国各地にちらばっていた。これらからも目鼻口を隠したガタイのいい不審者を逃亡中の市橋達也にむすびつけるのは当然と言えば当然である。

『居眠り』から目が覚めた市橋は警官が自分を取り囲む光景を目の当たりにして何を考えたのだろうか。本人からしてみても青天の霹靂だったのではないだろうか。執拗な捜査員の詰問の末、18時45分ごろ、市橋達也は二年七ヶ月の逃亡をへて身柄を拘束される。

通報を受け駆け付けた住之江署員が不審者を取り囲み職務質問をする。市橋は当初、「何もやっていない。名前もいいたくない」と職質を拒否していたが、やがて捜査員の「市橋達也だな」という問いに小さく「はい」と答えたという。そして身柄を拘束されることになる。事件発覚時のような『捜査員九名を振り切るという大胆不敵な逃亡劇』が繰り返されることはなかった。




■ 容疑者を逮捕同日の深夜に移送。なぜここまで迅速な対応が必要だったのか。

指紋照合から市橋達也本人であることが判明し、同日夜八時頃、死体遺棄罪で逮捕する。全くをもって不可解なことは『深夜のうちに住之江署から行徳署に移送された』、ということだ。



YouTube - 市橋容疑者逮捕 新大阪駅
http://www.youtube.com/watch?v=d_8CJ6xVruU&feature=fvw



YouTube - 市橋達也 逮捕移送で東京駅がパニック!悲鳴が...!
http://www.youtube.com/watch?v=DYwcqlEP7-w


この騒乱は『逮捕当日に移送する』という暴挙が生んだものだ。市橋を住之江署内に一泊させ、翌日の日中にちゃんと移送経路(報道陣をシャットアウトする経路)を確保する手続き(駅など)をすれば、あのような混乱は避けられたはずである。確保の手続きさえ踏まず、慌てて市橋を移送した。住之江署員に取調べさせたくないからとは言えないか?

大阪には捜査本部から60人が派遣されていたという。

彼らは一体何をやっていたのか?
市橋の移送を護衛するために大阪に派遣されたのか?




***


市橋の逮捕は警察のでっち上げが効を奏した。だとするならばでっち上げられた情報は既成事実化しなければならなくなる。真相を闇に葬るために嘘を嘘で重ね塗りする必要がある。

やがて真相が明らかになったとき、その責任の所在はあやふやになる。それを食い止めるには公判前に全ての嘘を明らかにしなければならない。
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Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 

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