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TBSディレクター逮捕に見え隠れする捜査本部の本音

2010/05/16(Sun) 22:42

リンゼイさん
被害者のリンゼイさん。

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この写真をプリントして真ん中で切って光に透かせば、耳から下の輪郭がぴったり重なり合うのは一目瞭然である。

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リンゼイさんの父親ウィリアムさん。何を思って市橋の単独犯行だとしたのかは不明である。

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日本の事件史において、捜査特別報奨金1000万円の案件は、後にも先にも、本件のみである。世田谷一家、八王子スーパーナンペイ、井の頭バラバラ事件等々未解決の凶悪な犯罪は他にもあるのに、それら差し置いて死体遺棄罪という野グソ刑程度の微罪に適応されたことになんの説明もなかった風に思う。殺人で立件できない内情を探られたくなかったからだろう。

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みなさん知ってますか? このバスタブの中に、まだリンゼイさんは入ったままになっているんです。ドキドキ。




2007年03月26日午後10時ごろ、千葉県市川市福栄のマンション『新日本サンライズ行徳』の406号室のベランダに置かれた浴槽の中から女性の変死体が発見される。

遺体は幅121センチ深さ69センチのプラスチック製のバスタブの中に前傾座位の姿勢で園芸用砂(6袋分)で全身を覆い隠すように埋められていた。全裸であった。

翌27日、変死体は英会話のNOVA小岩校の講師で英国籍のリンゼイ・アン・ホーカーさん(事件当時22歳)と判明。千葉県警は行徳署に捜査本部を設置し、変死体が発見された406号室に居住する職業不詳・市橋達也(事件当時28歳)を〈 死体遺棄容疑 〉で全国指名手配する。


リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件 - Wikipedia


築三十年以上のロートルな中層マンションでイギリス系ユダヤ人女性の変死体が発見される。その後始末を丸投げされた千葉県警。延十万人以上動員。捜査本部設置当初から140~150人体制を維持。二年半以上、市中に野放しにしたまま、痕跡すら掴めない捜査陣。時効三年まで半年をきり、責任の所在を擦り付け合い、ポストにしがみつくキャリアたち。被害者遺族にすら見放され、信用を失った捜査本部。

日本の黒い霧―。CIAへとつながる犯罪は冤罪を生み、組織的犯罪を隠匿するべく一人の被疑者が断罪される。彼らは檻の中で死ぬこともできない。自死はいずれくる老衰のみである。あ、この事件のことを言っているのではないのであしからず。


***


ホクロの無い市橋の顔写真を『本人である。間違いない』と断定しながらも、逮捕収監された市橋はホクロが除去されていない―。市橋のホクロについて、なんでメディアは突っ込みをいれないのか。それは推して知るべしといったところか、千葉地検に送検される際、TBS『みのもんたの朝ズバっ』ディレクターが現行犯逮捕されたことに如実にあらわれていると思う。このときの一悶着をポリスチャンネルの掲示板で12日の朝(正確には06:37分。当然送検前だ)真鍋卓介がまたまた「予告的なカキコミ」で騒乱後の逮捕に触れていることに、もしかして真鍋卓介って警察関係者か?という当然の突っ込みは、今はしないでおくw


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捜査本部が市橋の裁判が開かれるまで「この事実を隠蔽しようとしていた」のは明らかで、「整形を繰り返し逃亡に執念を燃やした稀代の犯罪者」を報道陣の前に「お披露目」する時は「カメラマンを必要以上に近づかせないようにするための規制線」がしかれている。

2009年11月12日、千葉地検に向かうため市橋が護送車で移送される日、多くのメディア関係者(100人以上?)が行徳署前でスタンバイしていた。「整形を繰り返し逃亡に執念を燃やした稀代の犯罪者」の顔を新聞一面に飾るためである。
別人に変貌をとげた市橋の顔に誰もが好奇な視線を送っていた。「ちゃんと顔がわかる写真が取りたい」市橋の顔を撮らせたくない捜査本部は、大阪から千葉に新幹線で移送するさい、駅から行徳署に移送するさいも、市橋の顔を隠していた。さんざん騒ぎ立てておきながら、この捜査本部の後ろ向きな対応に、報道陣の不満は募るばかりである。事を穏便に済ませたい捜査本部は、自らの愚挙を露呈させるリスクは回避したいと、普通は考える。メディアの不満をいさめる形で、この送検取材の場を提供されたと考えている。
行徳署を出た市橋が護送車に乗り込むまで、報道陣にシャッターチャンスが与えられた。それまで通り報道陣の前では顔を隠していたい。ただ、「整形を繰り返し逃亡に執念を燃やした稀代の犯罪者」の顔に全国民の好奇な視線が注がれるなか、送検取材を受け入れることで不満の矛先を収めさせようと画策したのではないか。

ロープとカラコンで規制線を張り、さらに警備担当の警察官をロープの前に報道陣と向き合わせ厳戒体制が敷かれたなか、現場にいる多くの報道陣の前に市橋をお披露目したのである。ただ、あれだけ世間を騒がせた犯罪人の「お披露目」時間は、たった十数秒間だけであった

ここで一つの事件が起こる。市橋を乗せた護送車が行徳署の駐車場を発車した直後、一人の男が「規制線」として張られたロープをくぐり抜けたのである。慌てた警官が男を取り押さえようとする。すると男に注意をひかれ警備も手薄になった規制線を次々と乗り越え護送車を取り囲んだ。十数秒の極めて短い撮影時間では満足出来ず、遮光フィルムの奥にいる市橋を撮らえようと三十人ほどが護送車を取り囲んだ。そんな報道陣と警官の攻防で現場は一時騒然となり、結果として、護送車を往生させるきっかけを作った男が公務執行妨害の現行犯で逮捕されることになる。のちに男はTBSディレクターと判明。身元確認後、釈放される。

規制線を超えたことが逮捕の直接の原因であるのは明白である。警備にあたる警察官が護送車から引き離そうと裏投げ(※柔道の技)し骨折を負わせる様(記事では転倒したとしている。当然未確認)を見れば、報道陣を市橋に近づけさせないよう厳戒体制を敷いていたことが認識できる。ここに捜査本部が『市橋の顔を報道陣に見せたくない(撮られたくない)内情』が見え隠れしている。

ではなぜ彼に続いて規制線を超え護送車を取り囲んだ30人の報道陣は逮捕されなかったのか。一人逮捕しておいて、「お前らも言う事をきかないと逮捕するぞ」と報道陣を恫喝し、写真のネガと引換に逮捕を免れたとは考えられないだろうか。12日の送検時撮影されたと思われる写真はほとんど産経新聞配信のもので、護送車の奥にいる市橋を撮影した写真が、不思議なことに一切配信されていないのである(少なくともネット上では拾えない)。そのことと捜査本部がホクロの無い顔写真をでっちあげたことも考慮すれば、送検取材で過度に護送車に近づき撮影された写真が隠匿された可能性は否定できない。穿った見方をすれば捜査本部が圧力をかけ没収したか、配信を自粛させたとも思えるのである。


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TBSディレクター、市橋容疑者に突撃取材で逮捕:社会:スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20091113-OHT1T00065.htm


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そういえば、この時撮影された報道写真は目にしたことがない。「逮捕するぞ」と捜査本部が圧力をかけネガを没収、証拠を隠蔽したのだろうか。※追記・車の窓にカーテンがかかっていることは大手メディアは事前に知らされていたようだ。規制線を超えたのは警察にコネクションのないフリーランスのライターと飼い慣らされていないジャーナリストたちで、大手メディアの連中は飼い主の言う事をよく聞く忠犬であることがうかがえる。


規制線越えは上司の期待、社の期待、日本国民の期待に答えるものだ。だが、結果警官に裏投げされ骨折、救急車で運ばれたのなら割が合わないw

※なぜかブログにアップしたタイミングで消されていたのでこっちも貼りつけておく。2010/05/18
http://www.youtube.com/watch?v=x1GvlqloFec&feature=fvw


***


社員逮捕のTBS 「誰がいつ逮捕されてもおかしくない現場だった」は本当か - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091113/crm0911131208018-n1.htm


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安全チョッキ等に用いられる反射材はフラッシュでハレーション引き起こし画面全体に閃光が走り見づらくなることが多々ある。この写真は軽くハレーションを起こしているのがわかる。


この記事を読む前に考えて欲しいのがハレーション事故の可能性である。この時着ていたレインジャケット風のパーカには反射材がついていて、ハレーションが写真全体に影響してしまう事故がよくある。このとき規制線を踏み越えた人たちは、ハレーション事故で掲載できる写真が撮れなかったのではないか。

捜査本部がその事を知っていたからこそ、あのレインジャケットかぶせたのではないか。その可能性は十分にある。ここまでくるとはっきりいって笑えない。

はたして十数秒間で何枚の写真が撮れるのだろう。連続写真でなければ数枚しか撮れないだろう。そのほとんどがハレーションで写真が全く使い物にならない。どうする。大目玉を食らっちまう。護送車が目の前を通る。今しかない。市橋を撮れるのは今しかない。そう思って彼と彼に続いたカメラマンは規制線を超えたのではないか。TBSディレクター逮捕はこの短すぎる『お披露目時間』に原因があると考えると合点がいくのである。この事を踏まえてこの記事を読んでみて欲しい。

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ハンディカメラ取材に怒りの矛先を向けるのは、この捜査本部らしいといえばらしい。


前髪で目元が隠れているが、手錠をかけられた市橋に前髪を整える術もなく、警察の誰かが前髪を前に垂らすようセットしたと思えてならない。捜査本部の自作自演を隠蔽したいがために、手錠、腰縄された上にハレーション引き起こすレインジャケットかぶせられ、目元を隠すように前髪をセットされた―。市橋は整形していない。そうと考えるとつじつまがあうことが結構あるのも事実である。


***


延十万人以上の捜査員をケムにまいた男が整形していなかったとなると、間違いなく裁判に影響するであろう。だが、その経緯に虚偽があれば謝罪するなり説明するなり、国民に説明する責任がある。さらにいえば捜査本部には「整形を繰り返し逃亡に執念を燃やした稀代の犯罪者」の顔をちゃんと世にお披露目する責任があるとおもう。メディアもそれをちゃんと追求し、同業者逮捕で萎縮せず、後ろ向きな対応を非難するべきだ。

権力のペテンに日本国民は騙され続けている。そのことをまず自覚する必要がある。国家権力は一人の人間の人生を狂わすことなんてなんとも思っていない。事件を解決するため犠牲になってもらおうとでも考えているに違いない。被疑者とされた人間を、事件解決にむけて、仕方の無い犠牲であると考えやしていないか。自らの組織の保身、自らの立場を守るため、誰かに罪をきせなければいけないと考え、人身御供を刑務所に捧げる。アホかと思う。虚偽リークで民意を誘導し、容疑者の逮捕収監に疑いを向けさせない。権力の横行は必要悪なのか。そんな必要悪など存在する理由にはならない。権力の悪逆非道が横行する世の中に我々の国と未来を委ねるわけにいかないのではないか。ただ、憂えるばかりである。




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Tag:英国人女性殺害事件 

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