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リンゼイさん殺害事件・市橋容疑者の犯行ではないとした場合 考察の要点

2010/01/07(Thu) 13:24

■ 市橋被告は不在だったと伝えた第一報

この英国人女性殺害事件の第一報では『市橋被告はリンゼイさんを捜しに来た捜査員を振り切り裸足で逃走した』ことには一切触れていないことを前回取り上げた。英国人女性が交際している男性、知人の自宅マンションに同居人の捜索願をうけて捜査員が捜しに訪れたが、『男性は不在だったが、隣室のベランダ越しにのぞいたところ、風呂おけを見つけた』と報じている点は注目に値する。


■ 県警と行徳署の異常に迅速な対応

26日、日暮れ頃に捜索願が出され、即日、その夜22時、交際していた男性の自宅マンションに捜査員が訪れる。この時、捜索令状は持っていなかったと考えている。刑訴法で夜間の捜索は禁じられているからだ。それにガサ入れの札は裁判所が発行するもので、捜索願がだされた時間、午後三時頃、を考慮しても、当日夜に認可がおりるとは考えられない。
捜査員は6人から9人いたとされる。大所帯である。ずっさずっさと勇ましい足音が聞こえてきそうだ。
しかし、この迅速な対応はいったいなんなんだろうか。
ひと月前に起こったNOVA外国人講師7人一斉検挙とのつながりに言及するのは、英国人女性殺害事件の初動捜査において日本の警察はすでにイギリスの存在を意識していたとしか思えないからだ。そして以後のNOVAと裏社会との関係-破綻の裏で繰り広げられた仕手戦-も併せて検証すると、いけすかない匂いがぷんぷんプンプンしてくるのだ。
かつて日本で桶川ストーカー事件が起こった。この時問題になったのは警察の“不誠実な対応”と“腰の重さ”だった。
もし英国人女性殺害事件の初動捜査に不誠実な対応と腰の重さで対応していれば、半年後ぐらいであろうか、すでにもぬけの殻になった市橋被告の自宅マンションベランダで身元不明の女性遺体が発見され、未解決事件の一つとして日本の事件史に闇を残していたかもしれない。対外問題にも発展しなかったかもしれない。



■ 事件発覚の五、六時間後に第一報

27日02時、時事通信発、事件発覚から五、六時間後、はやくも英国人女性殺害事件の第一報。27日03時22分、読売新聞がフォローするように後に続く。記事は猟奇的な側面を匂わせながらも事件の概要を短く簡潔に報じた。
「訪問先の男性の自宅マンションのペランダで当該英国人女性と見られる遺体が放置された浴槽の中から発見された」
これは確然たる事実なのだろう。が、しかし「交際していた男性」、「知人」、「男性(市橋被告)は不在だった」、「隣室のベランダ越しにのぞいたところ、風呂おけを見つけた」と報じた事件の第一報はいったいなんだったのだろうか。
27日の夕方になれば、“捜査官を振り切り逃亡した市橋被告の報道一色になる。あわせて『金髪好きのストーカー』としての市橋被告のパーソナリティーは《既成事実》として積み重ねられていく。第一報を報じた時事通信もそれに追従している。



■ 浴槽の中の遺体が『ここにいるから』と手を振っていた??

浴槽は幅121センチ深さ69センチでプラスチック製。英国人女性と見られる遺体は浴槽の中で膝を折り曲げていた(体育座りのような体勢か)といい、浴槽は市販の園芸用砂が一杯に入っていた。さらに遺体は”手だけを外に出していた”と報じられている。
『ベランダに放置された浴槽は園芸用の砂で一杯に埋められ、遺体はうずくまった体勢で手だけを外に出していた』
第一報で『男性は不在だったが、(捜査員が)隣室のベランダ越しにのぞいたところ、風呂おけを見つけた』と報じられている。手を外に出した状態ならば、ベランダに放置された浴槽に遺体が遺棄されていると容易に視認できるし、それが捜索願がだされた英国人女性の遺体であることも複数の捜査員により判断できるだろう。夜でもその手がマネキンや人形のものではないと判断できたに違いない。

これは本当に解せない点である。

だって浴槽を一杯に埋めるだけの園芸用砂を用意したのに、手だけを埋め残すなんてことはこれから逃亡を考えている人間がすることではない。埋め忘れるという凡ミスとは同様に考えにくい。



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