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本当は収束宣言後もずっと漏れ出ていたんだろう?

2013/04/09/(Tue) 19:07




フクイチ事故から2年が過ぎた。2年が過ぎてもなおフクイチ事故の当該3基は核燃料デブリすら確認できていない。逃し弁の開固着によりメルトダウンし、INESレベル5と判定されたTMI原発事故では、核燃料デブリを確認するまでに3年かかり、上蓋を取り外すのにさらに2年、溶け落ちた核燃料デブリの回収作業が終了するまでに、さらに5年を費やした。都合10年である。この月日の流れが短いか長いかは別にして、1986年に起こったチェルノブイリ原発事故では核燃料デブリの回収作業を2025年に始めると言い、事故から四半世紀経った今現在も回収作業を始めていない。事故を起こしておきながら、線量が高くて近づけないから下がるまで待ちましょうやと40年先に予定を組むなどとは言語道断であるが、事実、チェルノブイリ原発の事故基を石棺で覆ったり、その石棺が老朽化したら今度は石棺を覆う巨大なアーチ状のカバーで覆ったり、撤去解体作業の真逆をいく非生産的な状況しか見えてこない。しかしながら、ウクライナなりに、どうにか放射能を環境中に漏らさないとする姿勢が見えている。


ところが、日本ではどうだろうか。


汚染水120トン漏出か=放射能量「収束宣言」後最大級—東電が推定・福島第1原発 - WSJ.com
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323462004578405462421397242.html?mod=japan_newsreel

汚染水120トン漏出か=放射・量「収束宣言」後最大級-東電が推定・福島第1原発


 東京電力福島第1原発の地下貯水槽から放射能汚染水が周囲の土壌に漏れ出した問題で、東電は6日、貯水槽の容積や水位の低下具合から、漏出量は約120トンに達する可能性があるとの推定を明らかにした。東電は同日朝、隣接する未使用の地下貯水槽への汚染水移送を開始したが、移送完了まで5、6日かかる見込みという。

 東電によると、汚染水の放射能濃度はストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1立方センチ当たり5900ベクレルで、120トンが漏出した場合の総量は約7100億ベクレルに上る。事故前の福島第1原発では、液体の放射性廃棄物の年間排出上限が2200億ベクレルと定められており、3倍以上に相当する。

 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「(政府が収束宣言を出した2011年12月の)冷温停止状態達成後に流出した放射能量としては、最大になる可能性がある」と述べた。

 地下貯水槽は1日400トンペースで増え続ける汚染水や処理後の水の保管先として、敷地内に7カ所建設。容量は計約5万トンで、いずれも地面を掘り下げ、3層の遮水シートを敷いて水をためる仕組みになっている。

 今回漏出した貯水槽(1万3000トン貯蔵)は使えなくなるが、尾野代理は「長期的なプランの組み換えは必要だ。タンクの増設も進めており、すぐに影響が生じるものではない」と述べた。

 貯水槽は縦60メートル、横53メートルで深さ約6メートル。シート素材の強度などは確認しているが、複数のシートの接合部などから水が漏れた可能性もあるという。 

--転載ここまで--


漏洩したのは貯水槽と呼ばれる汚染水の中継地点で、フクイチ事故を受けて敷地内に急ごしらえしたものだ。とにかく作らなければ、と急き立てられ突貫工事で間に合わせたのは想像に易く、遮へいシートの継ぎ目からどこかに漏れ出ているのだろう。1立方センチ当たり5900ベクレルはリットルあたり590万Bq。ストロンチウムである。セシウム吸着装置が順調に稼働している体(てい)になっているからだろうか、記事ではセシウムについては触れていない。しかしながら、「冷温停止状態達成後の最大の漏洩だ」とはどの面下げて言っているのか。

セシウムが処理された後の汚染水が漏洩したのなら、こっちの説明が付かなくなる。


フクイチ港湾内で捕獲されたアイナメからセシウム合算で74万Bq/㎏が検出されたと報じられたのは先月のことである。


アイナメから74万ベクレル=福島第1の港、過去最大?東電 - WSJ.com
http://jp.wsj.com/article/JJ12275088343806674372616958613283480146273.html

 東京電力は15日、福島第1原発の港内で捕獲されたアイナメから、1キロ当たり74万ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。食品基準値の7400倍で、原発事故後に捕獲された魚で最も高い。

 アイナメは2月21日、1〜4号機の取水口付近で捕獲された。この場所は、事故直後に高濃度汚染水が流出し、拡散を防ぐため「シルトフェンス」と呼ばれる水中カーテンで区切られた内側という。これまでは51万ベクレルが最大だった。 

[時事通信社]

--転載ここまで--


このニュースの元になったプレスリリースが以下。


http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2013/images/fish_130327-j.pdf
fkjds;fjds



捕獲した690匹の中で最高値を記録した74万Bq/㎏のアイナメは、Eという区域で捕獲されたものだ。Eは1~4号取水路開渠部付近とあり、1~4号機に面した区域である。


話を今年はじめに戻す。なかなか魚類調査に乗り気でなかった東電が重い腰を上げ、フクイチ周辺の魚類調査を開始したのは昨年末のことだ。そして、今年に入って、フクイチ港湾内で捕獲されたムラソイから、セシウム合算で25万ベクレルが検出されたというニュースが駆け巡った。


http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2013/images/fish_130118-j.pdf
福島第一原子力発電所20km圏内海域における魚介類の測定結果(PDF 1


セシウム合算で25万Bq。もはや魚ではなく放射能だ。

フクイチ港湾内から極端に汚染された魚が見つかったことを受けて、東電はシルトフェンスで港湾を囲み、汚染魚が港湾を出ないように対策した。指摘するまでもないが、シルトフェンスは魚が逃げないようにするための単なる網で、汚染魚を閉じ込めることができても、潮流までは遮れない。

翌月、今度は最高値で51万Bqのアイナメが捕獲されたと報じられた。25万Bqの倍である。この時のプレスリリースの奥まったところにフクイチ港湾内の調査結果が載せられているが、数万ベクレルは当たり前という、桁外れの数値が並んでいる。2年の歳月ずっと放射能を食べてきたのだろうか。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2013/images/fish_130228-j.pdf
228.png

東電プレスリリース平成25年2月28日

東電プレスリリース平成25年2月28日3


報じられた最高値を時系列に並べると、25万→51万→74万となり、ひと月25万Bqの勢いで増えている。偶発的なのか、今年に入ってから大量の汚染水が海に流れ出たのか。

しかしながらも、フクイチ港湾内で捕獲された魚がセシウム合算で数十万Bqに及ぶということは、昨日今日でなしえるわけがなく、長い月日をかけて蓄積されたものであろう。フクイチ港湾内で捕獲された汚染魚の中で最も高い数値を出したのが1~4号機につながる取水口付近で捕獲されたアイナメである。確認すらされていない炉心を洗い流した排水は突破された五重の壁から確実に環境中に漏れだし続けたのではないか。

フクイチ事故のインベントリ(総放射能量)は1~3号機をあわせてチェルノブイリ事故の2倍であるが、2年の歳月をかけて炉心を洗い流した排水が環境中に漏洩し続けたとなれば再評価しなけれけばいけないのではないか。事業主は漏洩した汚染水が120トンどころでは無いことぐらいご存知なはずなのに、「(政府が収束宣言を出した2011年12月の)冷温停止状態達成後に流出した放射能量としては、最大になる可能性がある」と嘯く始末である。


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