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核燃料で莫大な経済的享受を授かってきた者達は、そのツケを自らが払う気など全くに無い。
2012/11/30/(Fri) 16:45
今年(2012年)の9月11日、日本学術会議が『高レベル放射性廃棄物の処分について』の回答を発表した。日本学術会議は、その二年前の2010年9月に、内閣府原子力委員会から「高レベル放射性廃棄物の処分に関する取り組みについて」という審議依頼を受け、2年を費やして取りまとめたものである。http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-k159-1.pdf
中身はちょいとややこしいのだが、この回答を受けて、菅政権下において内閣官房参与として原発事故対策に関わっていた田坂広志氏は、『日本の原子力政策におけるセプテンバーイレブン(911)』とその重要性を指摘している。田坂広志氏は、三菱金属の原子力事業部で高レベル放射性廃棄物の処理・処分プロジェクトに従事していた専門家である。
9月11日、日本学術会議が政府に対し、衝撃的な提言をしました。
この日本では、高レベル放射性廃棄物や使用済み燃料の地層処分方式による最終処分を行うべきではなく、排出量の総量規制と数百年の長期貯蔵を行うべきである。その提言です。
すなわち、この提言が意味するものは、すべての原発は、早晩、稼働できなくなるということであり、
「原発ゼロ社会」は、選択の問題ではなく、不可避の現実だということです。
この現実から目を背けることなく、「原発ゼロ社会」に向けての政策的準備を直ちに始めるべきです。
---------------------抜粋
つまり、原子力業界がずっとずっと棚上げにしてきた使用済み核燃料および再処理の過程で生成される高レベル放射性廃棄物の最終処分問題を日本の知性が集結して取り組み、2年を費やして議論した結果、地震国日本で地層処分による最終処分場は作れないと判断したのである。
当ブログでは、311以降に更新したほとんどの記事が原発事故に関するものである。INESレベル7に位置づけられている福島第一原発事故に被災した当事国の一庶民として無関心でいられなくなったこともあるが、それ以上に日本の原発政策に怒りを覚えているのである。基本、当方のブログで記事を書くモチベーションは怒りの感情である。もともと原発に関する知識も全くないズブの素人であったが、学べば学ぶにつけ、考えれば考えるほど、ブログの記事が原発事故に関する内容に傾倒せざるを得ないほどに、当方は溢れ出る怒りを覚えているのである。
先般、自民総裁安倍との党首討論で、議員定数削減に野党が賛成するなら解散するなどと言い出し、野党が合意した折に、豚が衆議院を解散した。議員定数削減というあまりにもチープな政治課題を取引の具にすること自体、もはや羞恥心の欠如と言わざるをえないが、史上稀に見る総理大臣の愚行はいずれ断罪されるだろう。近いうちに近いうちに嘘つき続けてきたのは一体なんだったのか。とにもかくにも、12月半ばにも衆院選挙が開かれることになった。選挙権を行使する有権者の一人として、脱原発・反TPP・反消費増税を政策に掲げる党に投票するつもりであるが、日本未来の党結党により、民自公維新との対立軸がより鮮明になってきた。
日本の原子力政策は、本来解決しておかなければならない最終処分問題を半世紀もの間棚上げにしてきた。未来には高レベル放射性廃棄物を安全かつ永久的に処分する技術が確立されているだろうという安直な考えのもと、年数兆円という経済的な享受に授かってきた。戦後日本を隷従させてきたアメリカの軍事的戦略もあるのかもしれないが、福島第一原発事故を被災してなお、原発がもたらす経済的な享受に授かろうなどというのは言語道断ではないか。そもそも日本は広島長崎を原爆の実験台にされた国であり、非核三原則の旗を掲げてきた。福島第一原発事故というのはまさしくターニングポイントであり、矛盾と欺瞞と詭弁に満ち溢れた原子力産業から足を洗う絶好のきっかけであったはずだ。にもかかわらず、日本の政権与党は大飯原発3号機4号機を再稼働するという愚を断行した。こんな政党に日本の政治、日本の未来を託せるわけがない。
有権者の一人として政治に求めるのは、核の最終処分問題を今すぐ解決し、未来に付け回さないために法制化することである。もはや長らく原子力産業の享受に授かってきた一人ひとりが考えるべき問題で、確実に、TPPや消費増税よりも優位な政治課題であるはずなのだ。社会保障なんかよりも、ましてや議員の定数削減などというあまりにもチープな政策よりも、核のゴミ問題を未来に付け回さないための法整備が何よりも優先するべき課題なのである。
ところで、脱原発という言葉にスピン的な違和感を感じている。○○年後までに脱原発というのは、それまでの間は原発で核燃料を燃やすことの裏返しであり、現に、民主党も規制委員会が安全だと判断したプラントについては随時稼働させるといっている。使用済み核燃料および高レベル放射性廃棄物の最終処分問題が不可避であり、アカデミズムの集大成が日本で最終処分場は作れないと判断した結果、使用済み核燃料を生み出すべきではないと帰結しているのであり、何年後かに原発から脱せれるかどうかを問うているのではなく、ゴミ捨て場が作れないのだから核のゴミを生み出すなと問うているのである。脱原発ではなく、『使用済み核燃料を生み出さない=核燃料を燃やさせない』のである。
日本に原発プラントが輸入され核の火が点されてから半世紀、日本は原子力産業が生み出す数兆円の享受に授かってきた。その裏では、使用済み核燃料および高レベル放射性廃棄物の最終処分問題が棚上げにされてきた。最も先に決めなければいけない取り決めを後回しにし、超大な経済的享受が生み出す、それこそ計り知れない負の負債を未来に付け回すのである。それでもなお原発推進とかいっているのは、もはや、倫理的な感性を疑わずを得ない。
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Category:福島第一原発事故
原発ゼロにする?しない? 来月開かれる総選挙の投票先は脱原発にこだわりたい。
2012/11/29/(Thu) 00:26
各党に聞きました! 原発ゼロにする?しない? 投稿者 tvpickup
2012/11/29追加
各党に聞く! 原発ゼロにする?しない?再稼働は... 投稿者 tvpickup
報道ステーション 2012/11/27
2012-11-27 捨て 投稿者 kigurumiutyuujin
2012/11/29追加
2012-11.28 捨て 投稿者 kigurumiutyuujin
2012/11/29追加
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Category:福島第一原発事故
注水量が増えると臨界する仕組み。
2012/11/28/(Wed) 07:54
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121126/k10013758091000.html
11月26日 16時12分
26日午前、東京電力福島第一原子力発電所3号機で、原子炉への注水量が臨界を防ぐために上限を設けている増加幅を一時的に超えるトラブルがありました。
東京電力によりますと、注水量はすぐに元に戻り、臨界も起きていないということで、原因を調べています。
福島第一原発の原子炉の冷却については、核分裂反応が連続して起きる臨界になることなどを防ぐため、注水量が急激に増えないよう、1時間当たりの増加幅を最大で1トン以下に抑えるよう保安規定で定めています。
ところが、26日午前11時の時点で、3号機の注水量の増加幅が1時間当たり1.2トンに達し、東京電力は保安規定を逸脱したとして国に報告しました。
東京電力によりますと、注水量はすぐに調整して元の量に戻り、臨界を監視するための格納容器の放射性物質の濃度にも変化がないことから、再臨界は起きていないということで、原因を調べています。
原子炉への注水を巡っては、ことし8月、1号機から3号機への注水量が保安規定で定めた必要な量を一時的に下回るトラブルも起きていて、原発の冷却という重要な設備の相次ぐトラブルに管理の在り方が問われています。
--転載ここまで--
3号機の注水量の増加幅が保安規定に逸脱したとして東電が国に報告したことを伝える記事であるが、一瞬、はて?と疑問符が浮かぶことだろう。確かに、一時間で1.2トンも注入量が増加したということだが、3号機では毎時5.8㎥(=トン)を注水している。そもそも、現時点での炉心冷却に5.8㎥(=トン)注水しているのだから、それが1.2増えて7.0になったところで大騒ぎするほどのことでもなくないか?と、素人考えでは思ってしまう。
さらにいえば、原子炉建屋地下階を沈めている滞留水は0.5兆Bq/リットルというとてつもなく高濃度に放射能汚染されている。0.5兆Bq/リットルの高濃度汚染滞留水を薄めるために注水量を上げたのではないかと勘ぐってしまう。ちなみに、記事中、『臨界を監視するための格納容器の放射性物質の濃度』とあるが、原子炉格納容器ガス管理システムが監視するキセノン135の濃度のことである。高濃度汚染滞留水を薄めた可能性について否定するものではない。
www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_121127_03-j.pdf


保安規定では、『1時間当たりの増加幅を最大で1トン以下に抑える』取り決めになっている。理由は、急激に注水量を増やすと臨界が起きてしまうからということである。1)なぜ、急激に注水量を増やすと臨界が起きてしまうのか。2)注水増加=臨界のメカニズムはどのようになっているのか。少なくとも、この二点について十分に説明されていないふうに思う。
簡単なことをまず説明しておく。ウランの同位体であるウラン235は一定量を一箇所に集めると臨界する。密度や形状、周囲の環境によっても左右されるが、ウラン235(100%純度)が臨界する量は、液体状態で0.8キログラム(800グラム)、金属状態で22.8キログラムである。
臨界質量は計算上の値であって理論値である。周囲の反射材や衝撃などの条件が重なれば、未臨界量であっても臨界する。
まずは、1999年発生した東海村JCO臨界事故を引いてみたい。
http://www.nuketext.org/jco.html
決死の終息作業
10月1日、午前1 時40分第一回の現地対策本部会議が開かれ、沈殿槽の回りの冷却水の抜き取りが試みられました。きわめて過剰な放射線を浴びながら写真撮影班2名と16人が決死の作業をした結果、核反応は、午前6時15分頃終息しました。その後、中性子の吸収材(ホウ酸)が注入されて臨界に関しては危険性はなくなりました。
---------------------抜粋

通称、バケツ臨界事故。この事故は、濃度18.8%の硝酸ウラニルを16キログラム混ぜ合わせるという正気の沙汰ではない荒行に加え、沈殿槽の周囲に張り巡らされていた冷却水が反射材となり臨界事故を招いた。事実、沈殿槽の冷却水を抜き取ると臨界は止まった。この時の作業は、茨城にある増殖炉、常陽に用いられる核燃料用のウラン濃縮だったとも言われているが、当方は日本国産の核兵器用ではなかったかと疑っている。それはさておき、ここでは、冷却材である水が、実は反射材として臨界を引き起こしかねないということだけ頭に入れておきたい。
次に、今年夏に就任した米原子力規制委員会のアリソン・マクファーレン委員長がなんと言っていたか、を示しておきたい。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120815-OYT1T00959.htm リンク切れ
【ワシントン=中島達雄】7月に就任した米原子力規制委員会(NRC)のアリソン・マクファーレン委員長が14日、初めて記者会見した。
国内104基の原子力発電所でプールに一時貯蔵している使用済み核燃料について、できる限り「ドライキャスク(空冷式の金属容器)」に変える考えを明らかにした。また、「最終処分場の適地を見つけることは可能」と語り、建設地選定に意欲を見せた。
昨年の東京電力福島第一原発事故では、使用済み核燃料プールの冷却が止まり、過熱が心配された。マクファーレン氏は「ドライキャスクは水を使わず、非常時でも運用が容易」と語り、安全性が高まるとした。
使用済み核燃料の最終処分場は、オバマ政権がネバダ州ヤッカマウンテンへの建設計画を打ち切り、宙に浮いたまま。その影響で、NRCは今月7日、原発の新設や運転期間延長の認可を一時的に凍結した。
(2012年8月15日20時28分 読売新聞)
--転載ここまで--
つまり、使用済みの核燃料を水で冷却するとトンデモナイことが起きますよ、と言っているのである。
例えば、こんなことである。
(参考)
ポポカテペトル火山噴火 投稿者 Hatajinan
(3号機の原子炉建屋爆発は、火山の水蒸気爆発と同じ原理とも言えるのではないか。)
アリソン委員長はフクイチ3号機原子炉建屋爆発を見て、『使用済み核燃料の長期保管は水冷式よりも空冷式をチョイスするのが得策』だと判断したのだろう。
ところで、実は、水を反射材に利用した原爆について、かつて日本でも研究開発が行われていたことはご存知だろうか。かの仁科博士のニ号研究である。
また、技術的には、理化学研究所の熱拡散法はアメリカの気体拡散法(隔膜法)より効率が悪く、10%の濃縮ウラン10kgを製造することは不可能と判断されており、京都帝国大学の遠心分離法は1945年の段階でようやく遠心分離機の設計図が完成し材料の調達が始まった所だった。
原爆の構造自体も現在知られているものとは異なり、容器の中に濃縮したウランを入れ、さらにその中に水を入れることで臨界させるというもので、いわば暴走した軽水炉のようなものであった。濃縮ウランも10%程度ものが10kgで原爆が開発できるとされており、理論自体にも問題があった。しかし、1999年9月の東海村JCO臨界事故は、この構造で爆弾にはならないが、殺傷可能な兵器になることの悲しい証明となった。
---------------------抜粋
炉心を冷却する注水量が増えすぎれば再臨界の危機が迫り、逆に注水量が減れば、水素爆発の危険性が高くなるという、てんで首がまわらない状態なのである。こんなもの、人類が手を出すのには100年早い。それが結論。ちゃんちゃん。
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Category:福島第一原発事故
森本アナの件。その後。
2012/11/19/(Mon) 12:25
もしNHK森本健成アナウンサーに身に覚えがあれば、容疑を認めて社会的に制裁を受けるべきだ。しかし、本当に身に覚えがないのなら、被害者である23歳の女性を誣告罪で訴えるべきだ。
森本アナの身柄をおさえた男性は、その後、まもなく、痴漢逮捕からの一連のツイートを消し、アイコンを愛車からアニメものに変え、態度を改め疑惑部分の釈明のようなツイートをいくつか残した。『今日も痴漢を捕まえてやった』とツイートしたことがソッコーで広まり、まとめサイトやニュースサイトがいろいろと取り上げたからだ。一瞬で名が売れた。顔写真も出回った。それは、自分の起こしたことの社会的影響の大きさに愕然として態度を改めたことを伺わせた。
痴漢を捕まえた人のアカウントに突撃する人 - Togetter
http://togetter.com/li/408609?f=tgtn
NHK森本アナ痴漢事件でまたデマ!2ちゃんのネタ→Twitterで拡散の黄金パターン - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2135316150830142901

当然のように痴漢工作チームの一員だと考えた当方は、明らかに萎縮し、疑惑部分を丁寧に釈明する彼の態度に首を捻らざるを得なかった。痴漢工作チームの一味であれば、『痴漢の現場を見た』と言い通すだろう。彼は、痴漢の現場を見たとは一言も言わなかった。嘘がつけない質なのだろう。女性の悲鳴を聞きとっさに協力した正義漢なのかもしれない。もしかしたら、彼は招かざる協力者だったのかもしれない。とにかく、当方の中では黒からグレーに変わり、それは白に近かった。
彼のもとには疑惑に対する追及の声が多数寄せられた。概ね、『痴漢の現場をちゃんと見たのか』というストレートなものであったが、ちらほらと悪意や脅しとも受け取れるツイートが紛れ込んでいることに気づいた。これらの、散見される悪意や脅しは、明らかに彼にツイッターをやめさせようと躍起になって見えるし、当方には、森本アナ痴漢逮捕に関する、もうこれ以上の情報が漏れないように口封じの恫喝の意思だと思えてならないのである。以下にジャネッターのキャプチャを並べておく。



















森本アナの痴漢逮捕で重要なポイントは迷惑防止条例違反ではなく強制わいせつの容疑で逮捕されたということだ。さらに言えば、強制わいせつたらしめたのは、途中駅で逃げ出すこともできたのに10分間も胸を触られ続けたと訴える被害女性の無茶苦茶な話である。警察がろくに検証もせず、『悪質だ』と判断したことも問題だ。
迷惑防止条例違反は親告罪ではない。親告罪でなければ、被害者が訴え出なくても犯罪は成立する。他方で強制わいせつは親告罪だ。被害女性が告訴しなければ成立しない。森本アナのケースでは、被害女性は『下着に手を入れられて10分間胸を触られた』と無茶苦茶なことを押し通さなければならないほど強制わいせつとして立件させたかった。痴漢工作チームのしたたかな計算ではなかったか。
ここで、昨年9月に痴漢冤罪に巻き込まれた運動家の記事を紹介する。否認を貫徹して3泊4日で生還できた、極めて稀なケースではあるが、森本アナのケースとの類似性に注目したい。
http://tanakaryusaku.jp/2012/11/0005606
サイバー時代の治安維持法と言われる「PC監視法」勉強会からの帰り道、“事件”は起きた。矢野健一郎さん(実名=有機農産品販売業・43歳)は、「脱原発デモ」や「記者クラブ解体デモ」などでリーダー役を務める熱心な市民運動家だ。PC監視法案の成立が目前に迫る6月、法案に反対して国会前で座り込む矢野さんの姿があった。
座り込みの余韻も冷めやらぬ6月15日夕、渋谷の道玄坂を登り切った所にある出版社の会議室で「PC監視法」の勉強会は開かれた。
2時間ほどの勉強会がお開きとなった後、矢野さんは勉強会参加者と共に近くの居酒屋『天狗』の暖簾をくぐった。日本酒2合、チューハイ3杯、ワイン1杯を飲んだ。矢野さんは飲み足りず、井の頭線ガード下の焼き鳥屋へ。チューハイ2杯を口にした。酒豪で鳴る矢野さんにとっては適量未満である。意識もはっきりしていた。
焼き鳥屋を出ると井の頭線に乗り帰路についた。明大前で京王線に乗り換える。八王子方面に向かう列車で、矢野さんが乗ったのは先頭から3両目の車両だ。車内はやや混雑していたため、矢野さんは立っていた。
列車が千歳烏山駅にさしかかる時だった。矢野さんは20代後半の女性に後ろからいきなり腕をつかまれた。「アンタ、触ったでしょ」、女性は車内に響き渡るような声をあげた。
矢野さんは腕をつかまれたまま、千歳烏山駅のホームに降ろされた。列車を降りるや、女性は「この人チカンです」とよく通る声で告げた。数秒もしないうちに男3人、女1人(腕をつかんだ女性除く)が矢野さんを取り囲んだ。
ひとりの男が「どうしました?」とわざとらしく尋ねた。別の男が駅員を呼びに走った。駆け付けた駅員は「事務所に行きましょう」。事務所に行ったらお終い、と知っていた矢野さんは拒否。
駅員が女性に「警察を呼びましょうか?」と聞くと、女性は「呼んで下さい」と用意していたかのように間髪を入れずに答えた。10分後に警視庁のパトカー2台が到着。矢野さんの戦いが始まった……
(つづく)
--転載ここまで--
混雑した電車、駅に着く直前のタイミング、「痴漢です」と腕をつかまれ、数人が取り囲みすぐさま身柄をおさえ、被害女性がスムーズに警察を呼ぶところまで、パターンが一緒である。
http://mainichi.jp/sponichi/news/20121116spn00m200020000c.html
森本容疑者の逮捕容疑は14日午後7時45分ごろから同55分ごろまで、東急田園都市線の渋谷?二子玉川間を走行中の急行電車内で、女性(23)の下着の中に手を入れ、胸を触った疑い。玉川署などによると、森本容疑者と女性は混雑する車内で向かい合って立っていた。二子玉川駅に着く直前、女性が「痴漢です」と叫んで森本容疑者の右腕をつかみ、周囲にいた乗客の男性が押さえ込んだ。女性は二子玉川駅で森本容疑者を電車から降ろし、110番通報した。
---------------------抜粋
今一度、被害女性がなぜ途中駅である三軒茶屋で逃げ出さずに10分間も下着に手を入れられ胸を触られ続けたと筋道が通らない無茶苦茶な親告をして強制わいせつ容疑を立件するに至ったのかを考えなければならない。市民運動家のケースと森本アナのケースの類似性をみれば、両者は同一チームの痴漢工作だとすら思えてくるのである。迷惑防止条例違反ではなく、強制わいせつたらしめるために、警察に悪質だと思わせるような虚偽の証言をした。
11月14日夜8時ごろ、森本アナの逮捕劇が起こった。翌15日午前中に警視庁がプレス発表する。NHKはすぐさま謝罪し、他局が大騒ぎを始める。『酒に酔っていて覚えてない。(犯行が本当なら)大変なことをしてしまった』と世間にわびて、NHKの看板アナは引き摺り下ろされた。あまりにもスムーズにことが運び過ぎている。おそらく、東洋経済の編集長も、同じ手口ではめられたのだろう。
http://tanakaryusaku.jp/2011/09/0002921
パトカーが到着し、6~7人の警察官が駅のホームに着いた。私服警察官が「事情を聞かせろ」といきなり迫った。「なぜ?」と矢野さん。ホーム上で押し問答が約20分間続いた。
平行線が続いたところで私服が「任意同行で事情を聞かせて下さい」とダメを押し、矢野さんはパトカーに乗せられ成城警察署に連行された。時計は12時を回っていた。
署に着くと取り調べ室に。警察官が矢野さんの肩を小突き「入れ」。取り調べ室は広さ4畳半ほどだった。本田と名乗る刑事(階級は巡査)が「お前はもう逮捕されてるんだ」と告げた。
矢野さんは「じゃあ逮捕状とれ」と言い返したが、逮捕状執行の宣言もないまま手錠をはめられた。「やっただろ」「やってない」。本田刑事と矢野さんとの攻防が4時間ほどあった。午前5時、矢野さんは留置場に移された。夜も白みはじめていた。
「救援センター」の弁護士に連絡がついたのは午前9時30分。弁護士が矢野さんと接見できたのは午後4時だった。矢野さんが成城署に連行されて16時間が過ぎていた。
弁護士は「何日か留置されるだろう。全くの黙秘でなく事実だけ話して下さい」と矢野さんにアドバイスした。
翌17日、矢野さんは東京地検に送られた。取り調べたのは山本剛検事。山本検事は「警察調書の通りですか?」と聴いてきた。「私は何もしていませんので、すぐに釈放して下さい」、矢野さんは即座に答えた。
検事:「一応、被害届が出ていますので、(裁判所に)拘留申請をします。もし釈放されても呼び出しには応じてくれますか?(それにしても)あなたの不注意だった」。
矢野さん:「じゃあ、あなたは車内でどうしてるんですか?」。
検事:「僕はリュックサックをしょって必ず両手を上にあげている」。
漫画のようなやりとりだった。夕方、成城署に戻った。
翌18日、拘留尋問のため東京地裁へ。
裁判官が「検事調書の通りでよろしいですか?」と聴いてきた。調書は「容疑否認」となっていたので、矢野さんは「大体その通りですが、すぐに釈放して下さい」と答えた。
裁判官が矢野さんに次のように要請した。「誓約書に署名して下さい。『事件が終わるまで京王線には乗らない。裁判所、検察、警察から呼び出しがあったら応じる』」。
裁判官は続けた。「署名してくれれば検事からの拘留請求を却下します」。裁判所が拘留を認めなければ、検察は容疑者の身柄を拘束できない。
矢野さんは署名した。午後3時過ぎ、弁護士が裁判官に掛け合った。釈放が決定する。午後9時過ぎ、矢野さんは晴れて自由の身となった。成城警察署に連行されて以来、3泊4日の留置場暮らしだった。
7月末には不起訴が決まった。6月18日に釈放されて以来、警察、検察、裁判所からの呼び出しはなかった。身に覚えのない「チカン冤罪事件」の幕切れだ。
「脱原発デモ」「PC監視法案反対の座り込み」「記者クラブ解体デモ」……リーダーの矢野さんは、体制側にとって目障りな存在だ。京王線の電車の中でチカン冤罪に嵌めようとしたのは公安警察なのか。それとも単なる示談金目当てのグループだったのか。
拘留尋問にあたった山本検事の言葉が、今も矢野さんの頭に残っている。「どうして女性はあなたの手をつかんだと思いますか?最初からあなたを犯人に仕立てあげようとしたのか、(真犯人と)間違ってあなたの手を握った可能性もあります」。
拙稿の前編でも述べたが、女性が声をあげると数秒もしないうちに男4人と女1人が矢野さんを取り囲んだ。痴漢冤罪に嵌めるのに不可欠な実行グループの連携プレーだ。
警察に「認めたら帰してやるから」とそそのかされて、認めてしまったらお終いだ。会社員や公務員は表沙汰にしたくない一心で、つい認めてしまう。矢野さんは自営業者だったので、最後まで突っぱねることができた。
チカン冤罪は、誰もが嵌められかねない。身に覚えがなかったら断固として否認を続けることである。
嵌められないためにはどうするべきか。先ず、酒を飲んだら電車に乗らないことだ。動きが鈍くなるし警戒感も薄れる。嵌めやすくなるのである。もうひとつ山本検事が励行しているように、車内では必ず両手を上げることだ。
事件以降、矢野さんは酒を飲んだ時はサウナに泊まるか、タクシーで帰宅することにしている。「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな」である。
--転載ここまで--
市民運動家は、否認して譲らず3泊4日で釈放された。これはごく稀なケースであり、痴漢案件は否認すれば起訴され裁判で争わなければならない。結審するまで牢屋の中に入れられる羽目になる。他方で、痴漢の多くは迷惑条例違反であるから、常習でなければ、容疑を認めれば、翌日には罰金を納め釈放されることになる。
森本アナと市民運動家の明暗を分けたのは、アルコールに逃げなかったことである。アルコールの酩酊は、『記憶にない』を押し通すときに都合がいいと思いきや、『記憶に無いのだから、やっていないことも証明できない』という屁理屈がまかり通ることになり、転じて容疑を認めたということになってしまうのである。強制わいせつというけして軽くない罪に問われ、『酒に酔っていて覚えてない。(犯行が本当なら)大変なことをしてしまった』と処分保留で釈放された森本アナのケースが良い例である。
市民運動化はIWJのインタビューで『逮捕状は一度も見せられなかった』と答えている。森本アナの一件が謀略であるならば、強制わいせつ容疑を吹っ掛けて、さらに身動き取れないようにしようというしたたかな計算があったのではないか。今も森本アナを取り押さえた男性の乗客の元へは執拗なヘイトメッセージが粛々と届けられている。彼の口を封じたいと考える組織は彼がツイッターを辞めるまで口封じの恫喝をやめないだろう。
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Category:考察シリーズ
もしNHK森本健成アナウンサーに身に覚えがあれば、容疑を認めて社会的に制裁を受けるべきだ。しかし、本当に身に覚えがないのなら、被害者である23歳の女性を誣告罪で訴えるべきだ。
2012/11/17/(Sat) 15:27
ぶこく【誣告】 - 類語辞書 - goo辞書11月14日夜、NHKの森本健成アナウンサーが痴漢容疑で逮捕された。最近は全くテレビを見ることが無くなったので、名前だけ聞いても誰だかピンとこなかった。間もなく顔写真が出回り、見覚えのある顔だった。311以降、原発事故に関する特集を何度も放映している『クローズアップ現代』の司会であったようだ。どうりで見覚えがあると思った。他にも『おはよう日本』の土日祝日担当だったりと、NHKだけに派手さは無いが、露出の多いアナウンサーであったようだ。


まず、事件の概要から追ってみよう。時事通信から森本健成アナ逮捕翌日15日の午前に配信された第一報を見てみたい。とかく重要であるのは、この一件が警視庁経由で発覚したことと、なんといっても容疑が『強制わいせつ』であることだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121115-00000054-jij-soci
時事通信 11月15日(木)11時6分配信
電車内で女性の体を触ったとして、警視庁玉川署は15日までに、強制わいせつ容疑で、NHKのニュース番組「おはよう日本」担当のアナウンサー森本健成容疑者(47)=千葉県浦安市日の出=を現行犯逮捕した。同署によると、当時酒に酔っており、「触った覚えはない」などと、容疑を否認している。
逮捕容疑は14日午後7時45~55分ごろ、東急田園都市線渋谷―二子玉川駅間を走行中の急行内で、都内に住む女子大学生(23)の胸を触った疑い。
同署などによると、森本容疑者は14日正午すぎまで東京・渋谷のNHK本部で番組の打ち合わせをした後、同僚数人と酒を飲んで帰宅する途中だった。被害に遭った女性がその場で取り押さえ、二子玉川駅員に引き渡したという。
--転載ここまで--
どうしても引っかかったのは逮捕容疑である強制わいせつである。通常、痴漢行為に対しては条例違反(公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例、迷惑行為等防止条例)で対応する。迷惑防止条例は痴漢行為のみならず、チンピラの粗暴行為、ダフ屋、ピンクビラ貼り、押し売り、盗撮、客引き行為などを取り締まるために制定された罰則であり、『公衆に著しく迷惑をかける行為』が対象になる。最高でも懲役6ヶ月以下、概ね10万円から20万円の罰金を納めて、翌日には釈放される。
迷惑防止条例 - Wikipedia
他方で、強制わいせつはどうだろうか。Wikipediaのわいせつの項目を引いてみると『13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6ヶ月以上10年以下の懲役に処する。13歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする(刑法第176条)』とある。迷惑条例違反と比べても重い刑罰が科せられていることがわかる。
条例違反と強制わいせつが大きく違うのは、親告罪か否かである。条例違反は『公衆に著しく迷惑をかける行為』への罰則であり、被害者不在でも公訴される。一方、強制わいせつは親告罪であり、被害者が告訴しなければ立件されない。(準強制わいせつは精神薄弱者や身体障害者、告訴の意味すら理解できない知的障害者が被害者である場合を想定して非親告罪になっている。)
森元アナはなぜ東京都の迷惑行為防止条例違反で逮捕されたのではなく、強制わいせつで逮捕されなければならなかったのか。警視庁は『下着に手を入れて約10分間胸を触ったとされる今回の行為は悪質』と判断したと説明している。これは、一つの重要なポイントかもしれない。
http://www.j-cast.com/2012/11/16154325.html?p=all
警視庁では通常、痴漢犯罪は「迷惑防止条例」違反で検挙する。ただ、悪質なケースは刑法の「強制わいせつ罪」を適用し、下着に手を入れて約10分間胸を触ったとされる今回の犯行は悪質、との判断から同容疑での逮捕だったという。
---------------------抜粋
強制わいせつは親告罪である。当局がいくら悪質だと判断したからといって公訴できない。被害者の訴えなくしては、強制わいせつは立件できないのである。あくまで、被害者があり、『下着に手を入れて10分間胸を触った』という被害者の証言があり、強制わいせつは成立するのである。
そして、彼女はなぜ、夜20時の東急田園都市線のそこそこ混雑している電車内で10分間も胸を触らさせていたのか、という疑問が自然と湧く。特にTBSの再現CGはあまりにも不自然であり、悪意に満ちてさえ思えてくる。

東急田園都市線は東京メトロ半蔵門線と東武スカイツリーラインに直結し、埼玉、神奈川の郊外から都心に通う人たちの重要な足である。午後8時なのだから、少なくとも吊革全てが埋まっている状態なはずであり、ここまでガラガラな状態で再現するのはあまりにも不自然だ。
さらに不自然なのが、対面する相手の胸を10分間も揉み続けるという大胆な痴漢行為である。しかもそこそこ混雑した車内で誰にも見とがめられずに、である。行為があまりにも大胆すぎて、CGにあるように、周囲の人々は目を背けていたのだろうか。そんなわけはない。目撃情報は本当にあったのだろうか。
次に示すのは森元アナ逮捕の翌々日16日朝に配信されたサンケイスポーツの記事だ。疑問点に下線を引き、まとめてみたい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121116-00000000-sanspo-ent
サンケイスポーツ 11月16日(金)7時51分配信
NHKニュース「おはよう日本」の週末の顔として活躍する森本健成(たけしげ)専任アナウンサー(47)が14日夜、警視庁玉川署に強制わいせつの現行犯で逮捕されたことが15日、分かった。東急田園都市線の電車内で、女子大生の下着の中に手を入れ胸を触った疑い。森本容疑者は当時、酒に酔った状態で「記憶がない」などと犯行を否認している。
知性に加え、理性も兼ね備えているはずのNHKアナ。全国に顔も名前も知られる47歳の森本容疑者が、意外な犯行で“ご用”となった。
玉川署の調べによると、14日午後7時45分ごろ、東急田園都市線の渋谷-二子玉川間を走行中の下り急行電車内で、女子大生(23)の下着の中に手を入れ、胸を触った疑い。同署では「犯行は悪質」とコメントした。
当時、車内は帰宅客でかなり混雑しており、女子大生と向かい合わせに立って、体が密着した状態だった。
胸を触り続けたのは、約11分間。女子大生は突然のことで抵抗できなかったという。
しかし、二子玉川駅に停車する直前、手をつかみ「痴漢です!」と大声で助けを求めたため、近くにいた男性の乗客が森本容疑者を羽交い締めに。駅員に突き出された森本容疑者は、駆けつけた同署員に逮捕された。女子大生はNHKアナとは認識していなかったという。
森本容疑者は当時、酒に酔った状態で、調べに対し「(女子大生の)体を触った記憶がない」と犯行を完全否認。ただ、連行されパトカーから同署に降りた際は千鳥足ではなかったという。
森本容疑者はこの日、昼ごろまで仕事をし、その後同僚と東京・渋谷区内で酒を飲みながら食事。自宅は千葉・浦安市で、逆方向の電車内での犯行だった。「乗り間違えたかもしれない」と供述しているという。
森本容疑者は1990年に入局。現在は「おはよう日本」の土日祝日のキャスターのほか、情報番組「クローズアップ現代」(月~木曜後7・30)を担当することも。多くの局員が「ニュースを読む力も分析力もあり、温厚で明るい性格の彼がなぜ…」と話し、一様に驚きとショックを隠せない様子だ。
広報局によると、逮捕の連絡が入ったのは14日深夜。翌15日に報道各社にファクスで発表すると、問い合わせの電話が相次いだ。公式サイト内の「NHKアナウンサールーム」からは森本容疑者の情報が削除された。
同局では「ニュースキャスターを務めている職員が逮捕されたことは誠に遺憾。事実関係を調べた上で、厳正に対処する」としている。
--転載ここまで--
まず、はじめに、中段にある、『二子玉川駅に停車する直前、手をつかみ「痴漢です!」と大声で助けを求めたため、近くにいた男性の乗客が森本容疑者を羽交い締めに。』という部分に注目したい。どうやら、この男性の乗客は、ツイッターを利用していたようだ。森本アナ逮捕同日夜にこんなツイートを残している。
二子玉川で痴漢を今日も取り押さえてやったぜ?!思ったより力のある男だったなぁ…
— Tohru Sekiguchiさん (@namasekiyan) 11月 14, 2012
そして、森本アナ痴漢逮捕に疑問を抱いた幾人かが、『森本アナの痴漢行為を本当に目撃したのか?』と直球のメンションを飛ばし、その中の一人に対して森本アナを取り押さえたこの男性の乗客は『駅員に訊け』と荒っぽく返し、『駅員が痴漢行為を目撃したのか?』と突っ込まれると、次のようにツイートしている。
@masema_306 駅員じゃないよ!目撃者が車内にいたんだよ!
— Tohru Sekiguchiさん (@namasekiyan) 11月 16, 2012

(一連の流れ。クリック拡大)
つまり、森本アナを取り押さえた本人すら、被害者がいう下着の中に手を入れて10分間胸を触られ続けた場面を目撃していないのである。
これは一体どういうことか。
森本アナは『電車(東急田園都市線)に乗って帰宅(千葉県浦安市)する途中だった』と電車に乗った理由を説明しているが、痴漢は下り線(神奈川方面行き)で起こっている。無論、反対線だ。辻褄が合わない。なぜ、自宅と逆方面に向かう電車に乗っていたのかについては、『「(渋谷駅で)乗り間違ったかもしれない』とも説明しているが、仮に通勤で半蔵門線を利用していたとするならば、まず間違えようがない。泥酔状態ではなかったのならば尚更だ。
さらにいえば、被害者は下着の中に手を入れられ胸を10分間触られ続けたという。田園都市線の渋谷~二子玉川間は約10分であり、両駅間を移動中、片時も離れずに胸を触り続けたことになる。報道では電車が急行であったことをやたらと強調してくるが、両駅間の途中、三軒茶屋駅でも急行は止まる。

なぜ、被害者は三軒茶屋で降りて『痴漢です!』と声を挙げなかったのか。三軒茶屋で逃げれたはずなのに、そのまま触らせ続け、二子玉に着く前にようやく声を挙げる。どうも計画的な臭がする。
植草事件から学んだことがあった。事件は作られるということだ。これは陰謀だやんやと騒いでいるのではない。森本アナの痴漢逮捕に関してはこんなにも矛盾があるんだけれど、一体どうなのよ?と問い質しているのである。
ただし、森本アナをターゲットにしたこのミッションはコンプリートしたようだ。森本アナ自身が強制わいせつの容疑を認めてしまったようなのである。容疑を認めて処分保留という大胆なお目こぼし。否認していれば起訴に持ち込まれ泥沼になる。起訴になったら捜査しなければならなくなり、目撃者を集めなければならない。しかし、そんな目撃者はどこにもいない。本人が認めて処分保留。やっていないことを認めた森本アナとて、天秤に掛けた末に出した答えだろうが、社会的に抹殺されたも同然である。
http://mainichi.jp/select/news/20121117k0000m040104000c.html
毎日新聞 2012年11月17日 00時00分
東京地検は16日、電車内で女性の胸を触ったとして強制わいせつ容疑で逮捕されたNHKの森本健成専任アナウンサー(47)=千葉県浦安市=について、勾留請求せずに処分保留で釈放した。地検は「逃亡の恐れがない」としている。今後、任意で捜査する。
警視庁によると、森本アナは「酒に酔っていて覚えてない。(犯行が本当なら)大変なことをしてしまった」と話しているという。
森本アナは14日夜、東急田園都市線の渋谷?二子玉川間を走行中の急行内で、女性(23)の下着の中に手を入れ、胸を触った疑いで現行犯逮捕された。(共同)
--転載ここまで--
全く見に覚えもなく、動機すらもないのに、「否認を続けたら起訴に持ち込むよ」と脅され、容疑を認めてしまったのだろう。
途中三軒茶屋でエスケープできたのに10分間胸を触らせ続けたりという被害者の証言、誰もが疑う不自然さなのである。ただ単に「触られた」といえば条例違反で牢屋にぶちこめるのに、「下着の中に手を入れられて10分間胸を触られ続けました」と強制わいせつの容疑で立件させようとしているのである。さらには、森本アナを押さえつけた乗客ですら森本アナの痴漢行為を目撃していないということも判明した。この件で目撃情報はあったのだろうか。NHKの看板アナが10分間も電車内で胸を触り続けたのである。一人の目撃証言が無いことのほうが逆におかしい。強制わいせつたる証拠は全て二子玉で森本アナの腕を捕まえて『痴漢です』と警察に自分から連絡をいれた被害者の証言のみである。
帰宅するのに乗り込んだ電車が反対方面だったりと、森本アナも一服盛られた可能性がある。一時的な記憶喪失のさなかに起こったとするならば、説明できるわけがないし、原発事故特集を度々組んでいた『クローズアップ現代』というNHKのドキュメンタリー番組関係者をターゲットにした見せしめではなかったかと疑ってしまう。
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イスラエル、連日のガザ空爆
2012/11/16/(Fri) 22:15

パレスチナ自治政府は今月29日に開かれる国連総会に国連非加盟オブザーバーとしての地位を「機構」から「国家」に格上げする決議案を正式提出する意向を明らかにしているが、ここにきて、連日、イスラエルによるパレスチナ・ガザへの空爆が続いている。
時事ドットコム:ガザ空爆、6人死亡=イスラエル軍
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012111200029
CNN.co.jp : イスラエル軍がガザ空爆 ロケット弾攻撃に対抗
http://www.cnn.co.jp/world/35024366.html
朝日新聞デジタル:ハマス軍事部門トップを殺害、イスラエル軍がガザ空爆
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201211150031.html
また、イスラエルはシリアに対しても報復攻撃を2日続けている。占領地であるシリア領ゴラン高原にシリア側から砲撃弾が着弾したとの理由である。
イスラエルがシリアに「警告」攻撃 1974年以来 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121112/mds12111220470003-n1.htm
イスラエル、シリアに報復攻撃 2日連続、緊張高まる-北海道新聞[国際]
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/419053.html

先月、スーダンの軍需工場が爆発火災に見舞われた件については、軍需工場空爆でスーダン情報相、イスラエルに報復を辞さない構え。とイラン、イスラエル、スーダン、そしてTR3-B。に書いた。レーダーに映らないステルス爆撃機による空爆だったのにもかかわらず、翌日には、スーダン側はイスラエルによる空爆だと断定し報復を辞さない構えだとイスラエルを名指しで非難することになる。スーダンはイランに軍需支援を受けている。聞けば、イスラエルに空爆されたとされる軍需工場はイラン国産の中距離弾道ミサイル、シャハブ3の生産拠点であったという。

イスラエルは1948年、戦後のどさくさに紛れて建国されたユダヤ人国家だ。四国ほどの面積に700万人のユダヤ人が住み暮らしている。イスラエルという国名は、元々、旧約聖書の中で神が救済を約束したアブラハム、イサク、ヤコブの血族を指す。ユダヤ人とはスファラディユダヤ(血統的ユダヤ人)とアシュケナージユダヤ(宗教的ユダヤ人)に大別されるが、イスラエルはスファラディユダヤのことである。また、アシュケナージユダヤはローマ帝国の時代の改宗者を指し、ユダヤ教徒のことを指す。ユダヤ教の戒律を守ることを宣言すればユダヤ教徒として認められる。ゆえにアシュケナージユダヤは偽ユダヤ人とも言われるが、正確には偽イスラエル人、偽ヘブル人になる。
パレスチナ地方は古くから「カナン」と呼ばれていた。イスラエルをエジプトから連れ出したモーゼ一行が目指したのも約束の地カナンであった。パレスチナにイスラエルが建国されるのは旧約聖書の成就だとの見方も一部あるが、元々は(アラブ系)パレスチナ人の土地である。450万人のパレスチナ人が土地を追われることになった。

イスラエルの建国以来、中東で4度の戦争が勃発した。第一次中東戦争は強引なイスラエル建国に反発した周辺アラブ諸国との軍事的衝突であり、イスラエルが勝利し独立国としての地位を確固たるものにした。第二次中東戦争はエジプトのスエズ運河国有化を巡る英仏の軍事支援を受けたイスラエルとの戦争であった。イスラエルは圧倒的な強さで勝利したが、結果的にエジプトはスエズ運河国有化を死守することになった。第三次中東戦争はエジプト、シリア、ヨルダンに対するイスラエルの侵略戦争であった。イスラエルは敵国の空軍基地を奇襲攻撃して航空機を軒並み破壊、制空権を奪った上に地上軍を侵攻させ、六日のうちにヨルダン川西岸、ガザ、そしてシナイ半島とゴラン高原を占領した。第四次中東戦争はアラブ側の奇襲攻撃で始まり、この時の紛争は日本にも少なからず影響を及ぼした。いわゆるオイルショックである。
中東戦争はイスラエルと周辺アラブ諸国の戦争であり、第一次中東戦争から第四次中東戦争に至る全てにイスラエルは勝利した。アメリカや欧米諸国から軍事支援を受けていたこともあり、周辺アラブ国との軍事力の差は圧倒的であった。
イスラエルは中東における唯一の核兵器保有国といっていい。ただ、表向きには核兵器保有国としては認知されていないが、裏付けとして、イスラエルはNPTに加盟していない。

スーパーサイバーウェポン、インフラ破壊兵器として開発されたスタクスネットはイランの核兵器開発を遅らせるためにロシアの技術者のPCからウラン濃縮工場の制御システムに侵入し、遠心分離機を1000台故障させた。イランの核開発技術者の相次ぐ暗殺はイスラエルモサドの仕業だとされている。イスラエルはあの手この手を使ってイランの核兵器開発を遅らせようと躍起になっていた。
イスラエルは周辺アラブ国に核を持たせたくなかった。イランの核開発問題にしても、裏で手を引いていたのはイスラエルであるし、1981年のイラク、オシラク原子炉空爆や2007年シリアの核工場空爆をみても、核兵器開発の芽を絶やすように核兵器開発の拠点をピンポイントで爆撃していくのである。とかく、イランに核を持たせたくなかったのは明らかであった。報復の核を打ち込んで来られたら、イスラエルは三発もあれば廃土と化す。イランは反シオニスト国家として知られ、報復の核を打ち込むことを宣言している。
ここにきて、イスラエルが、『イランは報復の核を持っていない』と判断したのは注目に値する。
長らくイスラエルとイランはにらみ合いを続けてきた。スーダン軍需工場爆発から急ピッチで進む中東の不安な情勢を案じずにはいられない。
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医療大麻を解禁して、チェルノブイリ・ネックレスから子どもたちを救え!
2012/11/12/(Mon) 16:44
2012年11月6日、アメリカで大統領選が行われ、現職のオバマが再選した。同日実施された住民投票により、コロラド州では6本までの大麻の栽培を容認(合法化)ことになり、ワシントン州では大麻の栽培から流通に至るまでを州が管理することになった。さらにもうひとつ、マサチューセッツ州も、医療大麻合法化18番目の州になった。大麻は一年草で短日処理で開花時期をコントロールすることができ、一年で3度、4度の収穫が可能である。自宅の僅かなスペースで栽培が可能だ。大麻の栽培を認めれば、売人から買う必要が無くなる。州が管理すれば暴力団の入り込む余地はない。地下マネーに化けない。なんともシンプルな論理であろう。
http://www.cnn.co.jp/usa/35024218.html
(CNN) 米コロラド、ワシントン、オレゴンの3州は6日の大統領選に合わせて、嗜好(しこう)用マリフアナ(乾燥大麻)の合法化に関する住民投票を実施し、コロラドとワシントンで合法化案は賛成多数で可決された。嗜好用の合法化案が住民投票で可決されたのは今回が初めてだが、連邦法では依然「違法薬物」とされており、今後の動向が注目される。
連邦レベルでは、マリフアナは「規制物質法」で違法薬物に指定されいる。米司法省麻薬取締局(DEA)は、同法の執行について「今後も変わらない」として、州の動きをけん制。「司法省は今回の住民投票について検討中だ。現時点でこれ以上のコメントはない」と発表した。
医療用大麻についてはこれまで17州で合法化されている。マサチューセッツ州でも同日、住民投票が実施され可決された。アーカンソー州でも同様の投票が行われたが、こちらは小差で否決された。
コロラド州のヒッケンルーパー知事は声明で、「有権者の意思は示され、我々はそれを尊重する必要がある」と言及。連邦法ではマリフアナが違法薬物に指定されている点を指摘しながら、「今後の(合法化の)プロセスは複雑なものになるだろうが、我々はやり遂げるつもりだ」と述べた。州知事の報道官は、今後2カ月以内に合法化されるだろうとの見通しを示している。
同州にあるデンバー大学のサム・カミン教授は、今後、州内536の薬局で大麻の販売が開始される可能性があると言及。連邦法との関係については「大麻を売る全ての店が連邦法違反となる。連邦政府は立ち入りや資産の没収、刑事訴追も可能だろう」と語る。
同教授は「連邦法上の犯罪でありながら、大きな産業となることは不可能だ」として、現状のまま進むことは無理だとの見解を示した。
--転載ここまで--
オバマ米大統領の再選と、米国進歩派の躍進 - IBTimes:世界の最新ビジネスニュース
http://jp.ibtimes.com/articles/37058/20121109/927179.htm
6日はまた、大麻にとっても歴史的な夜だった。マサチューセッツ州が医療用マリファナを認める18番目の州となり、コロラドとワシントンの両州ではさらに一歩先に進んで、マリファナの栽培などが一部合法化された。コロラド州では1オンスまでのマリファナの所持と、個人的に6本までの栽培を認める修正が可決され、ワシントン州では、マリファナ栽培・販売の州管理という前例のないシステムが編み出された。
---------------------抜粋
大麻は有用である。日本でも綿花が渡来するまでは麻布が衣服の主流だった。万葉集でも大麻の歌が20首あるというし、古事記にも大麻に関する記述があるという。古来、日本は頑丈かつ雑草並みの生命力を持つ大麻の恩恵に授かっていたのである。
GHQが大麻取締法を制定して以来、大麻は禁制品になった。大麻を嗜むことは犯罪とみなされ、こんにちに至るまで日本では大麻の有用性を研究することも許されていない。世界が大麻の非犯罪化に進む一方で、日本では相変わらず厳罰化の一途である。非犯罪化とは、合法化とは違い、『ルール違反だけれど犯罪ではない』という認識である。数年前ロシア人力士の大麻疑惑が浮上し話題になったが、非常に気の毒であった。彼の国では大麻はとっくに非犯罪化されていた。大麻を嗜むことに罪悪感はなかったはずだ。
個人的な考えとして、一つのムーブメントになっている脱原発は大麻解放運動とワンセットに考えてこそ達成できると考えている。大麻の有用性は繊維、衣料、さらにエネルギーと多岐に渡って立証されているし、原発が担っていたエネルギー需給や経済効果などの代替案としての可能性を十分秘めていると考えている。とかく、日本では大麻取締法のお陰で、大麻の有用性を研究開発することすら認められず、門戸を固く閉ざしている。
日本と大麻の関係は、ひとえに天皇家と大麻の関係に見出すことができる。神社仏閣のしめ縄は大麻で作られているし、大嘗祭で献上されるアラタエと呼ばれる神着は四国・阿波忌部氏の直系である三木家で栽培された大麻で織られている。日本の神道は大麻と切っても切り離せない関係にあるといってもいい。島根県出雲には神奈備山という三山があり、神奈備とは神が宿る神木や磐座などの聖域を指す。他方で、大麻はカナビス、カンナビスと呼ばれている。さらにいえば、レゲエ文化の中での大麻は神の草である。
福島第一原発事故の当事国である日本に住み暮らす一人として、医療大麻解禁にむけて早急に動き出すべきだと考えている。大麻アレルギーに関しては武田邦彦氏などのテキスト化に詳しい。
【そこまでやって委員会テキスト化】 大麻取締法は政府の詭弁である![2009.02.22] 山本奈生
【そこまでやって委員会テキスト化】 国益の為に大麻を考えよ![2009.06.28] 武田邦彦
【そこまでやって委員会テキスト化】 究極のECOは大麻を吸って働かないこと[2009.07.05] 武田邦彦
コロラド州やワシントン州みたいに嗜好大麻を解禁しろとは到底思わないが、今の政治家には研究開発を合法化する英断を切望する。大麻という有用な植物を色眼鏡で見ずに、ちゃんと正しく理解するのが肝要である。医療大麻に関しては川田龍平議員が孤独奮闘しているが、大麻の薬理成分であるTHCならびにカンナビノールには抗腫瘍効果が発見されている。ヒト細胞の癌化は放射線や変異性物質によりDNAが突然変異を起こし、変異したまま細胞分裂を繰り返すことにより発現するメカニズムであるが、大麻が持つ抗腫瘍効果の特筆すべき点は、正常な細胞には全く攻撃せず、腫瘍細胞のみに照準を合わせるということだ。
http://wired.jp/2012/09/26/marijuana-fights-cancer/
研究者の間では、マリファナに存在するカンナビディオール(CBD)という物質が、がん細胞の成長を遅らせ、腫瘍を育てる細胞の形成を妨げるため、がんやその転移と闘うのに役立つという確信が強まっている。その有効性を裏付ける新しい研究があるのだ。この物質が痛みや、吐き気や、この病気や化学療法の副作用を緩和することはすでに知られている。
『Newsweek』が伝えているように、すでに2007年にカリフォルニア・パシフィック医療センターのある研究が、カンナビディオールが乳がん患者の腫瘍細胞をどのように殺し、悪性腫瘍を破壊して、病気をほかの細胞に転移させるうえで鍵となる役割を果たすタンパク質、ID-1遺伝子のスイッチをオフにするかを示していた。
この遺伝子は、健康な個体においては、胚発生の間のみ活動する。しかし乳がんや、その他の進行した悪性腫瘍にかかった人においては、この遺伝子が活動して、病気のほかの健康な細胞への移行を助けて、転移を引き起こすことが観察された。
「この遺伝子を活性化させる攻撃的な腫瘍は10あまり存在する」と、研究者たちは説明している。そして、カンナビディオールはこれを止めることができる。従って、前例のない強力な治療法となる。化学療法のように病気を止めるけれど、遭遇するあらゆる種類の細胞を殺し、病人の体と精神を破壊する化学療法と違って、特定の悪性細胞のみをブロックすることができるのだ。
「カンナビディオールは何千人もの患者に、非毒性治療の希望を与える」と、研究グループのリーダーを務めた研究者、マカリスターは述べた。しかしそれ以来、研究室で観察された効果を人体で検証するために必要な臨床試験はまだ行われていない。
マカリスターはまだがん患者にこの治療法の効果をテストするための資金を探している。その間彼の研究グループは、研究室でカンナビディオールを基本にした治療法を化学療法と組み合わせることが可能で有益かどうかを分析している。彼の研究は、カンナビディオールの効果がこのようにして強められることをすでに証明済みだ。そして化学療法はより強力な効果を生み、逆に毒性は少なくなる。というのも、量を劇的に減らすことが可能だからだ。
こうした物質の効果を発見したのは、マドリードのコンプルテンセ大学の生物学者、クリスティーナ・サンチェスだ。彼女は脳の腫瘍細胞を分析することで、細胞の新陳代謝を研究していた。これは普通の細胞よりもずっと速く成長する。彼女は、この細胞がテトラヒドロカンナビノールに晒されるといつも死滅することに偶然気付いた。マリファナの向精神作用を引き起こす、有名なTHCのことだ。
彼女は研究を続け、1998年にこれを発表して、THCが脳腫瘍のとりわけ攻撃的な形態をもつ細胞のアポトーシス、すなわち死を誘発することを証明した。これに続いて、多くの裏付けがさまざまな国で行われたが、THCやその他のマリファナから派生する物質=カンナビノイドは、直接的な抗腫瘍効果をもっていることがわかっている。
人間に対する最初の臨床試験は2006年にスペインで行われた。研究者たちはTHCを、伝統的な治療法からは恩恵を得られなかった9人の脳腫瘍患者に投与した。カテーテルで直接、病気にかかった細胞にTHCを注入した。9人全員において腫瘍の増殖が著しく減退したことが観察され、その結果は『Nature』に掲載された。
その間に、ハーヴァード大学の研究者たちは、肺がんに対しても同じ効果があることを発見した。彼らが注目した最も驚くべきことは、THCが腫瘍細胞のみに打撃を与え、健康な細胞が攻撃されることはなかったという事実だ。
その後、ロンドンのセント・ジョージ大学の最近の研究は、白血病に対しても同じ効果を前臨床試験によって観察した。今年7月末、ドイツのフライブルクで行われた最近の国際カンナビノイド研究会の大会では、このテーマの最も有名な専門家たちが、ひとつのテーブルを囲んだ。
非常に興味深い貢献がイタリアの研究者からもあり、彼らはカンナビノイドを「前立腺がんにおける腫瘍細胞の除去のために利用できる最も強力な武器」と評した。また、イギリスのランカスター大学の研究者たちは、結腸の腫瘍に関しても同様の結論を報告した。
これらすべては、腫瘍との戦いにおいて新しい、将来有望な道筋を開く。しかし、はっきり言っておかねばならないのは、向精神作用をもつドラッグと見なされているカンナビスの「一般的な」使用による薬理的、毒物的な影響は、直接的に向精神性物質を摂取することになるだけでなく、熱分解、すなわち紙巻きの「麻薬タバコ」の燃焼の過程で生み出されるその他の物質による脅威に晒されることにもつながるということだ。
実際、マリファナやハシシをふかしたときに発生する煙は、酸化窒素、一酸化炭素、シアン化物、ニトロソアミンを含んでいる。また浮遊粒子状物質は、フェノール、クレゾール、そしてさまざまな芳香族炭化水素、あらゆる潜在的な発がん性物質を含んでいる。
--転載ここまで--
※左が正常な細胞で右が異常細胞
大麻の流通を自治体が行い、個人の栽培を認めれば、暴力団の資金源になることは無い。こんな簡潔明解な正論をぶつけても、大麻は悪、犯罪という偏見は根強くある。当方が医療大麻の解禁を願ってやまないのは、この日本でチェルノブイリ・ネックレスを身につけた子どもたちを見たくないからだ。チェルノブイリ事故で唯一認められた子供の甲状腺がん、もし医療大麻が特効薬だったとしたら?今一度、この課題に取り組んでもらいたい。
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Category:大麻・医療大麻
北朝鮮による日本人拉致、オウム真理教、そして福島第一原発事故を結ぶ点と線 3 オウム真理教は日本各地の原発に信者を200人以上、潜り込ませていた。
2012/11/10/(Sat) 00:11
最近、オウム真理教と関係が深かったとされる石原都知事が2年半の任期を残して辞任した。衆院が解散していないのに、『次期衆院選に出馬するために』急遽都知事の職を辞するのだと説明するが、どうも合点がいかない。この不可解な辞め方については石原慎太郎が踏んだ虎の尾。 に書いた。ここにきて、アレフやひかりの輪が全国一斉で立ち入り調査が行われたと報じられている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121101-OYT1T00592.htm
公安調査庁は1日午前、団体規制法に基づき、オウム真理教主流派の「Aleph」(アレフ)の本部(埼玉県越谷市)や、教団から分派した「ひかりの輪」の本部(東京都世田谷区)など、15都道府県の計29施設を対象に立ち入り検査を始めた。
教団関連施設に対する全国一斉の立ち入り検査は、昨年8月以来。
(2012年11月1日11時49分 読売新聞)
--転載ここまで--
大阪のアレフ施設立ち入り 公安調査庁 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121011/crm12101112090013-n1.htm
2012.10.11 12:08
公安調査庁は11日、団体規制法に基づき、オウム真理教から改称した教団主流派「アレフ」の生野施設(大阪市生野区)を立ち入り検査し、使用状況などを確認した。
公安庁によると、施設はアレフの近畿地方の拠点。数人の出家信者が住み込みで修行し、在家信者を指導しているという。
--転載ここまで--
アレフが何かをしたわけではない。きけば団体規制法による立ち入り調査だという。容疑である団体規制法についてはウィキに無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律 - Wikipediaがある。公安調査官が立入検査することが認められている。いわば慣例行事だとも言えるのだが、特別指名手配犯の相次ぐ逮捕からオウムと関係が深い都知事の不可解な辞任からの一連の流れの中にアレフの立入検査をとらえると、脳裏をよぎるのは、未遂に終わったオウムの国家転覆計画である。オウム真理教が国家転覆した際に担ぎ上げようとしたのが石原慎太郎だと言われている。つまり、総理大臣になるために都知事を辞めたとも受け止められるのであるが、衆院解散が明確でない時期に、次期衆院選に出馬するために辞職するという不可解な説明までは説明することはできない。
極秘のUS-イスラエルによる核兵器移動が福島の爆発をひきおこした(島津論文)
島津論文では、オウム真理教は海外諜報機関のフロントだと説明されている。オウム真理教を宗教団体だと決めつけることがそもそも誤認であり、実体はどこぞやの国の諜報組織の工作機関である。もはや宗教ですらない。ただ、熱心に訓練する信者や、全財産をオウムに寄付し出家する信者は多数いた。メディアは諜報機関たるオウム真理教の姿は一向に映さず、辺鄙な修行に取り組む信者ばかりを映した。オウム真理教にかかわる一連の事件は全てオウム信者が引き起こしたとされているが、なぜ、熱心で真面目な信者が凶悪犯罪に手を染めることになったのかを説明する際に盛んに用いられたのが洗脳(マインドコントロール)であった。
ところで、麻原は、何を発見したのか。『ヨガと瞑想でオナニーする体験』である。昨今巷を賑わしている2012年終末説に関連してアセンションという言葉をよく見かけるが、アセンションという言葉を使い出したのはオウム真理教が最初である。最終解脱とは、アセンション(次元上昇)の疑似体験である。苫米地英夫に名指しで批判されている中沢新一が著した『虹の階梯』はチベット密教のニンマ派の教義を主題にしたものだが、ニンマ派が口頭伝承する秘儀の中身は瞑想でオナニーすることであった。
そもそもオウム真理教はヨガサークルであった。麻原は自身が発見したヨガと瞑想でオナニーする方法をヨガサークルで教えていた。コーチの立場であった。ただのヨガサークルがオウム神仙の会になりオウム真理教になった。いつの間にか麻原はグルと持ち上げられ絶対的な教祖に持ち上げられた。
教祖麻原の発見はそれほどに刺激的であった。苫米地英人に言わせれば、麻原の空中浮遊はクンダリニー・ヨーガと瞑想で肛門と睾丸の中間にあるチャクラをああやって刺激しているのだといい、結果、光が見えたり異常な体験をするのだという。オウム初期の頃からいた信者の中にも、少なからず光が見えたという証言もある。オウムの初期メンバーはみな光をみているらしい。ひかりの輪代表の上祐史浩は、『瞑想はオナニーより気持ちがいい』とコメントしている。
麻原がヨガと瞑想でオナニーする方法を発見できたのは、盲であったからだ。ただ、健常者には一筋縄ではいかなかった。麻原は、なんとか最終解脱までの道程を短縮簡略化できないか、と考えた。そこで持ちだしたのがランナーズ・ハイに通じる限界を維持し続ける精神であり、ひたすら水中で息を止めたり、わざと過酷な状況においたりと試行錯誤していた。メディアもこぞってその部分だけを取り上げた。
最終解脱へのプロセスを簡略短縮化する方法を模索する中に、脳に電磁波で刺激を与えればどうなるのかということで編み出されたのがヘッドギアである。真っ暗な独居房で永遠教祖のテーマを聴かせるなんて修行もあったが、それも人の精神に極限状態を味合わせるためである。すべてヨガと瞑想でオナニーする体験、最終解脱を短縮簡潔化するため試行錯誤した結果で生み出されたものだ。苫米地英人はオウム真理教が謀略機関ではないというスピンドクターである。
麻原はヨガサークルのコーチに過ぎなかったが、オウム真理教が生まれた頃からグル教祖に持ち上げられ、そして一気にはしごを外された。小菅拘置所の中で、今や廃人と化し、口も聞けず公判では糞尿を垂れ流しているという。オウム真理教は宗教ではない。あるとき他国の謀略組織に乗っ取られ、新興宗教の看板を掲げたのである。麻原は何も知らなかった可能性すらある。
オウム真理教と北朝鮮の関係はかねてから噂されているものであるし、教団がロシア製のヘリを購入し東京上空にサリンを撒こうとしていたことや、国家転覆を図ろうと武装していたことも分かっている。もはや宗教などではなく謀略、工作機関と考えたほうが妥当である。
さて、前置きが長くなったが、本題に移りたい。これまで蓮池透をメインに取り上げてきた。
北朝鮮による日本人拉致、オウム真理教、そして福島第一原発事故を結ぶ点と線 1 蓮池透が『北朝鮮にいる拉致被害者を力づくで奪還せよ』と主張し続けた意味。
北朝鮮による日本人拉致、オウム真理教、そして福島第一原発事故を結ぶ点と線 2 蓮池透の東電での経歴。
はじめに高沢皓司氏という潜入ルポライターが書いた記事を紹介しておく。オウム真理教幹部村井秀夫刺殺を扱った記事なのであるが、1995年のオウム真理教事件当時、オウム真理教は各地の原発に作業員を潜り込ませていたことに触れている。その数200人以上だというから驚きだ。もしかしたら、今もどこかの原発でスリーパーとして勤めあげているかもしれない。スリーパーとは平時は定年まで勤めあげ、指示があればスイッチを捻る工作員である。有事だけ目覚める完璧に仕事をこなす。理想的なテロリストである。
http://senmon.fateback.com/hantou/kitachousen/oumu_kita10.html
(週刊現代 1999年10月22日号)
サリン開発の責任者だった「化学技術省」刺殺事件の全真相 中編-村井秀夫が極秘指令「原発の機密をスパイせよ!」
高沢皓司(ノンフィクション作家)
村井刺殺犯の徐裕行が、高度に訓練されたテロリストであることは、先週号で指摘した。では、村井はなぜ口封じをされなければならなかったのか。その謎を解くカギとなる驚くべき事実があった。村井は信者たちに、日本各地の原発に労働者として潜り込み、スパイ活動を行うように指示していたのである。
村井が口をすべらせかけた秘密
あまりにも多くの謎に満ちた、オウム真理教「科学技術省」のトップ・村井秀夫刺殺事件。
実行犯・徐裕行は逮捕後の取り調べで、上祐(史浩)でも、青山(吉伸)でも誰でもよかった」と供述している。
しかし、当日の徐の行動を詳細にたどってみると、この供述には多くの矛盾点が浮かび上がる。やはりこの暗殺者は、ターゲットを明確に村井秀夫「科学技術省」長官に置いていた。
では、なぜ村井秀夫だったのか。.村井でなければならなかったのか?
刺殺事件の直前にテレビに出演した村井が、ふたつの重要な秘密について口をすべらせかけたことは前回の記事の中でも述べた。つまり1000億円という途方もない資金の所在についてと、地下鉄サリン事件で用いられた毒ガスは、じつはサリンではなかった、という驚くべき証言である。
教団武装化を推進しはじめたオウム真理教の資金源に、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のからむ偽ドル疑惑があることはこれまでにも指摘してきたが、第二の「サリンが、ほかの毒ガスか」という疑問については、もう少しだけ言葉を足しておかねばならないだろう。
村井は、地下鉄の毒ガス事件で使われたガスの種類について、「サリンではなく別のガスだ。アメリカの研究所でもそのことを証明してくれるはずだ」と、確信をもって話している。この言葉が本当に意味していたのは、どのような内容だったのだろうか。
1994年6月27日、長野県松本市、午後10時45分、突然散布された毒ガスで住民はパニックに陥った。
蒸し暑い夜で、窓を開けたまま眠りに入ろうとしていた人も多い。この事件では窓が開けらかていたかどうかが、生死の分岐点になっている。マンションの窓を開けたまま眠りに入ろうとしていた住民は、そのために命を落と.したのである。この毒ガスは、空中を漂い、広がり、薄められてなお人の生命を奪った。その毒性が、きわめて強力だったことを、この「松本サリン事件」は教えている。
別の「製造元」のサリンか?
その事件発生の1時間半くらい前、事件の現場から250mくらい南西に位置する開智2丁目付近で、帰宅途中の会杜員は奇妙な光景を目撃した。「銀色の宇宙服のようなものを着ていました。夢を見ているようで、不思議な光景でした」
この銀色をした宇宙服のようなものが、毒ガスに対する防護服であったことは明らかだが、このことは毒ガス(サリン)散布の実行犯たちが、あらかじめ毒ガスの強力な毒性について、正確に認識していたことを示している。
純粋なサリンは常温では液体状だがきわめて揮発性が高く、ほぼ瞬時に拡散してしまう。その霧粒が呼吸器に入るとほぼ即死状態に近く、一粒の霧粒が肌に付着しただけでも、毛穴から体内に浸透し数十分以内に死亡する、とされている。
ところが、翌年3月20日に引き起こされた東京での「地下鉄サリン事件」では、複数の実行犯の誰もがこのような防護策を講じていない。さらに、散布方法についても傘の先で「サリン」を入れた袋を突き破るという杜撰な方法がとられている。 また地下鉄車内の床に濡れたような痕跡すら残している。地下鉄の車内およびプラットホームという閉鎖空間では、松本サリン事件の例からすると、さらに被害の規模は大きくなるはずだった。
ところが、数千人にのぼる被害者を出したとはいえ、地下鉄の事件では、その規模と程度には大きな隔たりがある。このことから分かることは、地下鉄事件で使用された毒ガスが、世間一般に伝えられているように「サリン」ではなく、まったく別種の毒ガスであった可能性が濃厚なのである。それがVXガスあるいはタブンなどの別種の毒ガスであったのかは、村井の口が封じられてしまった以上、オウム真理教側から証言をするものは誰もいない。
しかし、少なくとも事件の状況から見ただけでも、松本市で散布された「サリン」と、地下鉄事件で使用された「サリン」は、まったく別の製造元でつくられた、あるいは純度に大きな隔たりがあった、と考えられるのである。
刺殺される直前に、村井が語りはじめた、
「まったく別のガスだ」
という言葉は、そのことを指し示していた。
しかし、村井はそのことの詳細を語ることなく、一命を落とした。なぜなら、オウム真理教内で「サリン」製造責任者だった村井のその発言は、さまざまな不都合を関係各方面に呼び起こすことになるからだ。
製造元が違うということが明らかにされれば、その製造元がどこか、どこの国かが問題にされるだろう。これは、当の製造国だけにとどまらず、日本政府にとっても利害関係は奇妙に一致していた、と考えざるを得ないのである。
それが国内で製造されたものではない、とされれば、製造国、搬入ルート、入手ルート、さまざまな部分が一挙に複雑になり、国際謀略の壁にぶつかってしまうことは必至である。オウム真理教第7サティアンのサリン・プラント設備では、高純度のサリン製造が不可能とされつつも、この問題が曖昧な形で封印されているのは、どうやらそのあたりに原因がありそうである。村井の発言は、その封印されるべきストーリーを一挙に解きかねない危険性を持っていた。
専門家も「すごい資料だ」
しかし、村井が知っていた事実、語りすぎてしまうかもしれなかった事実はオウム真理教「科学技術省」トップという彼の立場を考えたときに、偽ドル、サリンだけにはとどまらず、さらに深い第三の秘密まで白日のもとにさらけ出す危険性を、じつははらんでいたのである。
ここに取材班が入手した、膨大な機密書類の束がある。
一枚一枚をめくっていくと、さまざまな図面、設計図、人員配置表、各種のメンテナンスのマニュアル、作業工程表などが混在しているのがわかる。表題の打たれていないものも多いが、いくつかの文書には次のような文字が見える。
「原子カプラント定検および増設・改良工事」
「原子カプラント主要工程表(社外秘)」
「5号機R/B地階サーベイ記録」
「原子炉PCV全体図」
「原子炉班体制業務分担表2号機」
「標準部品表示基準」
実はこの書類は、現在稼働中の日本の原発についての、膨大な機密書類の束なのである。われわれが入手したのは、東京電カ福島第一原発、同第二原発と、中部電力浜岡原発(静岡県)、さらには、石川島播磨重工業原子力事業部などの研究施設のものだ。いずれも公開されているものではない。書類は、原子炉のボルトの位置、管の口径、内寸、メ一ターの位置、全体図におよぶ。
民間の原発監視機関でもある原子力資料情報室(東京)の上澤千尋氏に、いくつかの資料を見てもらい、コメントを寄せてもらった。
「これはすごいですね。一般公開されているものでは、ここまで詳しく書かれているものはありません。しかし、これには部品の材料配分、どういうステンレスを使っているかが明記されています。私もはじめて見ました。また、ここに含まれている詳細な検査記録のようなものは、情報公開の対象にもなりません。なぜなら、検査をして問題がなければ、問題がなかったという事実だけが重要であって、作業工程や数字を公開するのは意味がないという孝え方からです。もちろん、それは原発側、企業側の言い分なんですがね」
一般の目にふれる原発関係の資料は、重要な部分はすべて真っ白なのだという。原子力資料情報室の所有する資料でも、枠取りだけが印刷されて、各原子力発電所の次のような文面の判が押されているものが多い。『この資料はメーカーの未出版特許情報、ノウハウ等の機密情報を含んでおりますので、該当部分については非公開とさせて頂きます』と。
「要は、企業秘密なんですよ。寸法、計算プログラム、設計図面、材料の分量などは、すべて“白ヌキ”の対象になるんです」
さらに目を通してもらう。
「これはBWR型。(東芝・日立・石川島播磨の3社産業グループのつくる沸騰水型原発)のものですね。作業過程のチェック・シートとか運転記録などは、運転技術レベルの低い国にとっては非常に参考になるでしょう。この資料を見ただけで、いつ、どこで、どの原発がどのような処理を施されたかがわかります。その上、配管とバルブの位置もわかります。どのバルブがどれだけ腐食していたのかが、記録に残っています」
どうやら、かなりの機密資料であることだけは間違いがなさそうである。
出所を明らかにしてしまえば、これらの機密書類は、オウム真理教の中から出てきたのである。
オウム真理教「科学技術省」では、組織的に原発の機密資料を入手しようとしていた。'90年代のはじめ頃から、常時、各地の原発に下請け要員などの資格で作業員を潜入させていた。オウムの信者たちは、下請け作業員として各地の原発をまわり、あるいは研究員を教団に勧誘することを行っていた。そして、これらの原発、原子炉についての機密データの収集を命じたのは、他ならぬ「科学技術省」長官の立場にいる村井秀夫だった。
「カルマが落ちる」と言われ
当時、その村井の指示のもとに、原発作業員として各地の原発に潜入していた元オウム信者の、次のような証言がある。
「ある時、村井さんとの雑談のなかで原発の話が出ました。私が原発で仕事をしたことがあると言うと、『今度、行くときにはどんな資料でもいいから持ってこい写真もとってこい、これはいいデータとして使える。持ってくれば、カルマが落ちるぞ。救済につながるから、頑張れ。行くときが決まったら直接、私に連絡しろ。具体的な原発の名前と仕事の内容も知りたい』と言われました。
原発は意外と管理が甘くて、資料などを外部に持ち出すことや出入りも簡単でした。
私は結局、次に行く機会がなくて駄目でしたけど、村井さんはほかの信者にも、『原発に働きに行く人間はいないか』と聞いたりしていました。
原発で働くと給料がいいものですから、それだけ教団に多くのお布施もできるのです。
私には原発のなにが役に立つのか、参考になるのか、まったくわかりませんでしたが、村井さんは、『オレは専門だから、たいていのことは見ればわかる』と話していました。
これは、別の信者の話ですが、ある信者が。『科学技術省』のスタッフに原発から持ってきた数枚の資料を渡したときに、『よくやったぞ。功績があれば、ステージもあがるぞ』と村井さんに言われたそうです。
村井さんは亡くなる3~4ヵ月前にも、『原発にはもっと人を送ってもいいな』と言っていました」
原発で働いていたもうひとりのオウム信者の証言は、さらに衝撃的である。
「オウムから原発に働きに行っていたのは、200人はくだらないですね。きっかけは山口県の信者でUさんという人が、人材派遣業をやっており、その会社が原発からの仕事を受けていたからです。当時、信者の間では、お布施がたっぷりできる仕事がある、と噂になっていました。それが原発でした。近所の安いアパートとか下宿に泊まり込みで、仕事をします。一度行くと、3~4ヵ月働きました。給料は月に40万~50万円くらいになりましたね。Uさんは全国各地の原発に多くの人間を送り込んでいました。原発は、意外なことに管理がいい加減で、資料のコピーもとり放題でしたし、施設内の出入りも自由。原発の中心部のプールも、写真撮影できると思ったほどでした。また、その気になれば爆弾を仕掛けるくらいのことはいくらでもできました。金属探知機はあるにはあるのですが、プラスチック爆弾なら問題はないですし、そんなことをしなくても、金属探知機を通るときには、荷物は探知機の横からいくらでも手渡しできましたから。私は上く配管検査をやらされましたが、最初に赤い液体を塗ってから、次に白い液体を塗って配管の不備を調べます。ほんとうは資材とかが必要な部分もあるのでしょうが、まったく要求されたことはありません。もし、麻原がそのことを知り、目をつけていれば、大変なことになったのではないでしょうか」
資料が北朝鮮に流れた可能性
取材班は、この証言のなかにでてきたUという人材派遣会社および科学機器検査会社の社長であり、もとオウム信者とされている人物に何度か連絡をとろうとしたが、現在までのところ行方が不明である。しかし、ここに紹介した元オウム信考の証言と手もとの機密書類の束だけでも、オウム真理教が各地の原発の機密資料収集に手を染めていた事実は疑いえないだろう。
9月末に茨城県東海村で起こった核燃料の臨界事故、その数日後にとなりの韓国・慶尚北道で起こった月城原子力発電所3号機の事故と同じような事件が、オウムの言う「ハルマゲドン」として実際に引き起こされたとしても不思議ではなかったことを、この事実は教えている。
しかし、オウムはそのことを実行に移さなかった。このことはすべての資料と情報が村井「科学技術省」長官のもとに、留め置かれたことを示している。
なぜか?
村井は、これらの資料を大量に収集し、どのように使おうとしていたのだろうか。ここで、思い出さねばならないのは、村井が早川紀代秀「建設省」長官とともに、たびたびロシアに出国していたという事実である。
さらに早川はロシアを経由して、たびたび北朝鮮に渡り、その北朝鮮側の窓口が朝鮮労働党の「第二経済委員会」であったであろうことも指摘した。
オウム真理教の総勢200人にのぼる信者によって収集された日本の原発の機密資料が、じつは、この早川ルートによって北朝鮮に流出していた可能性が、ここに浮かび上がってきたのである。
さらに、このルートを通じて流出した機密資料は、じつは原発の資料だけにとどまらず、さまざまなハイテク技術、最先端科学技術の膨大なデータであった可能性が、闇のなかから浮かび上がってきたのである。
オウム真理教「科学技術省」長官・村井秀夫刺殺事件の背景には巨大な国際謀略が渦を巻いていた。
(文中敬称略、以下次号)
■取材協力 時任兼作、今若孝夫、加藤康夫(ジャーナリスト)
---------------------抜粋
オウム真理教が所有していた機密書類は白抜きがされていない未修正の書類である。原子力資料情報室の人も『初めて見ました』と驚いているように、原発プラント関係の機密書類は一般公開される時、数値や固有名称は白抜きされる。真っ黒に塗りつぶされた事故時操作手順書が良い例である。白抜きされていない機密書類は、無論、関係者以外は入手不可能である。

ひとまず、高沢皓司氏の記事の中段にはこんなことが書かれている。『ここに取材班が入手した、膨大な機密書類の束がある。一枚一枚をめくっていくと、さまざまな図面、設計図、人員配置表、各種のメンテナンスのマニュアル、作業工程表などが混在しているのがわかる。』
他方で、蓮池透は東電で何をやっていたのか。福島第一原発で配属された計装グループで、英語のメンテナンスマニュアルを定検用に翻訳したり、副長として図面や資料、マニュアルなどの図書管理を業務の一つとして携わっていたのである。
引き渡しのときに運転マニュアルやメインテナンス・マニュアルを置いて行くのですが、全部英語でした。定期検査をやるにしても、まず手順書や要領書がない。そういうものを作る必要がありました。GE社の説明書を翻訳して日本の試験手順書にするのです。私もけっこうつくりました。
(1989年福島第一原発に異動になって担当した)もう一つの大きな業務は、発電所に関する図画、取り扱い説明書、許認可関係の資料などの図書管理でした。~中略~ 何かを新設したりすると、新設図面も入ってくるので、それをまたライブラリに登録・追加する作業もやっていました。
---------------------抜粋
蓮池透が福島第一原発に再び異動になり、原発関係の図画や書類、資料などの図書管理に携わることになった。1989年である。二度目のフクイチ勤務の時、肩書きは副長であった。東電の副長は係長以上管理職未満だということだが、蓮池透当時34歳である。随分と若い印象を受けた。オウム真理教は1987年に新興宗教の看板を掲げ、オウム真理教の一連の事件は1995年のことである。蓮池透は自律神経失調症で体調を崩し一年経たずに東京本社に呼び戻されることになる。福島第一原発で保修課に配属され計装グループに属していた蓮池透の主な仕事はメンテナンスであったわけだし、英語が堪能であったこともありGE社のメンテナンスマニュアルの翻訳にも携わっていたわけだから、機密書類が流出したら真っ先に疑われる立場である。無論、オウムに渡った原発の機密書類を流出させたのは蓮池透であるという風に断定することはできないが、時期的にはありえない話ではない。
日本赤軍の妻たちを追いかけ北朝鮮に潜入ルポしたこともある高沢皓司氏に『高度に訓練されたテロリスト』だと言わしめた村井秀夫刺殺犯、徐であるが、2007年出所、311クライシス直後にはボランティアとして被災地入りしていた。鈴木邦男などが明らかにしているが、徐は、村井刺殺を誰に頼まれたかについては、未だに口を開かないという。複数台のテレビカメラが待ち構え、多数のやじうまが押しかけるという公衆の面前で、包丁一本で村井秀夫の急所を貫き暗殺するというミッションをクリアし、依頼者については一切口を閉ざし、満期出所。徐が訓練された完璧な工作員であることは疑いようがない事実である。
そんな彼はブログで何を発信しているのか。北朝鮮の拉致問題である。なぜ村井刺殺犯が北朝鮮拉致問題の解決に向けて署名を集めているのか。北朝鮮による拉致問題がもはや虚構なのではないかと思えてならない。本当に拉致されたのは金正日が認めた横田めぐみさんだけなのではないか。
徐裕行のブログ
http://ameblo.jp/jo-hiroyuki/
2005年小泉訪朝時に帰国した蓮池薫については、こんな話がある。信ぴょう性はともかくとして、一つの情報としては非常に興味深い内容である。
蓮池薫氏に拉致されそうになった人の証言 kerogaso
http://www.asyura2.com/0610/asia6/msg/539.html
http://blog.goo.ne.jp/sekiseima/e/e66b9f6c2bbf87a8c467b6c69bdbcb95
正直に言います
今さら隠していても仕方がありませんので、私が知っていることをすべて言います。
私(横井邦彦)は1986年に日本で蓮池薫氏に会っています。
正確には、拉致されそうになったという方が正しい言い方だと思います。
拉致被害者が日本で拉致未遂事件を起こしていたなどという話は、にわかに信じがたいからこれまで黙っていたのです。
テレビで蓮池薫氏が飛行機のタラップから降りてくるのを見たときには、「あのヤローだ」ということはすぐに分かりましたが、この時期は私とマルクス主義同志会の関係が極端に悪くなっており、最終的に私がマルクス主義同志会から追い出され、赤星マルクス研究会をつくり、ホームページを立ち上げるという私の人生の大きな転回点だったので、私自身が拉致問題どころではなかったということも大きな理由の一つです。
それに、赤星マルクス研究会を立ち上げてすぐに、「実は私は」などと名乗り出ることは、私自身の売名行為のようで気に入らなかったし、あの頃はまだ蓮池薫氏の家族が北朝鮮に残っており、彼に「お前、あの時のヤツだろう」などというのも酷だと思ったので黙っていました。
しかし、今の私は失うものは何もないです。だから正直に言います。
私は、1986年当時愛知県の小学校の教師でした。私の勤務していた小学校は愛知県西春日井郡西春町にある鴨田小学校という学校でした。
3月の下旬のことでしたが、その時私は視聴覚担当をしていたので、鴨田小学校の体育館で、卒業式の練習を終えて、一人で会場の放送用具の整理をしていました。蓮池薫氏はそこへやってきました。
そこで30分ぐらい彼と話をしました。彼の話は彼が拉致被害者であるということと、いろいろな理由で北朝鮮につれてこられたり、自分の意志で北朝鮮に来たりした日本人は100人以上いるということ、自分はそういう人たちの“面倒を見る立場”に置かれているということ、北朝鮮の赤軍派で内部闘争があり、北朝鮮当局が田宮を指導部からはずしたがっているということ、北朝鮮に来れば田宮の代わりに私を指導部に入れたいということ、私を北朝鮮に連れて行くために、“潜水艦ではない船”で秘密裏に日本にやってきた等々でした。
もちろん私ははっきりと蓮池薫氏の申し出を断りました。日本の革命運動を北朝鮮でやるということの意味がまったく分からない、日本の革命運動は日本でしかできないのではないかということと、私と北朝鮮政府の見解は大きく異なっており、私は北朝鮮を社会主義国家だと思ったことはないというのが断った主な理由でした。
そうしたら蓮池薫氏は、ここまで秘密を漏らしたらこのまま返すことはできない、力ずくでも北朝鮮に連れて行く、というとんでもないことをいいだしたのです。
しかし、残念なことに蓮池薫氏はそれを実行することはできませんでした。
私は蓮池薫氏に彼が私を拉致することができない理由をはっきりと説明しました。
いうまでもないことですが、私は3月いっぱいで小学校を退職し、社労党(社会主義労働者党)から参議院愛知地方区に立候補することが正式に決まっており、それはもう記者会見を開いてマスコミにも伝えていたからです。
国政選挙の立候補予定者が突如としていなくなることの意味を考えなくてはならない、これは普通の人がいなくなるのとはまったく意味が違うのだと、しかも私は労働者階級の利益を守るために立候補するといっているのだから、私を拉致することは朝鮮労働党が日本の労働者階級にケンカを売るのと同じだと、朝鮮労働党が日本の労働者階級の敵となってなお生存を続けることは絶対的に不可能であるというようなことを言った記憶があります。
私と蓮池薫氏が話をしている間に、夕方だったのではっきりとは見えませんでしたが、私たちのまわりには数名(二、三人)の不審な人物がいました。蓮池薫氏は私の話を聞いて、その中の指揮者とおぼしき人物のところに相談に行って、数分の間、話をした後で私のところへ戻ってきて、今回はあきらめるといって去っていきました。
(なお、「指揮官とおぼしき人物」は横田めぐみさんのダンナ称する人物とよく似ていたような気がしますが、蓮池薫氏のように数十㎝の至近距離で直接言葉をやりとりしたわけではないのではっきりと断言できません。)
この時、蓮池薫氏は私にくだらない脅し文句をいくつか言ったような気がしますが、それはすべて忘れてしまいました。
以上が私が知りえた出来事のすべてです。
それで拉致被害者が全部は死んではいないという根拠ですが、一つは、蓮池薫氏は拉致被害者の中でも多くのことを知りうる立場にあり、彼が私に言ったことの多くはそれなりに当たっていたということ。
二つ目は、蓮池薫氏のように北朝鮮で特別の任務を与えられて生きていた拉致被害者は彼だけではなく、その他にもいるのではないかということ。そして、そういう人々は殺されたり強制収容所に送られる理由はないので、彼らがいまだに生きている確率は高いということです。
なお、こういうことは被害者である私が語るよりも、加害者である蓮池薫氏が語るべきことがらなのではないですか。何しろ彼は当事者であり、すべてを語ると言っているのだから、私の拉致未遂事件を含めて、すべてを語る責務は私にではなく、彼の方にあると思います。
なお、蓮池薫氏が私のところに来た理由は、彼が私を赤軍関係者と誤解したためです。
この誤解についてですが、実は、浅間山荘事件で逮捕された連合赤軍のK氏はどういうわけか、浅間山荘で逮捕されたとき、私の名前と住所と電話番号を書いたメモを持っており、そのことで私の実家にはパトカーが2台も来た。
そこで私が不思議に思うのは、田宮たちが北朝鮮に渡ったのは1969年で、連合赤軍事件が起こったのは1972年であり、この事件の関係者たちはすべて長期投獄されている。
したがって、蓮池薫氏が私を赤軍関係者と誤解するというのは、理解しがたいものである。日本国内の赤軍関係者ならば、私と彼らがまったく異なる政治的な立場に立っていることぐらい私が説明しなくても彼ら自身が一番よく知っている事がらであるし、北朝鮮の赤軍派ならば私の存在自体を知らないはずである。
むしろこういう誤解は、私の実家に来たバカなパトカーの関係者のものであったろうし、私に対する拉致計画そのものが、客観的に見れば、社労党(社会主義労働者党)の選挙運動に対する悪質な選挙妨害以外の何ものでもなかったのだから、この計画の主たる発案者は、むしろ北朝鮮政府ではなく、日本国内にいるわれわれ社労党(社会主義労働者党)の参議院選挙への参加をこころよく思っていない勢力なのではないかと考えるのが妥当であろう。
そういう点ではこれは語られなければならない、闇に葬ってはならない政治的な事件だったと思います。
北朝鮮政府(金正日政権)が、日本の反動勢力とつるんで、日本の労働者階級の選挙闘争を圧殺しようとしたという事実は歴史の中にどうしても書き残さなければならない重大な出来事であると私は思うからあえて真実を語るのです。
--転載ここまで--
にわかには信じがたい話ではあるが、実際に週刊現代に取り上げられ記事になった。もし、この話が事実であれば、蓮池透はなぜ北朝鮮に武力での解決を主張していたのかという部分について簡潔に答えを導き出せる。核アレルギーが著しい日本国民に核武装への議論を喚起させるためである。MOX燃料の旗振り役で核燃サイクルやプルサーマル計画という今世紀最大の嘘を推進し続けてきた原子力ムラの役者が核武装しろとアジテートする意味をちゃんと考えなければいけない。当時、原子力業界は斜陽であった。使用済み核燃料問題、しいては高エネルギー放射性廃棄物の最終処分問題を棚上げにし、原発で核燃料を燃やし続けていた。いずれ解決策が発明される。核燃サイクルの関係者は信じて疑わなかったが、何ひとつも解決には至らず、311クライシスが引き金となり、福島第一原発事故が起こった。日本が大量に保持しているプルトニウムを抑止力としてアピールするために、北朝鮮による拉致問題がでっち上げられたとは考えられないか。
311前はNHKすら核武装に対する議論を番組で取り上げていた。そもそも非核三原則がある日本で、なぜ、核武装が議論されるのか。蓮池透を含めた拉致家族会、救う会が声高に強硬路線を叫ぶことにより、北朝鮮による日本人拉致はいつの間にか軍事問題にすり替えられていた。自国民が拉致され悲惨な目にあっているのに、日本政府はなぜ救出に乗り出さないのか。北朝鮮の拉致は安全保障の脅威だ戦争だ、いざとなればアメリカが守ってくれるし、日本も核武装を検討するべきだ。拉致問題のスピーカーたちは過激に主張した。今一度、何が真実なのかを疑ってみるべきだ。そもそも、日本には非核三原則があり、核武装が実現化されるわけがない。
オウム真理教という新興宗教を語った他国の諜報組織に乗っ取られた工作機関は、日本各地の原発に200人以上の作業員を潜り込ませていたという。オウム真理教にかかわる一連の事件から16年が経ち、福島第一原発事故が起きた。それまでの間、オウム真理教が原発に潜り込ませた工作員は息を潜めてただひたすらに指令がくるのを待っていたのではないか。
福島第一原発では311クライシスをきっかけに原発事故に発展する仕掛けが施されていた。本震から津波襲来までの間に所内側遮断機の不具合により外部電源が喪失されていたこと。本震当日の夜中までの一切のデータが残っていないこと。外部電源の一つである夜の森線の鉄塔が倒壊したこと等等、福島第一原発事故は未だ全容解明に至っていない部分が多くある。オウム真理教が原発に潜り込ませたスリーパーが原発事故を起こすために粛々と準備を進めていた可能性は否定出来ないのである。
北朝鮮による日本人拉致事件、オウム真理教、そして福島第一原発事故を結ぶ点と線。最後に一つ、どうしても無視できなかった蓮池透の一言を紹介する。『私が愛した東京電力』で収録されている、紛争問題解決のスペシャリスト伊勢崎先生との対談の中で発した一言である。
伊勢崎 テロリストが自動車に爆弾を積んで突っ込んできて爆破されると困るわけでしょう。
蓮池 困りますね。
伊勢崎 東電でお仕事をされていたときに、そういうことは予想されていたわけですか。警備体制などはどうなっていたのでしょう。
蓮池 もちろんフィジカル・プロテクション(物的防護、PP)というものがありました。ちゃんと柵で囲んであり、IDをチェックしないと入れないようになっています。
海外の原子力発電所は、だいたい、というよりすべてですが、入り口の門に機関銃を持った兵士が立っているのです。一方、日本は丸腰なのです。これでいいのかと思ったことはありました。ただ、テロリストだって、原発の構造をそんなに知っている人はいないわけです。われわれ技術者だったら、制御室に行って、こことあそこをパチン、パチンと切れば大変なことになることはわかります。私は計測制御系の仕事をしていたのでなおさらです。しかし、テロリストが来ても、そういうことはできないだろうなとは思っていました。爆弾を積んで自爆テロをしても、外で爆発する分には建屋に突っ込んでも、炉心溶融までは行くわけはないなと思っていました。
伊勢崎 原子炉自体が強いから、それ自体が破壊されることはないわけですね。
蓮池 相当な破壊力のある爆弾でないとダメでしょう。
伊勢崎 これからはどう考えますか。
蓮池 今回の事故は、テロリストにすごいヒントを与えたと誰かが言っていました。
伊勢崎 電源設備だけで……。
蓮池 べつにミサイルを打ち込む必要はない。どこかに行って全部電源をなくしてしまえば、炉心が溶けて大変なことになることを教えてしまったという意味では、危ないのです。
伊勢崎 日本も警備の仕方を変えるでしょうかね。他の国だったら軍が防衛するでしょう。
蓮池 機関銃を持っている兵士と、警備会社の人が立っているのでは、大変な違いです。
伊勢崎 一番いいのは、技術者を買収して、なかに潜伏させてその人にやらせることでしょうね。それが最も簡単な話ですね。
蓮池 でもそんな買収される人は多分いないと思いますよ。
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Category:北朝鮮による日本人拉致、オウム真理教、そして福島第一原発事故を結ぶ点と線
北朝鮮による日本人拉致、オウム真理教、そして福島第一原発事故を結ぶ点と線 2 蓮池透の東電での経歴。
2012/11/09/(Fri) 09:31
北朝鮮による日本人拉致、オウム真理教、そして福島第一原発事故を結ぶ点と線 1 蓮池透が『北朝鮮にいる拉致被害者を力づくで奪還せよ』と主張し続けた意味。前回のエントリでは北朝鮮による日本人拉致問題で、核武装や武力攻撃を過激に主張していた蓮池透が斜陽であった原子力産業の核燃サイクル、MOX燃料推進に深く関わっていたことを指摘した。北朝鮮にいる拉致被害者を力づくで奪還せよ。北朝鮮はテロ国家であり拉致被害者奪還のためには武力攻撃も辞さない構えで取り組むべきだ。日本の核武装議論にも繋がる過激な主張を繰り返していた中心人物が、実は原子力ムラの役者だったのである。
なぜ、蓮池透は弟蓮池薫帰国後も拉致問題に関わり続けるのか。拉致被害者家族連絡会から除名された後、何かの心変わりがあったのだろうか、強硬路線から一転、対話を重視する柔軟な論調を主張するようになる。
余談であるが、2009年8月に「安全保障と防衛力に関する懇談会」が「防衛大綱の見直しに向けて報告書を提出している。「安全保障と防衛力に関する懇談会」は麻生総理の私的諮問機関であったが、座長をつとめていたのが東電会長の勝俣恒久であった。なぜ、日本の安全保障の諮問機関の座長が東電会長なのか。東電が日本一のプルトニウム保有企業だからである。
この視点に立つと、蓮池透がなぜ強硬路線をもって拉致問題解決を訴えてきたのか。拉致問題を軍事的課題にすり替えて武力攻撃や日本の弱腰外交や安全保障の問題に口を出してきたのか、おぼろげに見えてくるものがある。
福島第一原発事故が起きて、蓮池透は間もなく、自身が東電社員であったことをカミング・アウト、、『私が愛した東京電力』を著した。本の中では東電での経歴が詳しく記されている。以下は、『私が愛した東京電力』からの抜粋である。なおタイトル括弧内は記載ページ、注釈は註を付けて示した。ちなみに、MOX燃料推進の旗本である日本原燃で何をしていたのかについては、その内容には一切触れていなかった。
入社して二、三週間くらい全体研修があり、それが終わると福島第一原発へ行けという辞令をもらいました。一九七七年のことです。~中略~ 配属は保修課という東電特有の名称の課で、いまはないと思いますが、そこで計測制御装置のメインテナンスをすることになりました。~後略
計器類のメインテナンスが仕事(P40)
一回目の福島への赴任の間の保修課での仕事は、大きく分けて運転中と点検中の作業がありました。水位計などの計器は非常に繊細なものなので、基本的には運転中は触らないのですが、故障があったりすると、運転員から修理してくれと要請が来ます。それを直すのが保修課の仕事です。 ~後略
私たちは「計装グループ」と呼ばれていました。「計装」とは、計測制御装置の「計」と「装」で、略語です。大きく分けると、プロセス計装と核計装というものがあり、さきほどの水位や圧力、流量等はプロセス計装に属します。核計装というのは、原子炉のなかの中性子を測る計器等を意味します。そういうものをメインテナンスするのですが、校正だけでなく、修理したり交換したりします。原子力施設のなかには、ほかにいろいろな放射線計測器がありますが、そういうものを校正して、正しい値を示すような作業をしていました。
私たちが福島第一原発にいたころは、SCC(ストレス・コロージョン・クラック、応力腐食割れ)というトラブルがあり、原子炉近くの配管に相当その症状が出ていて、補修工事の最盛期でした。そういう工事が大々的に行われていたので、発電所とは名ばかりでほとんど発電しておらず、稼働率は大変低かったのです。それに、SCCの原因がわからず、対策をどう打ったらいいのかがわからない状況が続き、やっと対処方法が見つかり、新しい組成の金属に取り替えようという工事を盛んにやっていたのです。その後SCCは克服して、だんだん稼働率が上がっていったのです。発電しない原発は”金食い虫”ですから、稼働率を上げろというのが至上命令です。稼働していれば一日に何千億円か何百億円かを生み出すはずが、稼働しなければマイナスです。~中略~
換気空調系の制御設備について、私が点検工事を起案して、稟議書を書いて予算を付けて初めて点検したということもありました。みんなぼろぼろに錆びていて、「何だ、この錆は?」と、ボンッと蹴飛ばしたら、バラバラと落ちたことがありました。それまでは空調系の制御設備は点検をしていなかったのですが、GE社の説明書を見るとちゃんと手順が書いてあるわけです。やはり検査を受けないといけないのではないかと思って、急いで説明書を翻訳して、どうやって試験をするか考えました。
輸入された技術=原発 (P42)
いま、福島第一原発で事故が起きて、その問題点は何かが分析されていますが、原発の技術がアメリカから輸入されたものであって、日本で育った技術ではないという問題も指摘されています。原子炉の設計をしたのは、初期ではGE社で、後に日本の日立、東芝、三菱が担当するようになりますが、東電はそれをオペレーションしているにすぎず、今回の事故処理にも設計側の企業があまり入っていなかったことも、問題だといわれています。
一号機はすべてGE社にお任せでした。車や建売り住宅と同じで、自分たちは何もしないでただお金を出してプラントを買うのです。「ターンキー契約」といって、GE社が全部プラントをつくり、最後に「どうぞ」とキーをもらうわけです。日本側は運転員が「起動」といって、キーを差し込んで運転を開始します。引き渡しのときに運転マニュアルやメインテナンス・マニュアルを置いて行くのですが、全部英語でした。定期検査をやるにしても、まず手順書や要領書がない。そういうものを作る必要がありました。GE社の説明書を翻訳して日本の試験手順書にするのです。私もけっこうつくりました。旧通産省の立会い検査がよくありますから、立会い検査手順書もつくらないといけないので、日々それに追われていました。とにかく原子力は英語ばかりで、その上略語が多く、覚えないと仕事にならないところがあり、苦労しました。(註・フクイチのメインテナンスマニュアルを蓮池透自身が翻訳し作り上げたという部分は注目に値する。そもそもアーミテージに直談判するぐらいだから、英語はペラペラなようだ。)
本店勤務---安全審査、コスト削減の嵐 (P47)
その後七年間本店勤務になりました。一九八〇年に原子力開発研究所に異動になったのです。高速増殖炉の研究をやれといきなりいわれて、畑が違うので面食らってしまいました。福井県敦賀市に建設予定の高速増殖炉「もんじゅ」(旧動力炉・核燃料開発事業団)の安全審査がさかんに行われている時期でした。
そこで私は、高速増殖炉やプルサーマルの研究に携わることになりますが、ここで得た知見が、のちに「原発は自滅する。フェイドアウトするしかない」と私に確信させるベースになりました。そのことについては、次の章でお話することにします。
研究所といっても名ばかりで、自分の手で研究するわけではなく、すべて外注で、メーカや研究所に委託研究するのです。せいぜいで共同研究です。委託研究というのは一〇〇%費用を東電が出すのですが、共同研究は五〇%を東電が、五〇%をメーカも出すものです。私がしていたのは、早くいえば予算管理のようなものです。委託手続きを契約して、打ち合わせして報告書をもらい、それが契約書に合っているかどうかをチェックして、成果が出たかどうかを確認する、その繰り返しです。研究所にいる人は、研究員とか主任研究員といった名前は付いていますが、原子力技術の研究者というわけではないのです。実験室があって実験しているわけでも何でもない。研究所というのが恥ずかしい思いがしました。
そこに三年間いた後に、原子力計画化に異動になりました。本店内異動で、そこで今度は、旧通産省対応をやることになりました。安全審査です。研究所にいたころは、メーカから見ると私がお客さんで、だから偉そうにしていられたわけですが、相手がお役所になると偉そうにしていられないのです。「あれしろ、これしろ」といわれて、「はいはい」と言うしかなくて、大変でした。
安全審査とは、基本的には原発の設置の許可を得るための審査です。今あるプラントの変更もありましたが、中心は増設でした。このころは、原発がどんどんできた時期です。それと同時にコストダウンの嵐が吹き荒れていたときでした。これ以上安くできない、これ以上削ったら安全性に影響が出るくらいのギリギリのところまでやらされました。何十億削減とか、何パーセント削減といった目標が上からおりてくるのです。自分たちで考えるのですが、考えても埒が開かないときにはメーカにコストダウンのアイディア提供を頼みました。メーカも自分で売る物を安くするなどということはやりたくないので、まともにはやってくれないだろうと思いながらも、こちらは真剣でした。
原発の設計というのは、常に多重性を求められていて、安全評価をするときには「単一故障」を考えています。つまり、一台は故障をするという前提があるので、二台ないと機能は発揮できない設計思想になっているのです。私たちはコスト削減のために、そこに手をつけたのです。例えば安全系、非常用炉心冷却系とか、ポンプとか、機械類は必ず二つがセットになっています。ポンプやモータ、ファンといった「動的機器」と、配管などの「静的機器」がありますが、動的機器と静的機器の故障率を比較すると、もちろん動的機器の方が圧倒的に高い。ですから動的機器はどうしても二台必要です。しかし静的機器は故障率が低いから、二ついらないじゃないかということになり、そこを削ったのです。
原子炉格納容器のなかにスプレイするリング状の配管がありますが、それまでは一つのポンプから一個のリングに、もう一つのポンプから二個目のリングにというように、別々に水を送っていました。ところが静的機器は故障しないからリングは一個でいいだろうということになり、リングを一つ減らして、二台のポンプで一つのリングに水を送るようにし、コストダウンしたのです。そのリングが壊れたら全然水が来なくなりますが、「壊れない」という論理です。そういうものを減らす理屈をこねてコストダウンして本当にいいのか、という思いはありました。しかし、とにかく原子力部門はお金を使い過ぎだという批判が社内的にあり、原子力関連の人は問題視されていましたから、コスト削減を頑張らなければならない雰囲気がつくられていました。
原発のコストダウンの嵐が吹き荒れた後に、ABWR(改良型沸騰水型軽水炉)が入ってきました。この改良型はもともと従来の型よりも建設費は安いといわれていました。しかしだんだん高くなってきて、どんどん比べる相手を変えていきました。より高いものと比べるようになっていったのです。
その後は、ほとんど増設がないので、運転期間延長とか、あるいは定期検査の短縮とか、運用面で力を入れ、稼働率を高めることをしてきました。アメリカには「何年何月まで」という原発の「運転許可」制度があります。今回の福島第一原発の事故後、もう延長は認めないと決定した州もあります。しかし、日本の安全規制には「いつまで」という期限がありません。ですから極端な話、可能ならば一〇〇年運転してもいいのです。運転延長は”究極のコストダウン”と言うことができます。福島第一原発一号機の寿命は四〇年という暗黙の了解がありましたが、稼働率を高めるために一〇年間の延長を経産省に申し出て、承認を得たのです。そうしたら運転開始四〇年目の今年、ああいう事故が起きたのです。
二度目の福島第一原発勤務(p51)
トータルで三二年間東電に勤めたなかで、五年半ほど福島第一原発勤務で、残りの二六、七年が本店勤務、あるいは本店付の電力中央研究所、日本原燃など、どちらかというと東京勤務の方が多かったです。
一回目の福島勤務が三年半で、また七年たってから福島で勤務することになりました。一九八九年(註・蓮池透34歳)のことでした。東電内部では副長(一般の会社で係長)というのですが、現場の副長は管理職ではありませんでした(本店では副長以上は管理職)。二度目の福島にいる間はずっと副長でした。そのときはメインテナンスはやらずに、技術系の筆頭課である技術課という部署で、技術系部門をとりまとめる窓口をしていました。いわゆる何でも屋で、見学者対応、VIPが来る時の対応、定期検査の計画を各部から出してもらい旧通産省に説明に行くとか、定期検査報告書を各担当部から集約して旧通産省に報告に行くとか、そういうことをやっていました。
もう一つの大きな業務は、発電所に関する図画、取り扱い説明書、許認可関係の資料などの図書管理でした。発電所の図書館のような業務です。ライブラリの受付の女性にこういう資料を出してほしいとお願いすると、検索して出してくれるという、普通の図書館と同じシステムでした。発電所にはけっこうな量の図書があるのです。発電所の図面は改良工事が入ると変わります。変わったものをおおものと図面に反映しなければなりません。その改訂履歴をつけて、何年何月の第何回の定期検査で改良したと、図面をプロに書き換えてもらうとか、簡単なものは自分たちで行うとか、そういうことをやっていました。何かを新設したりすると、新設図面も入ってくるので、それをまたライブラリに登録・追加する作業もやっていました。こういう作業も関連子会社への委託でやっているのですが、図書が膨大なので、大変でした。~中略~ この赴任のときにあまりにも健康志向に走ったせいか、福島にいる最後の方で逆に体調を崩して、自律神経が少しおかしくなってしまいました。そういうなかでまた本店に戻りました。一九八九年のことでした。(註・つまり二度目の福島第一原発勤務は一年満たない期間であったようである。その理由として体調不良を挙げているが、本当の理由は別にあると睨んでいる)
本店では原子力計画課という、技術系の総括的な部署で仕事をしました。いわゆる技術系の筆頭課でした。
---------------------抜粋
ターンキー契約の件や運転延長の件は当事者としての重みがありなかなか興味深いのだが、ここでは蓮池透の東電での経歴を見てみたい。蓮池透は1977年に東電入社して福島第一原発保修課の計装グループに配属、原発のメンテナンスを主に担当していたようだ。そこから原子力開発研究所に出向し、高速増殖炉やプルサーマルの研究に携わることになり、本店復帰後は原子力計画課に配属されることになる。ここで蓮池透は安全審査における旧通産省(現経済産業省)のカウンターパートになる。安全審査とは原発を増設するための設置許可を得るための審査である。原発はECCSなどの重要安全設備は二台ないと機能は発揮できないのだが、蓮池透はコスト削減のために、ここに手をつけたと明言していることは注目に値する。穿った見方をすれば、原発事故を起こしやすくするために「壊れない」という理屈をつけて無駄という決めつけのもと、設計から排除していったのである。ここに福島第一原発事故との接点を見出すことかできる。原発プラントの設計にある安全設備の配管は「絶対に壊れない」から、二本あるうちの一本は無駄であるから設計から外すといった意思決定に蓮池透は関わっていたのである。
さて、前回、今回と、北朝鮮による日本人拉致問題で弟を拉致された蓮池透について取り上げた。北朝鮮による日本人拉致、オウム真理教、そして福島第一原発事故をむすぶ点と線の本題に入る前に外堀を埋めた格好だ。参考までに頭の片隅にいれておいて欲しい。続く。
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Category:北朝鮮による日本人拉致、オウム真理教、そして福島第一原発事故を結ぶ点と線
北朝鮮による日本人拉致、オウム真理教、そして福島第一原発事故を結ぶ点と線 1 蓮池透が『北朝鮮にいる拉致被害者を力づくで奪還せよ』と主張し続けた意味。
2012/11/09/(Fri) 07:41
蓮池透。1978年に拉致されたとされる蓮池薫の兄で、1997年から2005年まで北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の副代表を務めていた。福島第一原発事故以降、自らが東電社員だったことをカミング・アウトし、各地の講演会に引っ張りだこである。
蓮池透 - Wikipedia

プルサーマル計画と地熱発電と東電OL殺害事件 その3 事件発生当日の正午ごろに購入した二個のサラダという記事の最後の方でも軽く触れたが、蓮池透は安全審査における東電側の責任者で通産省のカウンターパートでもあった。他方で東電OL殺害事件の被害者である渡辺泰子さんは通産大臣渡辺美智雄のカウンターパートであったことでも知られている。
蓮池透の経歴の中で、最も看過できないのは、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の事務局長を務めていた当時、日本原燃に出向していたことである。日本原燃といえば悪名高きMOX燃料の製造販売元で、蓮池透は四年間日本原燃に出向した後、東電の原子力燃料サイクル部長の座についている。いわば、日本の核燃サイクル推進に深く関わっていたのである。
「これは戦争ですよ。アメリカならそうするでしょう」
「戦争状態になっても仕方ないと覚悟はできています」
「万が一の時はこちらだってやるべきことはある」
「拉致は国家テロなんですから、日本は集団的自衛権を発動してもいい」
無論、原子力業界は斜陽であった。あいも変わらず、再処理工場から排出される高レベル放射性廃棄物の最終処分問題は棚上げにされたまま、原発ではウラン燃料を燃やし続けていた。そんな中、MOX燃料の促進に携わる立場にいる蓮池透は核武装をも辞さない構えで拉致問題の解決に取り組むよう過激な発言を繰り返していた。今一度、その意味を考える必要がある。
311以前、日本で核武装の議論が盛んに行われていた。少なからず、北朝鮮による日本人拉致問題の影響を受けていたはずだ。つねづね拉致被害者家族会、救う会は北朝鮮拉致に対し力づくで奪還せよ、と過激な発言を繰り返していた。核アレルギーが根強い日本で核武装に対する議論が巻き起こったのも、拉致問題に業を煮やしてのことであったわけだし、核武装を議論する土台づくりに一役買ったことはいうまでもない。
http://gankoniheiwa.tripod.com/yapparine.html
●対共和国外交で強硬派をリードする蓮池透の"危険思想"
所謂拉致問題の過熱とともに、「家族会」事務局長としてその発言力を増し、いつのまにかこの国の対共和国外交を左右するほどの存在になった蓮池透。
だがその明らかな公人いついても、マスコミはタブーに怯え口をつぐみ続けた。
『噂の真相』だから書くことのできた所謂拉致問題のキーマンの知られざる正体。
共和国による拉致被害者といわれている人たちが帰国して約半年―――。所謂被害者の家族たちで組織された「家族会」の危険な言動は、ますますエスカレートしている。米国務副長官のアームテージに共和国への強硬姿勢を提言したかと思えば、政府に対しては経済制裁を執拗に迫り、マスコミや外務省には口汚く罵詈雑言を浴びせる。そのしせいはまるで、「被害者の救出」という本来の目的をすっかり忘れてしまったかのようだ。
そして、そんな政治集団と化した「家族会」の中心的存在となっているのが、所謂拉致被害者・蓮池薫さんの兄「家族会」で事務局長としてメディアや政府に対して徹底した強硬路線を陽動し、今や、この国の共和国外交を左右する存在にまでなっているのだ。しかもここにきて、『奪還 引き裂かれた二十四年』(新潮社)と題する手記まで出版する有様―――。
だとしたら、メディアもそろそろ、この蓮池兄、蓮池透という人物をきちんと検証してみるひつようがあるのではないか。今や蓮池兄は世論はもちろん所謂拉致問題や朝日関係の行方にも大きな影響を与えるオピニオンリーダーなのだ。もはや立派な「公人」たる人物の思想や言動を検証するのは、ジャーナリズムとして当然の社会的責務ではないのか。
いや、それ以上に、この蓮池兄を検証しなければならない大きな理由がある。それは、この人物の言動がまさに、「所謂拉致問題の解決」とは別の危険な目的を持っているのではないか、と思わせるものだからである。
●共和国との戦争まで口にしはじめた蓮池透
たとえば、そのひとつのあらわれがマスコミに対する異常なまでの「報道統制」のやり方だろう。大手社会部記者が振り返る。
「『家族会』や『救う会』はこれまで、意にそぐわない報道に、恫喝としか思えない行動を繰り返しているが、実はそれを主導してきたのは蓮池さんなのです。フジや朝日、毎日がキム・ヘギョンをインタビューした際は、報道した3社を記者会見や取材から締め出せとまで言っていたし、『週間金曜日』の曽我ひとみさんの家族へのインタビューの時も、『一マスコミが出過ぎたことをするな』とまで言い放っていたほどですからね」
もっとも、当初はこうしたマスコミに対する強硬しせいも、帰国した5人の所謂被害者を守るための熱意のあまりだと思われていた。だが、その後、当の所謂被害者達が口を開きはじめると、蓮池兄の動機はまったく別のところにあることがわかってきたのである。
「当の所謂被害者はその後の会見で『(子ども達のインタビューは)ありがたい』と発言してましたからね。ようするに蓮池さんたちは、共和国を利するということがいやだっただけなんじゃないか。『週間朝日』の地村保志・富貴恵さんインタビューの一件で、激怒したのもそう。あのインタビューの中で、地村さんたちが共和国を擁護するような発言をしたことが許せなかったというのが理由でしょう。実際、蓮池さんはマスコミの報道を統制する一方で、共和国を攻撃するためには、薫さんのプライバシーを公開したり、彼らを窮地に追い込むような情報を流していますからね」(前出・大手紙社会部記者)
こうした理不尽な圧力はマスコミに対してだけではない。周知のように、「家族会」の会長である横田滋さんがこれまで、3度にわたって訪朝の意思を表明しながら、その都度、断念に追い込まれているが、これもすべて蓮池兄による強硬な反対の結果なのだ。内情に詳しいジャーナリストもこう首をひねる。
「『家族会』は所謂被害者の家族のために作った組織なんですから、当然、本人達の意向を優先すべきだし、結果的には横田さんの訪朝が所謂拉致問題の解決を促進する可能性もある。ところが、蓮池兄は『救う会』の佐藤勝巳会長らとともに横田さんに『共和国を利するだけだ』とプレッシャーをかけまくり、横田さんが訪朝の断念を表明せざるをえない状況に追い込んでしまったんです」
そして、きわめつけともいえるのが、訪米や経済制裁のようきゅうといった最近の動きだろう。
この行動は、核開発をめぐる多国間協議がはじまった状況で、一歩間違えば、米ブッシュ政権の共和国への武力により侵略を後押しする、きわめて危険なもの。しかも、蓮池兄は問題解決とは逆の結果を招くとしか思えないこの「経済制裁」というようきゅうに固執し、その言動をエスカレートさせていっているのだ。
「そもそも3月の訪米も言い出したのは蓮池さんなんですが、この時、蓮池さんはアーミテージから『拉致はテロ』との言質を得たことに勢いづいて、『外務省にも同じことをいわせろ!』と川口外相との面会をようきゅうするんです。しかも、川口がテロ認定や経済制裁を拒否すると、蓮池さんは激怒。逆にその言動を激化させていった。しかし今、『経済制裁』なんかをやれば、共和国がさらに態度を硬化させるばかりか、共和国にいる所謂被害者の肉親を窮地に追い込むようなことになりかねない。こんな政策をようきゅうするというのは、もはや蓮池さんは所謂拉致被害者の奪還よりも共和国と戦争をしたがっているとしか思えませんね」(大手紙政治部記者)
そう。蓮池兄の目的は「所謂拉致問題の解決」ではなく、この国と共和国との対立を激化させることにあるのではないのか―――。そんな疑念が拭いきれないのである。実際、すでに蓮池兄は様々なメディアで「共和国との戦争」を容認すような発言をおこなっている。
「これは戦争ですよ。アメリカならそうするでしょう」「戦争状態になっても仕方ないと覚悟はできています」「万が一の時はこちらだってやるべきことはある」・・・・・。
そして、最近のある論壇誌のインタビューでは、こんな台詞なで口にした。
「拉致は国家テロなんですから、日本は集団的自衛権を発動してもいい」
●蓮池透の知られざる危険な「本業」
とうとう、共和国への武力攻撃まで主張しはじめた蓮池兄―――。
しかし、である。だとすれば、こうした彼の発言は一体、どこから来るのか。
以前から蓮池兄を取材している地元記者がこう語る。
「当然、金正日体制打倒を目的とする『現代コリア』や『救う会』の影響もあるでしょうが、それだけではない。蓮池さん自身にも、そういう体質、つまり国家主義的な『思想背景』があるんですよ。というのも、蓮池さんの勤務先はあの会社ですからね」
あの会社―――。そう。インタビューや著書などでは自分の職業を「エネルギー関連」としかいわずに詳細を伏せている蓮池兄だが、実はあの「東京電力」の社員なのである。
「蓮池さんは1977年に東京理科大学を卒業後、東京電力に入社し、現在も社員として同社に在籍しているはず。蓮池さんの実家のある新潟県柏崎市は原子力発電所がある所で知られていますが、電力会社は地元の融和のために原発のある地域の住民を積極的に採用していますからね」(前出・地元記者)
蓮池兄はたんに巨大電力会社の社員というだけではない。東京電力といえば、昨年、福島や柏崎の原子力発電をめぐってトラブル隠しが次々に発覚。世論の厳しい批判を浴びているが、彼がこの会社でやっている仕事というのはまさにその原子力発電、それも最も問題が多いといわれる「核廃棄物(使用済燃料)再処理」に関わるものなのだ。
たとえば、ここに本誌が入手した資料があるが、それによると、蓮池兄のここ数年の所属部署・肩書きは以下のようなものである。
1997年 東京電力・原子燃料リサイクル研究室 副研究室長兼主管研究員
1988~1999年 同 バックエンドグループマネージャー 主管研究員
2000年 同・原子力技術部 リサイクル技術センターリサイクルグループ グループマネージャー
2001年 同・原子力技術部 フロントエンド技術グループ マネージャー
そして、2002年から蓮池兄は「JNFI」という、各電力会社などが出資して設立した核廃棄物関連企業に出向。現在は同社で、燃料製造部副部長の職にある。
その仕事の内容について東京電力関係者がこう証言する。
「蓮池さんはこの数年、プロトニウムの生産や使用につながると大きな問題になっている核廃棄物再処理に関するプロジェクトを一貫して担当しているんです。とくにJNFIに出向してからは、例の国家的プロジェクトである『プルサーマル計画』の中心的役割を担っている。というのも、現在、JNFIは『六ヶ所再処理工場』内にプルサーマル計画に不可欠な『MOX』という燃料の加工工場建設を計画しているんですが、蓮池さんはその許認可申請の担当者なんです」
なんということだろう。「六ケ所再処理工場」といえば、周知のように、青森県六ヶ所村に現在建設中の「プルトニウム生産工場」で、「この国で最悪の核施設」と呼ばれる場所。そして、その中でも蓮池兄が担当している「プルサーマル計画」というのは、そのとてつもないデタラメぶりと危険性から、今、原発反対派のもっとも激しい批判を受けている計画ではないか。
原子力問題に詳しい評論家がその危険性をこう解説する。
「六ケ所再処理工場は核廃棄物からプルトニウムを排出する施設なんですが、このプルトニウムというのは、通常の原発が燃料として使っているウランの1億倍の毒性を持つうえ、少量で簡単に原子爆弾が作れるというきわめて危険なシロモノ。また、その過程では、通常の原発1年分の放射能がたった一日で出るといわれており、英仏では周辺に白血病が多発しているという事実もあります。しかも、政府と電力会社が97年に立ち上げた『プルサーマル計画』はこの六ヶ所村で抽出したプルトニウムを使ってMOXという燃料を生産、それを既存の原発の燃料に使用するという計画なんです。既存の原発は燃料がウランであることを前提に作られているのに、それにプルトニウムを使うというんです。実際、専門家からは『プルサーマル計画』によってチェルノブイリ級の事故が起きる可能性も指摘されていますし、この方式は大量の放射性廃棄物を発生させるという問題もある。実際、この国以外のほとんどの国はその危険性を考えて、すでに『核廃棄物再処理』や『プルサーマル計画』から撤退しはじめているのが実情なんですから」
まさに百害あって一利なし、国民の生命を脅かすだけの最悪の計画ということらしい。そして繰り返すが、蓮池兄はその国民の生命を脅かす最悪の計画の許認可申請の担当者、つまり旗ふり役なのである。
●蓮池透とこの国のプルトニウム保有
だが、本誌が今回、蓮池兄の職業に注目したのは、単純に危険なプロジェクトの旗振り役を平気で務めるそのメンタリティを指弾したかったからではない。実を言うと、この蓮池兄がかかわっている「核廃棄物再処理」「プルサーマル計画」という実情そのものが、まさにその国家主義的思想にもとづいている部分があるからだ。先の評論家が語る。
「実は今、政府や電力会社が強引に進め、蓮池さんが旗ふり役を務める核廃棄物再処理やプルサーマル計画というのはあん全だけでなく、コスト的にもまったくメリットがないんです。だからこそ、他国は次々と撤退しはじめているわけですが・・・・・。ところが、この国だけはかくも無謀な計画に今も突き進もうとしている。そしてその背景には、政府の『まずプルトニウム保有ありき』という方針があるんです。敗戦国であるこの国はIAEA(国際原子力機関)から民生品目的以外のプルトニウム保有を禁じられていますから、その保有のための大義名分をたてなければならない。それで無理矢理なんのメリットモないプルトニウムを使った発電に固執しつづけてきたというわけです。では、なぜ政府がそこまでプルトニウム保有に意る___。答えは一つ、プルトニウムが核兵器製造に不可欠な原料だからでしょう。政府は将来の核武装に備えて、どうしてもプルトニウムを保有しておきたんですよ」
核武装のためのプルトニウム保有?にわかには信じがたい話だが、しかし、これは思い込みでも陰謀史観でもない。
あるベテラン政治家評論家も、この国のプルトニウムによる発電計画が核武装の意思と密な関係にあることをこう指摘する。
「この国ではじめてプルトニウムを使った原発(高速増殖炉)の計画が立ち上げられたのは、岸信介が首相だった58年。直前に、岸は国会で『我国は核兵器を保有できる』と発言して物議をかもしているが、この計画は、明らかに将来の核武装を見越してのものだった。冷戦下で自主独立を勝ち取る、核武装は不可欠と考える岸に、戦前の国策社会的体質を引きずる電力会社が全面協力していったという図式だよ。しかも、このプルトニウム使用路線は、その後も佐藤栄作、中曽根康弘という『核武装論者』によってより推進・強化されていったという経緯がある。当然、今も、自民党や経済産業省の官僚、そして電力会社の幹部にこうした最初の動機は受け継がれているはずだ」
ようするに、この国も核開発が指摘されている共和国を責められない状況かにあるというわけだが、問題は、蓮池兄がその「核武装」という国家主義的動機に裏打ちされた計画のど真ん中で仕事をしてきたという事実だろう。原子力産業の関係者もこう語る。
「実際、原発や核廃棄物再処理にかかわっているキャリアや技術者には、国家主義的な考え方をする人間が多い。中には実際に『核武装』を口にする人間もいますしね。また一方では、反対運動の矢面に立たされてきたために、平和主義者に対する憎悪が激しいのも特徴です(笑)。蓮池さんもこういう連中の中にいたわけですから、そういうものの考え方に感化されていても不思議はありません」
しかも、蓮池兄にはもう一つ、勤務先の東京電力という問題もある。
たとえば、蓮池兄が東京電力の一社員でありながら、ここまで所謂拉致問題に専念していることに対して「仕事のほうは大丈夫なのか」という心配の声をよく聞くが、どうもこの「家族会」事務局長の活動の背景には、「会社のお墨付き」があるようなのだ。
当の東電社員がこう語る。
「そう聞いています。それもウチの社長が蓮池さんを直接、社長室に呼び、自ら『仕事のことは気にしなくていいから、思いっきりやってくれ』といった、と」
これだけを聞くと心温まるエピソードだが、この「お墨付き」がほんとうに人道的な理由によるものかどうかはきわめて疑わしい。というのも東電は数ある電力会社の中でも、そのすさまじい情報操作や謀略体質でつとに知られている企業だからである。実際、東電の内情に詳しい経済誌編集幹部はこう語る。
「たしかに、東電の幹部連中は蓮池さんの過激な政治的発言にも眉をひそめるどころか、むしろ大喜びしているからね。本人の意思とは関係なく、蓮池さんを政治的に利用しようとしている可能性は考えられる。たとえば、蓮池さんの担当している『プルサーマル計画』は現在、導入が予定されている高浜、福島、柏崎刈羽などの各原発の地元で、市民団体の猛烈な反対が起こり、頓挫状態だが、蓮池さんを使って地元の柏崎刈羽を突破口にするという作戦もありえるし、将来的には、彼を政界に送り込んで、電力業界と核保有勢力の代弁者にすることも考えられる」
●蓮池透の宣伝部隊と化したマスコミ
次から次へと出てくる蓮池兄の危険なバックボーン―――。しかも、すでに「共和国との戦争」「集団的自衛権の発動」といった台詞がこの人物自身の口から出てきていることを考えれば、こうした危険なバックボーンがこの先、一気に全面に出てくる可能性も十分にあるうるだろう。原発におけるプルトニウムの使用、そして核武装・・・・・。
ところが、この国のマスコミはこんな危険な人物の言いなりとなって、いまだに足元に平伏してしまっているのが実情なのだ。
「いや我々も気がついてはいるんです」
こう語るのは民法報道局関係者だ。
「たしかにその報道統制ぶりや政治的発言については、我々の間でも『やりすぎだ』という批判の声が根強い。でも、だからと言って蓮池さんの意にそぐわない報道をしたらそれだけで取材拒否ですからね。下手をしたら、『週間朝日』のように、バッシングを仕掛けられて、ボロボロになりかねない。だから分っていても、批判やスキャンダルなんて絶対にできないんですよ」
最近では蓮池兄をめぐってこんなことが起きている。実は数か月前から蓮池兄が毎週末に新橋場外馬券場で馬券を買っているという噂が囁かれていたのが、ここにきて『週間ポスト』と『フライデー』が場外馬券場を張り込み、蓮池兄の撮影に成功したというのだ。ところが、2紙ともせっかく撮った写真を自主規制でボツにしてしまったのだという。
また、この3月中旬には、NHKがよりによってセミナーの講師に蓮池兄を招聘。こんな政治性の強い人物に社員の研修をさせたあげく、メディア批判まで語らせたという。
「実はNHKは、朝日首脳会談以前に蓮池兄に2時間以上もインタビューしたことがあったんですが、彼の政府批判が偏り過ぎていたので放映ではまったく使わなかったんです。そのため、それ以降取材拒否を宣伝され、関係が悪かった。そこで所謂共和国による拉致の報道ができなくなると焦ったNHKは透さんに平謝りし、何とか取材拒否を取り下げてもらったんです。セミナー講師を依頼したのは、つまり彼のゴマすりというわけですよ」(NHK関係者)
いやはや涙ぐましいまでの気の遣いよう、自粛ぶり―――。
ようするに、この国のメディアはこんな危険な人物の批判をタブーにしているどころか逆に宣伝部隊になりさがっているのである。
実際、例の手記『奪還』をめぐっても、テレビ・新聞・雑誌がこぞってインタビューつきでこれを紹介する特集を組み、今や蓮池兄の顔を見ない日はないという状態だ。
「発行元の新潮社が蓮池インタビューとセットにして、各社に手記のパブリシティ企画を持ちかけてきているんですが、どこも今後のことがあるので、その申し出を断れないんです」(前出・民放報道局関係者)
だが、この「家族会」事務局長がほんとうに将来、共和国への武力による侵略、さらにはプルトニウム使用や核武装実現に向けて政治的影響力を持つようになったら、マスコミは一体どう責任をとるつもりなのか。
今からでも遅くはない。マスコミはこの共和国との戦争を叫ぶ人物の正体をそろそろ見極めて、その危険性をきちんと指摘すべきではないのか。
---------------------抜粋
蓮池透は弟蓮池薫帰国後も、拉致問題解決に取り組み、時に当時の米国国務長官アーミテージに直談判したこともあった。武力攻撃すら主張した。
北朝鮮にいる拉致被害者を力づくで奪還せよ。時に過激に発言し、強硬路線を主張する蓮池透は、今世紀最大の嘘である核燃サイクル推進に深く関わっていた。この事実は、けして無視できるものではなかった。続く。
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フクイチ1号機の格納容器滞留水は250ccで毎時500マイクロシーベルト。
2012/11/07/(Wed) 07:18
フクイチ事故の核燃料デブリは未だに誰も見ていない。フクイチ事故の核燃料デブリは未だに誰も見ていない。(参考) ~山名元原子炉実験所教授インタビュー抜粋~
311クライシス翌日に原子炉建屋が大爆発した1号機であるが、事故から一年半以上が経過して、ようやくCCDカメラを格納容器内に入れることができた。
公開された映像は先月(10月)9日から11日に行われた調査で、CCDカメラやパン・チルトカメラで撮影されたものだ。格納容器内カメラを送り込むべく、直径13㎝の孔があけられたのは9月末であった。
むんむんと立ち込める湯気の熱源は核燃料デブリなのだろうか。格納容器内にある鉄製の設備はことごとく腐食し錆び付いている。これは海水注入の影響である。
格納容器内に潜入したカメラは核燃料デブリを映すことは無かった。相変わらず、現在も溶け落ちた核燃料デブリがどこにあるのか把握できていない状況である。
福島第一原発1号機格納容器内カメラ調査... 投稿者 Hatajinan
しかし、絶望的な光景である。圧力容器の底を突き破って格納容器底部に落ち固まっているとみられる核燃料デブリは回収できるのだろうか。チェルノブイリ原発では原子炉内にある核燃料の取り出しは2025年を予定している。事故から40年である。まずは核燃料デブリを回収しなければ話にならない。廃炉解体の作業には進めないのである。
事故から一年半が経ってようやく格納容器内をカメラで撮影することができた。スリーマイル島原発事故は3年かかった。ただ、1号機の原子炉建屋四階で毎時20ミリシーベルト、二階で毎時150ミリシーベルト、最大で毎時5000ミリシーベルトが検測されている。格納容器内は毎時10シーベルトである。人が中に入って作業することは、まずできないだろう。
1号機の核燃料デブリは圧力容器内にとどまっているのか、それとも格納容器底部に落ちて固まっているのか、確認するまでには至らなかった。実はこの時、格納容器内の滞留水が採取されていた。250cc。コップ一杯程度であるが、滞留水の線量はなんと0.5mSv/hという高線量を検測した。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_121012_06-j.pdf

1号機格納容器内から採取したコップ一杯分の滞留水は毎時0.5ミリシーベルト、すなわち毎時500マイクロシーベルトである。どれほどの放射能量であれば、これほどの猛烈な線量になるのか。東電のプレスリリースによる滞留水の分析結果が以下である。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_121012_05-j.pdf

合算で54000Bq/立方cm≒5400万/リットル。うーん。唸るしかできない。1号機格納容器内の滞留水が猛烈な放射能で汚染されているということが分かるのだが、核燃料デブリを回収する前に、こいつをどうにかしなければいけないのではないか。
もう一つ気になったことがある。1号機格納容器内にCCDカメラで調査する数日前、1号機原子炉建屋地下の滞留水が採取されているのだが、東電プレスリリースによるサンプリング分析結果を見ると、セシウム合算で倍近くの数値が検測されているのである。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_120921_01-j.pdf

原子炉建屋地下階で採取された滞留水は、格納容器内の滞留水よりも放射能濃度が高い。これは一体どういうことか。そういえば、今年6月に行われた格納容器トーラス周辺の調査で撮影された映像では放射線のノイズが喧しいくらいに写り込んでいた。他方で、今回公表された1号機格納容器内部の映像では、放射線のノイズは控えめである。
福島第一原発1号機で計測された最大線量は毎時10シーベルトではなく、本当は毎時10万シーベルトである。 2 核燃料デブリをモロに計測してしまった可能性
福島第一原発1号機格納容器内カメラ調査... 投稿者 Hatajinan
つまり、放射能を閉じ込めているはずの格納容器に健全性はもはやなく、放射能は格納容器の外へ流出していまっているということではないのか。格納容器の健全性は保たれていて、放射能を確実に遮蔽しているのであれば、格納容器内部よりも外側の滞留水の放射能濃度の方が高いなどというのは首をかしげてしまう。
今も1号機から3号機の炉心には毎時5㎥の冷却水が注入されている。格納容器内の放射能を洗い流した汚染水の行き着く先はどこであるか。無論、海に流れ出る。格納容器内に閉じ込められているはずの放射能が注水で洗い流され、結果、格納容器内よりも地下階の滞留水の放射能濃度の方が高くなったと考えた方が自然な気もする。
もちろん、フクイチ港湾内の魚は猛烈な放射能汚染に曝されることになる。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_121102_01-j.pdf

さて。1号機格納容器から採取された250ccの滞留水であるが、調査を終えた後、どうなったのか。東電のプレスリリースの中に、実に分かりやすい絵があったので紹介しておく。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_121015_01-j.pdf

右の写真の青いプラスチックバケツの中にあるのが遮へい容器である。たった250cc、コップ一杯の水を処理するのに、この熱の入れようである。核燃料デブリを回収する前に、この滞留水をどうにかしなければならない。たったコップ一杯の水でも、遮へい容器に移し替えて保管しなければならないのである。
1号機格納容器で採取した滞留水はサンプリングが終わった後、遮へい容器に移し替えられて保管されることになったのだが、格納容器内には各炉とも10000トンから20000トンの汚染水が溜まっている。それらすべてを遮へい容器に移し替えるわけにもいかず、東電は、汚染水を貯蔵するタンクを敷地内に並べている。
http://kobajun.chips.jp/?p=5980



先程も触れたが、フクイチの現場では1号機、2号機、3号機は毎時5立米の冷却水を炉内に注入している。1号機格納容器の滞留水は54000000Bq/リットルというとてつもない数値であるが、2号機3号機とて似たり寄ったりである。考えれば考えるほど憂鬱になってくる。
消費増税は今後発生しうる巨額賠償金に充てられるだろう。
フクイチ2号機に注入している毎時9トンの水は今もなお海を汚し続けている。
福島第一原発1号機で計測された最大線量は毎時10シーベルトではなく、本当は毎時10万シーベルトである。
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Category:福島第一原発事故