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何も見えない。何も聞こえない。2

2012/04/01/(Sun) 02:10


何も見えない。何も聞こえない。 | 憂いの果てに ~次男坊のアフォリズム~
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-391.html



誰も選んでいないトップが、誰も望んでいない方向へ牽引していく。

自分に向けられた怒号の中で、中身のない言葉を淡々と並べていく。

あなた方は一体どこへ向いているのでしょうか。

消費増税。TPP。原発再稼働。猛烈な量の放射能が降り注いだ震災瓦礫。

誰も何も一つも望んでいない。

拡声器が届かないほどの野次すら聞こえてないのでしょうか。

クソみたいな政治家たちよ。

恥を知れ。










【放射性がれき・京都編】 細野環境相 市民とフリー記者の質問に噛み合わない答え : 田中龍作ジャーナル
http://tanakaryusaku.jp/2012/04/0003993

 
「被災地瓦礫の受け入れ」を求めて全国行脚を続ける細野豪志・環境相は31日、京都を訪れた。いにしえの都で細野大臣を待ち構えていたのは激しい怒号だった。

京都洛中をサラサラと流れ市民や観光客の心をいやす疏水は、琵琶湖から引き込まれている。琵琶湖と京都が分かちがたい関係にあることは、関西人の共通認識だ。もし京都市が瓦礫を受け入れて燃やしたら、目と鼻の先にある琵琶湖が放射能で汚染される可能性が極めて高い。

「近畿の水がめ琵琶湖を放射能から守れ」。京都はじめ大阪、滋賀などから危機感を募らせた住民200人余りが、演説会場の京都駅頭に集結した。

「皆さん、落ち着いて聞いて下さい。私は皆さんの話を聞くので、皆さんも私の話を聞いて下さい…」。全国各地で住民の強い反発があることを身を持って知る細野大臣は、異例の「お願い」から切り出した。

会場の市民から怒号があがる。「私たちをこれ以上被曝させるな、人殺し」「京都を守れ」……。

それでも細野大臣が演説を続けようとすると、「帰れコール」となった。音量の大きなマイクに持ち替えたが、細野大臣の声は怒号に掻き消されてほとんど聞き取れない。ティッシュペーパーが大臣に向けて飛んだ。

この日の京都は真冬に戻ったかのような冷たい「比叡おろし」が吹き付けていたが、それも忘れてしまうほどのヒートアップだ。

「残念ながら聞く耳を持たない方がいらっしゃるので、今日はマイクを使っての説明を止めます」。細野大臣は演説を諦めた。

「瓦礫の押し付け」に政治生命を賭ける細野大臣は、対話するために群衆の中に入っていた。警察のSPや環境省の職員が大臣の前に立ちはだかり、緊迫した空気が張りつめた。

伏見区の青年(30代・会社員)が進み出た。「(政府は)セシウムしか公表していないじゃないですか!」。

細野大臣は「セシウムを計れば他も分かる」とかわそうとしたが、青年は「γ(ガンマ)線も出てますよ」と畳み掛けた。大臣は何も答え(きれ)ずにその場を去った。

筆者(諏訪)は追いすがり質問を浴びせた。「セシウムの測定時間は何分ですか?」と。セシウムの測定時間は、短いと検出数値が不安定になるからだ。一般的には2時間以上測定しないと安定した数値が出ない。

細野大臣は「ベクレルで計っていますよ」と、まるで噛み合わない答えを返した。

筆者が同じ質問を繰り返すと大臣は「計る機械によって違うのでお答えできません」と答え、お茶を濁した。筆者は食い下がった。「一例でいいからお答えください」と。大臣はまたもや無言で立ち去って行った。

「被災地を助けて下さい。5年も10年も被災地の人たちをそのままにするんですか…」。細野大臣はひたすら情に訴えるが、科学的な説得力に著しく欠ける。

「政府の発表することは信頼できない。京都で瓦礫を受け入れたら恥ずかしい」。乳飲み子を連れた母親(京都市内在住)がいみじくも言った。

細野大臣が迎えの車に逃げ込むように乗り込むまで、「帰れコール」は鳴り止まなかった。
(文・諏訪 京)


『田中龍作ジャーナル』は読者の支援金によって維持されています。

--転載ここまで--

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Tag:福島第一原発事故 

Category:日の丸に問いかける

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ストロンチウムの裏に隠れた深刻な汚染

2012/04/01/(Sun) 00:39



放射能の量を示す単位でベクレルというのがある。一秒間に放出された放射線を表す単位である。実は当方は、1ベクレル=放射能一個だと考えていたのだが、とんでもない間違いであることに気づいた。総量とベクレルは全く別のものだったのである。

セシウム137が1Bq/kg測定されたとする。この時、セシウム137の総量はどれくらいになるのか。ベクレルから簡単に導きだすことができる。

b0221143_1248559.jpg


そう、セシウム137に関して言えば、1Bq/kgの総量は×13億して求められるのだ。とんだ勘違い、というか、とんでもない量である。


さて、本題にはいる。


東京新聞:ストロンチウム 県内で初測定:群馬(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20120331/CK2012033102000078.html?ref=rank

2012年3月31日

環境省は三十日、県内二地点で水底の泥に含まれる放射性ストロンチウムを測定した。県内で放射性ストロンチウムを測るのは初めて。桐生市の小黒川・萱野橋では一キログラム当たり〇・七ベクレル、みなかみ町の藤原ダムでは同二・〇ベクレルが検出された。

同省が県内を含む関東、東北六県の計二十二地点で測定した値は同〇・四~六・八ベクレル。東京電力福島第一原発事故前の二〇〇九年度の全国調査結果では同〇・二~一四ベクレルだった。

このほか、県内の河川や湖沼など四十七地点で、水底や周辺の土壌などに含まれる放射性セシウムの濃度や空間放射線量を調べた結果を発表した。

調査は二回目で、期間は二~三月。昨年十一~十二月に行った初回調査と同じ地点を調べたが、凍結して調べられない所もあった。初回の結果は一月十三日に発表している。

水底の泥では、利根川の群馬大橋(前橋市)の一キログラム当たり四一〇ベクレルが最高。周辺の土壌では利根川の大正橋(渋川市)で同五六〇〇ベクレルが最高。空間放射線量は桜川の川場村谷地の毎時〇・四三マイクロシーベルトが最も高かった。

県環境保全課の担当者は「泥に吸着した放射性セシウムが下流域に下がっているようだ」と話している。 (伊藤弘喜)

--転載ここまで--


群馬県が『初めてストロンチウムを測定した』ことを伝える記事である。なぜ、今頃になって放射性ストロンチウム(Sr89、Sr90)を測り出すのだろうか。自治体は本当に何をやっているのだろうか。当然のように、とっくに測っているものだと思っていた。この後ろ向きな姿勢にほとほと呆れてしまう。

Sr90は原発事故の際には当然放出される。被害の範囲の目安になるし、事故直後に測定してしかるべき核種である。以下のような毒性がある。


セシウム、ストロンチウムの毒性について | Buzz Energy


ストロンチウムはミルクや穀物の外殻に蓄積されやすい。(両方とも基本となる食物なので始末が悪い。ちなみに1963年、ドイツでは黒パンの流通を禁止することを考慮)

カルシウムに似た親骨性の物質であり、ベータ線を放出する。ベータ線はアルファ線より飛距離があり、骨髄により効率的に到達してしまう。ストロンチウム90は、骨髄で作られる白血球の正常な機能を阻害するため、ガンや免疫低下、免疫低下に起因する感染症、肺炎などを引き起こす。

---------------------抜粋


Sr90は核分裂生成物であるが、原発事故の際にはセシウム137とほぼ一対一の割合で生成される。

photo544


ゆえに、セシウム137の総ベクレル数と同量が生成されたものと見るのが当然であるが、Sr90特有の性質のために、福島第一原発事故ではセシウム137の1/100程度放出されたものと見られている。

今回群馬県が初めてSr90を計測したのは、『水底の泥』であるが、Sr90は水溶性だ。河川の上に降り積もっても川底に辿り着く前に水に溶けてしまうか、あるいは水流に流されてしまうだろう。このことは留意しておいてもらいたい。


原発事故ではSr90の他にSr89が生成される。さらにSr89は半減期が50日と短いため、Sr89の発見こそが事故の被害を想定させる目安になる。

Sr90については、横浜や茨城県などで検出されているが、半減期が50日のSr89は検出されなかった。それにつけて、政府は『福島第一原発事故由来ではない』と事あるごとに断定してきた。世田谷でSr89が検出された際には、ようやく原発由来だと認めることになるのだが、事故三日後の3月15日に採取されたものを半年経った12月に報じる始末である。日本政府は一体、何を隠し通したかったのだろうか。


asahi.com(朝日新聞社):横浜のストロンチウム、福島由来を否定 文科省が再調査 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/1124/TKY201111240578.html

文部科学省は24日、「東京電力福島第一原発事故で、新たに沈着したものとは言えない」などとする再調査結果を発表した。

---------------------抜粋


茨城県>茨城県内における土壌の放射性ストロンチウム、プルトニウムの核種分析結果
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20120216_01/

本測定において検出されたストロンチウム90は、以下の理由により、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に由来するものとは判断できない。

•ストロンチウム90は半減期が28.8年であり、過去の核実験等の影響は現在でも観測されており、本測定結果は過去の核実験等の影響により全国で検出されている測定値の範囲内である。
•ストロンチウム89は半減期が50.53日と短いことから、過去の核実験等の影響は現在観測されることはないため、本測定において検出されれば、福島第一原子力発電所事故に伴い、新たに沈着したストロンチウム89と判断できるが、本測定においてストロンチウム89は全地点で検出下限値以下である。

---------------------抜粋


世田谷で原発由来ストロンチウム89…3月採取 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111226-OYT1T00825.htm

東京都世田谷区で今年3月に採取された大気中から、東京電力福島第一原子力発電所の事故で飛散したとみられる放射性物質のストロンチウム89が検出されたことが26日、都への取材でわかった。

---------------------抜粋


さて、話を群馬に戻す。

群馬県が初めてストロンチウムを計測したという冒頭の記事であるが、環境省が公表したプレスリリースが元になっている。どうやら、環境省は『福島第一原発事故由来ではない』と言いたかったらしい。

http://www.env.go.jp/jishin/monitoring/result_pw120330-7.pdf
一枚目
クリックで拡大。


『いずれの地点についても、東京電力株式会社福島第1原子力発電所の事故発生以前に全国で観測されていた放射性ストロンチウム(Sr90)の測定値(土壌試料)の範囲内であった。』と言う部分だけみても、検出されたストロンチウムが『福島原発事故由来ではない』と言いたげである。

ただ、東京新聞の記者は、『福島第一原発事故由来ではない』とは書かなかった。何度も騙されてようやく気づいたのであろうか。

環境省の発表ではSr90は0.4~6.8bq/kgが検出されたが、二年前の数値0.20~14bq/kgの範囲内だと、福島第一原発事故由来ではないと言いたげに公表しているが、試料は乾燥した土である。他方で、群馬県の試料は『水底の泥』である。

何度もいうようにSr90は水に溶け、さらに川に流されてしまうのだから、試料を採取した地点に同量のSr90が降りかかっていたとしても、同量が検出されるわけがない。両者を同じ秤に乗せて比較すべきではないのである。

つまり、環境省は、ストロンチウムを『福島第一原発事故由来ではない』と否定するつもりで、水底の泥を掬い、未耕地の乾いた土と比較してみせたのである。これを小賢しいと言わずになんと言うか。

次に示すのは環境省プレスリリースの添付資料である。川に溶け落ち、水流に流され、Sr90は溜まるわけがないので無視していい。注目すべきはセシウム134とセシウム137の合算量である。

ストロンチウムデータ
クリックで拡大。


チェルノブイリ原発事故では148万Bq/㎡ (22769Bq/Kg) が強制避難地域に指定されている。立入禁止区域に至っては55万5千Bq/㎡(8539Bq/Kg)、実質的な強制避難区域 18万5千Bq/㎡(2846Bq/Kg)である。セシウム合算で考えれば、福島県の6カ所は強制避難地域同等もしくは超えている。福島県以外の五県でも宮城県の七北田川や千葉県の大堀川の川底から立入禁止区域同等のセシウムが検出されている。ストロンチウムなんかよりも、こっちの方が驚きである。

さらに、核種が書かれている下の部分に注目したい。Bq/kgと書かれている、直ぐ横である。括弧内には『乾泥』と書かれている。

tyw@.jpeg


ちょっと待てよ。試料は、『水底の泥』ではなかったか。なのに『乾泥』と書かれているのはなぜか。そう、水底の泥が乾くまで待っていたようである。横浜や茨城県の例を挙げるまでもなく、環境省は検出されたストロンチウムを『福島第一原発事故由来ではない』と言い張りたかったのだろう。しかし、検出した時期を考えても、半減期が50日のSr89は僅かしか残っていないのであり、検出されなくても『福島第一原発事故由来ではない』とは言い切れない。さらには、泥が乾くまで待つなどは、故意以外には考えられないものである。専門家がSr89の半減期を知らないわけがない。『福島第一原発由来のストロンチウム』が検出されないように、水底の泥を試料に選び、泥が乾いてから検出する。こんな茶番はもうコリゴリだ。



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