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市橋達也の冤罪検証・直腸測定の記録は隠蔽されていた~でっち上げられた供述調書~

2010/11/16/(Tue) 20:22

直腸測定の記録は隠蔽されていた~でっち上げられた供述調書~


今年(2010年)10月に開かれた、市橋達也の第六回の公判前整理手続で、とんでもないことが発覚した。なんと、捜査当局が死亡時刻の推定に重要な直腸温度の測定記録を隠蔽していたのである。それにより、捜査当局はリンゼイさんの死亡時刻を3月25日午前10時ちょっと過ぎというのを取り下げて”26日夜”に変更したという。




市橋達也君の適正な裁判を支援する会
http://naokimotoyama.blogspot.com/


2010年10月18日月曜日

10月15日に振り込まれた方の支援金が届きました。これで支援金の現在高は207,000円、延べ175名からの合計額は2,271,565円になりました。ありがとうございました。

今日は菅野弁護士の事務所を訪ねて、その後の支援金207,000円をお渡ししてきました。今日は第6回の公判前整理手続が行われましたが、検察側が強姦致死・殺人の根拠としていたリンゼイさんの死亡推定時刻を、事件の起こった3月25日午前10時ちょっと過ぎというのを取り下げて、26日夜までに死亡と変更したとのことです。これは、市橋君の証言ならびに弁護団の主張と一致します。(筆者注:一致していない。弁護団によればリンゼイさんが死亡したのは26日未明。半日以上時間に開きがあり、明らかに一致していない。)

英語のレッスンを受けたのは3月25日朝で、その後リンゼイさんと同居していた2人の女性からリンゼイさんが行方不明だからと捜索願が出され、26日夜には警察が市橋君のマンションを訪ね、市橋君には逃げられたけれどもリンゼイさんの遺体を発見しました。警察はマニュアル通り遺体を検分して、死亡時刻の推定に重要な直腸温度(19.6℃)を測定記録し、その後遺体を冷蔵庫に保管してしまったので、28日に千葉大学医学部法医学教室の岩瀬博太郎教授によって遺体解剖が行われた時には死亡時刻を推定することは不可能な状態でした。そこで、死後2日以内というような幅のある推定になったようです。検察側は、強姦致死・殺人が行われたとする自分たちの見立てに不都合な警察による直腸温度の測定記録を出さなかった(隠した?)のを、弁護側の証拠開示要求で開示せざるを得なくなり、さらに弁護側が検死報告書を別の大学の法医学教室の教授に再鑑定してもらった(私たちが提供した支援金が使われた)結果などに対して、死亡推定時刻を変更せざるを得なくなったようです。

これで、強姦してすぐ殺したという検察側の主張した見立ては崩れたわけですが、殺人という起訴罪状を取り下げるかどうか(従来の例では取り下げない場合が多い)は、11月16日に予定されている第7回公判前整理手続で明らかにされるのかもしれません。

折しも、郵便不正事件で、大阪地検特捜部の主任検事(元)が証拠隠滅罪で起訴され、フロッピーディスク内の文書の更新日時を自分たちの見立てに都合のよいように改ざんしたことを上司も承認したと報道されています。私は今まで検察は事実だけを明らかにするところとばかり思っていましたが、最近続々と明らかになる冤罪事件の例をみると、検察という組織に構造的・体質的な問題があるのかと信じられない思いです。

菅野弁護士から、これまでの裁判活動の収支報告を文書でいただきました。これまでに約50万円が実費として支出されています。適正な裁判が行われるために、私たちが提供した支援金が大変役に立っています。来年3月~4月と予想される公判まで、弁護団にはこれからも多くの時間を使ってがんばっていただかなければなりませんので、引続きご支援をよろしくお願い致します。

なお、市橋君は自殺の恐れがあるということから収容されていた病舎から、未決囚が収容される普通の独居房に移されたそうです。外部との手紙のやりとりや接見ができないのは今まで通りですが、私物を手元に置くことや、決められた時間に運動をすることなどは認められるようになったそうです。
[転載ここまで]




(筆者注)にも書いたが、教授は、「事件の起こった3月25日午前10時ちょっと過ぎというのを取り下げて、26日夜までに死亡と変更したとのことです。これは、市橋君の証言ならびに弁護団の主張と一致します。」というけれど、弁護団発表の市橋達也の自供では、リンゼイさんが死亡したのは「26日未明(0時から3時)」ということになっていた。半日以上の開きがあるゆえ、これは明確に一致しない。




「市橋被告、リンゼイさん死亡経緯を全面自供「殺すつもりなかった」」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/339216/
2009/12/24 10:20更新

■「帰りたい」と大声出され首絞めた

 千葉県市川市のマンションで2007年3月、英国籍の英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が殺害された事件で、千葉地検は23日、殺人と強姦致死の罪で市橋達也容疑者(30)を追起訴した。裁判員裁判の対象事件となる。逮捕後、長期間にわたり黙秘を続けていた市橋被告だったが、同日までに捜査本部や地検の調べに対し、リンゼイさんの死亡経緯など“全面自供”していることも判明した。
 前日(22日)段階で、リンゼイさん死亡への関与を認め始めたとされていた市橋被告だったが、実はすでに『完オチ』。弁護団によると、市橋被告は追起訴を前に、捜査本部、千葉地検の取り調べで事件について詳細に供述していた。
 2007年3月25日午前、自宅にリンゼイさんを招き入れた後、最初は2人で会話したり、米国のキング牧師の演説をインターネットで聞いていた。そのうちに市橋被告はリンゼイさんの口を粘着テープでふさぎ、手足を縛って無理やり性的暴行に及んだ。弁護団の接見でも同様に話した。
 リンゼイさんの髪の毛をはさみで切った理由については「(口をふさいでいた)粘着テープがはがれ、リンゼイさんの髪に絡まったので切った」と説明。リンゼイさんは髪を切られたことを怒ったという。
 一方で殺意については「26日未明にリンゼイさんが何度も『帰りたい』といって大声を出したので、後ろから首に腕を回して絞めた。殺すつもりはなかった。人工呼吸もした」と否認している。

 現段階で、リンゼイさんに関する具体的な謝罪の言葉はないが、弁護士は「謝罪の気持ちは示している。逃亡中も重荷になっていたようだ」と話している。
 また市橋被告は、11月24日に捜査本部がある千葉県警行徳署から千葉刑務所の拘置施設に移送された直後、自身のノートで取調官と「筆談」を行ったことが、捜査関係者への取材で分かった。
 市橋被告はその際、取調官に「黙秘を続けて起訴できるのか」など複数の質問を取調官に指し示したという。
 取調官は間髪入れずに「キミが黙ったままでも、起訴するだけの材料は十分にそろっている。黙ったままだと、心証などから罪が重くなるケースがある」などと答えた。市橋被告は無反応だったが、これが“全面自供”へのきっかけとなった可能性はある。
 弁護団は24日にも会見を開き、市橋被告と捜査本部のやり取りや、これまでの接見内容について説明する方針だ。
[転載ここまで]




「26日未明にリンゼイさんが何度も『帰りたい』といって大声を出したので、後ろから首に腕を回して絞めた。殺すつもりはなかった。人工呼吸もした」
ということは、市橋達也はリンゼイさんのことを最期まで看取っているということだ。それが26日未明。




「市橋弁護団vs捜査当局、すでに激しい“つばぜり合い”」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/341605/
2010/01/01 11:47更新

 千葉県市川市のマンションで平成19年3月、英国人の英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が他殺体で見つかった事件は、市橋達也被告(30)が殺人と強姦致死の罪で追起訴され、事件解明の舞台は法廷の場に移ることになった。整形手術を施し2年半以上の間逃亡し、逮捕されると完黙、断食を続け、追起訴直前になると一転して供述…。その行動が、最後まで世間の耳目を集めた市橋被告。一方、被告自身の口から事件が語られ始めたことで、検察・弁護側双方の主張の違いも明らかになり、今後の公判の行方が注目される。(西山典男、西川貴清、三宅令)

■捜査員に「謝罪」がしたい? 弁護側のアドバイスは…

 「弁護士としては、これは異例の起訴だと思います」

 市橋被告が追起訴された翌日の12月24日。千葉県弁護士会館の会見場に現れた弁護団は、あいさつもそこそこに捜査当局への不満を口にした。
 会見場には、市橋被告が突然供述を始めていたことが明らかになったことを受け、事の真相を確認しようと50人近い報道陣が詰めかけていた。
 あふれかえるマスコミの間を縫うようにして現れた弁護団代表の菅野泰弁護士ら3人は、市橋被告が追起訴された「殺人」と「強姦致死」という起訴事実について「起訴事実にある犯行の時間帯があいまい」「起訴直前に市橋被告が供述した内容がほとんど反映されていない」と批判を重ねた。
 弁護団によると、市橋被告は11月10日に死体遺棄容疑で逮捕されてからしばらくすると、弁護団に対して心を開き、「(事件については)正直に話します」と約束したという。
 死体遺棄罪で起訴後、殺人と強姦致死で再逮捕された12月2日以降は、事件発生当時、リンゼイさんと2人きりでいた自宅内で何があったのかについての「告白」も始めていたらしい。
 さらに、追起訴される数日前からは「(捜査側に対して)謝罪がしたい」と弁護団に相談。弁護団は「何について謝罪するのか説明しないと(捜査側は)謝罪と思ってくれない」とアドバイスしたという。
 市橋被告は数日ほど考え、勾留期限満期前日の22日午前から、千葉地検による調べの中で、事件の内容を供述し始めた。

■「連れ込んですぐ暴行」 それでも殺意は否認

 弁護団が明かした市橋被告の「告白」は詳細なものだった。

 それによると、19年3月25日午前9時ごろ、市橋被告は自宅近くのコーヒーショップでリンゼイさんと合流。午前10時ごろ、リンゼイさんを自宅に招き入れると、すぐに性的暴行を行った。
 市橋被告は「被害者が(性行為を)承知していないので」(弁護団)、自由を奪うために手足を縛った、と説明しているといい、弁護団は「暴行はこの1度だけで、何度も行われたとは考えていない」と付け加えた。

 その後、リンゼイさんを室内で半日以上にわたって監禁。翌26日の未明、リンゼイさんが逃げようとして何度も大声を出したため、後ろから手を首に回し、声が出ないようにすると、ぐったりして息が止まったという。市橋被告はその後、リンゼイさんに対して人工呼吸もしたといい、「殺意はなかった」と主張しているようだ。

 ただ、肝心の部分で未解明な所も多く残った。

 記者からの「なぜ今、(黙秘をやめて)語り始めたのか」という質問に弁護団は「『なぜ』、『いつ』という理由は、公判で明らかにしたい」と回答。「監禁してどうするつもりだったのか」「なぜ、救急車などを呼ばなかったのか」という質問にも歯切れの悪い回答が続いた。
(以下省略)
[転載ここまで]





検察はリンゼイさんの死亡推定時刻を25日10時頃としていた。これは論外として、弁護団発表の市橋達也の供述では、リンゼイさんが死亡したのは、26日未明(0時から3時)、供述にならえば、市橋は人工呼吸をし、26日未明には彼女の最期を看取っている。

今回捜査当局が隠蔽していた直腸測定の記録により、リンゼイさんの死亡推定時刻が26日夜(18時から24時)だということが判明した。

勾留満期前日に市橋が全面自供とされるものは26日未明、直腸測定の記録は26日夜。時間に半日以上(12時間以上)の開きがある。やはり、弁護団発表の市橋の自供はでっち上げだったのようである。

『弁護団発表による市橋達也の供述は捏造じゃないか? 本当は黙秘を貫徹していたのではないか?』と常々疑問を呈していたことが、直腸測定の記録という明確な事実(物証)と供述内容の食い違いにより、はからずも立証されてしまったということである。検察に弁護団が協力して供述調書を創り上げたというところか。警察も、検察も、弁護団も、なんで、バレる嘘を付くのだろうか。

そして、今月16日にも新たに判明したことがある。本山教授のブログによれば、供述内容と直腸測定の記録の食い違いにより、信用できなくなった市橋達也の供述では、彼がリンゼイさんが死亡するまで何をしていたのか説明できないと、市橋の弁護団は裁判官にツッコミを入れられ、さらに、宿題を出されたとのことである。ここまでくれば、バカバカしくて呆れてしまう。




市橋達也君の適正な裁判を支援する会
http://naokimotoyama.blogspot.com/

2010年11月16日火曜日

支援者から今日は7回目の公判前整理手続が行われた筈だが、というメールをいただきました。注目を集めていたマージャン店の殺人事件の公判で、死刑の判決が出たということのようですので、気になったのでしょう。私はまだ東京農大の研究室にいますが、菅野弁護士にお電話して、差し支えのない範囲で(公判前整理手続の内容は本来公表されない?)様子を伺いました。

検察側の主張の整理が行われ、それをさらに明確にするための弁護側の質問などが行われたようです。市橋君の有罪を証明するのは検察側の責任の筈ですが、死亡推定時刻が翌日の夜までにと伸びたことで、それでは朝10時過ぎに二人でマンションに入った直後に強姦した(これについては検察側と弁護側の主張に不一致はない)後、死亡するまでの間リンゼイさんと市橋君は何をしていたのかという点について、検察側は市橋君の証言は信用できないが、何をしていたのか説明はできないということになったようです。一方、裁判官から弁護側にも26日までに対応しなければならない宿題が出されたとのことです。

今日の公判前整理手続きには市橋君も出席したそうです。第8回目は11月30日に予定されていて、12月にも2回予定されているとのことです。
[転載ここまで]



2010/11/21加筆修正
2010/11/22加筆修正
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Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 

Category:市橋達也の冤罪検証

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市橋達也の冤罪検証・いかにして英会話最大手NOVAは破綻への道を辿ったのか

2010/11/16/(Tue) 01:12

いかにして英会話最大手NOVAは破綻への道を辿ったのか





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第1回 いかにして最大手NOVAは破綻への道を辿ったのか (2007年11月16日)
http://diamond.jp/articles/-/2972





「なんとかして自力再建の道筋を開こうとしていました。しかし間に合わなかった。たった1週間遅かったんですね、なにもかも」──。会社更生法を申請し、事実上の倒産となった英会話学校最大手のNOVA。
その直前に、クーデターのかたちで社長の座を追われた猿橋望・元社長は、悔しそうに語った。
社長解任以来メディアの前から姿を消していた猿橋氏が、「1週間遅かった」と悔やむ倒産までの道のりを、本誌だけに明かした。


Q 10月25日深夜の取締役会で「欠席裁判」で社長の座を追われ、同時に新たに代表取締役に選任された渡辺勝一、吉里仁見、アンデルス・ルンドクヴィストの3取締役が、大阪地裁に会社更生法の適用を申請しました。一連のことを知ったのはいつですか。

猿橋 26日の金曜日になって初めて知りました。朝の5時半に電話でたたき起こされて「報道を見たか?」と。



Q “雲隠れ”などと言われていますが、クーデター後は何をしていたんですか。

猿橋 なんとか会社を建て直せるかもしれないという寸前だったんです。 金曜日(26日)は、なんでこんな事態になってしまったんだろうと考えていました。

私はもともと、毎朝5時6時まで仕事して、10時くらいまで寝ているような生活パターンだったんですが、この半年間は、いまは何時に寝ようが5時半には目が覚めるという状態だった。

とにかくこの半年間、立て直しのため秒刻みで動いていたのですが、土日は「もういいや」と寝ていました。その後は、弁護士と今後の対策について話し合っていました。

Q これからどうするつもりですか。

猿橋 月曜日までは、保全管理人からの発表がここまでひどいとは思わなかったんです。私が、会社を延命させて、私腹を肥やしたかのような悪イメージをつくろうとしている可能性がある。

保全管理人が就任して数日で、調査する時間もないうちに、ここまでいろんな話が矢継ぎ早に出るのはおかしい。何を調べて言っているんだと。ここまでやられたら反撃するしかありません。

私は自分の私財を13億~14億円突っ込んでいます。資金調達のために担保提供した株券だってそもそも私の私有財産です。従業員に給料を払うために全部突っこんだ。なんとしてもだれにも迷惑が掛からないように会社を再建するという大前提で動いていました。そこに一点の曇りもありません。逃げるなら6月に逃げています。

Q 生徒や外国人講師、社員に対して、メッセージはありますか。

猿橋 規模を極端に縮小し、会社を分割、レッスン料などの一般債権はほとんど吹っ飛ばすような方向で売却となるようですが、こんなことにならないように、なんとかして自力再建の道筋を開こうとしていました。しかし間に合わなかった。

たった1週間遅かったんですね、なにもかも。結果責任として多大な迷惑を皆さんにおかけしてしまい、本当に申し訳ないと思っています。

Q 私物化の象徴として、保全管理人から豪華な社長室が公開されました。



猿橋 あれは招待客にさまざまなネットワークのデモンストレーションをご覧いただき、職住一体型の空間を体感いただくためのVIP用モデルルームというかショールームです。社内ではビジネスセンターと呼んでいました。お茶の間留学のシステムを使って将来、どういうライフスタイルになるかというデモンストレーションを、年間100回近く行なっていました。そもそも私の社長室は本社にあります。

デスクに置いてあったネームプレートはお客様からのいただきもの。大体、自分の部屋の自分のデスクにネームプレート置きますか? あんなの置くのは役所くらいですよ。

Q 一方でギンガネットにお金を環流させていたという指摘があります。

猿橋 逆です。ギンガネットはNOVAにとって債権者なんですよ。ギンガネットからNOVAに6億円貸しています。

あと、ギンガネットがNOVAに、原価の何倍とかでテレビ会議システムの端末を売っていると保全管理人が言っているようですが、そこで利益を上げようなどという発想はまったくありません。そもそも米国の同等製品なら100万円以上します。それを生徒価格8万9000円で売っていました。あの端末を2万円や3万円で作れると思いますか。開発費を含めたらマージンはまったくないどころか、サポート費用で赤字です。

Q 異文化コミュニケーション財団についても、同様の指摘があります。

猿橋 これもまったくわかりません。異文化コミュニケーション財団には確かに理事長名で入ってますが、経営はまったく見てないので経理がどうなっているのかさっぱり知りません。だから、この財団についてはコメントを控えさせてください。

Q NOVA倒産前後に、プライベートカンパニーの株を売り抜けたという疑惑もあります。

猿橋 個人会社というのは、1つはNTBという旅行会社。この会社は10月末に航空券の代金決済で手形の不渡りを出すところでした。もう一つがギンガネット。こちらは給料が払えていなかった。

なぜなら、これまでギンガネット、有限会社NOVA企画の資金がタイトになれば、NTBから貸し付けるとか、個人会社のなかでのやり取りしていたんですが、NOVA本体の資金繰りが厳しくなって以降は、それができなくなったんです。プライベートカンパニーからは合計で約10億円をNOVAに投じていますから、どの会社も資金が不足していました。結局、ある会社にお願いして10月上旬に、申し訳ないが持って下さいと引き取ってもらいました。資金が回っていない会社ですから、売却額は“すずめの涙”。何百万円という金額ではありません。

Q NOVAが倒産に至った原因は何だと考えていますか。

猿橋 2006年の3月決算で赤字を出しました。じつは去年の3月にいたるまで300の新店舗を出しているんです。小学生の英語教育の義務教育化を見越して、小学校に講師を派遣するなどの体制を作るとしたら、最低でも2000店くらい必要だとわかった。

でも、2000店となると年間100店くらい出しても、10年以上かかる。ならば1年間でどれくらい出せるのか、一回やってみようと、アクセルをガンと踏んだんですね。ところが1年で300店というのは明らかにやりすぎでした。マネジメントが想像以上に希薄化してしまいました。

そこで、もう一度全部堅め直す。何もかも15%圧縮するという圧縮の方向に入りました。経営を筋肉質に変えることを、目標に掲げた。概ね上手くいっていて、売り上げは15%落ちますけど、利益面では今年の3月決算はかなり上方修正で行けるという気配を感じていた。これが今年の2月のことです。

ところがその矢先、経済産業省の立ち入り検査が2月14日に入ったんです。


第2回 迷走する資本提携先探し、その果ての行政処分 (2007年11月19日)
http://diamond.jp/articles/-/1265


 拡大志向のきしみから2006年の3月決算で赤字を出したことから、NOVAは一転して経営を筋肉質に変えるべく、事業すべてを15%圧縮するという方向に舵を切った。その結果、2007年3月決算は利益面では上方修正となりそうな気配を感じていた矢先、経済産業省の立ち入り検査が入った。2月14日のことだ。ここからNOVAは混乱に陥っていく。


Q 2月14日の立ち入り検査の理由はなんだったんです。

猿橋 まったくわからない。理由ははっきりしませんが、社内の調査報告書によると、検査官が「講師の質の悪さ」「予約の取りにくさ」の証拠を集めろと言っていたようです。とはいえ検査は数時間で終わり、重い処分を受けるとは思っていませんでした。

 ところが、その翌日の新聞一面に「NOVA立ち入り検査、業務停止か」といった記事が出ました。大阪の本部には新聞やテレビが来て大騒ぎになりました。報道で騒ぎが助長して、収束するのに2ヵ月くらいかかりましたね。


Q 事業への影響はどれくらいありましたか。

猿橋 そもそも3月というのは、年間の売り上げ3分の1を占めるんです。ところが、報道のせいで入学者数がまったく伸びず、2~5月のキャッシュフローのロスが例年に比べ約120億円にふくらみました。

Q 経営的にかなり大きいダメージですね。

猿橋 2007年3月決算は、再び赤字でした。2月の大騒ぎがあってから1ヵ月ちょっとですから、立て直せなかった。資本の増強が必要なので、知人の社長に優先株を30億円分持ってもらうこと話がついていました。

 あるチェーン店を展開されている会社の社長で、シナジーも十分にある。その時点では30億円あれば十分立て直せると考えていたんです。そこに、4月に入って三井住友銀行の法人部長が来られて、「資本注入が必要だ」と言って、大和証券SMBCをFA(ファイナンシャルアドバイザー)に勧めてきました。大和証券SMBCが、ファンドや事業会社に声を掛けていくというわけです。私としては30億円の話があったので、FA契約はしますが、私が自分で勧めている話は阻害しないでくださいと言ったんです。

 ところが、大和証券SMBCの動きが一発で例の社長の耳に入ったんです。

「何やお前、うちには30億円の優先株とか言うといて、ファンドには51%の普通株やて? めちゃくちゃやないか!」って電話ガチャ切りです。一発で話が飛んじゃった。私は大嘘つきみたいになった。

Q 大和証券SMBCからはどんな紹介があったんですか。

猿橋 大和証券SMBCが紹介してくれたのは2社だけです。1社は4月の上旬から中旬にかけてデューデリに入りました。もう1社、4月下旬に来ましたが、その後音沙汰がありませんでしたから実質1社ですね。

 1ヵ月くらいしてファンドの方が来て、事業会社に話を投げていいかといって、彼らが挙げたのが丸井です。でも、私に了解をとる前に、とっくに先方には話をしてますけどね。彼らはいつもそうです。

 とにかく5月30日だったか、東京・中野にある丸井の本社に表敬訪問に行きました。すると、その日か翌日、夜中にメールで資本業務提携の契約書が送られてきました。そして6月2日の土曜日、契約書のすり合わせをしたいというので八重洲にある大和SMBCの本社に呼ばれて、午前9時から夕方の6時頃まで、ひたすら契資本業務提携の契約書の読み合わせをしていたんです。

Q どんな契約だったのですか。

猿橋 NOVAの株をファンドと丸井で25.5%ずつ、合計51%持つ。それは構わないんですが、ファンドはいずれ売却するでしょう。そのときの売却先の第一優先交渉権を私に下さいと主張していたんです。契約書では、そのファンドが25.5%を売るときの優先交渉権を持っているのは丸井になったんです。ということは、ファンドがイグジットしたらわれわれは丸井の子会社になってしまう。それはいくらなんでもないだろう、というようなことを話していた。

 その日は私はもともと2時ごろの新幹線で大阪に戻る予定にしていたんですが、6時を回ったので「そろそろ新幹線に乗らないと間に合わない」というと、「待ってくれ。いまからファンドと丸井が来る、今夜中に決めてほしい」と言うんです。「今夜中に決めないと、この話なくなっちゃうけどいいんですか?」と。

Q それで、どうしたのですか。

猿橋 会社の運命を決める話です。相談しなければならない連中もいます。自分でも考える時間が欲しい。だから、せめて日曜1日ほしいと言いました。しかし、いま決めないとこの話は飛ぶ、の一点張りです。「なんでそんな話になるの?」と聞いたら、週明けの火曜日に帝国ホテルで共同記者会見を予定しているというんです。「なんだそれは? いくらなんでもそんな勝手な話はないだろう」と、あまりにムカッとしたんで私、帰っちゃったんです。いくらなんでもレイプされるみたいな気分だったので。

 まさか1日考える時間をもらっただけでホントに飛ぶとは思わなかったけど、実際この話は飛んだんです。今この話がどういうふうに伝わっているかというと、私が丸井との提携を蹴ったということになっている。

Q そう聞いています。

猿橋 そうでしょ。でも私は1日くれと言っただけ。ところが月曜になって、丸井のほうが降りたと聞かされた。だから私は向こうに蹴られたんだと思っています。

Q その結果、資金繰りの道が断たれた。

猿橋 6月末の資金繰りが厳しいことはわかってました。とにかく大和SMBCはいくらなんでもひどいので専属契約の解除を申し出て、知人の紹介で新生銀行をFAに指名したんですね。

 そんなところに6月13日の「事業停止」の行政処分が出たんです。




第3回 時間との闘いだった、資金繰り (2007年11月20日)
http://diamond.jp/articles/-/7486



2月の立ち入り検査以降、NOVAの入学者は激減した。業績が落ち込む中、猿橋元社長は経営建て直しのためにファンドや自分の知り合いを通じて資本業務提携先を探し始めた。ファンドから紹介された丸井とは契約寸前まで行ったのだが、6月上旬に破談してしまう。途端に6月末の資金繰りが厳しくなった。そしてそれに追い打ちをかけるように、6月13日、経産省から「事業停止」という厳しい処分が下った。


Q 2月の立ち入り検査が、事業停止につながるということは予想していましたか。

猿橋 入学者の落ち込みは5月には落ち着きつつあったのですが、5月の上旬ごろから、経済産業省から変なことを言われ始めたんです。

たとえば、「時間と曜日を自由に選べる予約制と書いてあるが、自由に選べないときもあるだろう。これは誇大広告じゃないか」とか。

でも、いつでも自由に受けられるなら予約はいらない。予約制ってそういうことですよね。ほかにも、スタッフが入学申し込みの日付を書き忘れた契約書を出してきて、起算日がないのはクーリングオフ妨害だとか、妙なところに指摘が入ってきた。

「6ヵ月間の業務停止になったらおたくはどうなる?」と聞かれたこともあります。「そんなことされたら、ウチは飛んじゃいます」と答えると、「そんなことはないだろう」と当社の決算書を見ながら、「ここに250億円もあるじゃないか」と前受金のところを指して言うんです。流動負債に上げているレッスン料の前受金です。バランスシートが読める人にとっては常識のはずですが、あくまで会計上の金額であって、キャッシュがあるわけじゃありません。

そんな珍問答もあったので、「なんかまずいな」という雰囲気はありました。でも、せいぜい「指導」で、まさかいきなり「業務停止」が来るとは思っていなかった。6月13日に行政処分を受け、入学者の落ち込みはさらに落ちました。

Q 丸井との資本提携も破断し、資金繰りのメドも立たなくなっていた。

猿橋 これはえらいことだと、資産を片っ端から売却に入りました。生命保険、有価証券、不動産。私はゴルフはしませんがつきあいのなかで買ったゴルフ場の会員権もありました。売れる物はすべて売って、なんとか6月は超えました。
新たにFAにした新生銀行は大車輪で動いてくれました。新生銀行がファンドを当たり、私は事業会社のほうをいくつか当たりました。

その中にHISがありました。澤田会長とのあいだでは話はまとまっていて、7月中旬の月曜日、その日の役員会で会長がこの案件をかけることになっていた。



ところが、どこから漏れたのか、その日の朝日新聞の朝刊ですっぱ抜かれた。当然、HISの役員会は大紛糾。うちはジャスダックからばんばん電話がかかってきて、この話は私しか知らない話ですから、広報は「そんな事実はいっさいない」と全否定しちゃったんですね。

Q 一連の交渉は社長しか知らなかったのですか。

猿橋 こっちはね。向こうは話をもんでいるから1人じゃないとは思いますが。とにかく役員会が紛糾しちゃって、いまはちょっと難しいということになり、HISの話も消えました。

リークといえば唖然としたことがあって、HISとの話の前のことですが、経産省に状況報告に行った際、単独ではなく資本業務提携を考えていると伝えたんです。すると「どこと話を進めているのか」というから、私が「言えません」と答えると、「公務員には守秘義務があるんだから教えろ」ということになり、「では、某大手流通とだけ言っておきます」と言ったら、すぐにニュースになった。それから1週間くらいして経産省に行くと、「あ、こないだ取材が来たから、言っといたから」。本当に、たまりません。

Q 他にも提携の話はあったんですか。

猿橋 新聞に名前が出たところは事実です。全部、経産省が漏らしたんだと思いますが。

とにかく6月、7月は危機感の塊で、私は東京で資金繰りに奔走し、役員会どころじゃないという状況でした。とにかく増資をしなければなりません。相手が事業会社なのかファンドなのか、あるいは自己増資なのか、そんなのどうでもいい、資本注入しなければどうにもならない。6月は超えましたが、7月末にまた壁にぶつかる。そこをどう乗り越えるかものすごい危機感でした。

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Q 給料の支払いに必要な額は1回当たりいくらですか。

猿橋 払い込み額ベースで、講師への給料が約10億、スタッフが約5億ですね。NOVAの給料日は、毎月15日が講師、27日がスタッフと毎月2回あるんですが、7月末は初めてスタッフの給料が4日間遅れてしまいました。7月27日の給料が8月1日になった。

なんとしても給料は払わなければならないと、いろんな調達をしてきたんです。私自身のキャッシュも使ったり、私個人の株券を担保に金融で調達したりとか、なんとか資金調達をしながら払ってきた。

Q 個人で突っこんだキャッシュはいくらくらいになりますか。

猿橋 直接出したのが3億3000万円。非連結の個人会社に対する貸し付けもだいぶあるのですが、そっちからNOVAに回しているのもあって、トータルすると13億~14億円くらいです。

Q 遅配になったとはいえ、7月末はなんとか資金繰りがついたというわけですね。

猿橋 7月31日に着金があったんです。報道もされた、例の“貸株”での資金調達です。800万株が行方不明というやつです。

Q あの行方不明になった貸株というのはどういう経緯だったのですか。

猿橋 巧妙にやられてしまったというか。完全に詐取だと思っています。スタッフに7月の給料を支払うために、なんとしても5億円を調達する必要がありました。その際、紹介者を介して知り合った金融コンサルティング会社から、今は株で調達するしかないだろうと言われ、2200万株を預けてしまった。株式会社ルーツという会社です。今から考えたらうかつでしたが、それほど切迫していたんです。ただ、これは預けただけです。貸株ではありません。

このうち1100万株を貸株契約して7月末に約5億円。正確には4億9500万円の資金調達をしました。500万円が手数料です。これで8月1日に給料を支払うことができました。

この貸株契約した1100万株で借り入れた4億9500万円は、8月6日に社債7億5000万円に振り替えました。1100万株も、8月10日に返ってきています。

ところが、残りの1100万株は預けただけなので、返すよう要請したのですが、今後の資金繰りで使うかもしれないのでしばらく預からせてくれと言って、300万株しか返してきませんでした。貸株ではなく、預けただけの800万株は今にいたっても返却されていません。

Q これはだれにも相談せずに自分の判断でやったことですか。

猿橋 私個人の株ですからね。

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【最終回】これがクーデターの“真相”だ! (2007年11月21日)
http://diamond.jp/articles/-/4974


NOVAの給料日は講師が毎月15日、スタッフが27日である。その都度、講師に支払うには約10億円、スタッフには約5億円の現金が必要になる。猿橋氏はそれを捻出するため、資金繰りに奔走した。個人の持ち株を“詐取”される羽目にも遭った。最後にたどり着いたのは、外資系ファンド2社に対し、発行済み株式の3倍近い計2億株の新株が購入可能な新株予約権を7000万円で発行するというもの。これによって70億円の資金調達ができるはずだった。


Q 10月9日に、新株予約権の発行を発表しました。

猿橋 最後の手段だったんですよ。授権株数の上限の2億株まで出せば70億円調達できる。そういう数字でした。これも紹介の紹介でたどり着いてますが、これに関して、逮捕された(大物仕手筋の)西田(晴夫)氏との関係など、さまざまなうわさが出ていますが、会ったこともなければ、聞いたこともない人です。

それにしても、この70億円と、店舗整理による30~40億円で、ほぼ再建にメドが立っていたんです。

Q 店舗整理というのは?

猿橋 給料の支払いが最優先というなか、家賃が滞っている店舗があった。とにかく、統合店舗を洗い出すように指示を出したんです。ところが、店舗担当の役員はまったく動いてなかった。

これには愕然としたんだけど……。仕方がないので別働隊をつくるしかないと、外部の会社と弁護士チームと組んで、不動産管理を大車輪でやっていました。通常、店舗統合というのは、解約しても保証金が返還される前に現状復帰工事をしなければならないので、資金が逼迫しているときにはしんどいんです。

ところが、協力してくれた外部の会社というのは貸し会議室を全国展開している会社で、うちが退去したら改装工事せずに居抜きで貸し会議室として使うから、どんどん閉めてくれていいという。それで、小規模店舗から順に200店くらい閉める作業を進めました。

一方、絶対残さなきゃならない重要拠点や大規模拠点は、保証金の減額交渉をして回りました。家賃の50ヵ月とか80ヵ月という契約のところもあったんです。それを弁護士などと組んで10ヵ月か20ヵ月に契約し直していった。

Q なぜ担当役員はそれまで動いてなかったのでしょう。

猿橋 わかりません。家賃を払ってからじゃないと何の交渉もできないと思っていたのか、とにかく工夫するということをまったくできていなかった。

店舗統合で保証金が戻ってきたり、残る店舗も保証金で減額するから、家賃の滞納が消えるどころか、逆に来年以降の家賃がしばらくタダになるところも出てきました。これで40億円くらい浮いたはずなんです。家賃は年間100億円かかってたのが、これが全部うまくいくと50億円になるはずだった。それと共に保証金のバックが30~40億円。これに70億円の増資があれば完全に再建できたんです。その寸前に、クーデターのようなことが起こったわけです。

Q 資金繰りにメドがついたという状況は、他の役員たちに説明していたんですか。

猿橋 説明していましたよ。10月25日の夜にクーデター(社長解任)があったんですが、23日の火曜日の午後3~6時に役員会を開いています。その役員会で話をしました。

ところがそこで、「カネの問題ではない。会社更生を考えていないのか」とある役員が言いました。

もちろん、私も今年の8月上旬に会社更生法については調べています。そこで、ほぼ不可能という結論に達していました。なぜなら、ウチは規模があまりに大きいんです。債権者の数が多くて、日本全国にまたがっています。その規模の会社更生法は前例がなく、裁判所が受け入れないでしょう。そうなると法的整理は破産しかありませんから、とにかく自力再建をやろうということを念頭に置いていた。また、会社更生法で生徒の債権を飛ばしてしまったら、社員は怖くて店を開けることはできません。まず自力再建を優先し、無理ならスポンサーをつけての法的整理と考えていました。

だから火曜日の役員会では、更生法の適用は不可能と言いました。ところが、役員たちは「いや、できるんだ。裁判所も承知している」という。弁護士を使って大阪地裁に事前相談をやってたんですね。「大阪地裁が8000万円で受けるといっている」と言うんです。ほかにも「社長が責任を取るなら三井住友銀行が協力する」とか「経済産業省がスポンサー探しに協力してくれる」とも言ってました。何か裏取引があったのかは知りませんが、きな臭い感じでした。

Q 役員たちとは普段、あまり話をしていなかったのですか。

猿橋 しょっちゅう顔は合わせるんですけれども、6月以降、私は全力で走り続けていたから、会合する頻度というのはほとんどありませんでした。

Q 取締役会はやっていなかった?

猿橋 やってますよ、もちろん。決め事だけですから短い時間ですけど。例えば、増資を発表するときは役員会は当然やりますし。ただ、6月以降は不定期になってましたね。

Q クーデターの直前に、役員が辞表を提出しました。



猿橋 これも意味不明のことが起きたんです。10月24日に新株予約権の7000万円が着金しているんですが、その前日か前々日に役員辞任というニュースが流れたんです。

驚きました。こんな情報が、増資直前に表に出たら株価が下がるに決まってるじゃないですか。要するに、株価が下がるように下がるように、増資にことごとく妨害が入ってきたんです。
しかも、辞任届けを出した役員に私は解任されたんです。それが今、代表取締役です。こんなこと、今までの経済史のなかであったんでしょうか。めちゃくちゃです。本人たちが仕組んだのか、だれかが裏で糸を引いたのか、まったくわからない。

Q 役員の中にいっしょに資金繰りなどをやる人はいなかったのですか。

猿橋 残念ながら、いませんでした。悔やんだところで仕方がないけれど、最も私が悔やんでいるのはCFOがいなかったことです。

Q 財務担当者がいないのはどういう事情ですか。

猿橋 役員がもっと多かったらよかったんですがね。1人は店舗開発担当ですから、店舗整理をやってくれと指示を出していた。あとの2人はどっちも人事です。スタッフと外国人講師の人事ですから、それなりの役割行動をこなしてくれないといけない。私と共に動いている時間はなかった。増資だの資金調達なんてのは私しかできない仕事でした。

Q 残りの経営陣たちに対してコメントはありますか。

猿橋 何もありません。怒る気もしない。そのくらいせっぱ詰まってたんだろうなということです。彼らが、責任追及されることにものすごく恐怖感を持っていたのは事実です。人間ってこういう危機的状況に色々本質のところが出てきますからね。その気持ちはわかるんで、責める気はありません。

Q ワンマンと言われていますが、これについては?

猿橋 では伺いますけど、ワンマンじゃない創業社長がいたら教えて下さい。そもそも経営できますか。サラリーマン社長じゃないんですから。

[転載ここまで]

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Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 NOVA 猿橋望 

Category:市橋達也の冤罪検証

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