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市橋達也の冤罪検証・考察ポイントのまとめ2

2010/10/31/(Sun) 14:45

市橋達也の冤罪検証・考察ポイントのまとめ①の続き。


・この事件の初期報道で、「二人は事件の五日前に知り合った」と断定的に報じられたが、「2人は親密な関係になかった」「2人は愛人関係になかった」とする根拠はどこにあるのだろうか。メールアドレスの隠蔽行為。リンゼイさん失踪当日のマンション監視カメラの映像は非公開。これらは「二人は事件の五日前に知り合った」とする二人の関係を否定する証拠とも言えるのだが、それらを隠さなければ、二人は他人だったと言い張れないのだろうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070329-00000019-mai-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/816.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070328-00000217-jij-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/813.html

・市橋達也とリンゼイ・アン・ホーカーさんは大学時代に接点を持っていた可能性がある。というのも市橋達也は千葉大学園芸学部を2005年に卒業しており、リンゼイ・アン・ホーカーさんはイギリスの大学を2006年に卒業しているからだ。さらにいえば、市橋は「大学在学中は留学生交流サークルのリーダーで、外国人女性との交際歴もあった」と報じられている。日本で働こうとしていたリンゼイさんが留学生交流サークルのリーダーであった市橋にアドバイスを求めるなど、来日する前に接触していても不思議ではない。
http://shadow9.seesaa.net/article/107430958.html(参照ページ)

・市橋達也はカナダのエドモントン市に留学(ホームステイ?)経験を持つ。さらに千葉大時代にフランス留学の経験もあるという。大学時代のサークル活動もあわせて考えれば、英会話のスキルはそこそこ身につけていたと考えるのが妥当である。そんな彼が来日して半年満たない英会話講師(事件は2007年3月だが、リンゼイさんは前年10月に来日したとされている)に「英会話教えて」と個人レッスンの約束を取り付けることなど果たして本当にあったのだろうか。親しい関係にあれば、会う約束など取るに足らない事で良い訳で、わざわざ理由付けする必要はない。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article5139609.ece

『喫茶店の店長によると、2人が店内にいたのは先月25日午前8時55分から9時45分ごろ。当時いた店員は「ごく普通のカップルか個人レッスン中に見えた」と話しており、特に脅されていた様子などもなかったという。』と25日のリンゼイさん失踪当日、二人が行徳駅前喫茶店の防犯カメラに映っていたことが目撃されている。この時、「ごく普通のカップルか個人レッスン中に見えた」と話しているが、これは、店員の話を聞いた店長によるもので、『個人レッスン中に見えた』というのは市橋に対する偏向報道による後知恵の可能性があり、店員が実際に見たのは、『ごく普通のカップルに見えた』二人の光景だったかもしれない。もし、英会話のレッスンを小一時間していたとするならば、それは教師と生徒の関係であり、『ごく普通のカップルに見える』わけがない。それよりも、教師と生徒の関係と、親しい男女の関係が相容れるのであろうか、ということを考えてもらいたい。「個人レッスン」する二人がカップルに見えるのだろうか。逆に、普通のカップルが教師と生徒の関係に見えるのだろうか―。当方の想像力では両者は両立しない関係である。そもそも市橋に英会話の個人レッスンは必要としていない。「特に脅されていた様子などもなかったという。」という部分をみても市橋がストーカー行為を働いていたとする報道と矛盾する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070402-00000062-jij-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/885.html

・リンゼイさんの失踪当日の朝、8時55分から9時45分まで行徳駅前の喫茶店の防犯カメラに二人に姿が記録されているが、「この直前、行徳駅構内の防犯カメラでもホーカーさんの姿が確認されている。」という。行徳駅~西船橋駅間の所要時間は七分で、8時半には外出していなければ間に合わないことになる。これは『同居している女性が「25日午前9時ごろ室内から出ていく音を聞いている」』とする部分と若干矛盾する。同居している女性が聞いた音はリンゼイさんが外出する時の音だろうか。社宅には3人で同居しており、友人、知人、恋人などリンゼイさん以外の出入もあったはずだ。リンゼイさんの姿がはっきりと確認されているのは『調べでは、ホーカーさんは25日未明、船橋市の自宅で同居の女性と話したのを最後に行方が分からなくなった。』と報じられている通り、25日未明になる
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000045-mai-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/784.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070403-00000024-san-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/901.html

・行徳駅前の喫茶店で記録された防犯カメラの映像を、市橋ではなく、リンゼイさんに注目して見てもらいたい。

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この4枚のキャプチャは入店時のものだ。この時のリンゼイさんのヘアスタイルはおかっぱ頭のようにもみえる。セミロングといったところか。そして、店を後にする彼女が微妙に変化していることに留意してもらいたい。

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あとの4枚のキャプチャは店を後にするときのものだ。この時のリンゼイさんはセミロングではなく、腰まであるロングヘアであることが見て取れる。両者を比較すれば分かるのだが、彼女は、入店するとき、ロングヘアの後方部分を上着で隠しているにもみれる。

なぜロングヘアを上着で隠して映って見えるのか。その理由をリンゼイさんは髪の毛が濡れていたから上着で隠したのではないかとみている。ともすれば、しきりに前髪をいじる仕草も、市橋を目の前にして緊張しているのではなく、髪の毛が濡れていることが気になってしょうがないからだと考えられる。一時間ほど店内にいて、髪の毛がある程度乾いたのだろうか、腰まであるロングヘアを露にして店を出たようだ。防犯カメラの映像を見る限り、リンゼイさんはかなりビジネスライクな装いでフォーマルなスーツを上品に着こなしている。ただ、濡れた髪にそれはミスマッチである。見様によっては職場の噂の種になってしまうかもしれない。彼女は髪の毛が濡れたままでいるのが下品に思えて仕方がなかった。売春婦のようで嫌だった。だから濡れた髪を上着に収めるように隠し、しきりに前髪をいじる仕草をし、そわそわしているようにも見えたのではないか。二人が事件の五日前に知り合ったのではなく、元々親しい関係にあったとするならば、さらに25日午前9時ごろ室内から出ていく音はリンゼイさん以外の誰かであると考えるのであれば、この推理は容易に成り立つといえよう。

・さらに想像をたくましくすれば、『25日未明、同居する女性と話したあと、市橋と落ち合い、西船橋周辺のホテルで外泊したのではないか』ということになる。失踪当日、リンゼイさんは10時半(10時50分とも)に授業を予定していて、勤務先はNOVA小岩校であった。行徳駅前の喫茶店に姿を現す前、二人はどこかのホテルで一晩過ごした。そして朝になり、リンゼイさんはシャワーを浴びる。しかし時間が迫ってきてブローをろくにせず、髪の毛が濡れたままチェックアウトすることになる。その足で二人は、行徳駅に向い、一先ず喫茶店で朝食を共にし、9時45分に店を後にした。そこからタクシーで4,5分の距離にある市橋のマンション自室に寄るわけだが、リンゼイさんの授業の予定まで時間的にみれば、一時間もない。その極めて短い時間、市橋のマンションに寄ろうとしたのは「市橋の部屋にあるドライヤーを借りて、乾ききれていない髪の毛をブローし、ちゃんと整えてから出勤したかった」からではないか。ともすれば、元々長居するつもりはなかったわけで、タクシーを待たせようとしていたことも説明がつく。個人レッスンでもなく、売買行為でもなく、ただ単に髪の毛を乾かしたかっただけではないか。考えて見れば、親しい男女が連れ合いの部屋に行く理由など、取るに足らないものなのかもしれない。

・元警察官の黒木昭雄氏は『ちなみに私は、ホーカーさんと市橋容疑者が2ヶ月ほど前に接触したであろう可能性を掴んだ。南行徳駅前のビルの2階に外国人が集まるバーがある。このバーには昼と夜の顔があり、午後2時から午後4時までの間は「コーヒーを飲みながらのレッスン」をうたい文句に外国人の語学講師が語学指導をしている。そして午後8時以降は文字通りバーになるが、客として入店する人の多くがこの外国人講師だ。そしてこのバーでホーカーさんらしき女性を見かけたという人がいる。さらに今年1月末ごろ、このバーと同じフロアーの居酒屋に市橋容疑者が一人で来店したと女性店主が証言したのである。これは単なる偶然なのか。』とリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件 解けない八つの謎 の疑問8で、市橋達也がリンゼイさんにストーカー行為を働いていたとする一連の報道に疑問を呈している。この事件の「外国人女性を無差別に狙ったストーカー犯罪の延長にある強姦殺人事件」という道筋は、市橋とリンゼイさんが「親密な関係になかった」、「愛人関係になかった」からこそ成立するのであり、市橋達也の単独犯行だとする見立ては、事件の五日前にはじめて知り合ったことが絶対条件になる。それが崩れてしまえば、「外国人女性を無差別に狙ったストーカー犯罪の延長にある強姦殺人事件」は成立しない。
http://www.akuroki.jp/h2_tree/treebbs.cgi?log=69



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・リンゼイさんの遺体を園芸用砂で埋めた理由について、「遺体を浴槽に埋めて隠す」目的があり、同時に購入したとされる発酵促進剤も用いて「遺体の速やかな土中分解を促し、巧妙に隠そうとした可能性もある」と報じられている。バクテリアによる土中分解作用で遺体を骨になるまで腐らせ、身元不明にしようと市橋は考えていたと言いたいらしいのだが、この説明は時間という概念を度外視した非論理的な説明である。死体の腐敗速度の目安としてCasperの法則というのがあるが、腐敗速度 地上:水中:土中 = 1: 1/2 : 1/8、つまり土中というのは地上に置くよりも、腐敗速度は八倍遅くなるということだ。実際に発酵促進剤を園芸用砂に混ぜあわせ、バクテリアによる土中分解作用で遺体の腐敗を促進させたとして、骨だけになるまで何年放置すればいいか計り知れたものではない。
http://web.archive.org/web/20070427044244/http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070426ic01.htm

・さらにいえば、エジプトのミイラに毛髪が残っていることから考えても、人間の体毛、毛髪というのは腐敗しにくいものであり、報じられている通り「遺体の速やかな土中分解を促し、巧妙に隠そうとした」のならば、まず前準備として遺体の体毛全て(毛髪、陰毛、睫毛、眉毛等)を剃毛処理しなければ、本人特定可能な試料が残留してしまう可能性はある。「髪の毛は当時、数十センチの長さの束で同じごみ袋から発見。(中略)暴行後、髪を切ったとみている。」と事件当時リンゼイさんの毛髪が切られていたことが報じられているが、それは土中分解の前準備の剃毛処理とは程遠いものである。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/332236/

・バスタブをベランダに運び出した理由については、「遺体が腐敗した場合に備えて浴槽をベランダに置き、園芸用の砂で覆うことで異臭を抑えようとしたとみている。」と報じられている。が、しかし、園芸用砂で埋めた理由とあわせて、この説明も非論理的である。そもそも浴室というのは換気が備わっているのが当然であり、常時換気扇を作動させ、ドアの通風路や隙間をテープで目張りするなり対応すれば腐臭を抑えることも可能だと考えられる。本気で遺体を土中分解で骨にし、身元不明にするつもりなら、浴室からバスタブを取り外し、ベランダに運びこむ必要はない。照明に工夫すれば、太陽の日差しに当てる必要もない。遺体が発見されるリスクを考えれば、浴室からバスタブを取り外さずに、そのまま園芸用砂で埋めるなりした方が理にかなっているということだ。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/332236/

『マンションの住民によると同日夜から26日未明に、市橋容疑者の部屋から「何か重いものを引きずる音や、金属音が聞こえた」』、つまり、二六日未明の時点でバスタブはベランダに運びだされていたということだ。この時はまだ遺体から腐臭が発していたとは考えにくい。死体から腐臭が漂うのは死後二日程度経ってからと言われている。ひとまず浴室内に遺体をとどめておき、遺体から腐臭が漂い出してからベランダに運びだすなり対処すればいい話である。なにしろ、ベランダに運び出す決断が早過ぎるのである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070331-00000014-mai-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/861.html

・以上の矛盾を正しく読み解けば、ベランダにバスタブを運び出したのは、通行人に見える場所に出す必要があったからではないかという推論が成り立つ。つまり、リンゼイさんの遺体を埋めたバスタブを衆目に触れる場所に放置することで、速やかな事件化を計ったのではないだろうか。事実、ベランダの欄干にマットレスを干し、目隠ししているような格好であるが、三分の一程度しか隠れておらず、バスタブは外から丸見えであった。406号室にマットレスしか無かったとは考えにくく、敷き布団や掛け布団、毛布まであったはずだ。それを示すように布団ばさみがちゃんと四本ある。なのになぜ、マットレスだけを干し、欄干の三分の二は隠さなかったのか―。象徴的殺人の観点から言えば、事件は発覚してこそ意味があり、身元不明になるまで何年も放置されることなどありえないのだ。これが果たして市橋達也一人の手によるものであろうか、ということだ。




市橋達也の冤罪検証・考察ポイントのまとめ①の続きであるが、市橋達也とリンゼイ・アン・ホーカーさんの関係性とベランダに運び込んだバスタブを中心にまとめてみた。この他にも、

○市橋達也の弁護団について
○市橋が沖縄を目指していたのは本当か
○NOVAからみたリンゼイ・アン・ホーカーさん殺人事件
○第六回公判前整理手続きにみる、この事件の顛末

等々、まだまだ書くべきことは沢山ある。それらすべて初公判を迎える前に、このブログにエントリーし、ネットに残しておかなければいけない。この事件が感情論に流され、事件報道を妄信する裁判員たちによって死刑が求刑されるという最悪な結末を迎える前に、この事件の真相に目を向けさせる必要がある。

このブログに本当に目を向けて欲しいのは、市橋達也の両親である。この事件報道を一度でいいから疑ってみて欲しい。わが子を信じ、支援してやって欲しい。未だ接見禁止はとけないていないが、それすら不可解であるが、接見禁止をとかせるよう弁護団に働きかけ、面会に行って欲しい。一度面会にいけば、市橋が整形して逃げ回っていたことが虚構であり、事件報道の市橋達也は虚像であることに気付けるだろう。そして、市橋のことを有罪ありきでみる現弁護団を解散、解任させ、自前で有能な人権派弁護士を雇い、市橋の弁護を任せて欲しい。例えば村木事件の弘中弁護士や、光市母子殺害事件の安田弁護士のような冤罪事件に長けた弁護士が一人いれば、十分だと思う。



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Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 

Category:市橋達也の冤罪検証

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市橋達也の冤罪検証・考察ポイントのまとめ1

2010/10/27/(Wed) 12:36

この事件は報道されていることとはかけ離れたところに真相がある。事件報道の数々の嘘をつぶさに検証していき、市橋達也は事件にまきこまれた被害者ではないか?という結論に達している。〈リンゼイさん殺害事件・市橋達也の犯行ではない場合〉から〈市橋達也の冤罪検証〉にカテゴライズしたのは、より一層、この事件が市橋達也の犯行ではないという確度をもったからである。

市橋達也が二年半以上逃亡を続けたと考えるよりも、二年半以上、実行犯グループに監禁されていたと考えたほうがすんなり説明が付く。実際、捜査本部は事件発覚から一週間後には150人体制で捜査にあたり、市橋が逮捕されるまで維持されていた。延べ人数10万人以上の警察官が動員されても、逮捕五日前まで、全く足取りがつかめなかったのは事実である。さらに一億総監視という状況で、誰もが凶悪事件の犯人を知っている状況で、二年半以上、潜伏していた痕跡すら見つけ出せなかったのはなぜなのかということを考えてみるべきだ。

もう一つ、市橋が被害者遺族に謝罪の気持ちをいだいていたのは、自分が一緒にいながらもリンゼイさんのことを助けられなかったという自責の念からだと考えている。

弁護団の中に、少しでも心ある弁護士がいるのなら、足利事件のような悲劇を未来に残したくないと考えるのであるなら、このブログの疑義を公判の争点にしてもらいたい。裁判員に選ばれた人にはこれらの疑惑を法廷で投げかけてもらいたい。そして、この事件が市橋達也の犯行だと信じてやまない人たちにメディアリテラシーを持ち、当方の疑義に触れてもらいたい。そんな思いで書いている。

幸い、この事件の公判はまだ開かれていない。もし、冤罪であるならば、公判前に明らかにする必要がある。冤罪被害者たちが長期に渡り牢屋に閉じ込められてしまうのは、そのほとんどが結審後に冤罪が判明するからだ。一度判決が下されてしまえば、例え冤罪だとしても救いだすのは難しい。それは過去が証明しており、中には平沢貞通のように、獄中で老衰死する冤罪被害者もいる。

冤罪という無実の人が罪を着せられ牢獄に追いやられるという悲劇は誰彼構わず襲ってくる。ひとたび身柄を拘束されれば、メディアスクラムにより社会的にも肉体的にも抹殺されることになる。それを防ぐには、もはや知ることしかないと思っている。

さて、考察ポイントのまとめである。以前ブログで取り上げたことを中心にまとめてみた。


・死体遺棄罪は殺人罪を視野にいれて捜査が行われるが、最高で懲役三年以下の微罪である。時効も三年と短い。殺人罪を立証できず死体遺棄容疑で逮捕した場合、(殺人容疑を相応とする物証が得られず立件できなかったことから)自白のみが証拠になる。市橋達也の場合、死体遺棄容疑(微罪)で全国指名手配されたが、大阪南港で逮捕されるまで死体遺棄容疑のままであり、殺人容疑で逮捕状はとられていない。同様に、強姦容疑でも逮捕状はとられていない。
死体遺棄 公訴時効

・死体遺棄の容疑者に捜査特別報奨金1000万円の対象にすると言うのは言語道断である。市橋達也は日本の事件史上、最も微罪で、最も高額な懸賞金がかけられた容疑者になる。1000万円の案件は後にも先にも市橋達也だけである
捜査特別報奨金制度

・自白のみが殺人容疑を立証する証拠になることから、逮捕収監後、完全黙秘を貫いた市橋達也の態度は法廷戦術としては当然であり、この場合、殺人を立証できなかった捜査本部に瑕疵がある。にも関わらず、メディアは事の本質を全く伝えようとしなかった。弁護団もしかり。
死体遺棄 ウィキ

・二年7ヶ月前の事件だけに、新たな証拠が発見されるわけもなく、「供述なくても問題ない」というのは再逮捕するための布石であり、予告である。すなわち自供を得られずにいるゆえの焦りと強がりのあらわれである。そして、市橋達也が完黙のまま、捜査当局は殺人と強姦致死で再逮捕することになる。これは越権行為であり、断罪されるべきである。ここに、当局の、物証なきまま死刑が下された林真須美という前例を巧妙に利用しようとする明確な意図が感じられる。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/331486/


『市橋容疑者「騒がれ首絞めた」 弁護団に説明』と報じられたのは市橋達也の勾留満期前日である。完黙を貫徹していた市橋にとって、それは正しく”ゴール”であり、あと一日、黙っていれば、この事件は死体遺棄罪だけが有罪になり、殺人罪は無罪になっていたかもしれない。しかも、よりによって、市橋達也の容疑者としての最大利益を考え行動するはずの弁護団によって、その情報はもたらされたという。そして、自供なきままデッドラインを迎えようとしていた検察にとって、喉から手がでるほど欲しかった自供を得られたのであり、とりあえず追起訴することができたのである。つまるところ検察は有罪に持ち込むために意のままに操れる弁護団を市橋のもとに寄越したのであり、弁護団の本性がここに見えてくるのである。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/338906/

・殺人と強姦致死の拘留期限前日、市橋達也が自供したとして検察は同容疑で追起訴することになる。弁護団と供託して自供をでっち上げた可能性が高い。検察によれば、市橋達也は弁護団にした供述と同様の供述をしたという。両者に同じ供述をしたというのがポイントなので留意したい。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/338983/

・弁護団は市橋達也の供述によれば、『リンゼイさんが死ぬまでにかなり時間があり』として、監禁致死と強姦を主張し、さらに『起訴直前に市橋被告が供述した内容がほとんど反映されていない』と検察の主張を批判する。殺人と強姦致死を主張する検察と真っ向から対立することになる。『同じ供述内容で違う主張というのはおかしい』と仲違いを始めたわけだ。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/339469/

・看過できないのは似顔絵に記されたメールアドレスの隠蔽行為である。事件から一年後に公開された似顔絵には連絡先が記された部分が隠されており、自宅の電話番号を隠していると思っていた。だがそうではなかった。電話番号の下のメールアドレスを隠していたのである。当時の記事にメールアドレスが記されていたなどどこにも書かれていない。図らずも英サン紙が似顔絵の全容をすっぱ抜いた。
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-148.html
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・捜査当局は市橋達也を殺人と強姦致死で再逮捕するとき、リンゼイさん失踪当日にマンションのエレベータの防犯カメラ映像に二人で乗っていたことを挙げていたが、そこには「2人は、ドアが閉まると抱き合って、キスし始めたんです。女性が拒んだり嫌がっている様子はなかった。まるで外国の映画のラブシーンのように濃厚なディープキスをしながら、体をまさぐりあっていた」―リンゼイさんと事件の五日前に知り合い、ストーカー行為を働いていたとする捜査本部の主張と矛盾する二人の様子が記録されているという。当局はこの映像を公開していない。
http://blog-imgs-42.fc2.com/h/a/t/hatajinan/201010271212366df.jpg
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・『今月20日、東京メトロ行徳駅で容疑者に声をかけられたという。その後、容疑者は船橋市内のリンゼイさんの社宅まで押しかけ、「(英会話の)個人指導をしてほしい」と自宅に来るよう頼み、自分の名前、電話番号、似顔絵を書いたメモを渡した。』―市橋達也がリンゼイさんにストーキングしていたと証言したのは同居するオーストラリア人とカナダ人の白人女性2人ではなく、彼女の友人の米国人男性(27)である。この米国人男性の証言により、捜査本部は「二人は事件の五日前に知り合った」とかねてから知り合いだったことを否定し、市橋達也がストーカー行為を働いていたと断定することになる。異国の地の小さなコミュニティの中で深夜、異性にボーイフレンドを見とがめられた場合、婚約者のいるあなたは、何と言い訳するだろうか。この「英会話教えて」に象徴されるエピソードは建前と本音という部分で、まったく的を外れている。
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032909.html(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/824.html

・親密な関係にあれば普通にセックスをする。遺体から採取された体液が市橋達也のDNA型と一致したとして、何ら不思議ではない。「親密な関係に無かった」「愛人関係になかった」、かねてから知り合いであったことを否定して、『事件の五日前に知り合った』と断定した背景に、二人が親しい関係にあっては強姦殺人が立証できず、はなはだ都合が悪い捜査側の内情があったとみている。重ねていうが、親しい関係にあれば当然セックスするのが普通ではないか。リンゼイさん失踪当日に市橋達也と来店したという行徳駅前の喫茶店で二人はカップルに見えたという。「…いつの間に英会話みたいな英語で会話してた。(2人の関係は)普通にしか思えなかった」―二人が当日利用したタクシーの運転手が違和感なく会話する二人の光景を証言している。市橋がストーキングしていたとするならば、大きく矛盾するのは言うまでもない。
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00108197.html
http://logsoku.com/thread/yutori7.2ch.net/liveplus/1259534920/(参照ページ)

・逮捕五日前に公開された『ホクロのない顔写真』は捏造であり、別人の顔に市橋達也の顔写真を合成をしただけのお粗末なものである。さらに悪質なのはそれを鑑定させ本人だと断定していることだ。移送時に規制線を超えたテレビディレクターを逮捕したり、病舎の独房に閉じ込めたり、接見禁止を解かなかったり、市橋達也に対する隠匿行動は整形していないからである。整形していたとしても捏造写真のような顔ではない。
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-130.html


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市橋の顔写真を重ねる


・市橋達也は逃亡中、『井上康介』という偽名を使い、大阪府茨木市の建設会社で一年余り潜伏していたとされているが、捏造された『ホクロの無い顔写真』を依拠するこの目撃情報には信ぴょう性に欠ける。この潜伏先で市橋達也の指紋が発見されているが、捜査本部による捏造された証拠である可能性が高い。
http://2009.itainews.com/archives/2009/11/post-1875.html
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・死体検案書を受け取った被害者遺族が「わずかの面積を残して、体中アザだらけだった」長時間、鈍器のようなものを用いて拷問を受けたようだったと語っているが、日本では矮小化されて報じられている。さらに捜査当局は「乱暴中にリンゼイさんを死なせた』と強姦と殺人が一連の流れにあると主張しているが、もしリンゼイ・アン・ホーカーさんが長時間の拷問の末に殺されているのなら、検察の主張と大きく矛盾する。
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-162.html

・検察側が強姦致死・殺人の根拠としていたリンゼイさんの死亡推定時刻を、事件の起こった3月25日午前10時過ぎとしていたが、弁護団が独自に再鑑定を別の法医学教室に依頼したところ、遺体解剖時に冷蔵庫に保管し死亡推定時刻が測定不可能にしていたことが明らかになった。さらに直腸温度の測定結果を隠蔽していたことも判明した。これらにより、死亡推定時刻を26日夜に変更。強姦致死・殺人の根拠が崩れることになる。さらにいえば、リンゼイさんの死亡時刻を「26日未明」とする市橋の供述が崩れた。これは、すなわち、勾留満期前日に弁護団に話したとされる自供と客観的事実が咬み合わないことを意味する。これにより、供述調書の信ぴょう性がなくなったともいえる。過去の例からいえば、裁判所が証拠認定を却下する公算大ということになる。
http://naokimotoyama.blogspot.com/search?updated-max=2010-10-22T22%3A57%3A00%2B09%3A00&max-results=3

2010-10-23 14-19-40




〈市橋達也の冤罪検証〉でとりあげていないのをまとめてみた。一番最後に載せたのは、一週間ほど前に明らかになった新事実である。ターニングポイントになるかもしれない極めて重要なポイントである。すでに弁護団は検察の取調べに応じないよう申請している。新たな供述調書は作れないということだ。やはり、ばれる嘘はつかない方が身のためである。

新事実について、もう一つ付け加えると、遺体発見当時、リンゼイさんはまだ生きていた可能性がある。それにも関わらず、バスタブの中から手が出ているのを発見した捜査員たちは適切な処置をしなかった。というのも、事件発覚から四時間後に配信された記事ですでに死亡していたと書かれてあるからだ。26日夜まで生きていたとするならば、園芸用砂の中に埋められた状態で、まだ呼吸があった可能性がある。少なくとも、死亡推定時刻の特定により、それは否定できなくなった。死人の手に見えたとしても、救急車を呼ぶなり、脈を測るなり、蘇生措置をしてしかるべきである。バスタブからリンゼイさんを取り出して、心臓に耳をあて、心音を確かめたのか。それがなされていないければ死亡と判断してはいけないのではないか。当局は被害者遺族に謝罪しなければ、これこそ外交問題に発展する可能性がある。市橋達也に罪をすべて押し付けるのではなく、当局としてスジは通して欲しいとただ思うばかりだ。

全部書き切れなかったので次回に続く。


2010/11/21加筆修正

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Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 

Category:市橋達也の冤罪検証

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市橋達也の冤罪検証・市橋達也の逃走劇は県警の公式発表後に挿話された2

2010/10/25/(Mon) 08:57

市橋達也の逃走劇は県警の公式発表後に挿話された2


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前回のブログの続きであるが、挿話された逃走劇の検証をしてみたい。


事件翌日未明に配信された時事通信と読売新聞の記事が伝えるように、訪問先の男性=市橋達也は不在であったとするならば、捜査員は本人不在の状況で406号室に踏み込み、ベランダに放置されたバスタブの中に遺体が埋まっていることを確認したことになる。

市橋達也が捜査員の制止を振り切り逃走した後、遺体が発見されたような印象を受けるが、27日未明の記事を紐解けば、逃走劇の前に捜査員は406号室が不在であることを確認し、隣室の住民に協力を仰ぎ、ベランダを覗き込み、バスタブを発見したことになる。事件報道にそう形でいえば、捜査員はバスタブ発見後、再度406号室を訪問し(不在の再確認ともいうべきか?)、すると突然玄関ドアが開き、市橋達也とおぼしきリュックを背負った男が靴も履かずに飛び出し、捜査員の制止を振り切り逃げ出したということになる。

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■ 市橋達也の居宅を訪れた捜査員は捜査令状を持っていなかった。

捜査員が406号室に訪れたとき、市橋達也は不在だった。そして、捜査員は隣室から406号室のベランダを覗き込み、バスタブを見つけ、人の手が出ているのを発見する。ここで浮かび上がるのは『捜査員は市橋達也および406号室に対する逮捕令状、家宅捜索令状を持っていなかった』ことである。確かに、ベランダにバスタブが放置されているのは不自然で怪しい。捜査員が「何かある」と直感したとしても不思議ではない。だが、その前に、捜査員がなぜそのような回りくどい行動に出たかを考える必要がある。正式な手続きを踏み、令状が取られていれば、本人の立会いが無くても家宅捜索は可能であり、本人不在で施錠されていたとして、この場合マンション管理者に令状をみせ、解錠させるのが適当である。隣室の住民に協力を仰ぎ、406号室の現状を確認するためにベランダを覗き込む―。令状があればこの行動の必要性が全く感じられない。

もう一つ触れておきたいのは、日没後の捜索は刑訴法で禁じられている(刑訴法222条4項)ということだ。この事件の場合、発覚が夜22時ごろである。当然日没後にあたる。捜査員は遺体を発見する前に隣室の住民に協力を仰ぎ、406号室の状況を確認しているが、刑訴法で禁じられている状況下である日没後の捜索に正当性は全く見当たらない。

NOVA関係者らによってリンゼイ・アン・ホーカーさんの捜索願が船橋署に届出されたのは、2007年3月26日の午後だという。捜索願の受理とあわせて、市橋達也に対する逮捕令状が請求されていたとしても、時間的にみて市橋達也と居宅の捜査が可能になるような捜査令状が発布されたとは考えにくい。

令状は裁判所で逮捕の理由と相応性が審議されたのちに発付される。午後に逮捕状が請求されたのであるならば、発付は早くても翌日午前になるはずだ。せめて午前中に請求されていれば当日中に発付されていたことは否定出来ないのだが。

捜査員は市橋の居室を訪れる前、リンゼイ・アン・ホーカーさんの社宅を捜索している。そこで市橋達也の連絡先が記された似顔絵が発見され、連絡先から住所を割り出し、新日本サンライズ行徳の406号室を訪れることになる。この事件のケースを言えば、令状が発付される前に捜査が行われていたと考えたほうが妥当である。

市橋の逮捕状は事件発覚翌日に取られている。これらをみても事件発覚当時、市橋達也と居宅に対する捜査令状無しに406号室を訪問したと考えるのが妥当である。


■ 令状無しに本人不在の家宅捜索は認められていない。

令状無しに強制的な捜査を行うことは、法令上、犯罪捜査の権限を与えられた警察にすら許されない行為であり、発覚すれば相応の処分が下される。住居侵入罪、職権濫用罪等が適用されてもおかしくない。本人不在の状況で、部屋に踏み込み一番奥まった場所にあるベランダを含めて家宅捜索ができるのは、令状があってこそなのである。

捜査員の直感が働き、バスタブの中に遺体が隠されていると確信したとしても、また、例え部屋の鍵が開いていたとしても、令状無くしては、捜査員は部屋の中に入ることはできないのであり、部屋の一番奥まった場所にあるベランダに踏み込みバスタブの中を確認することはできないのである。元警察官でジャーナリストの黒木昭雄氏は『「無施錠のドアを開けて声をかける」。「一歩室内に入る」。そこまでが限界だと思う』としている。

市橋の逃走劇こそ、捜査員により不正行為が存在したとして、それを正当化できるのであるが、それは後述するとして、まず、事件当日午後に届出された捜索願について考えてみたい。


■ 令状無しで捜査員はなぜ406号室を訪れたのだろうか。

なぜ令状無しで406号室を訪れるまでにいたったかを考える必要がある。桶川ストーカー事件だけをみても、日本の捜査当局は事件化されないと捜査しないのは明々白々であり、事件当日午後に船橋署に捜索願が届出され、当日夜に遺体が発見されるという迅速さに違和感を覚えてしまう。まっさらな状態から捜査したというよりも、ある程度の確度を持って捜査したからこそ、このような迅速な事件化に至ったと考えられないだろうか。


■ リンゼイ・アン・ホーカーさん捜索に至る過程の解明

捜索願が受理されたとして、それは警察ネットワークに行方不明者を登録するに過ぎず、逮捕状のような執行力は持ち得ていない。もっといえば刑訴法で禁じられた日没後の捜査を可能にする執行力はないのである。

ただ、リンゼイさんの捜索願が届出されたとき、船橋署が「一般家出人」としてではなく「特異家出人」と認定し受理したのならば、受理署長の判断いかんですぐさま行動に移すことは可能になる。

特異家出人とは、家出人の中でも犯罪等で生命・身体に危害のおそれのある者や、事件事故に巻き込まれたとおそれのある者、自傷や他者に危害を加えるおそれのある者(※)を指す。捜索願が特異家出人として受理される件数は全体の30~40%だという。

--受理署長は、特異家出人の態様により、警察力を集中的に運用して緊急に捜索活動を実施する必要があると認めるときは、直ちに当該署員、車両及び装備資機材を活用して検索、検問、足取り調査(捜査)を実施するなど、効率的な捜索活動を実施しなければならない。【家出人発見活動要綱実施要領より抜粋】--

リンゼイ・アン・ホーカーさんの捜索願が「特異家出人」として受理されれば、受理した署の署長に捜査の全権が委ねられる。捜索願が届出されてから遺体発見に至る過程で、船橋署長のトップダウンで捜査が行われていたとするならば、捜査令状の発付をまたず、捜査することは理論上可能になるともいえる。この事件では船橋署の署長が「今すぐ捜査を開始しろ」と命じたとするならば、礼状無しで406号室に捜査員が訪れたことについては問題はないともいえる。ただ、先述の通り、令状で許されている強制的な逮捕や家宅捜索は認められておらず、事情を聞いたりするのは問題がないといえるだけで、それは捜査というよりも調査に近いともいえる。


■ 市橋達也の逃走劇の意味。

「男性方を訪れた捜査員が室内に入ろうとした際、いきなり玄関ドアが開き、男性が飛び出し捜査員の制止を無視して、走って逃げたという。3月27日12時18分配信 毎日新聞」

「市橋容疑者は26日午後10時ごろ、リンゼイさんを捜索に来た捜査員に玄関前で見つかり職務質問されたが、制止を振り切って素足で非常階段から逃走した。3月27日22時3分配信 毎日新聞」

「市橋容疑者は26日夜、ホーカーさんの同僚からの相談を受けてマンションを訪れた警察官に事情を聴かれた際、あわてて逃走し行方をくらましている。3月28日8時0分配信 産経新聞」

「捜査員9人が容疑者宅を訪ねたのは26日午後10時ごろ。突然ドアを開けた同容疑者は、非常階段から裏の駐車場を通って逃走した。3月28日配信 ZAKZAK」

「市橋容疑者は県警捜査員と自宅前で鉢合わせした際にリュックサックを落として逃走。リュックには下着類が入っており、捜査の手が及ぶのを察知して逃走準備していた可能性があるとみている。3月29日3時3分配信 毎日新聞」

捜査員が406号室を訪れたところ、突然玄関ドアが開き、男が捜査員の制止を振り切り逃走したと市橋達也の逃走劇は報じられている。

市橋達也が『捜査員の制止を振り切り逃げ出した』ことが事実ならば、公務執行妨害容疑の対象になり、緊急逮捕が発動される(刑訴法210条)。さらに、被疑者の逮捕に際して必要な場合、令状無しで、住居等において被疑者を捜索し、または逮捕の現場について捜索を行うことができるようになる(刑訴法220条)。つまり、市橋の逃走劇は、捜査員が令状なしで、本人不在の状態で家宅捜索することができるような状況を作り出しているのである。さらにいえば、『いきなり玄関ドアが開き、男性が飛び出し』たのならば、わざわざ、管理人を呼び、開錠させる手間も省ける。

この、緊急逮捕の発動こそ、市橋達也の逃走劇が挿話された理由ではないか。捜査員が遺体を発見する過程で、不正行為を働いたからこそ、誰も処分されないような虚構をねじ込んだのではないだろうか。


■ 隠蔽しようとしていた不祥事を翌日昼に公表したのはなぜか。

市橋達也の逃亡劇が事実であるのなら、27日未明に配信された第一報で『不在だった』と報じたのは、目の前で凶悪事件の犯人を取り逃がすという大失態を隠蔽するためであろうとも推測される。しかし、ただ、解せないのは、なぜ批判の矢が捜査本部に向くことを承知しながらも捜査員の大失態を公表したのかである。隠蔽しようとしたのならば、徹底的に握りつぶし、手練手管をもって露呈させないように動くのが日本の捜査当局のやり方である。記者クラブ制度というのはそのための制度であり、最高権力組織であるからこそ、その存在意義を確実なものにするために、批判の対象になりえる不祥事は徹底的に握り潰してきたのではないか。それをあえて公表するというのは恣意的な思惑があってこそだと思うのは邪推だろうか。

市橋の逃亡劇が事実だとして、捜査員は目の前で市橋のことを取り逃がしたことになる。だとするならば、千葉県警は、なぜ、緊急配備やタクシー手配をしなかったのか。

事件現場は江戸川にほど近い場所であり、東京都まで歩いても一時間掛からない。千葉県内だけで検問を実施しても東京都に逃げこまれてしまえばおしまいである。凶悪事件の犯人を目の前で取り逃すという大失態を隠蔽する意図があったかどうかは問題ではない。それよりもまず、県警自ら逃亡犯に有利な状況を作り上げたかが問題である。目の前で取り逃がしたのならば、すぐさま緊急配備やタクシー手配を要請し、容疑者検挙に向けて最大限の努力をすることが名誉回復につなげるため、警察が為すべき行動であろう。

目の前で被疑者を取り逃すという大失態を隠蔽するために第一報で不在と報じさせ、警視庁の耳に入らないように、緊急配備やタクシー手配をしなかった。千葉県警がそこまでして不祥事をもみ消そうと画策していたとする。では、なぜ翌日にはあっさりそれを公表したのか。隠し立てするのは良くないと、襟を正したとでも言いたいのだろうか。当方はそうはみない。真に隠すべきことがあり、それと天秤にかけ、捜査員が目の前で取り逃がしたことにしたのである。捜査員が406号室を訪れたとき、市橋達也は不在だった。遺体を発見したときも不在だった。捜査当局は遺体を発見する過程の不正行為を隠匿するため、また、市橋達也の単独犯行を確たるものにするため、市橋達也の逃亡劇をぶちあげたのではないか―。




***


腰の重い日本の捜査当局がこのような迅速で無駄のない捜査活動により、捜索願が届出された当日中に遺体を発見するという経緯をみても、すでに上層部の恣意的な判断や対外的な圧力の存在は否定出来ない。それ相応の理由があってこそである。

事件が発覚する過程で捜査員による不正行為があったとして、そうせざるをえない事情があったと推察する。それは捜索願が届出された当日夜にリンゼイさんの遺体が発見されるという迅速な事件化に集約されている。捜査員に適格な情報提供をもたらした協力者がいたからこそ、このような迅速な事件化が図られたと考えている。犯意のある協力者と、犯意のない協力者がいる。犯意のある協力者が青写真を描き、犯意のない協力者が捜査員を現場に向かわせることになった。犯意のない協力者は被害者に近い存在であったから、彼女が生きている可能性を信じ、遠い異国から捜査員にアプローチしていた。このことは日本では報じられていない。

Bill Hawker: Where is my daughter's killer? - Times Online
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article5139609.ece

---(抜粋)
Lindsay’s mother, Julia, told me she had actually spoken by phone to one of the officers stationed outside Ichihashi’s apartment on the evening he escaped. The officer was a woman who spoke good English, and Julia had been urging her to go into the apartment.
--―(抜粋ここまで)

リンゼイさんの母親であるジュリアさんは私に以下の様に話してくれました。
彼女は、市橋容疑者が逃走した晩に、容疑者のアパートの外に配置されていた警察官の内のひとりと実際に電話で会話したことがあります、と。
その警察官は上手に英語を話す女性で、ジュリアさんはその警察官にそのアパートへ踏み込むように強く迫ったとのことです。
(意訳)

リンゼイさんの母親であるジュリア・ホーカーさんの気持ちはわからなくもない。ただ、日本には礼状無しで本人不在のまま強制捜査をしてはならないという原理原則がある。娘はそこにいる。まだ助かるかもしれない。ジュリアさんが捜査員に強く迫ったのは、時間的にみてもまだ助かる可能性があると信じてうたがわなかったからだろう。

この事件が市橋達也の犯行であるとするならば、ありのままを伝えればいい。嘘を付く必要はないし、事実をねじ曲げる必要もない。だが、この事件は嘘と捏造にまみれている。市橋達也の犯行でないからこそ、嘘を付き、事実をねじ曲げる必要があったのではないか。この事件を検証し、見つけた嘘は一つや二つではない。多くの嘘を重ね塗りして真実を闇に葬ろうとしている。

捜査員が遺体を発見する過程こそ、この事件の嘘の始まりである。嘘から始まれば、多くの嘘を積み重ねる必要があり、真実は嘘に埋もれて見えなくなってしまう。この事件の真実は市橋達也しか知り得ない。そして市橋達也の口から真実が語られることを恐れて、当局は裏で手を回し弁護団を市橋の元に送り込んでいる。接見禁止も解かれず、独房に押し込められている。

偽装報道を繰り返し、既成事実化するのは簡単なことかもしれない。ただ嘘は嘘でしかない。ほころびを見つけるのも簡単なことなのである。

二年七ヶ月の時を経て大阪に捨てられた市橋達也は、通報を受け駆け付けた警察官に対し、「何もやっていない」と言った。本当に「何もやっていない」かもしれない。リンゼイさんはNOVAへの見せしめとして殺害されたのではないか。市橋達也は本当は事件に巻き込まれただけの、いわば被害者なのではないか。彼はリンゼイさんの殺害を実行した犯人たちに拉致監禁されて、人目につかない場所にいたのではないか。リンゼイ・アン・ホーカーの遺体は体中アザで埋め尽くされていた。単なる強姦殺人であるならば、なぜ、このような『しるし』を遺体に残す必要があったのか。捜査当局は市橋達也が被害者を殺害した証拠の一切をなぜ見つけ出すことができなかったのか―。この事件がNOVAに対する見せしめとして遂行された象徴的殺人であるならば、全ての謎は氷解する。
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Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 

Category:市橋達也の冤罪検証

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市橋達也の冤罪検証・市橋達也の逃走劇は県警の公式発表後に挿話された1

2010/10/22/(Fri) 11:46

市橋達也の逃走劇は県警の公式発表後に挿話された1


2007年3月26日、午後10時頃、千葉県市川市福栄2の新日本サンライズ行徳406号室を訪れた千葉県警船橋署の捜査員が、ベランダに置かれた浴槽に、園芸用砂で隠すように埋められていた全裸の女性の変死体を発見する。NOVA英国人講師リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件―正式名称・市川市福栄における英国人女性殺人・死体遺棄事件の幕開けである。

事件発覚の翌日未明、3月27日2時5分に配信された時事通信の記事と、同日3時22分に配信された読売新聞の記事では、『捜査員の制止を振り切り逃げ出した』ことに象徴される”市橋達也の逃走劇”について、全く触れられていない訪問先の(被害者の)知人の20代男性は不在であり、男性(市橋)の行方はわかっていない、男性が何らかの事情を知っているとみて捜しているとしている。



ベランダ風呂おけに女性遺体=英国人講師か、知人男性宅-千葉 [時事通信]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000015-jij-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/777.html
3月27日2時5分配信 時事通信

 26日午後10時ごろ、千葉県市川市福栄にあるマンションの4階ベランダに、砂が入った風呂おけが置かれ、若い女性の手が出ているのを、警察官が見つけた。県警行徳署は殺人事件の可能性もあるとみて、身元の確認を急ぐとともに、現場の状況を詳しく調べる方針。
 調べによると、警察官は船橋市内の英会話教室から、講師の英国籍の女性(22)が25日から無断欠勤していると捜索願が出されたため、知人の20代男性の自宅マンションを訪問。男性は不在だったが、隣室のベランダ越しにのぞいたところ、風呂おけを見つけたという。 
(転載ここまで)


マンションに英国女性の遺体、浴槽の砂に埋もれ…千葉 [読売新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070326-00000319-yom-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/777.html
3月27日3時22分配信 読売新聞

 26日午後10時ごろ、千葉県市川市福栄のマンション「新日本サンライズ行徳」4階一室のベランダに置かれた浴槽の中で、若い女性が死亡しているのを、千葉県警船橋署員が発見した。
 女性は同県船橋市内に住むイギリス国籍の語学講師の女性(22)とみられる。この一室は女性の交際相手とみられる日本人男性の部屋で、県警は死体遺棄事件として捜査を始めた。
 調べによると、浴槽には砂が入れられ、女性の遺体は砂に埋もれた状態だった。男性の行方はわかっていない。女性が勤務していた大手英会話学校の職員が25日、「女性の行方が分からない」と船橋署に届け出ていた。
 千葉県警は遺体の身元確認を進めるとともに、男性が何らかの事情を知っているとみて捜している
(転載ここまで)


事件発覚翌日未明に配信された第一報では、『事件発覚当時、事件現場となった406号室の居住者である市橋達也は不在であり、行方がわかっていなかった。捜査本部は市橋が何らかの事情を知っているとみて捜している』と、捜査員が訪れたとき、市橋達也は不在だったと報じている。

事件の翌日27日、千葉県警は記者会見を開き、事件を公式に発表した。重要なのは、この公式発表後に配信された記事から”市橋達也の逃走劇”は登場するということだ


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千葉県警捜査一課長・杉田義弘氏「遺体はですね、被疑者宅のベランダに浴槽が置かれてまして、その浴槽の中に遺棄されていました。さらに、遺体を隠すように土砂が盛られていました。」


公式発表前、事件発覚翌日未明に配信された記事で市橋達也は不在であり、行方を追っていると、市橋達也の逃走劇が入り込む隙間が無いほど詳細まで記述されていたことを、千葉県警捜査本部が把握していたか否かは知る由もないが、27日昼に配信された記事から、”市橋達也は捜査員の制止を振り切り逃げ出した”ことになっている。



住人の男、警官見て逃げる=部屋に英国女性の所持品-千葉ベランダ遺体 [時事通信]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000067-jij-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/783.html
3月27日12時31分配信 時事通信

 千葉県市川市のマンション4階ベランダで若い女性の遺体が見つかった事件で、この部屋に住む20代の男は、行方不明の英国籍の女性英会話講師(22)を捜しに来た警官の制止を振り切るように逃げていたことが27日、分かった。県警捜査1課と行徳署は殺人事件の可能性があるとみており、遺体は英国人女性とみて身元の確認を急ぐとともに、男の行方を追っている。
 調べによると、英国人女性は東京都内の大手英会話教室に勤務。25日から無断欠勤していると同僚から捜索願が出されたのを受け、船橋署員が26日夜、女性の知人である男が住むマンションに聞き込みのため訪問した。男はその直後に逃げ、警察官がベランダに置かれた浴槽内の遺体を見つけたという。
 遺体は浴槽内に座ったような姿勢で、砂を掛けて埋められていた。部屋からは英国人女性の身分証のような物が見つかった。 
(転載ここまで)


<浴槽遺体>不明の英国人女性か…知人男性が逃走 千葉 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000045-mai-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/784.html
3月27日12時18分配信 毎日新聞

 26日午後10時ごろ、千葉県市川市福栄2のマンション「新日本サンライズ行徳」4階の男性(28)方で、ベランダに置かれた砂が敷き詰められた浴槽内に女性の死体があるのを県警捜査員が発見した。男性と交友関係がある同県船橋市在住の英国人女性(22)が行方不明となっており、県警は遺体の身元確認を進めるとともに殺人・死体遺棄事件の可能性があるとみて27日午後にも捜査本部を設置する。
 調べでは、浴槽は幅121センチ深さ69センチでプラスチック製。女性はひざを折り曲げていたといい、浴槽はマンション内の風呂場から取り外して運んだとみられる。砂は市販の園芸用で、浴槽一杯に入っていた。室内に女性の所持品とみられるバッグや身分証明書があった。
 男性方を訪れた捜査員が室内に入ろうとした際、いきなり玄関ドアが開き、男性が飛び出し捜査員の制止を無視して、走って逃げたという。県警は男性が事情を知っているとみて行方を追っている。
 女性は東京都内の英会話学校に勤務し、26日午後3時半ごろ学校職員から「25、26日に出勤してこない」と県警に相談があり捜索していた。女性は船橋市内のマンションに住んでおり、同居している女性が「25日午前9時ごろ室内から出ていく音を聞いている」と話しているという。室内には男性の名前や連絡先が記されたメモが残されていたという。【神澤龍二】
(転載ここまで)


事件発覚翌日未明には『知人の20代男性は不在であり、何らかの事情を知っていると見て捜している』と報じていたにも関わらず、千葉県警の公式発表以降、”市橋達也の逃走劇”に置き換えられることになる。『行方不明の英国籍の女性英会話講師(22)を捜しに市橋達也の居室を訪れた捜査員が室内に入ろうとした際、いきなり玄関ドアが開き、男性が飛び出し捜査員の制止を無視して、走って逃げた』ことになってしまっているのである。これをどう見るかが、この事件を考察するポイントになるので留意してもらいたい。


かくして、27日朝、事件発覚現場である406号室の居住者、市橋達也に死体遺棄容疑で逮捕状が請求され、同日中に発付された。変死体の身元がNOVA英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)だと判明し、千葉県警捜査本部が行徳署に設置され、市橋は全国指名手配されることになる。



浴槽の女性遺体、英国国籍の講師と断定…知人に逮捕状 [読売新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000214-yom-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/792.html
3月27日21時32分配信 読売新聞

 千葉県市川市のマンションで、ベランダに置かれた浴槽から女性の遺体が見つかった事件で、行徳署は27日、この女性は英会話学校の講師で英国国籍のリンゼイ・アン・ホーカーさん(22)(船橋市印内)と断定。
 遺体には全身に殴られたような跡があったことから、県警は行徳署に殺人・死体遺棄事件として捜査本部を設置し、死体遺棄容疑でこの部屋に住むホーカーさんの知人で職業不詳の市橋達也容疑者(28)の逮捕状をとり、全国に指名手配した
 調べによると、ホーカーさんの遺体は全裸で、浴室から取り外された浴槽(深さ55センチ)の中で全身が砂に覆われ前かがみに座った状態で見つかった。
(転載ここまで)


<浴槽女性遺体>手足に殴打跡、男を手配 千葉県警 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000132-mai-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/790.html
3月27日22時3分配信 毎日新聞

 千葉県市川市福栄2のマンション4階ベランダで、砂を敷き詰めた浴槽内で女性の変死体が見つかった事件で、遺体は衣服を着けておらず、顔や手足に殴られた跡があったことが、県警行徳署の調べで分かった。県警は27日、殺人・死体遺棄事件として同署に捜査本部を設置、この部屋に住む職業不詳、市橋達也容疑者(28)を死体遺棄容疑で全国に指名手配し、行方を追っている
 調べでは、殺害されたのは英国籍で同県船橋市印内、英会話学校講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん(22)。市橋容疑者は25~26日、リンゼイさんの遺体を自宅ベランダに置いた浴槽に遺棄した疑いが持たれている。
 遺体は砂が敷き詰められた浴槽に、ひざを折り曲げるように埋まっており、右目付近が腫れていたほか、両腕や太ももにあざが複数見つかった。室内にはリンゼイさんのバッグや衣服、身分証明書なども散乱していた。
 リンゼイさんは昨年10月に就労目的で来日。来日後は東京都内の大手英会話学校で講師を務めていた。市橋容疑者とは以前から面識があり、互いのマンションを行き来していたという。リンゼイさんは25日午前から行方が分からなくなり、学校を欠勤したため職員が捜索願を出していた。
 市橋容疑者は26日午後10時ごろ、リンゼイさんを捜索に来た捜査員に玄関前で見つかり職務質問されたが、制止を振り切って素足で非常階段から逃走した。身長約180センチ、セーターを着ていたという。【倉田陶子、袴田貴行】
(転載ここまで)


事件発覚当時、現場となる部屋の居住者である市橋達也が不在であったか、はてまた捜査員の制止を振り切り逃げ出したかはさておき、事件発覚以降、市橋達也が行方不明であったことは共通するところである。そして、事件発覚翌日には早くも市橋達也がリンゼイ・アン・ホーカーさんを殺害し、ベランダの浴槽の中に遺体を園芸用砂で埋めて隠したという道筋が立てられたことが分かる。



英女性変死体 逃走男に逮捕状 遺棄容疑 体中に殴られた跡 [産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070328-00000025-san-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/798.html
3月28日8時0分配信 産経新聞

 千葉県市川市のマンションのベランダで26日、英国人女性の変死体が見つかった事件で、死亡していたのは同県船橋市の英会話講師(22)であることが27日、県警捜査1課の調べで分かった。同課は殺人、死体遺棄事件と断定し、行徳署に捜査本部を設置。死体遺棄容疑でこの部屋に住む職業不詳、市橋達也容疑者(28)の逮捕状を取り、行方を追っている。
 身元が確認されたのは語学学校「NOVA」(ノヴァ、大阪市)の東京都内にある教室の講師で、英国籍のリンゼイ・アン・ホーカーさん。市橋容疑者が個人的にレッスンを受けていたとの情報もあり、同課で詳しく調べている。
 調べでは、市橋容疑者は今月下旬、ホーカーさんの遺体を浴槽に遺棄した疑い。遺体は全裸の状態でひざを折り曲げ、全身が園芸用の砂に埋まっていた。顔や体中に殴られたような跡があった。
 ホーカーさんは昨年、英国の大学を卒業し、同年10月に来日。同僚の外国人女性と船橋市で同居しながらNOVAに勤めていた。NOVAは「真面目に勤務し、日本になじもうとしていた。痛ましい事件になり非常に残念だ。国際関係に配慮しながら捜査に協力する」としている。
 マンション住人の女性は「(市橋容疑者は)以前はここで医師の両親と暮らしていたが、数年前からは1人暮らしだった。まじめそうな印象の人」。別の住人の男性は「26日午後9時半過ぎ、赤い服を着た男が(マンションの)1階廊下の手すりを飛び越えて逃げ、数人の警官が追っていくのを見た」と話した
 市橋容疑者は26日夜、ホーカーさんの同僚からの相談を受けてマンションを訪れた警察官に事情を聴かれた際、あわてて逃走し行方をくらましている。
(転載ここまで)


28日になると、”市橋達也の逃走劇”が近隣住民の証言をもってディテールが語られることになる。『別の住人の男性は「26日午後9時半過ぎ、赤い服を着た男が(マンションの)1階廊下の手すりを飛び越えて逃げ、数人の警官が追っていくのを見た」と話した。』を見ても、もはや、”市橋達也は不在であった”と報じた第一報が存在しなかったかのように、市橋達也の逃走劇は既成事実化されてしまったようにも見える。


この事件が市橋達也の単独犯行であり、それは揺るぎない事実であるならば、記事はありのままを伝えればいい。事件発覚当時の記事を掘り起こし検証した限り、この事件報道は”大きなブレが存在する。これこそ、この事件が恣意的に報じられ、事実が歪められている証左ではないか。



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二つの警察官の轢死事故。

2010/10/08/(Fri) 10:41

二人の警察官が飛び込み自殺した。


女性巡査が電車にひかれ死亡=勤務署管内の駅―警視庁 (時事通信)
 東京都大田区大森西の京急大森町駅で6日午後10時25分ごろ、品川発羽田空港行きエアポート急行(8両編成)に女性がひかれて死亡し、警視庁大森署は7日、女性は同署刑事組織犯罪対策課の小清水恵美巡査(29)=横浜市青葉区あかね台=と確認した。
 同署によると、争ったり、押されたりした形跡はなく、事故と自殺の両面で捜査している
 小清水巡査は6日午後7時ごろ、勤務を終え、居酒屋で同僚署員数人と飲食した帰りだった。ビールや焼酎を飲んだが、深酔いした様子はなかった。遺書などは見つかっておらず、悩みも口にしていなかったという。
 電車の男性運転士は通過する同駅手前で線路の間に人が横たわっているのに気付いて急ブレーキをかけたが、間に合わなかった。 
[時事通信社]
[ 2010年10月7日12時54分 ]
(転載ここまで)


なぜか釈然としない事故だ。注目すべきは事件として捜査するとは書かれていない点だ。
なぜ、自殺と事故なのか。事件を視野にいれるべきではないか。
軌道に横たわるまでの目撃情報がごっそり抜け落ちているのはなぜか。
駅の監視カメラの映像ぐらい残っているはずだ。
組織犯罪対策課といえばマル暴担当だ。これは極めて重要なポイントではないか。この事件を捜査させないような圧力は存在しなかったのか。


この不可思議な轢死事故のひと月ほどまえ、伊丹署の巡査部長が踏切を乗り越えて自殺した。
伊丹署は伊丹空港の一部の管轄である。女性巡査が轢かれたのは品川発羽田行きのエアポート急行だ。
二人の警察官の轢死が空港(エアポート)でつながっていく。
これは何かのメッセージか?いわんや、象徴的である。


阪神踏切で自殺、巡査部長か 1万5000人に影響 兵庫・芦屋
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/hyogo/100909/hyg1009091218004-n1.htm
2010.9.9 11:49
 9日午前8時25分ごろ、兵庫県芦屋市春日町の阪神電鉄香櫨園-打出駅間の踏切で、梅田発高速神戸行き電車(4両編成)に男性がはねられ即死した。乗客約200人にけがはなかった。芦屋署によると、男性は伊丹署に勤務する巡査部長(43)とみられ、確認を急いでいる。「遮断機をくぐり線路内に入った」という運転士の目撃証言があり、同署は自殺を図ったとみている

 阪神電鉄によると、この事故で上下計15本が運休、47本が最大15分遅れ、約1万5千人に影響した。
(転載ここまで)


百歩譲って、この二人の警察官が自殺だったとしよう。だとすれば、列車に飛び込み自殺した場合、利用客の足をとめ、さらに運行に支障をきたしたとして、遺族側に巨額の賠償請求がなされることを、警察組織に属するものなら、知っていて当たり前なわけだ。列車飛び込みの自殺は、死後、途方も無い迷惑が遺族にかかることという一点だけでも、自殺の方法として、最も適さない手段であることは言うまでもない。それをじさない覚悟で列車に飛び込み自殺を図るということは、本当にありえるのだろうか。

二人の警察官が自殺に最も適さない方法で死に、当局は事件化することなく、自殺か事故で幕を引こうとしている。自殺として偽装した可能性は本当になかったのだろうか?それにしても、当初から事件化を視野にいれない、この後ろ向きな姿勢は一体なんなのか。それは轢死とエアポートという象徴的な事柄で結ばれている。事実は小説よりも奇なり。まさにその一言に尽きる。
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市橋達也の冤罪検証・手紙は本当に市橋達也が書いたものなのだろうか

2010/10/06/(Wed) 16:31

手紙は本当に市橋達也が書いたものなのだろうか


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イギリスのタイムス紙が、市橋達也が被害者遺族に謝罪の手紙を送り、被害者遺族が受け取りを拒否したというニュースが報じられ、今日はそのニュースでもちきりであった。


asahi.com(朝日新聞社):市橋被告、ホーカーさん遺族に謝罪の手紙 英紙報道 - 社会
http://www.asahi.com/national/update/1005/TKY201010050399.html?ref=goo
2010年10月5日21時27分

【ロンドン=伊東和貴】千葉県市川市で、英会話講師の英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)が殺害され、遺体で見つかった事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪で起訴された無職市橋達也被告(31)が、ホーカーさんの遺族に謝罪の手紙を送っていたことが分かった。5日付の英タイムズ紙が報じた。

 タイムズ紙によると、手紙は5月上旬に書かれており、日本語と英語でそれぞれ計4ページ。「私は悪でした。彼女の人生は彼女のものだったのだ。私がしたことは決して許されない」と書き出し、「申し訳ありませんでした」と何度も記述。ただ、殺す意図はなかったことをにじませている。2年7カ月にわたる逃亡生活にも触れ、「誰だって逃げる」と言い聞かせながら逃亡を続けたと吐露している。

 ホーカーさんの両親は、裁判で寛大な措置を受けるための策略だとして、手紙の受け取りを拒否。母ジュリアさんは同紙の取材に「彼は整形をして逃げた。私たちと接触しようとしても、何の意味もない」と語った。
(転載ここまで)

このニュースに触れ、捜査当局側の策略だと思わずにはいられない。手紙の内容からいって、得をするのは間違いなく捜査当局側であり、市橋達也は一つも得をしない。場合によっては不利に動く可能性がある。


この報道について感じた疑問を挙げてみる。


①日本語と英語でそれぞれ4ページずつ書かれたと言うが、なぜ被害者遺族への謝罪文が和文と英文の二通が用意されているのか。被害者遺族に謝罪したいのなら、全く和文は必要ない。内容が同じというのも引っかかる。

②『顔をかえました』『建築現場で二年以上最下層の労働者として働き続けました』と謝罪とは無関係な記述があるのはなぜか。

③『最下層の労働者』というのは英文を直訳したような表現であり、違和感がある。

④手紙が書かれたのは5月上旬であり、なぜ、このタイミングで公開されたのか。

⑤市橋達也が被害者遺族に謝罪の手紙を書いていたことは教授のブログで7月には報告されていたし、9月8日には拒否されたことも報告している。もうひと月前には判明していたことである。

⑥本当に市橋達也が書いたものかどうか疑問がある。

被害者遺族に謝罪したいのならば、英文のみで十分だ。それなのに、何故、日本語で手紙を書いたのか。謝罪としているが、なぜ、メディアは「顔を整形して建築現場で働き続けた」釈明の部分をことさら取り上げるのか。イギリスにすっぱ抜かれたかたちに見えるが、ひと月前に判明していたことをメディアが一切取り上げなかっただけである。この矛盾をちゃんと読み解く必要がある。


2010-10-06 19-10-17
字がきれいすぎる。どうも、職業的な匂いがする。本当に市橋が書いたのであろうか。

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卒業文集に書かれた有名な詩であるが、筆跡を比較すると、平仮名の特徴が一致しているとは思えないのだが…


そもそも、この事件は、まだ、『市橋達也が二年七ヶ月、どこで何をして潜伏していたのか。誰の助けも借りずに単独で逃亡を続けたのか。匿った者は本当にいないのか』という部分が全く解明されていない。弁護団が発表した市橋の供述とされるものの中にも、逃亡については触れられていないし、捜査当局は忌避しているようにもみえる。本来は事実調べで解明されるべきである。まあ、整形情報が捏造され、潜伏報道すらでっち上げられたものならば事実調べするわけがないとは思うが。

当方は「逃亡期間の解明、事実調べを忌避する捜査本部が公判で不利にならないよう企んだ策略」ではないかとみている。

この手紙が公判で不利に動く可能性があるとしたのも、この手紙が、被害者遺族への謝罪というよりも、「逃亡中整形し、二年以上現場で働いていた」ことを本人が認めたとも取れる内容であるからだ。これこそ、この被害者遺族への謝罪の手紙が意図するものではないか。

「二年七ヶ月の逃亡に関する事実調べがなされなくても、手紙に書かれているように、整形して二年以上現場で働いていたのは本人も認めていることなのだから問題ない」

事実調べから目をそむけさせ、こう嘯こうとしているのではないか。



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市橋達也の冤罪検証・事実調べを争点にしなければ足利事件の前轍を踏むだけだ。

2010/10/05/(Tue) 10:42

市橋達也の弁護団は足利事件で何を学んだのであろうか。




市橋達也が大阪・南港フェリーターミナルで身柄を確保されてから、来月で一年が経とうとしているが、初公判は大分ずれこんでいる。先月末、市橋達也に対する公判前整理手続の第五回が開かれた。公判前整理手続は次回以降は予定が組まれていて、初公判は来年3月に予定されているというが、まだまだ先送りになりそうな様相だ。

市橋達也は拘留期限の前日に全面自供したと報じられているが、もし、報道されている通り、リンゼイさん殺害への関与を認め、自供調書と検面調書に自分から押印したのであるならば、ここまで裁判がずれこむことはない。このずれ込みは、市橋達也が罪状認否で全面否認することを暗に示している。


殺意など争点ほぼ固まる 市橋被告、公判前手続き|ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1285394611
 市川市のマンションで2007年3月、ベランダの浴槽から英国人の語学学校講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺体が見つかった事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死などの罪で起訴された市橋達也被告(31)の第5回公判前整理手続きが24日、千葉地裁(堀田真哉裁判長)で開かれた。市橋被告の弁護人によると、公判の争点は殺意の有無、首をどのように絞めたか、強姦と死亡時間が近接していて強姦致死罪が成立するか、の3点でほぼ固まる見通しとなった。市橋被告は今回も手続きに出席した。 (転載ここまで)


市橋達也君の適正な裁判を支援する会
http://naokimotoyama.blogspot.com/search?updated-max=2010-09-28T01%3A42%3A00%2B09%3A00&max-results=3
市川市で07年、英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の遺体が見つかった事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死罪などで起訴された住所不定、無職、市橋達也被告(31)の5回目の公判前整理手続きが24日、千葉地裁(堀田真哉裁判長)であった。市橋被告の弁護団は、▽殺意の有無▽リンゼイさんが死亡に至る経緯▽強姦致死の成立ーーの3点が大きな争点になる見通しだと明らかにした。
これまでの手続きでは、検察側が性的暴行の直後に正面から、手で首を絞めたと主張する一方、弁護側は後ろから腕で首を絞めたと主張している。
菅野泰弁護士は「司法解剖の鑑定書によると手で絞めたような跡はなく、検察側の主張は不自然だ。市橋被告は『後ろから腕で絞めた』と主張し、その場合には暴行後に体勢を変える必要がある」と説明。強姦致死罪成立に必要な暴行と死亡の時間の近接度を争う見通しという。次回期日は10月18日。(転載ここまで)


先月24日に開かれた市橋達也の第五回公判前整理手続で、公判の争点が、①殺意の有無。②死亡に至った経緯。③強姦致死が成立するか。この三点でほぼ固まる見通しだとされているが、全くピントがずれていて、指摘するのも馬鹿らしくなる。

公判前整理手続は司直の談合であることは良く分かった。市橋達也の弁護団は、やはり、敵方から放たれた協力者であると確信した。検察に都合が悪い証拠には全くスポットが当てられていない。




***


ちょっと市橋達也が再逮捕された時のことに触れてみたい。

逮捕状は裁判所が審議して発付するのだが、市橋の死体遺棄容疑は①市橋達也が居住する部屋のベランダから遺体が見つかった。②事件当時行方不明だった。これらの状況証拠を審議し、裁判所が容疑は相応であると判断したから逮捕状が発布された。これを踏まえて、何故、捜査当局が殺人と強姦の嫌疑をかけながら逮捕状が取られなかったのかを考える必要がある。

死体遺棄容疑で逮捕状がとられた場合、殺人も視野にいれて捜査が行われる。殺人の嫌疑がかけられながら、死体遺棄容疑のまま逮捕された場合、被疑者が殺害を自供しなければ殺人罪には問われない。殺人容疑で逮捕状を請求し、証拠を提出しても、それらを裁判所が審議して、殺人容疑は相応ではないと判断されたから発付されなかったのである。この事件では、二年七ヶ月、裁判所が認める殺人と強姦致死の証拠を捜査当局は見つけることができなかったことを指摘しておきたい。


捜査当局が市橋達也を死体遺棄容疑で起訴した後、殺人と強姦致死で再逮捕したときの理由は以下の通りである。

1)市橋容疑者とリンゼイさんは2007年3月25日午前10時頃、マンションのエレベーターに一緒に乗っているところが防犯カメラに映っていた

2)3月26日午後10時頃、英会話学校からの捜索願を受けた船橋署員が、市橋容疑者の部屋のベランダに置かれた浴槽からリンゼイさんの遺体を見つけた

3)船橋署員が市橋容疑者のマンションを訪れた時、市橋容疑者は署員の制止を振り切って逃走し、指名手配された。

4)防犯カメラの画像の分析や住民らへの聞き込みなどから、2人の他に市橋容疑者の部屋を訪れた人がいないと断定した

5)行徳署捜査本部の幹部は再逮捕の方針について「(状況から)総合的に判断した」と発言した



まずはこれらの事実調べが先である。検察が示した理由が殺人、強姦致死容疑に相当するかどうかをちゃんと見極める必要がある。当方なりに容疑が妥当かどうかの見解をしめしておく。


1)二人でエレベーター乗る防犯カメラの記録が殺人と強姦致死を立証する証拠になるのなら、ぜひ弁護団は証拠開示請求してもらいたい。二人がキスをする光景が記録されているというが、二人が親密な関係にあったことを証明できる。

2)これはあくまで死体遺棄容疑の状況証拠で、殺人容疑を示す証拠にならない。それよりも、当日午後三時に家出人捜索願が届出され、当日の夜8時半に捜査員が現場を訪問した理由を示すべきである。捜索願を受理されて逮捕状が取られたとしても、発付するのは裁判所であり、容疑が相応であるか否か審議され認められなければ発付されない。審議する時間を考えると、現場に派遣された捜査員は20時半に現場にたどり着いていたというが、その時点で家宅捜索令状を持っていたのかどうかは疑問である。当方は無かったとみている。そもそも日没後に捜索することをは刑訴法で禁止されているのだから、事件が発覚した時間からしてありえない。

3)捜査員の制止を振り切り逃げだしたことが、なぜ、殺人と強姦致死を証明できるのだろうか。この事件は、発覚する過程で捜査員の不正が行われた可能性がある。それを巧妙に隠しているのが市橋達也の逃亡劇である。事実調べをちゃんとしておく必要がある。

4)防犯カメラの画像の分析や住民らへの聞き込みで、24時間、第三者の出入が無かったことを証明できるのだろうか。事実調べでちゃんと検証する必要があるし、深夜、明け方の第三者の出入まで把握できるとは思えない。

5)総合的に判断したところで、市橋達也の殺人容疑を立証するものなど一つもない。


下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるとよく言うが、一つも的をとらえていないのもお笑い種である。ところで遺体から採取された体液が市橋達也のDNA型と一致したと報じられているが、再逮捕するときには理由に挙げられなかったようだ。それもそのはず、DNA鑑定の結果では殺人容疑は立証できない。それは二年七ヶ月逮捕状が取られていないことからも明らかである。そもそも強姦は親告罪で被害者が訴えなければ事件にならないし、被害者死亡の事案では強姦容疑は立証できない。だからこそ、捜査当局は強姦致死罪に固執するのである。DNA鑑定の結果を有効に利用するためだと考えているが、殺人を示す証拠がない時点で筋書きは破綻している。カップルであるならば普通にセックスはする。国籍が違っても、それが普通ではないか。


市橋達也の自供を引き出せなければ。彼の犯行だと立証する証拠はもはや「二年七ヶ月逃亡を続けたこと」しかなく、罪から逃れるために長期間逃亡を続けたに違いないというもので、ただの感情論である。

捜査当局が追起訴するには市橋の自供が必要だった。弁護団は追起訴する材料を捜査当局に提供したのである。これは市橋達也が意図することではなかったはずだ。検察側の筋道通りに公判を進行させるための共謀者であり、敵方から放たれた刺客であったことは、これではっきりした。弁護団は監禁致死と強姦を主張しているが、親告罪である強姦を主張するのは論外である。



市橋達也が犯人であることを微塵も疑わず、事実調べ全く行わないのであれば、まさしく足利事件の菅家さんと同じ構図ではないか!!市橋の弁護団には足利事件の問題点をケーススタディし、まずは「市橋達也が被害者を殺害したとする証拠物の事実調べ」や「市橋達也の単独犯行だと判断した証拠の事実調べ」、さらに「整形を繰り返し逃亡したことを裏付ける証拠の事実調べ」や「二年七ヶ月、どこで何をしていたのかを示す証拠の事実調べ」にスポットを当て、争点にもって行く必要がある。当方の分析通り、事件の実行グループが別にいて市橋は事件に巻き込まれた被害者だとするならば、この事件は足利事件の前轍を踏んでしまうことになる。

そもそも弁護団発表の供述では肝心な部分には触れられていない。秘密の暴露もなければ、市橋の殺人を立証する証拠もない。市橋の弁護団が、自供以外で、何を持って市橋達也の犯行だとするのか理解できないし、検察側の主張に合わせず、まずは本当に市橋達也の犯行かどうかの事実調べがなされるべきではないか。そして有罪ありきで裁判を進行するのではなく、まずは「有罪・無罪」を慎重に審議するべきではないのだろうか。




この事件の正しい争点

死体検案書の再検証と被害者の状況、なぜ市橋が関わったのかを示す証拠の開示。生前受けた拷問のような暴力に市橋が関与したことを裏付ける物的証拠の検証。死体検案書は死因よりも生前リンチされていたことに注目し、凶器の特定。時間の特定と殴打の回数の検証。拷問した動機の解明。

■NOVA関係者により船橋書に届出された捜索願と捜索願受理票の開示請求。事件当日の午後に捜索願が出されたというが、家宅捜索令状も逮捕状もなく、捜査員を九人マンションに向かわせた理由を開示させる。

本人の立会もなく、一番奥まった場所にあるベランダから遺体を発見するに至った経緯に職権濫用や不法侵入に価する犯罪行為や不正はなかったか調査する。

すでに公開されていたリュックや靴下、靴が市橋の持ち物であるかどうかを確認。リュックの中にジャージや下着が入っていたと報じられているが、本人に着させて着衣可能か確認する。DNA鑑定に使える試料が見つかれば、本人照合する。

二人以外の出入がなかったと証明できる証拠の開示を請求する。これは再逮捕理由の一つでもあり、住民の証言や監視カメラの映像から第三者の出入が否定されているが、単純に考えて深夜、明け方まで第三者の出入を把握できたかどうかという疑問がある。実際に二四時間人の出入りを把握することが可能かどうかを検証し、実行犯が複数いたことを推定し、第三者の出入がなかったことを証明させる。

浴室からバスタブを取り外し、ベランダに運び込んだ経緯と動機の解明。遺体を園芸用砂で埋めた経緯と動機の解明。実際に土中分解で遺体を骨にした場合、何年かかるかを検証し、市橋達也が考え実行したのかを検証する。さらに、市橋がホームセンターで園芸用砂や発酵促進剤、ビニール紐を購入した証拠の開示を請求する。店内カメラの記録、目撃証言の有無、購入品目が記されたレシートなど。遺棄材料を購入した時間をあやふやにせず特定させ、市橋本人が購入したかどうか当日の天気や目撃情報から検証する。駐輪場に放置されていたとされるホームセンターの店舗用カートを、市橋が運び込んだと判断した理由と証拠の開示を請求する。カートから採取されているはずの指紋と本人照合の結果を開示請求。

修正する前の『ホクロの無い顔写真』を開示させる。無修正の状態を専門家に鑑定させてみる。名古屋の整形医が通報した経緯を再調査。

市橋達也が潜伏した先での目撃者や情報提供者に法廷で証言してもらう。逮捕五日前に公開された『ホクロのない顔写真』は捏造であるがゆえ、『ホクロのない顔写真』に由来する目撃情報は捏造・でっち上げ。とかく、『ホクロのない顔写真』にマジックで髭を書き込み通報させた大阪での潜伏情報は高い確度で偽情報。

報奨金の支払先と通報内容、分配率を開示させる。そもそも血税が財源なのに非公開なのがおかしい。当局に拒否する理由もない。

殺人と強姦致死で逮捕状が請求されなかった理由を説明させる。裁判所が発付しなかった理由も含めて調査する。

似顔絵のメールアドレスを隠した理由を開示させる。。事件の五日前に知り合ったと断定した理由。弁護団が二人が親しい関係にあった証拠を見つけ出し、公判で示す必要がある。

エレベータの監視カメラの記録を開示させる。二人が親密な関係になかったと断定した根拠の説明。




死体遺棄容疑は殺人の別件逮捕であり、自供のみが殺人容疑の証拠となる原則をマスコミは伝えたことがあったであろうか。市橋はそれを理解していたからこそ、当初から一貫して黙秘していたのである。一貫して供述を拒み続けた中、弁護団は事件への関与を認めたと説明し、捜査当局が起訴する材料を提供した。死体遺棄容疑は殺人の別件逮捕であり、自供のみが殺人容疑の証拠となる原則を、弁護士であるのなら知らないわけがない。完全黙秘を貫徹していた市橋が、拘留期限の前日に自供をしたなどと信じられるわけがない。これは支援者の最大利益を考え弁護する弁護人として最大の裏切り行為である。特に市橋達也の案件は二年七ヶ月、殺人も強姦も立証されなかったのである。


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「警察は犯罪組織」警察が組織ぐるみで行っている公文書偽造行為~不正に加担しなかった唯一の警察官・仙波敏郎現阿久根副市長~

2010/10/02/(Sat) 01:46

TBSドキュメンタリ宣言/密着4年!さらば警察 裏金告発した現役警官


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市橋達也の冤罪検証・掲示板に書き込まれた不可解なコメント~市橋達也の逮捕は予告されていた??~

2010/10/01/(Fri) 13:28

「市橋の事件はひどいですよ。ここだけの話ですけど、僕はね、もしかしたらですよ?仮説の仮説ですよ?市橋容疑者のことをなんと!千葉県警がもう確保してるんじゃないかって思ってしまうほど酷いんですよ(警察出身のジャーナリスト、黒木昭雄氏)」




市橋達也逮捕前の10日未明のレス(再再UP)
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-139.html

TBSディレクター逮捕に見え隠れする捜査本部の本音
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-145.html

市橋達也の「整形後の顔写真」は捏造だった1
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-130.html
市橋達也の「整形後の顔写真」は捏造だった2
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-133.html
市橋達也の「整形後の顔写真」は捏造だった3
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-135.html
ホクロの無い顔写真捏造以降の後追い記事は全て捏造である、とした場合
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-146.html

リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件 黒木昭雄氏の考察
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-147.html




指名手配被疑者「市橋達也」を追え!(肉声公開) :ビデオライブラリー ::ポリスチャンネル
http://www.police-ch.jp/video/16/002472.php


2010-05-14 18-09-04

投稿者・真鍋卓介 2009年11月10日 00:51

捕まって本当によかったです。
今まで何をしていたのか…本当によかったです。




2009年11月10日、市橋が逮捕される日の未明、NPO法人POLICEチャンネルhttp://www.police-ch.jp/の掲示板に、”不可解なコメント”が書き込まれた。”不可解なコメント”とする理由は、10日未明0時51分という書き込まれた時間にある。そう、このとき、市橋達也はまだ捕まっていないのである。大阪南港フェリーターミナルの待合室で、市橋達也の身柄が確保されたのは同日午後6時半頃であり、POLICEチャンネルの掲示板に「捕まって本当によかったです」と安堵する内容のコメントが書き込まれる18時間後のことである。

市橋逮捕の五日前、『ホクロのない顔写真』が公開されてから、市橋達也の目撃情報が相次いだ。中には、「井上康介」という偽名を使い、建設会社で住み込みの土木作業員として働いていたという具体的な情報もあった。もう逃げ切れるわけがない―。市橋達也はじきに逮捕されるに違いない―。みな希望的観測を持っていたにせよ、10日未明の時点で、市橋達也が逮捕されるなど思いもしなかったはずだ。投稿者・真鍋卓介による、この”不可解なコメント”は単なるフライングと見るべきか、はてまた、『市橋達也の逮捕予告メッセージ』と見るべきか。当方は後者とみている。なぜなら、この、投稿者・真鍋卓介はもうひとつの逮捕劇を予言しているからだ。




2010-10-01 13-08-59


投稿者: 真鍋卓介 : 2009年11月12日 06:37

市橋逮捕から現在までの報道関係者の取材の有様を観ていて、なんか情けなくて・・・
今日、公務執行妨害でテレビ関係者が逮捕された、と聞きましたが、そうだろうな、と思ったのは、少なからずいるんでは・・・。
観る限り、まさに傍若無人です。ルールもマナーもなし!!そこまでして、何を伝えたいのかと、???
知る権利とは、何なのでしょうか???




2010-05-16 22-06-46 TBSプロデューサーimages

これも”不可解なコメント"としか言いようがない。確かに、11月12日は「みのもんたの朝ズバッ!」担当のTBS情報制作局のディレクターが、市橋達也が千葉県警行徳署から送検される際、署の周辺で整理に当たっていた警察官の職務を妨害したとして公務執行妨害で逮捕されている。だが、それは、言うまでもなく、同日11時半ごろに起こった話なのである。「今日、公務執行妨害でテレビ関係者が逮捕された、と聞きましたが、」と白白しく切り出しているが、この時、まだ、テレビ関係者は逮捕されていない。投稿者・真鍋卓介により、POLICEチャンネルの掲示板にこの書き込みがなされたのは、テレビ関係者が公務執行妨害で逮捕される5時間前のことであり、言うのも馬鹿らしいが、TBSディレクターが逮捕されたのは、書き込みの5時間後の同日11時半ごろなのである。投稿者・真鍋卓介は何故、テレビ関係者が公務執行妨害で逮捕されると、5時間前に知り得ていたのだろうか―。やはり、『市橋達也の逮捕予告メッセージ』と同種の予告メッセージなのではなかろうか。

TBSディレクターの逮捕の5時間前に書き込まれた、投稿者・真鍋卓介による”不可解なコメント”―。その一行目には投稿者の実態が見え隠れしているような気がしてならない。
「市橋逮捕から現在までの報道関係者の取材の有様を観ていて、なんか情けなくて・・・」
という部分である。特に
「なんか情けなくて・・・」
という部分を注意深く読み解く必要がある。

「市橋逮捕から現在までの報道関係者の取材の有様」がどのようなものだったのか。まずは知る必要がある。そして、何故、投稿者・真鍋卓介は、その報道陣の有様について「情けなく」思ったのか。その辺りを探るべく、「市橋逮捕から現在までの報道関係者の取材の有様」をみてみたい。


市橋達也 逮捕移送で東京駅がパニック!悲鳴が...!
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市橋容疑者到着でJR東京駅騒然
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2009_11_10 東京駅にて護送中の市橋容疑者
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投稿者・真鍋卓介がいうところの「市橋逮捕から現在までの報道関係者の取材の有様」とは、護送される市橋達也に行く手を阻むかのようにカメラを構えた報道陣が蝟集する様であろう。この有様をみて、投稿者・真鍋卓介は「情けなく」思ったわけだ。考えなければいけないのは、投稿者は誰に対して「情けなく」思ったのか、ということである。

大阪から新幹線で東京駅を経由し、千葉県行徳署に収監されるまでの報道陣の姿勢に対し「まさに傍若無人です。ルールもマナーもなし!!」と憤り、報道陣の規制線すら無視する行動に投稿者・真鍋卓介は「情けなく」思ったのだろうか。当方は、そうは見ない。なぜなら、報道陣の立場に立って物事を考えれば、護送中の市橋達也に殺到しカメラを向けるのは当然の行動だとも言えるからだ。そりゃそうだ。ブサイクに整形して、二年七ヶ月まんまと逃げおおせた市橋達也の顔を見たいと思うのは、日本国民の総意であり、報道陣側からみれば、日本国民の総意に答えたいと思うのは当然ではないか。もちろん、所属する報道機関の期待もあるだろう。

三つめの動画の1分11秒~は特に注目に値する。市橋達也と、彼を取り囲む数十人の警官が団子状になって東京駅のプラットホームからエスカレーターで下っていくのだが、その際、階段側から一人の報道関係者が手を伸ばし、市橋の顔にかぶされたジャンパーを引き剥がそうとしているのがわかる。
「観る限り、まさに傍若無人です。ルールもマナーもなし!!
そこまでして、何を伝えたいのかと、???」
と感情的になってしまうほど、投稿者にとっては忌忌しい光景に見えたのだろう。

なぜなら、市橋達也は整形などしていないからだ。市橋達也に群がる報道陣に嫌悪感を抱くのは、『ホクロのない顔写真』を捏造し、『市橋達也は逃亡するために何度も整形した』とでっち上げた警察関係者しかいない。


パーカ拡大2
ホクロがある。整形医が通報した根拠が破綻している。

市橋の顔写真を重ねる
ネット上の画像をレイヤーソフトで重ねて透かしたもの。なぜ、顔の下半分の輪郭がぴったり重なるのか。


市橋達也の整形報道が捏造である疑惑について、以前ブログエントリーした。
市橋達也の「整形後の顔写真」は捏造だった
名古屋の整形医はカルテに添付された一枚の顔写真~整形手術前に撮影されたとされる顔写真~を手に取って、男には珍しいホクロの除去手術跡を不審に思い、「市橋ではないか」と通報したと報じられている。ブログ上で明らかにしたように、市橋達也の左頬の縦に並んだ二つのホクロは除去されていない。つまり、名古屋の整形医が通報し、捜査本部に提供した顔写真が市橋達也であるとする根拠が瓦解しているのである。そう、名古屋の整形医が市橋だと思ったのは、別人である。狡猾なのが東京歯科大で鑑定され、男が市橋容疑者でも矛盾はないとされたことを理由に捜査本部は市橋だと断定していることだ。ブログで検証し、逮捕五日前に公開された『ホクロの無い顔写真』は市橋達也の手配写真の顎のラインを、名古屋の整形医が提供した別人の顔写真に合成したものだと結論づけた。鑑定結果が市橋容疑者でも矛盾はないとされたのも、捜査当局が恣意的に合成した顔写真を鑑定したからであって、ホクロが除去されていない事実の方が重要である。

『TBSディレクターの逮捕予告メッセージ』を注意深く読み解けば、投稿者の立ち位置が見えてくる。市橋達也の顔を見たいと思う多くの日本国民側に立っているわけでもなければ、報道陣側に立っているわけでもない。そう、投稿者・真鍋卓介は警察側に立っているのである。『市橋達也の逮捕予告メッセージ』もあわせて考慮すれば、投稿者が警察内部の人間だとすれば合点がいくのである。

つまり、投稿者・真鍋卓介は警察関係者であるがゆえ、市橋達也に蝟集する報道陣に「逮捕されて当たり前な行動」と一蹴し、「なぜ、逮捕しないのか。情けない」と感じたのではないだろうか。つまり、投稿者・真鍋卓介の「情けない」はルールもマナーもなく、傍若無人な振る舞いをする報道陣を何故逮捕しないのか、と、警察当局に向けられたものではなかったか。市橋達也が整形していないからこそ、規制線を超えても、彼の顔を撮影しようとする者に対し「ルールもマナーもなし!!」と憤ってみせ、同月12日、市橋達也が千葉地検に移送される日、『テレビ関係者を公務執行妨害で逮捕しますよ』という意味を込めて、12日早朝、POLICEチャンネルの掲示板に書き込んだのではないだろうか。


記者逮捕、市橋容疑者送検の行徳警察署が騒然
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ここまでして、厳戒態勢を敷く必要があるのだろうか。そぼくな疑問である。護送車に向かってカメラを向けることなど日常茶飯事、日頃見慣れている光景におもえるのだが、規制線を乗り越え、移送車輌に向かっていった報道関係者を、柔道の技を使ってでも排除する必要があったのか。警察の職権濫用行為をごまかすために、TBSディレクターが公務執行妨害で逮捕されたとは考えられないだろうか。この時、報道関係者が骨折し、病院に搬送されているのだが、誰が怪我を負わせたのだろうか。



TBSディレクター現行犯逮捕 警察官の制止振り切り取材 : J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2009/11/12053818.html?ly=cm&p=1


TBSディレクター、市橋容疑者に突撃取材で逮捕:社会:スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20091113-OHT1T00065.htm
2010-10-01 11-56-27

「ハンディカメラ取材で波紋 乱れる現場 「倫理違反」指摘も」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/media/331915/
2010-10-01 11-58-30


TBSディレクターは事前に移送車のドアにカーテンがかかっていることを知らされていながら、規制線を飛び越え、
何故、市橋に向かっていったのだろうか。彼がジャックルビーなら、市橋は確実に殺されていたはずだ。




***


実は、もう一つ、市橋達也の逮捕予告メッセージは存在する。


2010-09-21 10-53-09

112 :渡る世間は名無しばかり:2009/11/05(木) 21:54:46.45 ID:SzN4RAou

20091110捕まるよ




「市橋容疑者の顔、全然ちがってるやん!」http://www.unkar.org/read/live23.2ch.net/livetbs/1257417262
という2ちゃんねるのスレッドである。(リンク先は過去ログ)市橋達也の逮捕五日前、『ホクロのない顔写真』が公開された日にたてられたスレッドであるが、112番目に書き込まれたレスについて、誰も関心を寄せずスルーしていることに注目したい。繰り返しになるが、誰もが市橋達也はじき逮捕されると希望的観測をもっていたが、このとき、本当に逮捕されるとは思っていなかった。だから、スルーするのである。そして、22時31分に128番が書き込まれたのち、この「市橋容疑者の顔、全然ちがってるやん!」というスレッドは、112番が書き込まれてから一時間もしないうちに閉じられ一覧から消えることになる。少し調子に乗った投稿者が慌てて削除させたのではないだろうか。警察関係者ならぱ、可能であろう。

市橋達也逮捕の五日前、たった一行、「20091110捕まるよ」と、出し抜けに書き込まれた『市橋達也の逮捕予告メッセージ』は、市橋達也の身柄確保18時間前に『市橋達也の逮捕予告メッセージ』を書き込んだ投稿者・真鍋卓介と通底するものがある。それは誰も否定出来ないであろう。

しかし、真鍋卓介とは一体何者か―。


真鍋卓介




市橋達也の逮捕当日、捜査本部は、何故、大阪に60人もの捜査員を派遣したのだろうか?

11月10日に大阪で市橋達也が出現する確証を得ていたのではないだろうか?

この日、あの場所に市橋達也が捨てられるのは前もって決められていたことなのではないか?

二年七ヶ月の間、警察に通じる組織が市橋達也を拉致監禁し、衆目に触れない場所で確保していた可能性というのは、本当にないのだろうか―。
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Tag:英国人女性殺害事件 冤罪 

Category:市橋達也の冤罪検証

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