NOVA英国人講師殺害事件・追記2/ベランダに置かれたバスタブの検証
2010/06/05(Sat) 09:51
NOVA英国人講師リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の公判は秋以降になるという。まだまだ検証しきれていない部分もある。公判までに全部書ききれるよう頑張るつもりではある。
弁護団はあてに出来ない。裁判員に選ばれる人はこの記事を元に自分で検証してみてもらいたい。
事件の記事や画像は今はまだネットで拾う事ができる。

二枚の顔写真を重ね合わせると…

耳から下の輪郭が不可思議に合致する。目鼻口の位置は整形で動かせるのか?否。輪郭だけ合成した捏造写真である。

なぜメールアドレスだけマスクされたのか。公判では明らかにしてほしい。
組織的犯罪が発覚しないのは、一つの犯罪が分担作業で行われるからだ。企画立案者、忠実に実行を支持する統括者、場所の提供者、誘い込む係、殺害実行者、逃亡経路を確保する見張り、証拠を隠匿し、死体に「しるし」を残す係。用意周到に犯行は実行される。事件発覚後は警察に情報提供する者、目撃者を恫喝する者、犯罪に関わった者を逃亡先で援助し保護する組織。そして罪を全てかぶり懲役に服する犯人役。市橋達也の役割は犯人役であったことを今は確信するに至っている。
犯人役の市橋達也はすぐに出頭することはなかった。
二年半以上組織の保護下にあった。
黒木昭雄氏がテレビで千葉県警がすでに匿っている可能性をテレビで発言した。
その真意を推察したとき、
「いずれ警察と組織が交渉し犯人が引渡されることになる」
と本意を推察した。国家権力の内部にいたものだからこそ、アンタッチャブルな領域を重々認識していたのではないか。
帝銀事件の平沢貞通。千葉女子大生放火殺人の竪山被告。千葉英国人女性殺害の市橋達也。
共通するのはグレーであること。
犯行に関与はしていないが組織的犯罪に関わっていたことである。
市橋達也は逮捕されたとき、容疑は死体遺棄であった。
罰金払えば罪を償える。痴漢のような軽罪で全国指名手配される。
いくら別件逮捕とはいえ、殺人罪と比べたら雲泥の差がある。
死体遺棄罪で重要手配犯と顔写真が全国に公開される。
捜査本部は殺人容疑での立証はできなかった。間接証拠しか発見出来なかったこと指摘しておく。
■ 園芸用砂の謎
犯罪を企画立案する段階で犯人役のパーソナリティをエッセンスとして取り入れる。リンゼイさん事件では市橋が千葉大園芸学部だったからこそバスタブをプランターに見立て土中分解で処理する方法が選択されたと考えている。
部屋の中から園芸用砂と発酵促進剤、園芸用紐を購入した証拠であるホームセンターのレシートが発見されている。マンションの駐輪場ではホームセンターのカートが発見されている。市橋は園芸を専攻していた。以上のことから
「市橋達也は土中分解が死体を腐らせ身元判明を困難にすることを知っていたに違いない。殺害後に浴室からバスタブをベランダに運び出し、園芸用砂に遺体を埋めたのだ」
捜査本部はこう道筋を立てたようだ。
考えて欲しい。
土中分解で腐らせようとしていたのなら、当然事件発覚を恐れてのことと考えられる。
なのに犯罪を証明するレシートを持ち帰ることなどあるのだろうか。
レシートなど受け取ってもクシャクシャに丸めて捨てるのが普通だろう。
『品目まで読み取れるレシートが部屋から発見される』
納得ができるわけがないだろう。
レシートから市橋の指紋は検出されていない。
駐輪場で発見されたカートからも市橋の指紋は検出されていない。
ホームセンターの監視カメラで市橋は確認されていない。
レシートにある品目を購入した時間は確定されていない。
徒歩十五分の距離にあるホームセンターに向かう市橋を目撃した人はいない。
六袋の園芸用砂をホームセンターのカートに積んで持ち帰る市橋の目撃情報は一切ない。
エレベーターで園芸用砂を運び込む市橋は監視カメラに記録されていない。
もし園芸用砂を購入したことを証明できれば
殺害を立証する重要な証拠になるだろう。
本人特定が証明されれば、これらは殺害を隠蔽するためとする根拠にも妥当性が付与される。
殺人で起訴すれば裁判所が証拠認定するだろう。
市橋の容疑が死体遺棄から殺人罪に切り替えることができる。
時効3年から25年に延長される。大義名分も獲得できる。
だが、レシート、園芸用砂の空袋、カートから市橋の指紋は検出されていない。
市橋が購入したことが一切証明されず、土中分解の知識だけが一人歩きしていく。
なぜ本人特定ができなかったのか。
誰かがそれらを仕組んだと考えなかったのだろうか。
■ ゴミ箱から見つかった被害者の毛髪
土中分解について補足しておくと、遺体を処理するには事前処理を行わなければならない。
遺体の剃毛処理である。髪の毛からまつげから産毛まで、体毛を残さず剃毛する必要がある。
毛髪は腐りにくく、たとえ遺体が骨だけになったとしても残留してしまう可能性があるからだ。
土中分解で腐らせようとしていたのなら、当然事件発覚を恐れてのことと考えられる。
死体を隠蔽したかった。骨になるまで腐らせ、身元不明にさせたかった。
逃亡も考えていたというが骨になるまで何年かかるのであろうか。
部屋のごみ袋から被害者の毛髪が発見されたと言う。
剃毛処理に触れた記事は、唯一「ゴミ箱から被害者の毛髪が発見された」記述がある。
市橋はゴミ箱から発見された毛髪についてこう自供している。
「口をふさいだ時髪の毛が絡まったので切ったら怒られた」
遺体を剃毛処理したとは言っていない。自供と証拠の矛盾を指摘しておく。
土中分解で死体を腐らせるために園芸用砂を埋めたとして
なぜベランダに運び込む必要があったのだろうか。
この中途半端さが
「ベランダのバスタブに死体を隠蔽したのは、迅速に死体を発見させるために仕組まれた演出ではないか」
市橋の供述の中で、この部分の動機が見事に欠落していることを指摘しておく。
■ ベランダに運び込んだのは通報させるためではないか





色々突っ込みたいところがあるのだが、とりあえず今はやめておく。
ベランダに運び込まれたバスタブ。その前にマットレスが欄干に干されている。
マットレスは布団ばさみ4本で固定している。欄干の三分の一程度が目隠しされている。
表面上はバスタブを隠しているように見える。
だが三分の二が空いているのでバスタブは外からでも確認できてしまう。
土中分解で腐らせようとしていたのなら、当然事件発覚を恐れてのことと考えられる。
一生遺体を埋めておくつもりであったのだろう。
逃亡も画策し、その最中捜査員に踏み込まれた。
ベランダに運び込み、一部分だけを隠した。
この中途半端さは一体なんなのだろうか。
布団ばさみが4本あることは、生活していたならかけ布団や敷き布団も部屋にあるはずだ。
それらを欄干に干していたなら、完全に目隠しすることができたはずだ。
通行人も住民も、誰も見咎めなかったはずである。
土中分解で死体を骨になるまで隠蔽するつもりなら、ベランダに運びだす必要はない。
浴室で十分可能であったはずだ。
例えば死体と同じ空気を吸いたくなくてベランダに運び出したとしよう。
ただそれは逃亡を画策していなかったことになる。
なぜベランダにバスタブを運び出したのか。
遺体を迅速に発見させるためではないか。
土中分解と園芸用砂は演出であった。
そう考えれば不可思議な遺棄状況への疑念は氷解する。
ベランダの遺体を仮に捜査員が発見出来なかったとしよう。
あのバスタブ変じゃない?最近変な匂いがしない?あの部屋怪しくない?
いずれ誰かが見咎め、通報したに違いない。
土中分解で死体を腐らせ、身元不明の骨だけにする。
捜査本部が描いた筋道はおおよそ無理があった。
一人になすりつけようとするから必然と生じる齟齬である。
記者クラブ制度は害悪そのものである。
これは冤罪製造制度といっても言い過ぎではないほどの制度である。
司法記者クラブでの会見は問答はすでに決められていて
都合が悪い質問をぶつける記者に対し、即刻退場が求められ以後出入り禁止になる。
特オチを恐れた記者たちは捜査本部の発表をテキスト化するだけであった。
誰も質問しない記者会見。虚偽リークを記事にして、メディアは訂正することはない。
捜査本部に懐柔されているからであり、盲目だからである。
矛盾を指摘せず、記事を積み重ね上げる。
総論的に既成事実化し、猟奇的なパーソナリティは生み出される。
帝銀事件は今田勇子を生み出し、酒鬼薔薇聖斗へ進化した。
挑発と難解なヒントを現場に残し、やがて事件は解決する。
それはまるで人身御供。儀式のいけにえに誰かが選ばれる。
バトンは島根バラバラ殺人に渡された。捜査は行き詰まり迷宮をさまよっている。
GHQの犯罪を誰かに押し付けようと考え、冤罪は進化した。
直接証拠を捏造し警察検察弁護団と三つ巴で自供を勧める。
捺印を押したら最期。長い間娑婆の空気は吸えなくなる。
これはみんなが知るべきだ。
そして怒りを覚えるべきだ。
Category:市橋達也の冤罪検証
市橋達也逮捕前の10日未明のレス(再再UP)
2010/07/01(Thu) 06:02
※2010/07/01加筆市橋逮捕の十八時間前に、ポリスチャンネルの掲示板に書き込まれた、逮捕予告ともとれる不可解なレス。これはリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件が組織的犯罪の可能性を見極める上で重要だと考えている。
ポリスチャンネルは治安当局の外郭組織。よってポリスチャンネルの掲示板は2ちゃんねるのような誰でも気軽に書き込める掲示板ではない。その気になれば投稿者の本人特定は容易にできるだろう。
市橋逮捕の十八時間前、誰もが市橋が捕まるとはおもっていなかった。それは事実ではないのか。
ポリスチャンネルの『指名手配被疑者「市橋達也」を追え!』はまだ存在する。動画配信は終了しているが掲示板はまだ閉鎖されていない。それほどレス数も多く無いので(某掲示板のような下らないレスはあまりない)この事件に興味ある人は一度見てきて欲しい。この事件の捜査本部がこの掲示板に書き込まれた情報をアテにしていたことが見て取れるし、毎日150人体制で市橋捜索にあたっていた捜査員がこの掲示板の情報を元に動いていたことも認識できるとおもう。それほど捜査本部は追い詰められていたわけで、150人の捜査員を無駄に持て余していたのである。これはいただけない。さらに不可思議なことに、この掲示板は、① 投稿者が市橋達也の目撃情報を具体的に(?)記載しているのだが、なぜか、伏字になっている。② ①のような具体的地名、場所、店、駅等がなぜか伏字になっている書き込みに対し、捜査本部は二週間で本人判別を終了し市橋ではなかったと報告している。
指名手配被疑者「市橋達也」を追え!(肉声公開) :ビデオライブラリー ::ポリスチャンネル
http://www.police-ch.jp/video/16/002472.php
2007年03月26日、千葉県市川市福栄2-11にある「新日本サンライズ行徳」で女性の変死体が発見された。翌日27日に殺人・死体遺棄事件として千葉県警は行徳署に捜査本部を設置。遺体は英会話のNOVA小岩校で講師をする英国籍の女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)だと判明する。
捜査本部は遺体が発見された部屋に居住する職業不明、市橋達也を死体遺棄容疑で全国指名手配した。
2009年11月10日夕刻、大阪・南港のフェリーターミナルの待合室で市橋達也の身柄は確保され、死体遺棄容疑で逮捕される。不可思議なことに『ポリスチャンネル』という警察庁直轄の指名手配犯情報収集サイトに「真鍋卓介」という名前で謎の書き込みがなされている。注目してもらいたいのは書き込みがなされた日時である。十日未明、逮捕前に書かれているのである。

投稿者: 真鍋卓介 : 2009年11月10日 00:51
捕まって本当によかったです。
今まで何をしていたのか…
本当によかったです。
逮捕予告ともとれる書き込みがなされているのである。
これは、市橋本人の書き込みだろうか、それとも”支援者”の予告メッセージなのだろうか。
***

興味深いのは次の投稿である。
投稿者: みゆき : 2009年11月11日 18:28
市橋達也 を逮捕拘留を長引かせる方法と自白させる方法 決定打
●一般に 48時間拘留と 伸ばして2週間である その後は 検察と裁判所 が決める
●もし 無言と黙秘を続けたら?
●裁判で使われる リンゼイさんの首を絞めて殺害したとされるなら 絞めたところの DNAと 市橋のDNAが一致すれば 逮捕は簡単に延ばせる
●自白しなければ 落としの ごんべい みたいに 精神的に 限界のところで市橋の両親の 罪を償ってくれ 警察に協力してくれ のビデオを見せる
考えた人 堺市 真鍋卓介 著作権無し
この時、誰しもが市橋が黙秘するとは思わなかった。そして黙秘することが殺人罪で起訴されないための法廷戦術など、誰も思わなかった。投稿者みゆきで書かれたこの書き込みは何を意味しているのだろうか。
ちなみに真鍋卓介の名前で次のかき込みもある。
投稿者: 真鍋卓介 : 2009年11月12日 06:37
市橋逮捕から現在までの報道関係者の取材の有様を観ていて、なんか情けなくて・・・
今日、公務執行妨害でテレビ関係者が逮捕された、と聞きましたが、そうだろうな、と思ったのは、少なからずいるんでは・・・。
観る限り、まさに傍若無人です。ルールもマナーもなし!!そこまでして、何を伝えたいのかと、???
知る権利とは、何なのでしょうか???
一体、堺市・真鍋卓介とは誰なのだろうか。堺市の目と鼻の先に、実は大阪南港のフェリーターミナルがあったりする。この符号は一体なんなのであろうか。
※2010/07/01加筆
このレスにしたって予言的である。なにせTBSディレクターが公務執行妨害で逮捕されたのは11月12日の昼間であり、数時間前に投稿者は市橋の移送時に『誰かが公務執行妨害で逮捕される』ことを知っていたということになる。ここで取り上げた三点のレスは「真鍋卓介」という共通項を持っている。この「真鍋卓介」なる投稿者は警察内部の人間か、ただの愉快犯か、市橋の逃亡を助けていた者か、謎である。
Category:市橋達也の冤罪検証
市橋達也が二週間、食事を取らなかった本当の理由。
2010/08/23(Mon) 04:11
リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件 - Wikipedia市橋達也にとって二週間の絶食とは一体なんだったのだろうか。普通に考えて常軌を逸している。素人がなしえることではないし、せいぜい一週間ぐらいが限界だろう。訓練を積んだ修行僧とて二週間の断食は難しいのではないか。空腹で夜も眠れず低血糖で意識が朦朧とし、生きた心地がしないのではないか―。抗議としてのハンスト? 宗教的な断食? 被害者への贖罪? 自殺を考えての絶食?そのいずれも合点がいくものではなかった。
市橋のこの不可解な行動がこの事件を掘り下げるきっかけになった。余程の馬鹿か、超人的な根性の持ち主か、とにかく二週間も絶食した市橋は当初いわれていたような「すねている」わけでも「ショックを受けている」わけでもないのは確かだった。概ね「自殺しようとしていた」と理解しているだろう。
市橋は本当に自殺を考え絶食していたのだろうか。
そもそも法廷戦術で黙秘していた市橋が自殺なんて考えるわけがない。生きようとしていたのである。死体遺棄容疑は自白だけが殺人を立証することができ、黙秘を貫徹してこそ無罪を勝ち取り娑婆に出られる唯一の方法だと理解していたのだ。当然、市橋自ら「自殺を考え絶食した」とは語っていない。市橋が自殺しようとしていたというのは捜査当局の恣意的な憶測に過ぎない。『福田和子のように美容整形で顔貌をかえ、二年七ヶ月逃亡し、取調べでは黙秘し、二週間も絶食するのだから、それこそ罪を認めている証明だ』と言いたいのだ。つまり、市橋が黙秘していたとして(デッドラインに自白したことになっているが)公判で全面否認したとして、どうにか有罪に持ち込むための策略なのである。今現在、公判前整理手続の最中であるが、市橋は自殺の可能性を否定し、裁判をうける気でいるという。裁判所で処遇改善を裁判官に訴えたりしている。死ぬ気は毛頭ないのである。
ではなぜ二週間も絶食を続けたのか。
大阪で逮捕され、当日深夜行徳署に移送された市橋は翌日の捜査本部の取調べに対し、「何も言うことはありません」と逮捕容疑について黙秘。朝食に手をつけず、昼食も断った。
「市橋容疑者 朝食手つけず、昼食も「いらない」」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/323285/
逮捕から三日が経ち、依然市橋の絶食は続けられた。捜査関係者は「逮捕のショックで虚脱感に襲われているから」と背景を説明した。識者は「食事をとらないのは、全てを拒否したいということの現れ。(犯行のことについて)自白したくないし、語りたくもない。すべてを拒否したいという気持ちが、食事をとらないという行動になっている」と分析した。
「食事も供述も拒否!市橋容疑者、死ぬ気か…」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/323967/
「市橋容疑者が話さないので、食事をしない理由は分からない」
絶食から三日以上が経過し、市橋は何も話さず雑談にも応じなかった。
「すねているのかどうか、意図が読み取れない。逃げるという目標を失って放心状態なのか」
このまま絶食が続けられた場合、体調への影響が懸念されるため医師の診察を受けさせる方針を固めた。
「市橋容疑者、断食ドクターストップ!?」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/324468/
絶食は続けられ、医師が行徳署に出向き、診察は実施された。診察結果では、市橋容疑者は脱水症状にもなっておらず、取り調べを行うことも問題がないと判断された。
「市橋容疑者、断食も健康状態は良好」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/324632/
絶食と黙秘は6日目に突入し、捜査本部は打つ手が無い状態だった。さらに市橋の絶食と黙秘は長期化する空気も漂い始めた。
「市橋容疑者、断食&ダンマリ6日目突入 捜査本部“打つ手”なし」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/325190/
実はこの時栄養剤が投与されていた。留置場を出て取調室に向かう際にフラつき、県警の判断で医師を呼び、栄養剤投与の緊急措置がなされていたという。市橋は弁護士に「(注射を)受ける気はなかった」と話したが、抵抗することなく黙って自ら腕を差し出したという。
「ダウン寸前!市橋容疑者、フラフラで栄養剤注射」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/326192/
捜査本部の判断で強制的に栄養剤を投与された日、弁護団は千葉県庁で記者会見を開いているが、この事には一切触れられていない。警察から報告を受けていなかったか、あるいは弁護団の判断で栄養剤投与に触れなかったのか。この会見で弁護団は県警に対し取調べの録音、録画を要求している。
「プライドからか…市橋容疑者、親に尻ぬぐい頼めない?」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/325213/
市橋は弁護団に、栄養剤を注射した後に意識が一時もうろうとなったことを話し、現状で栄養剤を投与する必要はないと説明したという。弁護団が投与を拒否できることを伝えると、以降、栄養剤の投与を拒否した。市橋が身に危険を覚えるほどの体験をしたことに注目したい。
弁護団は千葉県警と千葉地検の取り調べの内容などに違法性があると批判し、調査と改善を求める通告書を出し、改めて取調べの録音、録画を要求した。捜査本部は「真実の究明のため、警察は法に則り、適正な捜査をしている」とコメントし、結果的に要求を拒否したようだ。自白を強要するための”なんでもあり”的な取調べを記録したくなかったのだろう。恐らく拷問であったに違いない。いや、それ以上かも。
「市橋容疑者の弁護団が取り調べを批判、改善を要求」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/326426/
23日、市橋と接見した弁護士は報道陣の問いかけに無言を通した。
市橋に栄養剤を投与した警察嘱託医は、以降の栄養剤投与を市橋が拒否した理由について「静脈注射で栄養分を急に送り込んだため、気分が悪くなったのではないか。どちらにしても、もうフラフラの状態になっているはずだ」
と話した。
すでに絶食から二週間近くが経過していた。
「(医務施設がある)拘置所に早く連れて行ければいいが、事実関係に関する供述も取れず、調書も作成できないようでは難しい」
医師は、そろそろ限界ではないか、と顔を曇らせた。報道陣の問いかけに無言を通した弁護士は、実は市橋の危険な状態を見るに見かねて『拘置所への移管を捜査当局に要請した』のではないか。捜査当局が移管を認めるかわりに口止めされたのではないか。それで無言を通したのではないか。とにかく、医師が『市橋を拘置所に移管させなければ危険だ』、裏返せば、『このまま行徳署にいさせては危険だ』と認識しているのは確かであった。
「市橋容疑者、断食2週間経過 医師も危険視「限界」」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/327877/
11月24日、逮捕から二週間が経過し、水とお茶以外は口にせず絶食が続いていることから市橋健康面に配慮が必要と判断し、医師が常駐する拘置施設に午後3時に移送された。同日午前、裁判所から許可が降りていた。そして絶食していた市橋が行徳署で弁当を完食したことが大々的に報じられた。
では、なぜ、市橋は二週間も絶食したのだろうか。
市橋は捜査本部が意図的に印象操作し、自殺しようと考えていたことになっているが、黙秘し、裁判で事実を明らかにするつもりだった市橋に自殺する動機は全くない。
二週間も食事を取らないとなると確実に低血糖になる。低血糖になれば精神症状を起こし始め、意識消失を引き起こし、重篤な場合は死に至る。(血糖値・Wikipedia)栄養剤投与は一度しか受けていない。もはや生きていることすら辛かったのではないか。取調べですら、「もうなんだっていいや」とやっていないことすら認めたくなるほどだったのではないか。
もしかして、市橋が絶食したのではなく、自白を強要するために食事を抜いたのではないか。自白調書の作成に応じないため食事を抜かれた事例もある。低血糖で朦朧とした意識の中、拷問のような取調べは続けられている。
そもそも拘置所に移管される日になぜ食事に手をつけたのか。
二週間の絶食はいったいなんだったのか。
***
行徳署から拘置所に移送される日に配信された記事を並べた。重要なのは『行徳署から拘置所に移送される日だった』ということ。それを念頭において読みくらべてもらいたい。
ここに二週間絶食の驚くべき真相が記録されている。
①「市橋容疑者逮捕 拘置施設に移送 断食で健康面に配慮」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/328118/

②「“断食”の市橋容疑者、和風弁当を初完食」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/328164/

③「捜査幹部もホッ…断食の市橋容疑者、「焼肉弁当」完食」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/328370/

①弁当の話は一切触れず、絶食を続けた状態で行徳署から拘置施設に移送されたとしている。配信は16時。
②行徳署で昼に出された和風弁当をすべて食べきったことになっている。配信は19時。
③行徳署で朝食には手をつけず午後0時過ぎに豚の焼肉弁当を完食したことになっている。配信は翌日朝9時。
重要なのは、11月24日の16時に配信された記事①ですでに「移送の際は自分で歩いて車に乗り込んだ①」と移送されるまでの市橋の様子が明らかにされていて、「10日の逮捕以降水分を補給するのみで食事には手を付けていない」と、移送される際、弁当完食どころか、絶食が続けられた状態だったと書かれてある点だ。
11月24日、拘置施設に移送される際の市橋の様子は16時に配信された記事がありのままに伝えていて、そして、後発の記事に「焼き肉弁当(和食弁当)完食」をねじ込んだとしか思えない。二週間も続けられた絶食をやめ、食事に手を出したことを、自力で車に乗り込んだことを知っていながら、記述しないということは全くをもってありえない。拘置施設に移送される前に市橋は行徳署ですでに食事をとっていたことにしようとしたとしか思えない。翌朝9時に、配信された記事では焼肉弁当を午後零時すぎに完食したことなっている・・・なんなんだこれは。
事件翌日の公式発表前に配信された時事通信と読売新聞の記事と、それ以降の記事を思い出して欲しい。捜査員がマンションを訪れた際、交際している男性(部屋の居住者=市橋達也)は不在であり、行方を追っていると報じておきながら、翌日の公式発表を受けて配信された、それ以降の記事では、『交際している男性は不在』という部分が『捜査員の制止を振りきり、現場にリュックと靴、靴下を残して逃走した』という内容にすりかわっていた。
まさしく、『焼き肉弁当完食!』はそれと全く同じ構図ではないか?
つまり、市橋は行徳署では食事に一切手を出さなかった。
いや、一切の食事を提供されなかったのかもしれない。
二週間経った頃、医師や弁護団がそのことに気づき、このままでは死んでしまうと拘置所への移管を要請した。
捜査当局は要請を受け入れるかわりに、この事には一切触れないよう弁護団に緘口令を敷いた。そして、市橋の移管は弁護団側の要請ではなく、捜査当局が提案したような形をとった。
拘置所では普通に食事は提供される。それではまずいと移管前に食事に手をつけた、ことにした。署が用意した焼肉弁当を昼に食べたことにした。
***
捜査本部は市橋逮捕6日目に「取調べに向かう際、ふらついた」と栄養剤を半ば強制的に投与した。
本当に栄養剤を投与したのだろうか。
栄養剤と称した、自白剤のような薬物を投与したのではないだろうか。
あるいは拘禁症状の様な精神疾患を羅患させる薬物を長期間投与しようとしていたのではないだろうか。
栄養剤と称した『得体のしれない薬物』を投与されることを、二回目以降、市橋は拒否した。
「ふらついた」と言いがかりをつけられ、医者を呼ばれ、半ば強制的に栄養剤と称する薬物を投与され、市橋は意識が朦朧とする体験をしたのは事実である。
栄養剤を投与され、生命の危険をおぼえたのは事実である。
もしかしたら、殺そうとしているのではないか。
市橋は捜査当局の目論見に気づき、二度目を拒否した。
捜査当局は以前黙秘を続ける市橋に対し、空腹と低血糖で思考回路を鈍化させ、取調べは続けている。
市橋は自殺を考え絶食していたのではない。
自白調書の作成に応じないため食事を抜かれたのだ。
そのまま市橋が死んでしまっても『自殺』と片付けようとした・・・
考えたくもないが、捜査当局は本気で市橋を殺そうとしていたのかもしれない。
それでも市橋は黙秘を続けた。行徳署での二週間は地獄だったに違いない。
自殺など考えていなかった市橋達也に食事の一切が提供されず二週間たった頃、彼自身、心も根も尽き果てたとき、救いの手が差し伸べられた。医療施設のある千葉刑務所併設の拘置施設に移送させようと、周りが動き出したのだ。捜査本部と検察が手続きをしたと報じられているが、実際に動いたのは市橋を担当した医師であり、記者団に無言を貫いた当日面会を担当した弁護士なのではないか。
捜査本部には市橋達也が自殺を考え絶食したことにして、いっさいの食事を提供しないだけの動機がある。
○事件後行方不明だった市橋達也に死体遺棄容疑で逮捕状が取られた。
○大阪南港のフェリーターミナル待合室で市橋達也の身柄を拘束、指紋照合で本人確認後、死体遺棄容疑で逮捕。
○死体遺棄罪は殺人も視野に入れて捜索が行われるが、本人が自供しない限り、殺人には問われない。
○市橋は取調べで黙秘を貫徹した。
市橋の黙秘と貫徹しようとする態度は、捜査当局にとって不都合極まりなかったに違いない。市橋が殺人を自供しなければ、全く証拠がない。よって殺人容疑では起訴できない。自供しなくても、指印させれば裁判所が証拠認定する。自白調書の捺印こそ、被疑者の任意性そのものなので、有罪を示す最たる証拠になる。それが手にいれられない捜査当局は、限られた時間の中で、市橋を割らなければならなかった。
結果、当局の手中にある市橋弁護団に、市橋の拘留期限当日に「殺害について自供した」と市橋にとって最も不利益な発表をさせ、捜査当局側が市橋を殺人、強姦致死で追起訴する理由を提供させることになる。
市橋は絶食する意思はなかった。自殺など全く考えていなかった。意識が朦朧となる栄養剤(と称する得体の知れない薬物)投与を拒否した事自体、生きようとしていたことの証明である。黙秘に徹していたこと自体、捜査本部が殺人容疑を立証できなかったことを把握していたともいえる。市橋が自白しなければ、裁判の争点は物的証拠になる。捜査本部にとってそれは極めて都合が悪かった。手に入れたものはあくまで間接証拠であり、有罪の立証能力に足りないものだ。つまり、捜査当局は市橋が黙秘を貫徹したときに、有罪に持ち込めるだけの証拠を示さなければいけない。この事件は裁判員制度の対象だ。もし市橋が黙秘を続ければ物的証拠が焦点になり、押収したPCの交信記録や、失踪当日のマンションエレベーターの監視カメラの映像、行徳署に出された家出人捜索願の受理票、死因が明らかなのに死亡特定時間があやふやなままの検死結果、市橋がホームセンターに園芸用砂等を購入した時間や確証等々が裁判の争点になるかもしれない。そうなれば捜査当局側にとって甚だ不都合の極みである。(事実似顔絵からメールアドレスの存在を隠匿した等、証拠隠滅はすでに行われている)
「何度も整形して顔貌をかえ、偽名を使い、全国を転々と潜伏して、二年七ヶ月もの間逃げおおせて、逮捕されたらダンマリと断食。二週間も食事に手をつけなかったのは自殺を考えていたからだ。死ぬほど思いつめていたこと自体、被害者の殺害に関与したことは、言葉に出さなくても明白ではないか。取調べに協力しないし態度も良くなかった。あれだけ大きな事件を起こしておいて市橋には全く反省の色がない」
捜査当局は裁判員裁判であることも考慮して、感情論にすり替えようとしたのが真相ではないのか。取調べでの市橋の態度、行動を前面に押し出し、感情論にすり替えようと画策した。そこで捜査本部は市橋が自殺を考え絶食していたことにした。市橋は「自殺のおそれがある」として、拘置施設の病舎に閉じ込められている。整形していないことを隠匿するためであり、袴田巌のような重度の拘禁症状を起こさせるために・・・
***
リンゼイ・アン・ホーカーが講師をつとめるNOVAは二日間姿を見せないだけで事件に巻き込まれたと認識させるほど、不穏な空気が渦巻いていた。
リンゼイ・アン・ホーカーさんが失踪したとされる日、市橋達也は千葉県市川市福栄のマンションで彼女とセックスをした。
そのあと、二人で一緒にいるところ、何者かに襲撃された―。
結果、リンゼイさんはベランダに運び込まれたバスタブの中から無残な姿で発見される。
そして、事件発覚現場のマンション自室の居住者である市橋達也は行方不明になった―。
市橋はリンゼイさんを拷問し、殺害した実行犯グループに拉致監禁されたのではないか。
二年七ヶ月、衆目に見とがめられない、どこか遠い場所で監禁されていた―。
日本ではないかも知れない。日本以外のどこかの国か、地下奥深くの監禁施設か、あるいは独居室がある宗教施設か・・
事実は市橋達也しか知らない。
2009年11月10日、市橋達也は大阪南港のフェリーターミナル待合室に捨てられた。
150人体制を維持し、延十万人以上の捜査員を動員していた捜査陣営は、市橋の身柄確保の当日、大阪に60人の捜査員を派遣していたという。
死体遺棄の時効《3年》を迎える前に、捜査当局は犯罪組織と交渉したのだろうか。
市橋の身柄が大阪のどこかに捨てられることの確証があったのだろうか。
市橋が被害者だとしたら、全ての謎は解ける。
複雑すぎる事件の背景を探り、検証するごとにその思いは強くなった。もちろん、それが事実とは言えない。事実は市橋しか知らないのだから。ただ、捜査本部は多くの嘘をついた。そして、市橋の状況が冤罪事件と同じプロセスをたどっていることは明白である。平沢貞通。袴田巌。菅家俊和。織原城二。少年A。凶悪事件の犯人としてスケープゴートされた彼らと市橋は、多くの類似点がある。
外国人を狙った、ストーカー犯罪の延長にある強姦殺人事件。その犯人に相応しい市橋の猛悪なパーソナリティは虚構である。創作である。捜査当局の印象操作による偏向的な報道は感情的に世論誘導した。行方不明の居住者が殺害した証拠は二年七ヶ月一切発見されず、殺人容疑で逮捕状も請求されなかった。強姦容疑もしかり。これは確然たる事実である。
2010/08/23加筆修正
Category:市橋達也の冤罪検証
市橋達也の担当検事は今年に入って二度も無罪判決を出していた
2010/09/05(Sun) 03:46
「外国人女性に対し、異常な執着心をもっている」「被害者に対し、ストーキング行為をした」
「英会話を口実にきっかけを作った」
「大学時代に学んだ園芸の知識を利用して、土中分解により遺体を骨にし処理しようとした」
「捜査員が訪問した際、制止を振り切り走って逃げた」
「複数回整形し、顔貌をかえ、全国各地を転々と潜伏し、偽名を使い、長期間逃亡を続けた」
「新たな潜伏先として沖縄を目指し、フェリーターミナルの待合室にいた」
「逮捕後、自殺を考え、二週間絶食した」
「リンゼイ・アン・ホーカーさんの殺害に関して全面的に自供した」
ここにあげた全てが、事実無根のでっち上げであることを確信している。捜査本部が描いた『外国人女性を無差別に狙ったストーカー犯罪の延長にある強姦殺人事件』という筋書き通りに市橋達也というレイプ殺人鬼を創り上げたのである。メディアはこれだけの嘘を付いた。もっと嘘を付いているかもしれない。すでに証拠隠滅を謀られ、嘘の一部が既成事実化されていることもあるかもしれない。一度嘘をついてしまえば、嘘を既成事実化するために、嘘を積み重ねていく必要がある。だが、嘘は嘘でしかない。この事件はあまりにも有名になりすぎた。日本だけでなく、世界にも嘘を付き続けてきたのである。その代償は、いずれ支払う日がやってくるであろう。
***
市橋達也の事件を担当した千葉地検の山田賀規次席検事は今年に入って二度も無罪判決を出している。3月の強制わいせつ罪に問われた警察庁科学警察研究所の男性技官(45)の事件と、7月の覚せい剤取締法違反などの罪に問われた相模原市の会社役員の事件である。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100305/trl1003050200001-n1.htm
2010.3.5 02:00
知人女性に抱きついたなどとして強制わいせつ罪に問われた警察庁科学警察研究所の男性技官(45)=休職中=の判決で、千葉地裁松戸支部(沖敦子裁判官)は4日、無罪(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
弁護人の高橋修一弁護士によると、判決は被害者とされた女性の証言の信用性に疑問をうかがわせる点があったと判断した。
男性技官は平成20年7月31日午後4時ごろ、千葉県柏市の知人女性宅で、女性にいきなり抱きつき体を触るなどしたとして同12月に起訴された。千葉県警による逮捕当初から「わいせつな行為はしていない」と容疑を否認していた。
高橋弁護士は「丁寧な事実認定だ」と語った。
千葉地検の山田賀規次席検事は「遺憾な判決。判決内容を検討して適切に対応する」としている。
(転載ここまで)
裁判員裁判初の検察控訴 「事実認定是認できず」 覚せい剤密輸の無罪判決で地検|ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1278380194
2010年07月06日10時36分
覚せい剤取締法違反などの罪に問われた相模原市の会社役員、安西喜久夫被告(59)に裁判員裁判で全国初の全面無罪判決を言い渡した千葉地裁判決について、千葉地検は5日、判決を不服として東京高裁に控訴した。裁判員裁判で検察側の控訴は初めてで、千葉地検は「判決内容を精査した結果、事実認定について是認できない点があり、控訴して是正すべきと判断した」としている。
千葉地検の山田賀規次席検事は、6月22日の千葉地裁判決について「状況証拠を積み重ねて犯意の立証に努めたが、理解してもらえなかった点がある」と説明。裁判員裁判で初の検察側控訴になった点に関しては「裁判員の努力、判断には深い敬意を払う」とした上で「控訴審でさらに判断を求めることにした」と述べた。
安西被告は昨年11月、マレーシアから成田空港に到着した際、チョコレート缶に入れた覚せい剤約1キロをボストンバッグの中に隠し密輸入したとして起訴された。判決で千葉地裁は「違法薬物が隠されていることを知っていたとは認められず、犯罪の証明はない」と指摘、検察側の「違法薬物と分かっていたはず」とした主張を退けた。
(転載ここまで)
日本では「刑事事件で起訴されれば、99%有罪判決が下される」とされている。そんな中、山田賀規次席検事が担当した事件が一年で二度も無罪判決が下されるというのは異例な事態である。注目すべきは覚醒剤密輸の事件で、これは裁判員裁判によるものである。裁判員裁判が始まってから、全国初の全面無罪判決だというが、検察の訴えが、素人目から見ても、「有罪だとは思えない」と否決されたということだ。恐らく、無理くり犯罪ストーリーをでっちあげて、無実の人間に罪をかぶせたのであろう。まさに冤罪の構造そのものである。さらに質が悪いことに、この次席検事は覚醒剤密輸事件の無罪判決を受けて、控訴しているのである。正義の代弁者ともいえる検察が適当にでっちあげた作文を素人に否定されて、それを認めたくないのである。悪あがきしているとしか思えない。
この検事が市橋達也の事件を担当していることを、改めて指摘しておく。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/326551/
2009/11/20 09:24
千葉県市川市のマンションで英国人英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された市橋達也容疑者(30)の弁護団が19日、千葉県庁で会見し、黙秘を続けている市橋容疑者が「取り調べ中、検事から『死刑もあり得る』と言われた」などと接見で話したことを明らかにした。
“完黙”の市橋容疑者に対し、検察官は「極刑」をちらつかせて“揺さぶり”をかけていた。
市橋容疑者は10日の逮捕以来、事実関係についても黙秘しているが、弁護団によると、市橋容疑者が千葉地検の検事から「今のままの態度だと社会に出られない」「死刑もあり得る」「黙っているなら親が死刑になるべきだ」などと言われたことを明かした。
また、県警の捜査員も市橋容疑者の姉をマスコミが取材したことについて、「親族に迷惑がかかるのは、おまえが黙っているからだ」との趣旨の発言をしたという。
弁護団は、16日に会見した際、取り調べの様子を録画・録音してほしいと千葉地検と千葉県警に申し入れ、市橋容疑者に「被疑者ノート」を渡して取り調べの様子を書き留めるようアドバイス。取り調べが“密室”で行われることへ警戒感をあらわにしていた。
会見した弁護団代表の菅野泰弁護士(66)らは「虚偽の言葉を使った違法で不当な取り調べだ」として批判した。
市橋容疑者は「被疑者ノート」に取り調べの内容を記録しており、18日に接見した弁護士にノートを見ながら説明。「特に、家族のことに触れられるのを気にしているようだ」と弁護団。取り調べに問題があれば申し入れができると弁護士が伝えると「お願いします。そうしてください」と依頼してきたという。
弁護団は取り調べ内容は違法性、不当性が高いなどとして19日、千葉地検の北田幹直検事正と行徳署に通告書を出したという。「被疑者の黙秘権は憲法で保障されている。改めて取り調べの録音、録画を要求する」などと対決姿勢を示した。県警は同夜、「真実追求のため、警察は法律にのっとり適正に捜査をしている」とコメントした。
(転載ここまで)
市橋容疑者の弁護士申し入れ 千葉地検「取り調べに問題ない」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/326957/
2009/11/21 02:46
英国人女性死体遺棄事件で、逮捕された市橋達也容疑者(30)に検事が「死刑もあり得る」と発言したとして弁護団が改善を申し入れたことについて、千葉地検の山田賀規次席検事は20日、「取り調べに問題はない」とコメントした。千葉地検で記者団の質問に答えた。
弁護団によると、市橋容疑者は取り調べで、検事から「死刑もあり得る」「このまま黙っているなら、親が死刑になるべきだ」と言われた。弁護団は「虚偽の言葉を使った違法で不当な取り調べだ」として19日、改善を申し入れていた。
取り調べでの発言について、山田次席検事は「取り調べの過程でどういう話をしたか、申し上げるべきではない」としている。
(転載ここまで)
この検事は『推定無罪の原則』すら知らないらしい。さらに言えば、検事であるならば『別件逮捕としての死体遺棄容疑の案件において、殺人罪を立証できるのは自白のみ』であることを知らないはずはない。なのに「今のままの態度だと社会に出られない」「死刑もあり得る」と市橋達也に対し恫喝さながらに食ってかかっている。さらに、「黙っているなら親が死刑になるべきだ」などと、全くをもって理解不能な、かつ不可解な暴言を吐いている。「黙っているのなら、殺人と強姦致死での罪状は問われない。しかし、検察としては歴史に汚名を残すことになり、自分のキャリアにも傷がつく。このまま黙秘を続けるのなら、犯人隠避で親族根こそぎ逮捕するぞ。なんなら親にでも死刑になってもらおうか」本音はこんな感じであろう。この悪徳検事が、自身の保身のために、市橋達也に自供させようと至極焦っていたことが手に取るようにわかる。
「警察は犯罪組織」現阿久根副市長の仙波敏郎氏の言葉がやけに現実味を帯びてくる。映画「ポチの告白」で描かれたストーリーはまさに最高権力機関が犯罪組織たらしめるものだった。フィクションではあるが、限りなく事実に近いものであったと、肌身に触れ感じている。
市橋達也の事件の裁判員に選出された人は、「親が死刑に~」だけをみてもわかるように、二度の無罪判決で明らかなように、正義の代弁者として不適格な品性を欠いた人間がこの事件の担当であることを知っておく必要がある。『外国人女性を無差別に狙ったストーカー犯罪の延長にある強姦殺人事件』という認識は、無理くりでっち上げた犯罪ストーリーであることを可能性の一つとして念頭において置かなければいけない。市橋達也が冤罪である可能性を念頭に置いて裁判に望まなければならない。知ることはけして罪ではない。メディアの情報を盲信し、真実を何も知らないことの方がよほど罪なのだから。
2010/11/08 加筆修正
Category:市橋達也の冤罪検証
市橋達也の冤罪検証・公判前整理手続で判明した茶番劇
2010/09/06(Mon) 00:04
メディアが報じる市橋達也は虚像である。この事件を担当する千葉県警捜査本部が『外国人女性を無差別に狙ったストーカー犯罪の延長にある強姦殺人事件』の犯人に相応しいよう市橋達也という虚像を作り上げた。もちろん、市橋達也の犯行ではない。あえて言うならば、殺害を目的にした計画的な組織犯罪である。被害者であるリンゼイ・アン・ホーカーさんがNOVAで働いていたことは無関係ではないと考えている。彼女はNOVAの講師だったからこそ付け狙われ殺害されたのだ―。***
市橋達也の第四回公判前整理手続が2010年9月4日に開かれた。
死亡時間最大の争点に 弁護側、PCデータ証拠請求へ 英国女性殺人遺棄|ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1283562567

市橋達也の弁護団はリンゼイさんが死亡した時間帯が最大の争点になるとの見方を示しているという。市橋達也君の適正な裁判を支援する会(http://naokimotoyama.blogspot.com/)の代表である本山直樹千葉大名誉教授が自身のブログで明らかにした「警察が押収した二台のノートパソコン」を証拠請求する方針とのことだが、似顔絵に書かれていたメールアドレスやリンゼイさん失踪当日のマンションエレベーターの監視カメラの映像など、二人の関係を示す証拠を握り潰してきた捜査当局が、PCに二人の交信記録が残されていたとして手付かずにしておくのだろうか。市橋達也は似顔絵に記したhotmailのメールアドレスの他、トライポッド(SNS。現在閉鎖)にアカウントを持っていたというし(※)、自室の電話の通信記録が残っていなかった、あるいは携帯電話をもっていなかった(←現代人が携帯電話を持っていないなど普通考えられないだが。捜査本部発表)としてもパソコンがあれば十分なコミュニケーションが図れる。リンゼイさんはFaceBookでアカウントを持っており、ウェブカメラで家族と毎日顔を合わせていたという。
押収されたパソコンは、すでに交信記録等のデータを復元できないよう消去する、あるいはアカウントのログインパスワードを消去する等、すでに細工されている可能性はある。消去していなかったと仮定して、ならば捜査当局は弁護団の証拠開示請求には乗らず承諾しないだろう。もし証拠開示請求が快諾されたならそれは捜査当局は不都合なデータをすでに消去されてしまっている可能性を念頭に置かなければいけないし、仮にサイバー犯罪に長けた専門家の手で証拠隠滅が行われたとしたらその証拠は見つけ出すことは不可能に近いことになる。結果、無いもの探しの末、「交信記録はありませんでした」となるのがオチ。ようするに茶番だというである。
弁護団は細工された二人の交信記録をさがすより、捜査当局がデータを改竄した痕跡を探すべきだ。もっといえばPCを調べるよりも、サーバを当たったほうが記録が残っている可能性があるのではないか。リンゼイさん側からのアクセスもサーバに残っているかも知れない。当方専門家ではないので詳しく分からないが、調べてみる価値はある。
***
しかし、不満がある。この裁判の争点は、捜査当局が二年七ヶ月の間、立証できなかった「市橋達也がリンゼイさん殺害に関与したか、否か」ではないのか。捜査当局は「被害者が殺害される過程で、市橋が関与した証拠」を全く見つけ出せなかったのは、「死体遺棄容疑で手配され、死体遺棄で逮捕」という事件の顛末をみても明らかである。
死体検案書を受け取った被害者遺族のコメント
http://www.japanprobe.com/2007/03/29/more-news-on-the-murder-of-nova-teacher-lindsay-ann-hawker/

NOVA英国人講師殺害事件・雑考
Bill Hawker, who was recently given the autopsy report, told the newspaper, “It was a horrific murder. There was literally not a square inch of her body that wasn’t badly bruised.
“He tied her up with horticultural tape. This is dreadful to say, but he punched, kicked or used a blunt instrument throughout her body. This could have gone on a day and a half possibly, before the poor thing eventually died.
“There was total bruising of the front of the body, defensive bruises on her arms, which were dreadfully knocked about, all of her back, the inside of her legs. It was as if he’d systematically injured every part of her body.
“When I had to identify my daughter, the Japanese had her so that I could only see the top of her head and her face. I didn’t want to see the rest of her body. Her face was badly beaten. They had put on a lot of make-up and my daughter never wore make-up. So we never realized the extent of her injuries.
“He also cut her hair off ― the final indignity for her was to have her hair cut off.”
Hawker’s parents recently criticized the police’s handling of the murder investigation.
(意訳Byfraise)
先日、検視報告を受けたビル・ホーカーさんは「ぞっとするような殺人でした。彼女の体には文字通り1インチ四方ですら傷つけられていない部分はなかった」と新聞社へ語った。
「彼は彼女を園芸用の縄でしばりあげました。口にするのも恐ろしいですが、彼は彼女の体中を蹴り、殴り、もしくは鈍器で殴りました。これがおそらく一日半ほど、可哀相な体がついに死に絶えるまで続いただろうとのことです。」
「体の前面は全体的にひどく痛めつけられていました。腕には自身を守ろうとした際のあざが、ひどく叩かれた痕が、背中の全面に、脚の内側にまでありました。それはまるで彼がシステマティックに(系統だてて)彼女の体のすべての箇所を傷つけようとしていたようでした。」
「私が娘の身元確認をする際、彼女は日本人のもとにあったため、私は彼女の頭部と顔しか見ることができませんでした。私は首から下を見たいとは思いませんでした。彼女の顔はひどくぶたれていた。彼らは彼女にたくさんの化粧を施しており、私の娘は化粧などしたことがなかった。だから、私たちは彼女の負傷の程度がどれくらいのものなのかわからなかった。」
「彼はさらに、彼女の髪を切っていた ─ 彼女への最後の辱めとして、髪を切ったのです。」
ホーカーさんの両親は、先日、警察の殺人事件の捜査方法に対し批判を行った。
(意訳ここまで)
〈 事件当初日本で配信された記事から抜粋 〉
時事ドットコム:逃走2年 英国人女性死体遺棄【27】容疑者と数日前知り合う
http://www.jiji.com/jc/v2?id=20091105ichikawa_murder_27
千葉県市川市のマンションのベランダで2007年3月26日夜、英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(22)の遺体が見つかった事件で、司法解剖の結果、死因は窒息死だったことが28日、行徳署捜査本部の調べで分かった。首を圧迫されたか、鼻と口をふさがれて窒息したとみられるという。また、右目の下と左ほおに、殴られたような大きな皮下出血が2カ所あった。
<浴槽女性遺体>手足に殴打跡、男を手配 千葉県警 [毎日新聞] white
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/790.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000132-mai-soci(リンク切れ)
遺体は砂が敷き詰められた浴槽に、ひざを折り曲げるように埋まっており、右目付近が腫れていたほか、両腕や太ももにあざが複数見つかった。室内にはリンゼイさんのバッグや衣服、身分証明書なども散乱していた。
ベランダ浴槽、英美人講師の変死体…28歳男の素顔 [ZAKZAK] white
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/803.html
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032801.html(リンク切れ)
捜査員が同容疑者宅を調べたところ、ベランダに園芸用土砂が敷き詰められていた浴槽があり、中から両ひざを抱えるような状態で埋まっているホーカーさんの遺体を発見した。顔や体中に殴られたような跡があり、両腕や足にも内出血があったという。
英女性リンゼイさん殺害、父親と交際相手が涙の訴え [読売新聞] white
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/812.html
一方、28日に行われた千葉県警の司法解剖で、ホーカーさんの死因は、窒息死の疑いが強いことが判明した。
のどの部分の軟骨が骨折していたことなどから、県警は首を手で締められて殺害された可能性が高いとみている。
被害者の遺体はわずかの面積を残して体中アザだらけであった。生前、鈍器を用いた拷問を長時間受けていたと、死体検案書を受け取った被害者遺族が語っている。日英で報じられた内容を比較すれば、捜査本部が遺体に残された拷問の痕跡には消極的な姿勢が見て取れる。『また、右目の下と左ほおに、殴られたような大きな皮下出血が2カ所あった。(時事通信)』『右目付近が腫れていたほか、両腕や太ももにあざが複数見つかった。(毎日新聞)』をみても、被害者遺族の見解と大きく乖離していることがわかる。拷問の実体について、日本では極めて矮小化されて報じられていたということだ。
単なる強姦殺人事件であるならぱ、どうしたら拷問を加える必要があるのだろうか。死体検案書を受け取り、被害者遺族は体中のアザに気づき、そう思ったに違いない。普通に考えれば、レイプに用いられる暴力は恫喝し大人しくさせるためのもので、死に直結するものではない。犯罪が露呈しないよう、口封じの目的で殺害したとするならば、長時間も拷問を加える必要はない。だから、捜査当局は生前拷問を受けていた痕跡についてはあえて矮小し公表したのではないだろうか。被害者遺族が死因に全く触れず体中のアザに言及していることに注目したい。とにかく生前被害者が拷問を受けていたらしき体中のアザは日本で報じられないほど酷かったということだ。
ベランダの浴槽から変死体となって発見されたリンゼイさんは凄惨な拷問を長時間受けたあと、背後から腕を回され、チョークスリーパーの体勢をとられ、首の軟骨が砕けるほどの力で絞め上げられ、絶命した。”しるし”として体中にアザを刻印し、躊躇なく絞め殺す―。すぐさま発見されるようベランダに運びこみ、腐敗する前に本国に送還させるよう土中に保存する―。これが本当に平和な日本で住み暮らす人間の犯行なのだろうか。巧妙に仕組まれた計画的殺人ではないと断言できる根拠があるのだろうか。異常だと思われるように演出された可能性はなぜに否定できようか。プロの犯行であるならば、現場に証拠を残すなど考えられない。そう、組織的なプロの犯行―。
この事件に触れて、一家四人の遺体が博多湾で発見されるという福岡一家殺害事件が思い出される。留学生の中国人が三人逮捕されて幕引きされているが、彼らは替え玉だとみている。この事件は殺害を目的とした象徴的殺人である。それを庇護すべく強盗を発見され殺害したことになっている。一家四人の中で、妻だけが凌遅刑という拷問を受けていたという。中国で公開処刑として行われていた、その拷問は、刃物で肉を抉り取り死ぬまでそれを続けるという惨たらしいものだ。単なる強盗が、そんな拷問を加えるとは微塵も考えられない。興味深いのは、その一家の家の表札が消えてなくなっているということだ。思うに、一家殺害を依頼された暗殺組織が、博多湾から発見されなかったことを考えて、契約どおり殺害を実行した証として表札を持ち帰ったのではないか、と考えている。
福岡一家殺害事件
弁護団が目を向けるべきは、「市橋の被害者に対する殺意の有無」ではなく、「暴行と死亡の時間が離れていたとする監禁致死の証明」でもなく、「本当に市橋達也が被害者に拷問を長時間、加えたのか。本当に市橋達也が軟骨が砕けるほどの力をもって背後から首に腕を回し、死に至らしめたのか」ではないだろうか。もっといえば「なぜ、捜査本部は被害者殺害に市橋が関与した証拠を見つけ出せなかったのか」を弁護団は追求していく必要があるのではないか。
そもそもこの弁護団は市橋の利益を考え弁護(支援)しているかさえ疑わしい。死体遺棄容疑は被疑者が自白しない限り、殺人の罪状は問われることはない。担当する容疑者の利益を最優先する弁護人としての位置づけを考えれば、拘留期限当日に、「市橋達也が自供した」とワザワザご丁寧に記者会見を開き発表するということは、市橋達也に対する最悪の裏切り行為である。さらに言えば捜査当局に追起訴する口実を提供したのと同じことである。その証拠に、捜査当局は「市橋達也が殺害に関与した供述をした」から追起訴したと説明している。再逮捕時に掲げたDNA鑑定の結果等には触れていない。この弁護団の敵に塩を送る行為はけっして看過できない。
市橋達也の弁護団は捜査当局と供託し、彼を有罪にするために、わざと争点をずらしているのではないか。やはり、出来レースだったのか。弁護団の行動に触れて、そう思わずにいられない。
Category:市橋達也の冤罪検証
市橋達也の冤罪検証・掲示板に書き込まれた不可解なコメント~市橋達也の逮捕は予告されていた??~
2010/10/01(Fri) 13:28
「市橋の事件はひどいですよ。ここだけの話ですけど、僕はね、もしかしたらですよ?仮説の仮説ですよ?市橋容疑者のことをなんと!千葉県警がもう確保してるんじゃないかって思ってしまうほど酷いんですよ(警察出身のジャーナリスト、黒木昭雄氏)」市橋達也逮捕前の10日未明のレス(再再UP)
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-139.html
TBSディレクター逮捕に見え隠れする捜査本部の本音
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-145.html
市橋達也の「整形後の顔写真」は捏造だった1
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-130.html
市橋達也の「整形後の顔写真」は捏造だった2
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-133.html
市橋達也の「整形後の顔写真」は捏造だった3
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-135.html
ホクロの無い顔写真捏造以降の後追い記事は全て捏造である、とした場合
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-146.html
リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件 黒木昭雄氏の考察
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-147.html
指名手配被疑者「市橋達也」を追え!(肉声公開) :ビデオライブラリー ::ポリスチャンネル
http://www.police-ch.jp/video/16/002472.php

投稿者・真鍋卓介 2009年11月10日 00:51
捕まって本当によかったです。
今まで何をしていたのか…本当によかったです。
2009年11月10日、市橋が逮捕される日の未明、NPO法人POLICEチャンネルhttp://www.police-ch.jp/の掲示板に、”不可解なコメント”が書き込まれた。”不可解なコメント”とする理由は、10日未明0時51分という書き込まれた時間にある。そう、このとき、市橋達也はまだ捕まっていないのである。大阪南港フェリーターミナルの待合室で、市橋達也の身柄が確保されたのは同日午後6時半頃であり、POLICEチャンネルの掲示板に「捕まって本当によかったです」と安堵する内容のコメントが書き込まれる18時間後のことである。
市橋逮捕の五日前、『ホクロのない顔写真』が公開されてから、市橋達也の目撃情報が相次いだ。中には、「井上康介」という偽名を使い、建設会社で住み込みの土木作業員として働いていたという具体的な情報もあった。もう逃げ切れるわけがない―。市橋達也はじきに逮捕されるに違いない―。みな希望的観測を持っていたにせよ、10日未明の時点で、市橋達也が逮捕されるなど思いもしなかったはずだ。投稿者・真鍋卓介による、この”不可解なコメント”は単なるフライングと見るべきか、はてまた、『市橋達也の逮捕予告メッセージ』と見るべきか。当方は後者とみている。なぜなら、この、投稿者・真鍋卓介はもうひとつの逮捕劇を予言しているからだ。

投稿者: 真鍋卓介 : 2009年11月12日 06:37
市橋逮捕から現在までの報道関係者の取材の有様を観ていて、なんか情けなくて・・・
今日、公務執行妨害でテレビ関係者が逮捕された、と聞きましたが、そうだろうな、と思ったのは、少なからずいるんでは・・・。
観る限り、まさに傍若無人です。ルールもマナーもなし!!そこまでして、何を伝えたいのかと、???
知る権利とは、何なのでしょうか???


これも”不可解なコメント"としか言いようがない。確かに、11月12日は「みのもんたの朝ズバッ!」担当のTBS情報制作局のディレクターが、市橋達也が千葉県警行徳署から送検される際、署の周辺で整理に当たっていた警察官の職務を妨害したとして公務執行妨害で逮捕されている。だが、それは、言うまでもなく、同日11時半ごろに起こった話なのである。「今日、公務執行妨害でテレビ関係者が逮捕された、と聞きましたが、」と白白しく切り出しているが、この時、まだ、テレビ関係者は逮捕されていない。投稿者・真鍋卓介により、POLICEチャンネルの掲示板にこの書き込みがなされたのは、テレビ関係者が公務執行妨害で逮捕される5時間前のことであり、言うのも馬鹿らしいが、TBSディレクターが逮捕されたのは、書き込みの5時間後の同日11時半ごろなのである。投稿者・真鍋卓介は何故、テレビ関係者が公務執行妨害で逮捕されると、5時間前に知り得ていたのだろうか―。やはり、『市橋達也の逮捕予告メッセージ』と同種の予告メッセージなのではなかろうか。
TBSディレクターの逮捕の5時間前に書き込まれた、投稿者・真鍋卓介による”不可解なコメント”―。その一行目には投稿者の実態が見え隠れしているような気がしてならない。
「市橋逮捕から現在までの報道関係者の取材の有様を観ていて、なんか情けなくて・・・」
という部分である。特に
「なんか情けなくて・・・」
という部分を注意深く読み解く必要がある。
「市橋逮捕から現在までの報道関係者の取材の有様」がどのようなものだったのか。まずは知る必要がある。そして、何故、投稿者・真鍋卓介は、その報道陣の有様について「情けなく」思ったのか。その辺りを探るべく、「市橋逮捕から現在までの報道関係者の取材の有様」をみてみたい。
市橋達也 逮捕移送で東京駅がパニック!悲鳴が...!
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市橋容疑者到着でJR東京駅騒然
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2009_11_10 東京駅にて護送中の市橋容疑者
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投稿者・真鍋卓介がいうところの「市橋逮捕から現在までの報道関係者の取材の有様」とは、護送される市橋達也に行く手を阻むかのようにカメラを構えた報道陣が蝟集する様であろう。この有様をみて、投稿者・真鍋卓介は「情けなく」思ったわけだ。考えなければいけないのは、投稿者は誰に対して「情けなく」思ったのか、ということである。
大阪から新幹線で東京駅を経由し、千葉県行徳署に収監されるまでの報道陣の姿勢に対し「まさに傍若無人です。ルールもマナーもなし!!」と憤り、報道陣の規制線すら無視する行動に投稿者・真鍋卓介は「情けなく」思ったのだろうか。当方は、そうは見ない。なぜなら、報道陣の立場に立って物事を考えれば、護送中の市橋達也に殺到しカメラを向けるのは当然の行動だとも言えるからだ。そりゃそうだ。ブサイクに整形して、二年七ヶ月まんまと逃げおおせた市橋達也の顔を見たいと思うのは、日本国民の総意であり、報道陣側からみれば、日本国民の総意に答えたいと思うのは当然ではないか。もちろん、所属する報道機関の期待もあるだろう。
三つめの動画の1分11秒~は特に注目に値する。市橋達也と、彼を取り囲む数十人の警官が団子状になって東京駅のプラットホームからエスカレーターで下っていくのだが、その際、階段側から一人の報道関係者が手を伸ばし、市橋の顔にかぶされたジャンパーを引き剥がそうとしているのがわかる。
「観る限り、まさに傍若無人です。ルールもマナーもなし!!
そこまでして、何を伝えたいのかと、???」
と感情的になってしまうほど、投稿者にとっては忌忌しい光景に見えたのだろう。
なぜなら、市橋達也は整形などしていないからだ。市橋達也に群がる報道陣に嫌悪感を抱くのは、『ホクロのない顔写真』を捏造し、『市橋達也は逃亡するために何度も整形した』とでっち上げた警察関係者しかいない。

ホクロがある。整形医が通報した根拠が破綻している。

ネット上の画像をレイヤーソフトで重ねて透かしたもの。なぜ、顔の下半分の輪郭がぴったり重なるのか。
市橋達也の整形報道が捏造である疑惑について、以前ブログエントリーした。
【市橋達也の「整形後の顔写真」は捏造だった】
名古屋の整形医はカルテに添付された一枚の顔写真~整形手術前に撮影されたとされる顔写真~を手に取って、男には珍しいホクロの除去手術跡を不審に思い、「市橋ではないか」と通報したと報じられている。ブログ上で明らかにしたように、市橋達也の左頬の縦に並んだ二つのホクロは除去されていない。つまり、名古屋の整形医が通報し、捜査本部に提供した顔写真が市橋達也であるとする根拠が瓦解しているのである。そう、名古屋の整形医が市橋だと思ったのは、別人である。狡猾なのが東京歯科大で鑑定され、男が市橋容疑者でも矛盾はないとされたことを理由に捜査本部は市橋だと断定していることだ。ブログで検証し、逮捕五日前に公開された『ホクロの無い顔写真』は市橋達也の手配写真の顎のラインを、名古屋の整形医が提供した別人の顔写真に合成したものだと結論づけた。鑑定結果が市橋容疑者でも矛盾はないとされたのも、捜査当局が恣意的に合成した顔写真を鑑定したからであって、ホクロが除去されていない事実の方が重要である。
『TBSディレクターの逮捕予告メッセージ』を注意深く読み解けば、投稿者の立ち位置が見えてくる。市橋達也の顔を見たいと思う多くの日本国民側に立っているわけでもなければ、報道陣側に立っているわけでもない。そう、投稿者・真鍋卓介は警察側に立っているのである。『市橋達也の逮捕予告メッセージ』もあわせて考慮すれば、投稿者が警察内部の人間だとすれば合点がいくのである。
つまり、投稿者・真鍋卓介は警察関係者であるがゆえ、市橋達也に蝟集する報道陣に「逮捕されて当たり前な行動」と一蹴し、「なぜ、逮捕しないのか。情けない」と感じたのではないだろうか。つまり、投稿者・真鍋卓介の「情けない」はルールもマナーもなく、傍若無人な振る舞いをする報道陣を何故逮捕しないのか、と、警察当局に向けられたものではなかったか。市橋達也が整形していないからこそ、規制線を超えても、彼の顔を撮影しようとする者に対し「ルールもマナーもなし!!」と憤ってみせ、同月12日、市橋達也が千葉地検に移送される日、『テレビ関係者を公務執行妨害で逮捕しますよ』という意味を込めて、12日早朝、POLICEチャンネルの掲示板に書き込んだのではないだろうか。
記者逮捕、市橋容疑者送検の行徳警察署が騒然
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ここまでして、厳戒態勢を敷く必要があるのだろうか。そぼくな疑問である。護送車に向かってカメラを向けることなど日常茶飯事、日頃見慣れている光景におもえるのだが、規制線を乗り越え、移送車輌に向かっていった報道関係者を、柔道の技を使ってでも排除する必要があったのか。警察の職権濫用行為をごまかすために、TBSディレクターが公務執行妨害で逮捕されたとは考えられないだろうか。この時、報道関係者が骨折し、病院に搬送されているのだが、誰が怪我を負わせたのだろうか。
TBSディレクター現行犯逮捕 警察官の制止振り切り取材 : J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2009/11/12053818.html?ly=cm&p=1
TBSディレクター、市橋容疑者に突撃取材で逮捕:社会:スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20091113-OHT1T00065.htm

「ハンディカメラ取材で波紋 乱れる現場 「倫理違反」指摘も」:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/media/331915/

TBSディレクターは事前に移送車のドアにカーテンがかかっていることを知らされていながら、規制線を飛び越え、
何故、市橋に向かっていったのだろうか。彼がジャックルビーなら、市橋は確実に殺されていたはずだ。
***
実は、もう一つ、市橋達也の逮捕予告メッセージは存在する。

112 :渡る世間は名無しばかり:2009/11/05(木) 21:54:46.45 ID:SzN4RAou
20091110捕まるよ
「市橋容疑者の顔、全然ちがってるやん!」http://www.unkar.org/read/live23.2ch.net/livetbs/1257417262
という2ちゃんねるのスレッドである。(リンク先は過去ログ)市橋達也の逮捕五日前、『ホクロのない顔写真』が公開された日にたてられたスレッドであるが、112番目に書き込まれたレスについて、誰も関心を寄せずスルーしていることに注目したい。繰り返しになるが、誰もが市橋達也はじき逮捕されると希望的観測をもっていたが、このとき、本当に逮捕されるとは思っていなかった。だから、スルーするのである。そして、22時31分に128番が書き込まれたのち、この「市橋容疑者の顔、全然ちがってるやん!」というスレッドは、112番が書き込まれてから一時間もしないうちに閉じられ一覧から消えることになる。少し調子に乗った投稿者が慌てて削除させたのではないだろうか。警察関係者ならぱ、可能であろう。
市橋達也逮捕の五日前、たった一行、「20091110捕まるよ」と、出し抜けに書き込まれた『市橋達也の逮捕予告メッセージ』は、市橋達也の身柄確保18時間前に『市橋達也の逮捕予告メッセージ』を書き込んだ投稿者・真鍋卓介と通底するものがある。それは誰も否定出来ないであろう。
しかし、真鍋卓介とは一体何者か―。
真鍋卓介
市橋達也の逮捕当日、捜査本部は、何故、大阪に60人もの捜査員を派遣したのだろうか?
11月10日に大阪で市橋達也が出現する確証を得ていたのではないだろうか?
この日、あの場所に市橋達也が捨てられるのは前もって決められていたことなのではないか?
二年七ヶ月の間、警察に通じる組織が市橋達也を拉致監禁し、衆目に触れない場所で確保していた可能性というのは、本当にないのだろうか―。
Category:市橋達也の冤罪検証
市橋達也の冤罪検証・事実調べを争点にしなければ足利事件の前轍を踏むだけだ。
2010/10/05(Tue) 10:42
市橋達也の弁護団は足利事件で何を学んだのであろうか。市橋達也が大阪・南港フェリーターミナルで身柄を確保されてから、来月で一年が経とうとしているが、初公判は大分ずれこんでいる。先月末、市橋達也に対する公判前整理手続の第五回が開かれた。公判前整理手続は次回以降は予定が組まれていて、初公判は来年3月に予定されているというが、まだまだ先送りになりそうな様相だ。
市橋達也は拘留期限の前日に全面自供したと報じられているが、もし、報道されている通り、リンゼイさん殺害への関与を認め、自供調書と検面調書に自分から押印したのであるならば、ここまで裁判がずれこむことはない。このずれ込みは、市橋達也が罪状認否で全面否認することを暗に示している。
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1285394611
市川市のマンションで2007年3月、ベランダの浴槽から英国人の語学学校講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺体が見つかった事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死などの罪で起訴された市橋達也被告(31)の第5回公判前整理手続きが24日、千葉地裁(堀田真哉裁判長)で開かれた。市橋被告の弁護人によると、公判の争点は殺意の有無、首をどのように絞めたか、強姦と死亡時間が近接していて強姦致死罪が成立するか、の3点でほぼ固まる見通しとなった。市橋被告は今回も手続きに出席した。 (転載ここまで)
http://naokimotoyama.blogspot.com/search?updated-max=2010-09-28T01%3A42%3A00%2B09%3A00&max-results=3
市川市で07年、英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の遺体が見つかった事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死罪などで起訴された住所不定、無職、市橋達也被告(31)の5回目の公判前整理手続きが24日、千葉地裁(堀田真哉裁判長)であった。市橋被告の弁護団は、▽殺意の有無▽リンゼイさんが死亡に至る経緯▽強姦致死の成立ーーの3点が大きな争点になる見通しだと明らかにした。
これまでの手続きでは、検察側が性的暴行の直後に正面から、手で首を絞めたと主張する一方、弁護側は後ろから腕で首を絞めたと主張している。
菅野泰弁護士は「司法解剖の鑑定書によると手で絞めたような跡はなく、検察側の主張は不自然だ。市橋被告は『後ろから腕で絞めた』と主張し、その場合には暴行後に体勢を変える必要がある」と説明。強姦致死罪成立に必要な暴行と死亡の時間の近接度を争う見通しという。次回期日は10月18日。(転載ここまで)
先月24日に開かれた市橋達也の第五回公判前整理手続で、公判の争点が、①殺意の有無。②死亡に至った経緯。③強姦致死が成立するか。この三点でほぼ固まる見通しだとされているが、全くピントがずれていて、指摘するのも馬鹿らしくなる。
公判前整理手続は司直の談合であることは良く分かった。市橋達也の弁護団は、やはり、敵方から放たれた協力者であると確信した。検察に都合が悪い証拠には全くスポットが当てられていない。
***
ちょっと市橋達也が再逮捕された時のことに触れてみたい。
逮捕状は裁判所が審議して発付するのだが、市橋の死体遺棄容疑は①市橋達也が居住する部屋のベランダから遺体が見つかった。②事件当時行方不明だった。これらの状況証拠を審議し、裁判所が容疑は相応であると判断したから逮捕状が発布された。これを踏まえて、何故、捜査当局が殺人と強姦の嫌疑をかけながら逮捕状が取られなかったのかを考える必要がある。
死体遺棄容疑で逮捕状がとられた場合、殺人も視野にいれて捜査が行われる。殺人の嫌疑がかけられながら、死体遺棄容疑のまま逮捕された場合、被疑者が殺害を自供しなければ殺人罪には問われない。殺人容疑で逮捕状を請求し、証拠を提出しても、それらを裁判所が審議して、殺人容疑は相応ではないと判断されたから発付されなかったのである。この事件では、二年七ヶ月、裁判所が認める殺人と強姦致死の証拠を捜査当局は見つけることができなかったことを指摘しておきたい。
捜査当局が市橋達也を死体遺棄容疑で起訴した後、殺人と強姦致死で再逮捕したときの理由は以下の通りである。
1)市橋容疑者とリンゼイさんは2007年3月25日午前10時頃、マンションのエレベーターに一緒に乗っているところが防犯カメラに映っていた
2)3月26日午後10時頃、英会話学校からの捜索願を受けた船橋署員が、市橋容疑者の部屋のベランダに置かれた浴槽からリンゼイさんの遺体を見つけた
3)船橋署員が市橋容疑者のマンションを訪れた時、市橋容疑者は署員の制止を振り切って逃走し、指名手配された。
4)防犯カメラの画像の分析や住民らへの聞き込みなどから、2人の他に市橋容疑者の部屋を訪れた人がいないと断定した
5)行徳署捜査本部の幹部は再逮捕の方針について「(状況から)総合的に判断した」と発言した
まずはこれらの事実調べが先である。検察が示した理由が殺人、強姦致死容疑に相当するかどうかをちゃんと見極める必要がある。当方なりに容疑が妥当かどうかの見解をしめしておく。
1)二人でエレベーター乗る防犯カメラの記録が殺人と強姦致死を立証する証拠になるのなら、ぜひ弁護団は証拠開示請求してもらいたい。二人がキスをする光景が記録されているというが、二人が親密な関係にあったことを証明できる。
2)これはあくまで死体遺棄容疑の状況証拠で、殺人容疑を示す証拠にならない。それよりも、当日午後三時に家出人捜索願が届出され、当日の夜8時半に捜査員が現場を訪問した理由を示すべきである。捜索願を受理されて逮捕状が取られたとしても、発付するのは裁判所であり、容疑が相応であるか否か審議され認められなければ発付されない。審議する時間を考えると、現場に派遣された捜査員は20時半に現場にたどり着いていたというが、その時点で家宅捜索令状を持っていたのかどうかは疑問である。当方は無かったとみている。そもそも日没後に捜索することをは刑訴法で禁止されているのだから、事件が発覚した時間からしてありえない。
3)捜査員の制止を振り切り逃げだしたことが、なぜ、殺人と強姦致死を証明できるのだろうか。この事件は、発覚する過程で捜査員の不正が行われた可能性がある。それを巧妙に隠しているのが市橋達也の逃亡劇である。事実調べをちゃんとしておく必要がある。
4)防犯カメラの画像の分析や住民らへの聞き込みで、24時間、第三者の出入が無かったことを証明できるのだろうか。事実調べでちゃんと検証する必要があるし、深夜、明け方の第三者の出入まで把握できるとは思えない。
5)総合的に判断したところで、市橋達也の殺人容疑を立証するものなど一つもない。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるとよく言うが、一つも的をとらえていないのもお笑い種である。ところで遺体から採取された体液が市橋達也のDNA型と一致したと報じられているが、再逮捕するときには理由に挙げられなかったようだ。それもそのはず、DNA鑑定の結果では殺人容疑は立証できない。それは二年七ヶ月逮捕状が取られていないことからも明らかである。そもそも強姦は親告罪で被害者が訴えなければ事件にならないし、被害者死亡の事案では強姦容疑は立証できない。だからこそ、捜査当局は強姦致死罪に固執するのである。DNA鑑定の結果を有効に利用するためだと考えているが、殺人を示す証拠がない時点で筋書きは破綻している。カップルであるならば普通にセックスはする。国籍が違っても、それが普通ではないか。
市橋達也の自供を引き出せなければ。彼の犯行だと立証する証拠はもはや「二年七ヶ月逃亡を続けたこと」しかなく、罪から逃れるために長期間逃亡を続けたに違いないというもので、ただの感情論である。
捜査当局が追起訴するには市橋の自供が必要だった。弁護団は追起訴する材料を捜査当局に提供したのである。これは市橋達也が意図することではなかったはずだ。検察側の筋道通りに公判を進行させるための共謀者であり、敵方から放たれた刺客であったことは、これではっきりした。弁護団は監禁致死と強姦を主張しているが、親告罪である強姦を主張するのは論外である。
市橋達也が犯人であることを微塵も疑わず、事実調べ全く行わないのであれば、まさしく足利事件の菅家さんと同じ構図ではないか!!市橋の弁護団には足利事件の問題点をケーススタディし、まずは「市橋達也が被害者を殺害したとする証拠物の事実調べ」や「市橋達也の単独犯行だと判断した証拠の事実調べ」、さらに「整形を繰り返し逃亡したことを裏付ける証拠の事実調べ」や「二年七ヶ月、どこで何をしていたのかを示す証拠の事実調べ」にスポットを当て、争点にもって行く必要がある。当方の分析通り、事件の実行グループが別にいて市橋は事件に巻き込まれた被害者だとするならば、この事件は足利事件の前轍を踏んでしまうことになる。
そもそも弁護団発表の供述では肝心な部分には触れられていない。秘密の暴露もなければ、市橋の殺人を立証する証拠もない。市橋の弁護団が、自供以外で、何を持って市橋達也の犯行だとするのか理解できないし、検察側の主張に合わせず、まずは本当に市橋達也の犯行かどうかの事実調べがなされるべきではないか。そして有罪ありきで裁判を進行するのではなく、まずは「有罪・無罪」を慎重に審議するべきではないのだろうか。
この事件の正しい争点
■ 死体検案書の再検証と被害者の状況、なぜ市橋が関わったのかを示す証拠の開示。生前受けた拷問のような暴力に市橋が関与したことを裏付ける物的証拠の検証。死体検案書は死因よりも生前リンチされていたことに注目し、凶器の特定。時間の特定と殴打の回数の検証。拷問した動機の解明。
■NOVA関係者により船橋書に届出された捜索願と捜索願受理票の開示請求。事件当日の午後に捜索願が出されたというが、家宅捜索令状も逮捕状もなく、捜査員を九人マンションに向かわせた理由を開示させる。
■ 本人の立会もなく、一番奥まった場所にあるベランダから遺体を発見するに至った経緯に職権濫用や不法侵入に価する犯罪行為や不正はなかったか調査する。
■ すでに公開されていたリュックや靴下、靴が市橋の持ち物であるかどうかを確認。リュックの中にジャージや下着が入っていたと報じられているが、本人に着させて着衣可能か確認する。DNA鑑定に使える試料が見つかれば、本人照合する。
■ 二人以外の出入がなかったと証明できる証拠の開示を請求する。これは再逮捕理由の一つでもあり、住民の証言や監視カメラの映像から第三者の出入が否定されているが、単純に考えて深夜、明け方まで第三者の出入を把握できたかどうかという疑問がある。実際に二四時間人の出入りを把握することが可能かどうかを検証し、実行犯が複数いたことを推定し、第三者の出入がなかったことを証明させる。
■ 浴室からバスタブを取り外し、ベランダに運び込んだ経緯と動機の解明。遺体を園芸用砂で埋めた経緯と動機の解明。実際に土中分解で遺体を骨にした場合、何年かかるかを検証し、市橋達也が考え実行したのかを検証する。さらに、市橋がホームセンターで園芸用砂や発酵促進剤、ビニール紐を購入した証拠の開示を請求する。店内カメラの記録、目撃証言の有無、購入品目が記されたレシートなど。遺棄材料を購入した時間をあやふやにせず特定させ、市橋本人が購入したかどうか当日の天気や目撃情報から検証する。駐輪場に放置されていたとされるホームセンターの店舗用カートを、市橋が運び込んだと判断した理由と証拠の開示を請求する。カートから採取されているはずの指紋と本人照合の結果を開示請求。
■ 修正する前の『ホクロの無い顔写真』を開示させる。無修正の状態を専門家に鑑定させてみる。名古屋の整形医が通報した経緯を再調査。
■ 市橋達也が潜伏した先での目撃者や情報提供者に法廷で証言してもらう。逮捕五日前に公開された『ホクロのない顔写真』は捏造であるがゆえ、『ホクロのない顔写真』に由来する目撃情報は捏造・でっち上げ。とかく、『ホクロのない顔写真』にマジックで髭を書き込み通報させた大阪での潜伏情報は高い確度で偽情報。
■ 報奨金の支払先と通報内容、分配率を開示させる。そもそも血税が財源なのに非公開なのがおかしい。当局に拒否する理由もない。
■ 殺人と強姦致死で逮捕状が請求されなかった理由を説明させる。裁判所が発付しなかった理由も含めて調査する。
■ 似顔絵のメールアドレスを隠した理由を開示させる。。事件の五日前に知り合ったと断定した理由。弁護団が二人が親しい関係にあった証拠を見つけ出し、公判で示す必要がある。
■ エレベータの監視カメラの記録を開示させる。二人が親密な関係になかったと断定した根拠の説明。
死体遺棄容疑は殺人の別件逮捕であり、自供のみが殺人容疑の証拠となる原則をマスコミは伝えたことがあったであろうか。市橋はそれを理解していたからこそ、当初から一貫して黙秘していたのである。一貫して供述を拒み続けた中、弁護団は事件への関与を認めたと説明し、捜査当局が起訴する材料を提供した。死体遺棄容疑は殺人の別件逮捕であり、自供のみが殺人容疑の証拠となる原則を、弁護士であるのなら知らないわけがない。完全黙秘を貫徹していた市橋が、拘留期限の前日に自供をしたなどと信じられるわけがない。これは支援者の最大利益を考え弁護する弁護人として最大の裏切り行為である。特に市橋達也の案件は二年七ヶ月、殺人も強姦も立証されなかったのである。
Category:市橋達也の冤罪検証
市橋達也の冤罪検証・手紙は本当に市橋達也が書いたものなのだろうか
2010/10/06(Wed) 16:31
手紙は本当に市橋達也が書いたものなのだろうか[広告] VPS
イギリスのタイムス紙が、市橋達也が被害者遺族に謝罪の手紙を送り、被害者遺族が受け取りを拒否したというニュースが報じられ、今日はそのニュースでもちきりであった。
http://www.asahi.com/national/update/1005/TKY201010050399.html?ref=goo
2010年10月5日21時27分
【ロンドン=伊東和貴】千葉県市川市で、英会話講師の英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)が殺害され、遺体で見つかった事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪で起訴された無職市橋達也被告(31)が、ホーカーさんの遺族に謝罪の手紙を送っていたことが分かった。5日付の英タイムズ紙が報じた。
タイムズ紙によると、手紙は5月上旬に書かれており、日本語と英語でそれぞれ計4ページ。「私は悪でした。彼女の人生は彼女のものだったのだ。私がしたことは決して許されない」と書き出し、「申し訳ありませんでした」と何度も記述。ただ、殺す意図はなかったことをにじませている。2年7カ月にわたる逃亡生活にも触れ、「誰だって逃げる」と言い聞かせながら逃亡を続けたと吐露している。
ホーカーさんの両親は、裁判で寛大な措置を受けるための策略だとして、手紙の受け取りを拒否。母ジュリアさんは同紙の取材に「彼は整形をして逃げた。私たちと接触しようとしても、何の意味もない」と語った。
(転載ここまで)
このニュースに触れ、捜査当局側の策略だと思わずにはいられない。手紙の内容からいって、得をするのは間違いなく捜査当局側であり、市橋達也は一つも得をしない。場合によっては不利に動く可能性がある。
この報道について感じた疑問を挙げてみる。
①日本語と英語でそれぞれ4ページずつ書かれたと言うが、なぜ被害者遺族への謝罪文が和文と英文の二通が用意されているのか。被害者遺族に謝罪したいのなら、全く和文は必要ない。内容が同じというのも引っかかる。
②『顔をかえました』『建築現場で二年以上最下層の労働者として働き続けました』と謝罪とは無関係な記述があるのはなぜか。
③『最下層の労働者』というのは英文を直訳したような表現であり、違和感がある。
④手紙が書かれたのは5月上旬であり、なぜ、このタイミングで公開されたのか。
⑤市橋達也が被害者遺族に謝罪の手紙を書いていたことは教授のブログで7月には報告されていたし、9月8日には拒否されたことも報告している。もうひと月前には判明していたことである。
⑥本当に市橋達也が書いたものかどうか疑問がある。
被害者遺族に謝罪したいのならば、英文のみで十分だ。それなのに、何故、日本語で手紙を書いたのか。謝罪としているが、なぜ、メディアは「顔を整形して建築現場で働き続けた」釈明の部分をことさら取り上げるのか。イギリスにすっぱ抜かれたかたちに見えるが、ひと月前に判明していたことをメディアが一切取り上げなかっただけである。この矛盾をちゃんと読み解く必要がある。

字がきれいすぎる。どうも、職業的な匂いがする。本当に市橋が書いたのであろうか。

卒業文集に書かれた有名な詩であるが、筆跡を比較すると、平仮名の特徴が一致しているとは思えないのだが…
そもそも、この事件は、まだ、『市橋達也が二年七ヶ月、どこで何をして潜伏していたのか。誰の助けも借りずに単独で逃亡を続けたのか。匿った者は本当にいないのか』という部分が全く解明されていない。弁護団が発表した市橋の供述とされるものの中にも、逃亡については触れられていないし、捜査当局は忌避しているようにもみえる。本来は事実調べで解明されるべきである。まあ、整形情報が捏造され、潜伏報道すらでっち上げられたものならば事実調べするわけがないとは思うが。
当方は「逃亡期間の解明、事実調べを忌避する捜査本部が公判で不利にならないよう企んだ策略」ではないかとみている。
この手紙が公判で不利に動く可能性があるとしたのも、この手紙が、被害者遺族への謝罪というよりも、「逃亡中整形し、二年以上現場で働いていた」ことを本人が認めたとも取れる内容であるからだ。これこそ、この被害者遺族への謝罪の手紙が意図するものではないか。
「二年七ヶ月の逃亡に関する事実調べがなされなくても、手紙に書かれているように、整形して二年以上現場で働いていたのは本人も認めていることなのだから問題ない」
事実調べから目をそむけさせ、こう嘯こうとしているのではないか。
Category:市橋達也の冤罪検証
市橋達也の冤罪検証・市橋達也の逃走劇は県警の公式発表後に挿話された1
2010/10/22(Fri) 11:46
市橋達也の逃走劇は県警の公式発表後に挿話された12007年3月26日、午後10時頃、千葉県市川市福栄2の新日本サンライズ行徳406号室を訪れた千葉県警船橋署の捜査員が、ベランダに置かれた浴槽に、園芸用砂で隠すように埋められていた全裸の女性の変死体を発見する。NOVA英国人講師リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件―正式名称・市川市福栄における英国人女性殺人・死体遺棄事件の幕開けである。
事件発覚の翌日未明、3月27日2時5分に配信された時事通信の記事と、同日3時22分に配信された読売新聞の記事では、『捜査員の制止を振り切り逃げ出した』ことに象徴される”市橋達也の逃走劇”について、全く触れられていない。『訪問先の(被害者の)知人の20代男性は不在であり、男性(市橋)の行方はわかっていない、男性が何らかの事情を知っているとみて捜している』としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000015-jij-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/777.html
3月27日2時5分配信 時事通信
26日午後10時ごろ、千葉県市川市福栄にあるマンションの4階ベランダに、砂が入った風呂おけが置かれ、若い女性の手が出ているのを、警察官が見つけた。県警行徳署は殺人事件の可能性もあるとみて、身元の確認を急ぐとともに、現場の状況を詳しく調べる方針。
調べによると、警察官は船橋市内の英会話教室から、講師の英国籍の女性(22)が25日から無断欠勤していると捜索願が出されたため、知人の20代男性の自宅マンションを訪問。男性は不在だったが、隣室のベランダ越しにのぞいたところ、風呂おけを見つけたという。
(転載ここまで)
マンションに英国女性の遺体、浴槽の砂に埋もれ…千葉 [読売新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070326-00000319-yom-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/777.html
3月27日3時22分配信 読売新聞
26日午後10時ごろ、千葉県市川市福栄のマンション「新日本サンライズ行徳」4階一室のベランダに置かれた浴槽の中で、若い女性が死亡しているのを、千葉県警船橋署員が発見した。
女性は同県船橋市内に住むイギリス国籍の語学講師の女性(22)とみられる。この一室は女性の交際相手とみられる日本人男性の部屋で、県警は死体遺棄事件として捜査を始めた。
調べによると、浴槽には砂が入れられ、女性の遺体は砂に埋もれた状態だった。男性の行方はわかっていない。女性が勤務していた大手英会話学校の職員が25日、「女性の行方が分からない」と船橋署に届け出ていた。
千葉県警は遺体の身元確認を進めるとともに、男性が何らかの事情を知っているとみて捜している。
(転載ここまで)
事件発覚翌日未明に配信された第一報では、『事件発覚当時、事件現場となった406号室の居住者である市橋達也は不在であり、行方がわかっていなかった。捜査本部は市橋が何らかの事情を知っているとみて捜している』と、捜査員が訪れたとき、市橋達也は不在だったと報じている。
事件の翌日27日、千葉県警は記者会見を開き、事件を公式に発表した。重要なのは、この公式発表後に配信された記事から”市橋達也の逃走劇”は登場するということだ。


千葉県警捜査一課長・杉田義弘氏「遺体はですね、被疑者宅のベランダに浴槽が置かれてまして、その浴槽の中に遺棄されていました。さらに、遺体を隠すように土砂が盛られていました。」
公式発表前、事件発覚翌日未明に配信された記事で市橋達也は不在であり、行方を追っていると、市橋達也の逃走劇が入り込む隙間が無いほど詳細まで記述されていたことを、千葉県警捜査本部が把握していたか否かは知る由もないが、27日昼に配信された記事から、”市橋達也は捜査員の制止を振り切り逃げ出した”ことになっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000067-jij-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/783.html
3月27日12時31分配信 時事通信
千葉県市川市のマンション4階ベランダで若い女性の遺体が見つかった事件で、この部屋に住む20代の男は、行方不明の英国籍の女性英会話講師(22)を捜しに来た警官の制止を振り切るように逃げていたことが27日、分かった。県警捜査1課と行徳署は殺人事件の可能性があるとみており、遺体は英国人女性とみて身元の確認を急ぐとともに、男の行方を追っている。
調べによると、英国人女性は東京都内の大手英会話教室に勤務。25日から無断欠勤していると同僚から捜索願が出されたのを受け、船橋署員が26日夜、女性の知人である男が住むマンションに聞き込みのため訪問した。男はその直後に逃げ、警察官がベランダに置かれた浴槽内の遺体を見つけたという。
遺体は浴槽内に座ったような姿勢で、砂を掛けて埋められていた。部屋からは英国人女性の身分証のような物が見つかった。
(転載ここまで)
<浴槽遺体>不明の英国人女性か…知人男性が逃走 千葉 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000045-mai-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/784.html
3月27日12時18分配信 毎日新聞
26日午後10時ごろ、千葉県市川市福栄2のマンション「新日本サンライズ行徳」4階の男性(28)方で、ベランダに置かれた砂が敷き詰められた浴槽内に女性の死体があるのを県警捜査員が発見した。男性と交友関係がある同県船橋市在住の英国人女性(22)が行方不明となっており、県警は遺体の身元確認を進めるとともに殺人・死体遺棄事件の可能性があるとみて27日午後にも捜査本部を設置する。
調べでは、浴槽は幅121センチ深さ69センチでプラスチック製。女性はひざを折り曲げていたといい、浴槽はマンション内の風呂場から取り外して運んだとみられる。砂は市販の園芸用で、浴槽一杯に入っていた。室内に女性の所持品とみられるバッグや身分証明書があった。
男性方を訪れた捜査員が室内に入ろうとした際、いきなり玄関ドアが開き、男性が飛び出し捜査員の制止を無視して、走って逃げたという。県警は男性が事情を知っているとみて行方を追っている。
女性は東京都内の英会話学校に勤務し、26日午後3時半ごろ学校職員から「25、26日に出勤してこない」と県警に相談があり捜索していた。女性は船橋市内のマンションに住んでおり、同居している女性が「25日午前9時ごろ室内から出ていく音を聞いている」と話しているという。室内には男性の名前や連絡先が記されたメモが残されていたという。【神澤龍二】
(転載ここまで)
事件発覚翌日未明には『知人の20代男性は不在であり、何らかの事情を知っていると見て捜している』と報じていたにも関わらず、千葉県警の公式発表以降、”市橋達也の逃走劇”に置き換えられることになる。『行方不明の英国籍の女性英会話講師(22)を捜しに市橋達也の居室を訪れた捜査員が室内に入ろうとした際、いきなり玄関ドアが開き、男性が飛び出し捜査員の制止を無視して、走って逃げた』ことになってしまっているのである。これをどう見るかが、この事件を考察するポイントになるので留意してもらいたい。
かくして、27日朝、事件発覚現場である406号室の居住者、市橋達也に死体遺棄容疑で逮捕状が請求され、同日中に発付された。変死体の身元がNOVA英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)だと判明し、千葉県警捜査本部が行徳署に設置され、市橋は全国指名手配されることになる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000214-yom-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/792.html
3月27日21時32分配信 読売新聞
千葉県市川市のマンションで、ベランダに置かれた浴槽から女性の遺体が見つかった事件で、行徳署は27日、この女性は英会話学校の講師で英国国籍のリンゼイ・アン・ホーカーさん(22)(船橋市印内)と断定。
遺体には全身に殴られたような跡があったことから、県警は行徳署に殺人・死体遺棄事件として捜査本部を設置し、死体遺棄容疑でこの部屋に住むホーカーさんの知人で職業不詳の市橋達也容疑者(28)の逮捕状をとり、全国に指名手配した。
調べによると、ホーカーさんの遺体は全裸で、浴室から取り外された浴槽(深さ55センチ)の中で全身が砂に覆われ前かがみに座った状態で見つかった。
(転載ここまで)
<浴槽女性遺体>手足に殴打跡、男を手配 千葉県警 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070327-00000132-mai-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/790.html
3月27日22時3分配信 毎日新聞
千葉県市川市福栄2のマンション4階ベランダで、砂を敷き詰めた浴槽内で女性の変死体が見つかった事件で、遺体は衣服を着けておらず、顔や手足に殴られた跡があったことが、県警行徳署の調べで分かった。県警は27日、殺人・死体遺棄事件として同署に捜査本部を設置、この部屋に住む職業不詳、市橋達也容疑者(28)を死体遺棄容疑で全国に指名手配し、行方を追っている。
調べでは、殺害されたのは英国籍で同県船橋市印内、英会話学校講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん(22)。市橋容疑者は25~26日、リンゼイさんの遺体を自宅ベランダに置いた浴槽に遺棄した疑いが持たれている。
遺体は砂が敷き詰められた浴槽に、ひざを折り曲げるように埋まっており、右目付近が腫れていたほか、両腕や太ももにあざが複数見つかった。室内にはリンゼイさんのバッグや衣服、身分証明書なども散乱していた。
リンゼイさんは昨年10月に就労目的で来日。来日後は東京都内の大手英会話学校で講師を務めていた。市橋容疑者とは以前から面識があり、互いのマンションを行き来していたという。リンゼイさんは25日午前から行方が分からなくなり、学校を欠勤したため職員が捜索願を出していた。
市橋容疑者は26日午後10時ごろ、リンゼイさんを捜索に来た捜査員に玄関前で見つかり職務質問されたが、制止を振り切って素足で非常階段から逃走した。身長約180センチ、セーターを着ていたという。【倉田陶子、袴田貴行】
(転載ここまで)
事件発覚当時、現場となる部屋の居住者である市橋達也が不在であったか、はてまた捜査員の制止を振り切り逃げ出したかはさておき、事件発覚以降、市橋達也が行方不明であったことは共通するところである。そして、事件発覚翌日には早くも市橋達也がリンゼイ・アン・ホーカーさんを殺害し、ベランダの浴槽の中に遺体を園芸用砂で埋めて隠したという道筋が立てられたことが分かる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070328-00000025-san-soci(リンク切れ)
http://www.asyura2.com/07/nihon22/msg/798.html
3月28日8時0分配信 産経新聞
千葉県市川市のマンションのベランダで26日、英国人女性の変死体が見つかった事件で、死亡していたのは同県船橋市の英会話講師(22)であることが27日、県警捜査1課の調べで分かった。同課は殺人、死体遺棄事件と断定し、行徳署に捜査本部を設置。死体遺棄容疑でこの部屋に住む職業不詳、市橋達也容疑者(28)の逮捕状を取り、行方を追っている。
身元が確認されたのは語学学校「NOVA」(ノヴァ、大阪市)の東京都内にある教室の講師で、英国籍のリンゼイ・アン・ホーカーさん。市橋容疑者が個人的にレッスンを受けていたとの情報もあり、同課で詳しく調べている。
調べでは、市橋容疑者は今月下旬、ホーカーさんの遺体を浴槽に遺棄した疑い。遺体は全裸の状態でひざを折り曲げ、全身が園芸用の砂に埋まっていた。顔や体中に殴られたような跡があった。
ホーカーさんは昨年、英国の大学を卒業し、同年10月に来日。同僚の外国人女性と船橋市で同居しながらNOVAに勤めていた。NOVAは「真面目に勤務し、日本になじもうとしていた。痛ましい事件になり非常に残念だ。国際関係に配慮しながら捜査に協力する」としている。
マンション住人の女性は「(市橋容疑者は)以前はここで医師の両親と暮らしていたが、数年前からは1人暮らしだった。まじめそうな印象の人」。別の住人の男性は「26日午後9時半過ぎ、赤い服を着た男が(マンションの)1階廊下の手すりを飛び越えて逃げ、数人の警官が追っていくのを見た」と話した。
市橋容疑者は26日夜、ホーカーさんの同僚からの相談を受けてマンションを訪れた警察官に事情を聴かれた際、あわてて逃走し行方をくらましている。
(転載ここまで)
28日になると、”市橋達也の逃走劇”が近隣住民の証言をもってディテールが語られることになる。『別の住人の男性は「26日午後9時半過ぎ、赤い服を着た男が(マンションの)1階廊下の手すりを飛び越えて逃げ、数人の警官が追っていくのを見た」と話した。』を見ても、もはや、”市橋達也は不在であった”と報じた第一報が存在しなかったかのように、市橋達也の逃走劇は既成事実化されてしまったようにも見える。
この事件が市橋達也の単独犯行であり、それは揺るぎない事実であるならば、記事はありのままを伝えればいい。事件発覚当時の記事を掘り起こし検証した限り、この事件報道は”大きなブレ”が存在する。これこそ、この事件が恣意的に報じられ、事実が歪められている証左ではないか。
Category:市橋達也の冤罪検証
市橋達也の冤罪検証・市橋達也の逃走劇は県警の公式発表後に挿話された2
2010/10/25(Mon) 08:57
市橋達也の逃走劇は県警の公式発表後に挿話された2

前回のブログの続きであるが、挿話された逃走劇の検証をしてみたい。
事件翌日未明に配信された時事通信と読売新聞の記事が伝えるように、訪問先の男性=市橋達也は不在であったとするならば、捜査員は本人不在の状況で406号室に踏み込み、ベランダに放置されたバスタブの中に遺体が埋まっていることを確認したことになる。
市橋達也が捜査員の制止を振り切り逃走した後、遺体が発見されたような印象を受けるが、27日未明の記事を紐解けば、逃走劇の前に捜査員は406号室が不在であることを確認し、隣室の住民に協力を仰ぎ、ベランダを覗き込み、バスタブを発見したことになる。事件報道にそう形でいえば、捜査員はバスタブ発見後、再度406号室を訪問し(不在の再確認ともいうべきか?)、すると突然玄関ドアが開き、市橋達也とおぼしきリュックを背負った男が靴も履かずに飛び出し、捜査員の制止を振り切り逃げ出したということになる。

■ 市橋達也の居宅を訪れた捜査員は捜査令状を持っていなかった。
捜査員が406号室に訪れたとき、市橋達也は不在だった。そして、捜査員は隣室から406号室のベランダを覗き込み、バスタブを見つけ、人の手が出ているのを発見する。ここで浮かび上がるのは『捜査員は市橋達也および406号室に対する逮捕令状、家宅捜索令状を持っていなかった』ことである。確かに、ベランダにバスタブが放置されているのは不自然で怪しい。捜査員が「何かある」と直感したとしても不思議ではない。だが、その前に、捜査員がなぜそのような回りくどい行動に出たかを考える必要がある。正式な手続きを踏み、令状が取られていれば、本人の立会いが無くても家宅捜索は可能であり、本人不在で施錠されていたとして、この場合マンション管理者に令状をみせ、解錠させるのが適当である。隣室の住民に協力を仰ぎ、406号室の現状を確認するためにベランダを覗き込む―。令状があればこの行動の必要性が全く感じられない。
もう一つ触れておきたいのは、日没後の捜索は刑訴法で禁じられている(刑訴法222条4項)ということだ。この事件の場合、発覚が夜22時ごろである。当然日没後にあたる。捜査員は遺体を発見する前に隣室の住民に協力を仰ぎ、406号室の状況を確認しているが、刑訴法で禁じられている状況下である日没後の捜索に正当性は全く見当たらない。
NOVA関係者らによってリンゼイ・アン・ホーカーさんの捜索願が船橋署に届出されたのは、2007年3月26日の午後だという。捜索願の受理とあわせて、市橋達也に対する逮捕令状が請求されていたとしても、時間的にみて市橋達也と居宅の捜査が可能になるような捜査令状が発布されたとは考えにくい。
令状は裁判所で逮捕の理由と相応性が審議されたのちに発付される。午後に逮捕状が請求されたのであるならば、発付は早くても翌日午前になるはずだ。せめて午前中に請求されていれば当日中に発付されていたことは否定出来ないのだが。
捜査員は市橋の居室を訪れる前、リンゼイ・アン・ホーカーさんの社宅を捜索している。そこで市橋達也の連絡先が記された似顔絵が発見され、連絡先から住所を割り出し、新日本サンライズ行徳の406号室を訪れることになる。この事件のケースを言えば、令状が発付される前に捜査が行われていたと考えたほうが妥当である。
市橋の逮捕状は事件発覚翌日に取られている。これらをみても事件発覚当時、市橋達也と居宅に対する捜査令状無しに406号室を訪問したと考えるのが妥当である。
■ 令状無しに本人不在の家宅捜索は認められていない。
令状無しに強制的な捜査を行うことは、法令上、犯罪捜査の権限を与えられた警察にすら許されない行為であり、発覚すれば相応の処分が下される。住居侵入罪、職権濫用罪等が適用されてもおかしくない。本人不在の状況で、部屋に踏み込み一番奥まった場所にあるベランダを含めて家宅捜索ができるのは、令状があってこそなのである。
捜査員の直感が働き、バスタブの中に遺体が隠されていると確信したとしても、また、例え部屋の鍵が開いていたとしても、令状無くしては、捜査員は部屋の中に入ることはできないのであり、部屋の一番奥まった場所にあるベランダに踏み込みバスタブの中を確認することはできないのである。元警察官でジャーナリストの黒木昭雄氏は『「無施錠のドアを開けて声をかける」。「一歩室内に入る」。そこまでが限界だと思う』としている。
市橋の逃走劇こそ、捜査員により不正行為が存在したとして、それを正当化できるのであるが、それは後述するとして、まず、事件当日午後に届出された捜索願について考えてみたい。
■ 令状無しで捜査員はなぜ406号室を訪れたのだろうか。
なぜ令状無しで406号室を訪れるまでにいたったかを考える必要がある。桶川ストーカー事件だけをみても、日本の捜査当局は事件化されないと捜査しないのは明々白々であり、事件当日午後に船橋署に捜索願が届出され、当日夜に遺体が発見されるという迅速さに違和感を覚えてしまう。まっさらな状態から捜査したというよりも、ある程度の確度を持って捜査したからこそ、このような迅速な事件化に至ったと考えられないだろうか。
■ リンゼイ・アン・ホーカーさん捜索に至る過程の解明
捜索願が受理されたとして、それは警察ネットワークに行方不明者を登録するに過ぎず、逮捕状のような執行力は持ち得ていない。もっといえば刑訴法で禁じられた日没後の捜査を可能にする執行力はないのである。
ただ、リンゼイさんの捜索願が届出されたとき、船橋署が「一般家出人」としてではなく「特異家出人」と認定し受理したのならば、受理署長の判断いかんですぐさま行動に移すことは可能になる。
特異家出人とは、家出人の中でも犯罪等で生命・身体に危害のおそれのある者や、事件事故に巻き込まれたとおそれのある者、自傷や他者に危害を加えるおそれのある者(※)を指す。捜索願が特異家出人として受理される件数は全体の30~40%だという。
■ 市橋達也の逃走劇の意味。
「男性方を訪れた捜査員が室内に入ろうとした際、いきなり玄関ドアが開き、男性が飛び出し捜査員の制止を無視して、走って逃げたという。3月27日12時18分配信 毎日新聞」
「市橋容疑者は26日午後10時ごろ、リンゼイさんを捜索に来た捜査員に玄関前で見つかり職務質問されたが、制止を振り切って素足で非常階段から逃走した。3月27日22時3分配信 毎日新聞」
「市橋容疑者は26日夜、ホーカーさんの同僚からの相談を受けてマンションを訪れた警察官に事情を聴かれた際、あわてて逃走し行方をくらましている。3月28日8時0分配信 産経新聞」
「捜査員9人が容疑者宅を訪ねたのは26日午後10時ごろ。突然ドアを開けた同容疑者は、非常階段から裏の駐車場を通って逃走した。3月28日配信 ZAKZAK」
「市橋容疑者は県警捜査員と自宅前で鉢合わせした際にリュックサックを落として逃走。リュックには下着類が入っており、捜査の手が及ぶのを察知して逃走準備していた可能性があるとみている。3月29日3時3分配信 毎日新聞」
捜査員が406号室を訪れたところ、突然玄関ドアが開き、男が捜査員の制止を振り切り逃走したと市橋達也の逃走劇は報じられている。
市橋達也が『捜査員の制止を振り切り逃げ出した』ことが事実ならば、公務執行妨害容疑の対象になり、緊急逮捕が発動される(刑訴法210条)。さらに、被疑者の逮捕に際して必要な場合、令状無しで、住居等において被疑者を捜索し、または逮捕の現場について捜索を行うことができるようになる(刑訴法220条)。つまり、市橋の逃走劇は、捜査員が令状なしで、本人不在の状態で家宅捜索することができるような状況を作り出しているのである。さらにいえば、『いきなり玄関ドアが開き、男性が飛び出し』たのならば、わざわざ、管理人を呼び、開錠させる手間も省ける。
この、緊急逮捕の発動こそ、市橋達也の逃走劇が挿話された理由ではないか。捜査員が遺体を発見する過程で、不正行為を働いたからこそ、誰も処分されないような虚構をねじ込んだのではないだろうか。
■ 隠蔽しようとしていた不祥事を翌日昼に公表したのはなぜか。
市橋達也の逃亡劇が事実であるのなら、27日未明に配信された第一報で『不在だった』と報じたのは、目の前で凶悪事件の犯人を取り逃がすという大失態を隠蔽するためであろうとも推測される。しかし、ただ、解せないのは、なぜ批判の矢が捜査本部に向くことを承知しながらも捜査員の大失態を公表したのかである。隠蔽しようとしたのならば、徹底的に握りつぶし、手練手管をもって露呈させないように動くのが日本の捜査当局のやり方である。記者クラブ制度というのはそのための制度であり、最高権力組織であるからこそ、その存在意義を確実なものにするために、批判の対象になりえる不祥事は徹底的に握り潰してきたのではないか。それをあえて公表するというのは恣意的な思惑があってこそだと思うのは邪推だろうか。
市橋の逃亡劇が事実だとして、捜査員は目の前で市橋のことを取り逃がしたことになる。だとするならば、千葉県警は、なぜ、緊急配備やタクシー手配をしなかったのか。
事件現場は江戸川にほど近い場所であり、東京都まで歩いても一時間掛からない。千葉県内だけで検問を実施しても東京都に逃げこまれてしまえばおしまいである。凶悪事件の犯人を目の前で取り逃すという大失態を隠蔽する意図があったかどうかは問題ではない。それよりもまず、県警自ら逃亡犯に有利な状況を作り上げたかが問題である。目の前で取り逃がしたのならば、すぐさま緊急配備やタクシー手配を要請し、容疑者検挙に向けて最大限の努力をすることが名誉回復につなげるため、警察が為すべき行動であろう。
目の前で被疑者を取り逃すという大失態を隠蔽するために第一報で不在と報じさせ、警視庁の耳に入らないように、緊急配備やタクシー手配をしなかった。千葉県警がそこまでして不祥事をもみ消そうと画策していたとする。では、なぜ翌日にはあっさりそれを公表したのか。隠し立てするのは良くないと、襟を正したとでも言いたいのだろうか。当方はそうはみない。真に隠すべきことがあり、それと天秤にかけ、捜査員が目の前で取り逃がしたことにしたのである。捜査員が406号室を訪れたとき、市橋達也は不在だった。遺体を発見したときも不在だった。捜査当局は遺体を発見する過程の不正行為を隠匿するため、また、市橋達也の単独犯行を確たるものにするため、市橋達也の逃亡劇をぶちあげたのではないか―。
***
腰の重い日本の捜査当局がこのような迅速で無駄のない捜査活動により、捜索願が届出された当日中に遺体を発見するという経緯をみても、すでに上層部の恣意的な判断や対外的な圧力の存在は否定出来ない。それ相応の理由があってこそである。
事件が発覚する過程で捜査員による不正行為があったとして、そうせざるをえない事情があったと推察する。それは捜索願が届出された当日夜にリンゼイさんの遺体が発見されるという迅速な事件化に集約されている。捜査員に適格な情報提供をもたらした協力者がいたからこそ、このような迅速な事件化が図られたと考えている。犯意のある協力者と、犯意のない協力者がいる。犯意のある協力者が青写真を描き、犯意のない協力者が捜査員を現場に向かわせることになった。犯意のない協力者は被害者に近い存在であったから、彼女が生きている可能性を信じ、遠い異国から捜査員にアプローチしていた。このことは日本では報じられていない。
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article5139609.ece
---(抜粋)
Lindsay’s mother, Julia, told me she had actually spoken by phone to one of the officers stationed outside Ichihashi’s apartment on the evening he escaped. The officer was a woman who spoke good English, and Julia had been urging her to go into the apartment.
--―(抜粋ここまで)
リンゼイさんの母親であるジュリアさんは私に以下の様に話してくれました。
彼女は、市橋容疑者が逃走した晩に、容疑者のアパートの外に配置されていた警察官の内のひとりと実際に電話で会話したことがあります、と。
その警察官は上手に英語を話す女性で、ジュリアさんはその警察官にそのアパートへ踏み込むように強く迫ったとのことです。
(意訳)
リンゼイさんの母親であるジュリア・ホーカーさんの気持ちはわからなくもない。ただ、日本には礼状無しで本人不在のまま強制捜査をしてはならないという原理原則がある。娘はそこにいる。まだ助かるかもしれない。ジュリアさんが捜査員に強く迫ったのは、時間的にみてもまだ助かる可能性があると信じてうたがわなかったからだろう。
この事件が市橋達也の犯行であるとするならば、ありのままを伝えればいい。嘘を付く必要はないし、事実をねじ曲げる必要もない。だが、この事件は嘘と捏造にまみれている。市橋達也の犯行でないからこそ、嘘を付き、事実をねじ曲げる必要があったのではないか。この事件を検証し、見つけた嘘は一つや二つではない。多くの嘘を重ね塗りして真実を闇に葬ろうとしている。
捜査員が遺体を発見する過程こそ、この事件の嘘の始まりである。嘘から始まれば、多くの嘘を積み重ねる必要があり、真実は嘘に埋もれて見えなくなってしまう。この事件の真実は市橋達也しか知り得ない。そして市橋達也の口から真実が語られることを恐れて、当局は裏で手を回し弁護団を市橋の元に送り込んでいる。接見禁止も解かれず、独房に押し込められている。
偽装報道を繰り返し、既成事実化するのは簡単なことかもしれない。ただ嘘は嘘でしかない。ほころびを見つけるのも簡単なことなのである。
二年七ヶ月の時を経て大阪に捨てられた市橋達也は、通報を受け駆け付けた警察官に対し、「何もやっていない」と言った。本当に「何もやっていない」かもしれない。リンゼイさんはNOVAへの見せしめとして殺害されたのではないか。市橋達也は本当は事件に巻き込まれただけの、いわば被害者なのではないか。彼はリンゼイさんの殺害を実行した犯人たちに拉致監禁されて、人目につかない場所にいたのではないか。リンゼイ・アン・ホーカーの遺体は体中アザで埋め尽くされていた。単なる強姦殺人であるならば、なぜ、このような『しるし』を遺体に残す必要があったのか。捜査当局は市橋達也が被害者を殺害した証拠の一切をなぜ見つけ出すことができなかったのか―。この事件がNOVAに対する見せしめとして遂行された象徴的殺人であるならば、全ての謎は氷解する。
Category:市橋達也の冤罪検証