原爆を落とした側が地震ですぐに壊れる原発爆弾装置を仕掛けていった。
2012/08/07(Tue) 19:45
今日は8月6日。広島に原爆が落とされた日だ。朝8時15分になれば、誰もが目を閉じ、手を合わせる。半世紀以上続く日本の恒例行事だ。
気付けば、日本列島をぐるりと一周取り囲むように原発が54基も建っていた。暖衣飽食のままの日々の暮らしの中で原発が生み出した電力が需要の三割を担っていた。しかし、日本人の誰一人として、望んではいなかったはずだ。広島と長崎に落とされた原爆は一瞬で数万の命を奪い街を壊滅させた。日本人の多くが毎年8月6日に黙祷するのも、あんな悲劇は二度と味わいたくないと核廃絶を願ってやまないからだ。
核のゴミ問題を棚に上げ、地熱発電や潮力発電などの再生可能エネルギーを徹底的に封印し、嘘と詭弁にまみれた原子力エネルギーに依存していった日本を誰が望んでいたというのか。
「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」
1968年、佐藤栄作総理が唱えた非核三原則である。国際社会に向けて核兵器の不保持を確約した裏側で原発ラッシュが始まっていた。戦後原子力の研究開発が禁じられた日本はアメリカで設計された原発プラントを導入した。そして、イギリスにプルトニウムを売り、フランスに再処理をゆだねていた。まんまと原爆を落とした側の手のひらの上で踊らされていたのである。
1971年11月、アラスカの孤島、アムチトカ島で米軍の地下核実験が行われた。W71核弾頭を使用したプロジェクト・カニキンである。

W71核弾頭、残り29発はどこへ消えた?
アムチトカ島では三回の地下核実験が行われている。1965年、ロングショット(深度714メートル・80キロトン)、1969年、ミルロウ(深度1220メートル・1メガトン)、そしてプロジェクトカニキン(深度1860メートル・5メガトン)である。注目すべきは、実験を重ねるたびに深度を増し、核出力を増していることで、これらの実験が兵器としての実験ではなく、メガトン級の核爆発が及ぼす地震動の影響を調べるために行われたことを示している。ようは、地震兵器の実験である。
アムチトカ島は核実験用の島である。映像に映る建物は地震動による影響を調べるものでしかない。動物すら避難させているという。地震動はM7を記録しているというが、それにしても凄まじい衝撃である。実験用の建物の中には、原子炉プラントを想定したものもあっただろう。
アメリカが地下核実験により人工地震の実験を重ねていた時分、日本では原発が次々と建てられていった。日本初の商業用原子炉となる東海原発が運転を開始したのが1966年。敦賀原発1号機、美浜原発1号機が運転を開始したのは1970年のことである。翌年71年、福島第一原発1号機が運転を開始した。
敦賀1号機と福一1号機はBWRのMARK1型でアメリカの国営会社GEの設計による。そして、GEの設計したBWR MARK1型原子炉が地震や津波の影響を全く考慮していなかった欠陥プラントであったことは、先の福島第一原発事故が知らしめた。
事故原発は“欠陥品”? 設計担当ら35年ぶり仰天告白 - 政治・社会 - ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110318/dms1103181534014-n1.htm
福島第1の原子炉はGEの設計図をもとに、東芝や日立製作所が関わって建設、運転されてきた。設計に携わった東芝の元技術者、小倉志郎氏(69)は16日、外国特派員協会の記者会見で驚きの証言をした。
「(67年に)設計した当時は、津波は前提になかった。日本で事実上、初の原子炉設計だけに知識に乏しく、耐震設計基準についても判断できなかったと思う」
小倉氏は福島第1原発の1、2、3、5、6号機の冷却部分などを設計した。その小倉氏によれば、津波の対応はその後、日本独自の設計で織り込まれるようになった。しかし、推定で最大10メートルとされる今回の大津波より「想定規模ははるかに小さかった」。また、地震の規模についても「マグニチュード(M)8・0以上の地震は起きない、と社内で言われた」とし、M9・0の巨大地震は想定外であったことを明かした。
地震対策は「私の定年が近くなってやっと見直しをしたが、それでも大地震は想定しなかった。責任を感じる」と語っている。
米メディアの報道と設計者の証言をまとめると、もともと事故時の危険が高い米国発の原発が、津波や地震のリスクを十分に考慮せず建設、運転されてきたことになる。前出のブライデンボー氏は今回の事故について、「マーク1型格納容器が、他の原子炉ほど地震や津波の負担に耐えられないことから(事故が)生じた」と分析している。
--転載ここまで--


福島第一原発6号機の模型。
原発プラントの配管は至るところで直角に折れ曲がっている。原子炉の蒸気や復水が配管を通るときの応力を分散させるための引き回し配管と呼ばれるものであるが、地震が全く考慮されていなかっことを如実に表している。こんなもの、地震に弱いに決まっているではないか。さらにいえば、津波を考慮していれば、非常用ディーゼル発電機やM/C(メタクラ。6.9kVを480Vに変圧する機器)P/C(パワーセンター。480Vを115Vに変圧する機器)を地上1階や地下階に置くことなど余程の水密性を確保していない限り自殺行為である。実際に、福島第一原発事故では津波の浸水で使い物にならなくなった。せめて原子炉建屋のオペレーションフロアぐらいの高さに設置していれば助かったはずだ。
地震も津波も考慮しない設計が福島第一原発事故の一因になったことは疑うべくもない。
日本は地震大国で世界共通語であるTSUNAMIの語源になった国だ。そんな日本に相応しい設計に改良できなかったのは、GEと結んだ契約がターンキー方式によるものだったからだ。GEは後に欠陥品であることが判明し次々と改良型が生まれていったBWRのMARK1型軽水炉型発電プラントの設計から建設まで手がけ、電力会社に鍵とマニュアルを渡した。鍵をひねって運転は開始され、311クライシスまで稼働してきたのが福島第一原発であった。
確かなことは、アメリカは日本の原発推進に深く関わり、地震に弱い設計の原発を導入させたことである。その裏で、地下核実験を繰り返し、人工的に地震を起こす実験を繰り返していったのである。そして今日、311クライシス、福島第一原発事故が起きた。原爆を日本に落とした側は、日本を隷従させるために、地震ですぐに壊れる原発爆弾装置を仕掛けていった。そう考えるのは、邪推だろうか。
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Tag:福島第一原発事故
Category:福島第一原発事故
チェルノブイリ・ハートが福島で現実に起こっている。
2012/04/13(Fri) 06:38
目も当てられないほど下品で愚劣なコメントの数々。 | 憂いの果てに ~次男坊のアフォリズム~http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-403.html

今年2012年4月11日に開かれた原発事故収束対策PT総会で、事故後に福島近辺で生まれた赤ちゃんに異常が見られると報告が上がった。議員が例に出したのはいわき市で生まれた、心臓に穴が空いた赤ちゃん。いわゆる、チェルノブイリ・ハートである。そして、三年から五年後に福島近辺で生まれた子供の健康障害が顕著になるだろうと話を折った。
もちろん、国会議員のPTで議題にあげるのだから、事故後に生まれた子供の異常は一人や二人ではないだろう。しかし早すぎる。考えたくはないが、福島第一原発事故はチェルノブイリ原発事故を超えてしまっているのかもしれない。如何せん、気が滅入ってしまう。
IWJ Independent Web Journal » 2012/04/11 原発事故収束対策PT総会
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/10135
http://vimeo.com/40153970
※これはIWJの非会員向けの記事なので、一週間も経てば見られなくなるのでお早めに。当該部分は動画の13分~。

クリックで拡大
前回のエントリで、体調不良を告白する岩上安身氏のツイートをまとめたTogetterについたコメントを取り上げた。実はあれにはこんな伏線があった。

江川さんとは江川紹子のことだ。以前岩上氏が福島で生まれた先天性障害児をスクープしたとき、大炎上したのだが、その先頭に立ったのが江川紹子であった。
原発事故収束PTで取り上げられたにも関わらず、チェルノブイリ・ハートのことはIWJの記事では触れられていない。その時の経験から、恐らく、自粛に近い形で触れなかったのだろう。
あの、品性のない愚劣なコメントの数々はヒトの声ではない。組織の思惑に従ったヒトモドキの声である。
岩上安身氏へのバッシングは、福島近辺で事故後に生まれた子供の異常を情報隠蔽するための策謀ではないか。岩上安身氏とIWJに福島の現実を追求させたくないからではないか。ただ一つの事実は、福島第一原発事故は現実に起こってしまったということだ。日本に住む一人として、放射能汚染によるリスクは覚悟しなければいけない。やはり現実から目を背けてはいけないのである。こういったネガティブな情報もちゃんと見せて欲しい。でなければ、奴らの思う壺だ。

この議員はチェルノブイリ・ハートを福島第一原発事故由来ではないと断言するが、東電や政府が公表する情報を鵜呑みにしているだけだろう。
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Tag:福島第一原発事故
Category:福島第一原発事故
目も当てられないほど下品で愚劣なコメントの数々。
2012/04/12(Thu) 08:11
フリージャーナリストの岩上安身氏は2月下旬の福一入構取材以降、原因不明の体調不良が続いている。虫垂炎。下痢。一月半で4回の発熱、さらには腫瘍マーカーで甲状腺異常が見つかったという。
岩上安身氏がツイッターで体調不良に関するツイートをまとめたのが以下である。
岩上安身 @iwakamiyasumi さんの体調についての中間報告 - Togetter
http://togetter.com/li/286337



サムネイルはクリックで拡大。以下同。
このまとめに付いたコメントがひどい。品性の欠片もなく、ただただ一言腐すコメントばかりである。










この目も当てられないほどの下品で愚劣なコメントの数々に触れて、嫌悪せずにはいられない。ここまで分かりやすい工作もそうそうないのだが、何者かが岩上氏とIWJが311発災以降に行なってきたことを歪曲化し握りつぶそうと躍起になっている様が明け透けに見えてくる。しかし、心底気分が悪くなるコメントの数々である。
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Tag:福島第一原発事故
Category:日の丸に問いかける
エダノに裁きの手を
2012/04/11(Wed) 20:40
カテゴリ・エダノの大罪
エダノは3号機建屋爆発の時、格納容器のことだけを持ち出し、『放射性物質が大量に飛び散る可能性は低い』と説明した。この時、使用済み核燃料プール上部で爆発が起こったことをちゃんと伝えていれば、原発周辺の住民は無用な被曝をせずに済んだことは明白である。以降もエダノは『直ちに人体に影響はない。健康に影響はない』と繰り返した。この犯罪的な記者会見での説明を国会で追求された時、『直ちには7回しか言っていない』と開き直った。エダノは、今まで一回も謝っていない。言い訳ばかりで謝罪には程遠いものだ。
浪江町がSPEEDI情報を住民に公開しなかったとして、福島県と国を刑事告発することを検討していると報じられた。
福島第1原発事故で、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の情報を的確に提供せず、被害を拡大させたとして、浪江町は国や福島県に対し、刑事告発を検討していることが、FNNの取材でわかった。
原発事故の直後、国は、放射性物質の拡散情報を把握していながら、避難する自治体に情報を提供せず、福島県もメールで受信していた情報の一部を消去していた。
その結果、浪江町では、多くの住民が放射線量が高い北西方向に避難して被ばくしたほか、何度も避難先の変更を余儀なくされ、79人が死亡するなど、被害を拡大させたとしている。
浪江町の馬場 有町長は「刑事罰に値するのではないかというような話もあります。そこは、きちっと法的に整理しておきたいとは思います」と述べた。
浪江町は、国や福島県を業務上過失致死傷などの罪で刑事告発することを検討していて、5月中にも結論を出す方針。
(04/11 12:19 福島テレビ)
--転載ここまで--
SPEEDI情報の公開を止めたのはエダノである。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120108/plc12010803130003-n3.htm
SPEEDIは隠蔽
中間報告は、政府が緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム「SPEEDI」を活用していれば、「住民はより適切な避難経路を選べた」と指摘している。
中間報告にはないが、官邸筋によるとこのSPEEDI情報の公開をストップしたのが当時の枝野幸男官房長官だった。
「情報はどこかで一元化して勝手に出さないように」
枝野氏が原子力安全・保安院などにこう指示した3月17日のデータでは、後に全村避難を余儀なくされた福島県飯舘村で「相当な数字が出ていた」(官邸筋)。
官邸筋は、福山哲郎官房副長官(当時)が後に官邸内で「(枝野)官房長官が『情報管理を徹底しろ』という趣旨のことを言ったにしても、ちゃんと必要な情報は公開すべきではなかったか」と議論していたのを記憶している。
昨年12月には、この政府の事故調とは別に国会に事故調査委員会が設けられた。国会の事故調は、国政調査権に基づき証人喚問や資料提出を要請できるため、菅氏らの聴取が実現するかが焦点だ。
「国会の事故調で徹底して原因究明、責任追及をやるべきだ。菅氏も含めて、場合によっては牢屋(ろうや)に入れることが必要だ」
みんなの党の渡辺喜美代表のこの主張通り、二度と悲劇と愚行を繰り返さないため全容解明が待たれている。
---------------------抜粋

エダノに裁きの手を。
カテゴリ・エダノの大罪
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Tag:福島第一原発事故
Category:エダノの大罪
福島第一原発事故は人災だった
2012/04/11(Wed) 20:21
※冒頭部分の津波が来る前に地震で外部電源が落ちた件についてはこちら
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Tag:福島第一原発事故
Category:福島第一原発事故
フクイチ作業員は何を持ち、何を終えてきたのだろうか。
2012/04/07(Sat) 12:31
フクイチ作業員は何を持ち、何を終えてきたのだろうか。



提供:むらさん
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素人の放射能考・ストロンチウム90は大丈夫かなぁ
2012/04/07(Sat) 10:02
ストロンチウムの裏に隠れた深刻な汚染 | 憂いの果てに ~次男坊のアフォリズム~http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-395.html
例えばセシウム137が1bq/kg検出された場合、そこにはセシウム137の原子が13億個存在する。

1bq/kgのセシウム137の原子とストロンチウム90はほぼ同数の13億個である。こうした人工放射能は体内に取り込まれるとほとんどが100日ぐらいで排出されるが、一部は脳や目や皮膚や髪の毛そのものになってしまう。
動的平衡を分かりやすく解説
2分50~ 6分40~に出てくるアイソトープをセシウムやストロンチウムに置き換えると分かりやすい。
セシウム137やヨウ素の同位体ばかりが取りざたされているが、この先、ストロンチウム90の汚染が深刻な問題として聞こえてくるようになるだろう。福島第一原発事故では、セシウム137と同程度のストロンチウム90は生成されてしまっている。福島第一原発事故で生成された放射能は公式に認定されただけでもチェルノブイリ原発事故の二倍である。1号機2号機3号機の中で最も放射能を生成したという2号機は一見建屋も健全に見えるが、毎時9トンの水が破損した圧力抑制室から駄々漏れしていたことが判明した。福一事故では生成された放射能の2%強しか放出(漏洩)していないというのが公式見解であるが(だからチェルノブイリ事故の1/10という暴論がまかり通るのだが)、ストロンチウム89、90は確実に見立て以上が海に流れ出てしまっているはずである。ストロンチウム90はセシウム137に対して1/100程度しか放出されていないという考えを改めるべきである。
ストロンチウム90はβ線核種であり、透過性のあるγ線を放出しないため、気楽に検測できるわけでもないらしい。検測が困難なゆえか、ストロンチウム90の検測には東電も政府も後ろ向きである。事実、ヨウ素131やセシウム137ばかりが取りざたされているが、群馬県などの自治体は、環境省が事故半年後に水底の泥を検測したのが初めてのストロンチウム90の検出である。β線核種の検出機は高価な分、自治体や政府の助けがなければ出来るわけもない。
ストロンチウム90は半減期が22年で、β線を出して崩壊すると半減期3日弱のイットリウム90に壊変する。イットリウム90がβ崩壊、壊変してジルコニウム90になる。
ストロンチウム90が放出するβ線、あるいはプルトニウムの同位体が放出するα線を可視化したのが以下の動画である。
他方で、セシウム137が放射するγ線(正確にはセシウム137がβ線を放ち壊変したバリウム137mが放射するγ線)とは一体どんな放射線か。可視化となると先般公表された福島第一原発2号機格納容器内部映像が分かりやすいかもしれない。
なんだか合成した感も見えなくもないwが、ノイズの一つ一つがガンマー線だという。
ストロンチウムはアルカリ土類金属であるが、カルシウムと同じ挙動を示すと言われている。カルシウムは同じアルカリ土類金属だからだろうか。他方で、ストロンチウムの同位体であるストロンチウム90は22年で半数がβ線を吐き出しイットリウム90、さらには半減期二日強でジルコニウム90に壊変するのだが、イットリウムやジルコニウムは遷移金属であり、カドミウムと同じ第二遷移元素(4d遷移元素)にカテゴライズされる。カドミウムと言えば発がん性物質であり、イタイイタイ病を引き起こしたことでも知られている。無論、人体にとっては毒である。
ストロンチウム90は骨腫瘍の病因だとも言われているが、β線核種だからというよりも、もともとアルカリ土類金属であったストロンチウムが、遷移金属であるイットリウムやジルコニウムに壊変することによって毒性を帯びてしまうことにも一因があるのではないか。
とにもかくにも、この先、海産物には注意が必要だ。
ところで、消費増税に一言。岡田は社会と税の一体改革、若い人達のための増税だと言って憚らないが、結局は深刻な海洋汚染の賠償請求に回されちまうだろうよ。福島第一原発事故で放出された放射能は、大半は海に落ちている。世界各国から同情の声など無い。なぜ海を汚したのかと損害に見合うだけの賠償が、世界中の国々から請求されるのが来年の日本である。だから、若者のためなどとの詭弁を弄せずに正直ありのままを国民に告げるべきである。
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Tag:福島第一原発事故
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何も見えない。何も聞こえない。2
2012/04/01(Sun) 02:10
何も見えない。何も聞こえない。 | 憂いの果てに ~次男坊のアフォリズム~
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-391.html
誰も選んでいないトップが、誰も望んでいない方向へ牽引していく。
http://tanakaryusaku.jp/2012/04/0003993
「被災地瓦礫の受け入れ」を求めて全国行脚を続ける細野豪志・環境相は31日、京都を訪れた。いにしえの都で細野大臣を待ち構えていたのは激しい怒号だった。
京都洛中をサラサラと流れ市民や観光客の心をいやす疏水は、琵琶湖から引き込まれている。琵琶湖と京都が分かちがたい関係にあることは、関西人の共通認識だ。もし京都市が瓦礫を受け入れて燃やしたら、目と鼻の先にある琵琶湖が放射能で汚染される可能性が極めて高い。
「近畿の水がめ琵琶湖を放射能から守れ」。京都はじめ大阪、滋賀などから危機感を募らせた住民200人余りが、演説会場の京都駅頭に集結した。
「皆さん、落ち着いて聞いて下さい。私は皆さんの話を聞くので、皆さんも私の話を聞いて下さい…」。全国各地で住民の強い反発があることを身を持って知る細野大臣は、異例の「お願い」から切り出した。
会場の市民から怒号があがる。「私たちをこれ以上被曝させるな、人殺し」「京都を守れ」……。
それでも細野大臣が演説を続けようとすると、「帰れコール」となった。音量の大きなマイクに持ち替えたが、細野大臣の声は怒号に掻き消されてほとんど聞き取れない。ティッシュペーパーが大臣に向けて飛んだ。
この日の京都は真冬に戻ったかのような冷たい「比叡おろし」が吹き付けていたが、それも忘れてしまうほどのヒートアップだ。
「残念ながら聞く耳を持たない方がいらっしゃるので、今日はマイクを使っての説明を止めます」。細野大臣は演説を諦めた。
「瓦礫の押し付け」に政治生命を賭ける細野大臣は、対話するために群衆の中に入っていた。警察のSPや環境省の職員が大臣の前に立ちはだかり、緊迫した空気が張りつめた。
伏見区の青年(30代・会社員)が進み出た。「(政府は)セシウムしか公表していないじゃないですか!」。
細野大臣は「セシウムを計れば他も分かる」とかわそうとしたが、青年は「γ(ガンマ)線も出てますよ」と畳み掛けた。大臣は何も答え(きれ)ずにその場を去った。
筆者(諏訪)は追いすがり質問を浴びせた。「セシウムの測定時間は何分ですか?」と。セシウムの測定時間は、短いと検出数値が不安定になるからだ。一般的には2時間以上測定しないと安定した数値が出ない。
細野大臣は「ベクレルで計っていますよ」と、まるで噛み合わない答えを返した。
筆者が同じ質問を繰り返すと大臣は「計る機械によって違うのでお答えできません」と答え、お茶を濁した。筆者は食い下がった。「一例でいいからお答えください」と。大臣はまたもや無言で立ち去って行った。
「被災地を助けて下さい。5年も10年も被災地の人たちをそのままにするんですか…」。細野大臣はひたすら情に訴えるが、科学的な説得力に著しく欠ける。
「政府の発表することは信頼できない。京都で瓦礫を受け入れたら恥ずかしい」。乳飲み子を連れた母親(京都市内在住)がいみじくも言った。
細野大臣が迎えの車に逃げ込むように乗り込むまで、「帰れコール」は鳴り止まなかった。
(文・諏訪 京)
◇
『田中龍作ジャーナル』は読者の支援金によって維持されています。
--転載ここまで--
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Tag:福島第一原発事故
Category:日の丸に問いかける
ストロンチウムの裏に隠れた深刻な汚染
2012/04/01(Sun) 00:39
放射能の量を示す単位でベクレルというのがある。一秒間に放出された放射線を表す単位である。実は当方は、1ベクレル=放射能一個だと考えていたのだが、とんでもない間違いであることに気づいた。総量とベクレルは全く別のものだったのである。
セシウム137が1Bq/kg測定されたとする。この時、セシウム137の総量はどれくらいになるのか。ベクレルから簡単に導きだすことができる。

そう、セシウム137に関して言えば、1Bq/kgの総量は×13億して求められるのだ。とんだ勘違い、というか、とんでもない量である。
さて、本題にはいる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20120331/CK2012033102000078.html?ref=rank
2012年3月31日
環境省は三十日、県内二地点で水底の泥に含まれる放射性ストロンチウムを測定した。県内で放射性ストロンチウムを測るのは初めて。桐生市の小黒川・萱野橋では一キログラム当たり〇・七ベクレル、みなかみ町の藤原ダムでは同二・〇ベクレルが検出された。
同省が県内を含む関東、東北六県の計二十二地点で測定した値は同〇・四~六・八ベクレル。東京電力福島第一原発事故前の二〇〇九年度の全国調査結果では同〇・二~一四ベクレルだった。
このほか、県内の河川や湖沼など四十七地点で、水底や周辺の土壌などに含まれる放射性セシウムの濃度や空間放射線量を調べた結果を発表した。
調査は二回目で、期間は二~三月。昨年十一~十二月に行った初回調査と同じ地点を調べたが、凍結して調べられない所もあった。初回の結果は一月十三日に発表している。
水底の泥では、利根川の群馬大橋(前橋市)の一キログラム当たり四一〇ベクレルが最高。周辺の土壌では利根川の大正橋(渋川市)で同五六〇〇ベクレルが最高。空間放射線量は桜川の川場村谷地の毎時〇・四三マイクロシーベルトが最も高かった。
県環境保全課の担当者は「泥に吸着した放射性セシウムが下流域に下がっているようだ」と話している。 (伊藤弘喜)
--転載ここまで--
群馬県が『初めてストロンチウムを測定した』ことを伝える記事である。なぜ、今頃になって放射性ストロンチウム(Sr89、Sr90)を測り出すのだろうか。自治体は本当に何をやっているのだろうか。当然のように、とっくに測っているものだと思っていた。この後ろ向きな姿勢にほとほと呆れてしまう。
Sr90は原発事故の際には当然放出される。被害の範囲の目安になるし、事故直後に測定してしかるべき核種である。以下のような毒性がある。
ストロンチウムはミルクや穀物の外殻に蓄積されやすい。(両方とも基本となる食物なので始末が悪い。ちなみに1963年、ドイツでは黒パンの流通を禁止することを考慮)
カルシウムに似た親骨性の物質であり、ベータ線を放出する。ベータ線はアルファ線より飛距離があり、骨髄により効率的に到達してしまう。ストロンチウム90は、骨髄で作られる白血球の正常な機能を阻害するため、ガンや免疫低下、免疫低下に起因する感染症、肺炎などを引き起こす。
---------------------抜粋
Sr90は核分裂生成物であるが、原発事故の際にはセシウム137とほぼ一対一の割合で生成される。

ゆえに、セシウム137の総ベクレル数と同量が生成されたものと見るのが当然であるが、Sr90特有の性質のために、福島第一原発事故ではセシウム137の1/100程度放出されたものと見られている。
今回群馬県が初めてSr90を計測したのは、『水底の泥』であるが、Sr90は水溶性だ。河川の上に降り積もっても川底に辿り着く前に水に溶けてしまうか、あるいは水流に流されてしまうだろう。このことは留意しておいてもらいたい。
原発事故ではSr90の他にSr89が生成される。さらにSr89は半減期が50日と短いため、Sr89の発見こそが事故の被害を想定させる目安になる。
Sr90については、横浜や茨城県などで検出されているが、半減期が50日のSr89は検出されなかった。それにつけて、政府は『福島第一原発事故由来ではない』と事あるごとに断定してきた。世田谷でSr89が検出された際には、ようやく原発由来だと認めることになるのだが、事故三日後の3月15日に採取されたものを半年経った12月に報じる始末である。日本政府は一体、何を隠し通したかったのだろうか。
http://www.asahi.com/national/update/1124/TKY201111240578.html
文部科学省は24日、「東京電力福島第一原発事故で、新たに沈着したものとは言えない」などとする再調査結果を発表した。
---------------------抜粋
茨城県>茨城県内における土壌の放射性ストロンチウム、プルトニウムの核種分析結果
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20120216_01/
本測定において検出されたストロンチウム90は、以下の理由により、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に由来するものとは判断できない。
•ストロンチウム90は半減期が28.8年であり、過去の核実験等の影響は現在でも観測されており、本測定結果は過去の核実験等の影響により全国で検出されている測定値の範囲内である。
•ストロンチウム89は半減期が50.53日と短いことから、過去の核実験等の影響は現在観測されることはないため、本測定において検出されれば、福島第一原子力発電所事故に伴い、新たに沈着したストロンチウム89と判断できるが、本測定においてストロンチウム89は全地点で検出下限値以下である。
---------------------抜粋
世田谷で原発由来ストロンチウム89…3月採取 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111226-OYT1T00825.htm
東京都世田谷区で今年3月に採取された大気中から、東京電力福島第一原子力発電所の事故で飛散したとみられる放射性物質のストロンチウム89が検出されたことが26日、都への取材でわかった。
---------------------抜粋
さて、話を群馬に戻す。
群馬県が初めてストロンチウムを計測したという冒頭の記事であるが、環境省が公表したプレスリリースが元になっている。どうやら、環境省は『福島第一原発事故由来ではない』と言いたかったらしい。
http://www.env.go.jp/jishin/monitoring/result_pw120330-7.pdf

クリックで拡大。
『いずれの地点についても、東京電力株式会社福島第1原子力発電所の事故発生以前に全国で観測されていた放射性ストロンチウム(Sr90)の測定値(土壌試料)の範囲内であった。』と言う部分だけみても、検出されたストロンチウムが『福島原発事故由来ではない』と言いたげである。
ただ、東京新聞の記者は、『福島第一原発事故由来ではない』とは書かなかった。何度も騙されてようやく気づいたのであろうか。
環境省の発表ではSr90は0.4~6.8bq/kgが検出されたが、二年前の数値0.20~14bq/kgの範囲内だと、福島第一原発事故由来ではないと言いたげに公表しているが、試料は乾燥した土である。他方で、群馬県の試料は『水底の泥』である。
何度もいうようにSr90は水に溶け、さらに川に流されてしまうのだから、試料を採取した地点に同量のSr90が降りかかっていたとしても、同量が検出されるわけがない。両者を同じ秤に乗せて比較すべきではないのである。
つまり、環境省は、ストロンチウムを『福島第一原発事故由来ではない』と否定するつもりで、水底の泥を掬い、未耕地の乾いた土と比較してみせたのである。これを小賢しいと言わずになんと言うか。
次に示すのは環境省プレスリリースの添付資料である。川に溶け落ち、水流に流され、Sr90は溜まるわけがないので無視していい。注目すべきはセシウム134とセシウム137の合算量である。

クリックで拡大。
チェルノブイリ原発事故では148万Bq/㎡ (22769Bq/Kg) が強制避難地域に指定されている。立入禁止区域に至っては55万5千Bq/㎡(8539Bq/Kg)、実質的な強制避難区域 18万5千Bq/㎡(2846Bq/Kg)である。セシウム合算で考えれば、福島県の6カ所は強制避難地域同等もしくは超えている。福島県以外の五県でも宮城県の七北田川や千葉県の大堀川の川底から立入禁止区域同等のセシウムが検出されている。ストロンチウムなんかよりも、こっちの方が驚きである。
さらに、核種が書かれている下の部分に注目したい。Bq/kgと書かれている、直ぐ横である。括弧内には『乾泥』と書かれている。

ちょっと待てよ。試料は、『水底の泥』ではなかったか。なのに『乾泥』と書かれているのはなぜか。そう、水底の泥が乾くまで待っていたようである。横浜や茨城県の例を挙げるまでもなく、環境省は検出されたストロンチウムを『福島第一原発事故由来ではない』と言い張りたかったのだろう。しかし、検出した時期を考えても、半減期が50日のSr89は僅かしか残っていないのであり、検出されなくても『福島第一原発事故由来ではない』とは言い切れない。さらには、泥が乾くまで待つなどは、故意以外には考えられないものである。専門家がSr89の半減期を知らないわけがない。『福島第一原発由来のストロンチウム』が検出されないように、水底の泥を試料に選び、泥が乾いてから検出する。こんな茶番はもうコリゴリだ。
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原子力業界の不思議な事件・311以降のまとめ
2012/03/30(Fri) 14:38
原子力業界の不思議な事件・福島便槽内変死事件http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-315.html
最近になってこんな話が出てきた。

石井紘基議員が刺殺された理由は、石川県の原発用地買収を調べていたからだという。石井紘基刺殺事件は2002年10月に発生したのであるが、中部・関西・北陸電力と三電力会社キモ入りで推し進めてきた珠洲原子力発電所の白紙凍結は2003年12月である。真偽はともかく、石井議員がすっぱ抜いていても不思議ではないし、石井紘基刺殺事件自体が原子力業界の不思議な事件であっても不思議ではない。
今回のブログエントリでは311以降の原子力業界の不思議な事件をまとめてみたい。
2012年2月19日、「週刊東洋経済」編集長が東京都迷惑防止条例違反(いわゆる痴漢)で逮捕された。20代と30代の女性会社員の下半身を触った疑いである。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201202/2012021900015
電車内で女性の下半身を触ったとして、警視庁大森署が東京都迷惑防止条例違反容疑で、「週刊東洋経済」編集長の三上直行容疑者(46)=横浜市磯子区峰町=を現行犯逮捕していたことが18日、同署への取材で分かった。容疑を否認し、「酒を飲んでいて覚えていない」と供述しているという。
逮捕容疑は17日午後11時すぎ、JR京浜東北線の大井町-大森駅間を走行中の電車内で、20代の女性会社員の下半身を触った疑い。
同署によると、三上容疑者は電車内で30代の女性会社員の下半身も触っていたという。男性会社員に取り押さえられ、同署員に引き渡された。(2012/02/19-01:28)
--転載ここまで--
これはただの痴漢事件なのだろうか。どうも胡散臭い。
「週刊東洋経済」編集長は17日(金曜日)深夜23時に逮捕されたのだが、その週の月曜日、2月13日発売の号では『東京電力 偽りの延命』と題し、福島第一原発事故の当事者であり事業主の東京電力を糾弾する特集が組まれているのである。

2月13日発売の号の中吊り
↓↓
虎の尾を踏む
↓↓
編集長逮捕
↓↓
翌週の「週刊東洋経済」

2月20日発売の号の中吊り
この、分かりやすいはなんというか。
「週刊東洋経済」の中で何かが変わったことは確かなようだ。痴漢容疑で逮捕された編集長は東京電力という虎の尾を踏んでしまったのだろう。逮捕されたのはJR大井町駅~大森の間であるが、大井町駅の隣が、かの植草一秀氏が嵌められた品川駅である。「週刊東洋経済」は編集長が逮捕されて明らかに何かが変わった。雑誌の中吊りを二枚並べてみれば、それは一目瞭然である。
「週刊東洋経済」の編集長は嵌められたのか?
誰だってそう勘繰りたくなる。
次は2012年1月4日に報じられた三重県南伊勢町議、上村康広さんが変死した事件である。この事件は自殺として片付けられたが、いかんせん不可解である。
3日午後2時45分ごろ、三重県南伊勢町古和浦の牧場の駐車場で、同町議上村康広さん(64)が乗用車の運転席で胸に銃弾を受け、血を流して倒れているのを家族が見つけ、119番した。上村さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
伊勢署によると、上村さんが所有する散弾銃が車外の運転席近くで見つかった。薬きょうが近くに残されるなど直前まで銃を使っていた形跡があり、車の外から撃たれた跡がないことなどから、伊勢署は銃が暴発した可能性が高いとみて調べている。
同署によると、上村さんは3日午前10時半ごろ、カラス駆除のため、経営する牧場に1人で自宅から出掛けた。胸のほかに目立った外傷や衣服の乱れはなかった。車内から天井に向け弾が当たった痕があり、発見時に車のドアは開いていたという。
上村さんは1991年6月に旧南島町議として初当選し、99年6月に同町議会議長に就任。地元に中部電力が建設を計画し、後に断念した芦浜原発の反対運動を主導した。(共同)
--転載ここまで--
銃身が長い散弾銃で自殺できるだろうか。
上村さんは中部電力芦浜原発の建設を主導した、いわば反対のリーダー的存在であった。本当に自殺だろうか。そもそも散弾銃で自殺などできるのだろうか。
原発建設反対派の主導的立場にあった町議が変死体で発見され、自殺として片付けられる。まさしく、原子力業界の不思議な事件である。
もう一つ、2012年1月26日に報じられた千葉科学大学危機管理学部の小川信行教授が神戸市中央区で変死した事件を取り上げておきたい。今回の中で、最も象徴的な原子力業界の不思議な事件である。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120126/hyg12012602050002-n1.htm
2012.1.26 02:04

25日午前2時55分ごろ、神戸市中央区北野町の路上で「急病の男性がいる」と通行人(25)から119番があった。生田署員が駆けつけたところ、男性が倒れており、病院に搬送されたが死亡が確認された。
同署によると、男性は千葉科学大(千葉県銚子市)危機管理学部の小川信行教授(68)。行政解剖の結果、死因は病死と判明した。小川教授は独立行政法人「防災科学技術研究所」(三木市)で24日午後に開かれた会合に出席するため23日から同区北野町のホテルに宿泊していた。
同大によると、小川教授は地震工学が専門で、日本原子力学会などに所属しているという。
--転載ここまで--
小川教授は日本原子力学会に所属し、核燃料安全専門審査会に名を連ねている。

これだけでも原子力業界の不思議な事件なのであるが、小川教授はこれだけではなかった。原子力プラントの耐震に関する研究、さらには聞き配管系の耐震安全裕度評価に関する研究をしていたのである。
東電は相も変わらず『想定外の津波が福島第一原発の三炉が壊れた原因』だと言って憚らない。多くの専門家が津波到達前に地震で壊れていたのではないかと指摘しているし、外部電源喪失だって重要な原因の一つである。しかし東電は地震も外部電源喪失も福島第一原発事故の主因であることを頑なにまで認めようとしないのである。
とにかく東電は、「想定外の津波で原発が壊れた」ことにしないといけないのである。地震と外部電源喪失が事故の要因であっては困るのである。
以前エントリした福島第一原発事故の真相に迫る! 8 主蒸気逃し安全弁が機能不全に陥ったわけで触れたが、福島第一原発の一号機に関しては地震や津波、外部電源喪失以外に、もう一つ原因があるのではないかと考えている。非常用復水器の戻り配管が接続されている再循環ポンプ配管がその部分である。
311の本震によりスクラム停止した1号機は津波到達までに非常用復水器が起動した。その際に、非常用復水器タンクに貯められていた冷却水(常温水)は接続先である再循環ポンプ配管に向かって一気に流入することになる。
1号機の非常用復水器は作業員が55℃/hを遵守すべく手動で止めたと説明されている。だが、当方はそうは見ない。理由は、非常用復水器を起動させた時の再循環ポンプ入り口の温度差である。

150℃と130℃。非常用復水器が起動し、再循環ポンプが常温の水で一気に冷やされたのだが、55℃/hどころの騒ぎではない。脆性破壊と老朽化を踏まえれば、再循環ポンプ配管は致命的なダメージを受けていても不思議ではない。しかし、悲しいかな、東電も事故調も、このことには全く触れていない。
小川信行教授は、非常用復水器起動による再循環ポンプ配管の配管破断に触れてしまい、暗殺されたのではないか。そう考えるのは邪推だろうか。
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Tag:福島第一原発事故
Category:原子力業界の不思議な事件
フクイチ3号機の大爆発はプルトニウム240の過早爆発ではなかったか。補足
2012/03/30(Fri) 01:00
フクイチ3号機の大爆発はプルトニウム240の過早爆発ではなかったか。
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-392.html
私は、福島第一原発事故のヒバクシャです。私の住む飯舘村(※)にプルトニウムが降ったのです。放射能は目に見えませんが、もし見えるならば、私の体は今、ドイツの街を輝かせるクリスマスの飾りのように光っていることでしょう。
※ 飯舘村は30キロ圏外でありながら猛烈に汚染されている地域

事故が起こってすぐ、私は原発がおかしい、何かが起こっているのではと強く思いました。そして、新聞に三号機の爆発が発表された3月14日、私は慌てて村役場に飛んで行きました。「原発はどうなっているのですか」と問いただすと、「大変なことが起きている。空間放射線量が40マイクロシーベルトを超えている」という説明を受けました。驚いた私が部屋を出ようとすると、役場の人はこう言うのです。「誰にも言わないでくれ。村長に口止めされているんだ」
しかし、私はすぐさま部落に帰り、言うなと口止めされたことなど気にせずに部落の人に危険を知らせました。翌朝、3月15日の朝、6時半に地区の人が続々と集まって来ました。そのとき、外は雨が降っていて、そのうち雪に変わりました。後でわかったことですが、ちょうどその頃、飯館村の放射線量は100マイクロシーベルトを超えていたのです。それを知らせてくれたのはジャーナリストの方です。大勢のジャーナリストが村に来ていたのです。私は、地区の住民に言いました。「外にはなるべく出るな。どうしても出なければならないのなら、マスクをしろ。肌を出すな。外から帰ったら玄関で服を脱ぎ、風呂に入るかシャワーを浴びるかしろ。畑の野菜を食べてはいけない。換気扇を回すな」と。そのとき、北西の風が吹いていました。飯館村は原発からの放射能の風をまともに受けてしまったのです。
私は、ジャーナリストをかき集め、訴えました。「飯館村を避難対象にしてくれ。どうか、それを報道してくれ」。しかし、それはかないませんでした。避難を希望する者がいるなら避難してもよいが、村は避難対象にならないと言われたのです。ですから、一部の人しか避難しませんでした。
これは公式に発表された村の放射線量です。3月15日の午前6時20分のところを見て下さい。44.7マイクロシーベルト/時と書いてあります。ジャーナリストから知らせてもらった数値は100マイクロシーベルト以上です。なんという違いでしょう。公の発表は正しい数値ではないのです。嘘の報道をしているのです。
そして、国や県から、専門家達が次々に村にやって来ました。みんな口々に、大丈夫だ、安心しろと言います。しかし、その少し後に、今度は別の大学の先生のチームがやって来て、村中の放射線量を測りました。先生は「おそろしい。こんなところに住んでいてはいけない。私達が集めたこのデータを村長のところへ持って行ってください。避難しなければなりません」と言いました。しかし、村長は「このデータは公表しないでくれ!」と叫んだのです。村長は村を守ろうとしました。村をゴーストタウンにしたくなかったのです。
そのまま二ヶ月半もの時間が経過しました。避難せずに住み続け、子ども達を被曝させてしまいました。その後、村は計画避難区域に指定されましたが、その前日の4月10日には国の方から偉い学者がやって来て、安全だと言っていたのです。それなのに、翌日の11日になると、「危険だ!避難しろ」と突然言われ、村民は怒りました。
私は酪農家です。この写真は私が事故後に牛乳を捨てているところです。毎日、牛乳を捨てました。村が避難の対象となったとき、牛は連れて行ってはいけないと言われました。私達は泣く泣く酪農を諦めることになりました。この酪農家の奥さんは、牛が乗ったトラックを「ごめんね。ごめんね」と言いながら追いかけました。そしてこの若者は、東京生まれで、どうしても酪農がやりたくて村へ移住して来た人です。飯館で10年間酪農をやって、ようやく軌道に乗ったとき、それを諦めなければならなくなりました。彼はそれが悲しくて泣いているのです。飯館村では、村人がみんなで力を合わせ、良い村作りに励んで来ました。日本一美しい村に推薦され、認められた村です。その村が放射能に汚染されました。
そして、ある日、私がもっとも恐れていたことが起こりました。相馬市の同じ酪農家の友人が自殺したのです。この写真に写っているのは友人が亡くなる前に壁に書き残した言葉です。「原発さえなければ」と書いてあります。「2011年6月10日 1時30分 大変お世話になりました。私の限度を超えました。ごめんなさい。原発さえなければと思います。残った酪農家は原発に負けずに頑張って下さい。仕事をする気力を無くしました」。時期を同じくして、隣の地区の102歳のおじいちゃんも自殺しました。南相馬市の93歳のおばあちゃんも「墓へ避難します」と書き残して自殺しました。こういうことが次々に起きたのです。これからも起こるでしょう。
これは7月下旬の私の自宅の雨どいの線量です。27,62マイクロシーベルト/時と出ています。現在、村民はみな避難していますが、我々は24時間体制でパトロールしています。雑草が伸びきって、温室の屋根を突き抜けています。これが今の飯館村の姿です。
私は、国が原子力を推進して来たのだから、国は事故の対策をきちんと取ることができるのだろうと思っていました。ところが、事故が起こって、今頃、どうやって除染をしたらよいかの実験をやっているのです。私達村民は、村に戻れるのかどうかもわからない状態です。でもただ一つ、はっきり言えることは、私は子どもや孫を飯館村へは絶対に返さないということです。飯館村の面積の70%は山です。家の周りや農地をいくら除染しても、山の除染はできませんから、山から放射能が移動して来るのです。我々は今から何年か後に、村を捨てる決断をしなければならないかもしれません。可哀想なのは子ども達です。子ども達は飯館村というステッカーを一生背負って生きて行かなければなりません。広島や長崎の被爆者とおなじように、差別を受けることになるでしょう。そんな差別の起きない社会を私達はなんとしてでも作っていかなければなりません。
今回このようにしてドイツを周り、私はドイツは素晴らしい国だと思いました。なぜなら、福島の原発事故の危険をきちんと見極め、ドイツは脱原発を決めたからです。それにひきかえ日本という国は、こんな事故が起こってもなおかつ、原発を再稼働するという。それどころか、原発を輸出しようとすらしているのです。そんなことは絶対に阻止しなければなりません。これからは、日本人も声を大きくし、戦っていかなければならないのだと思います。
---------------------抜粋
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Tag:福島第一原発事故
Category:福島第一原発事故
フクイチ3号機の大爆発はプルトニウム240の過早爆発ではなかったか。
2012/03/29(Thu) 22:40
福島第一原発一号機と三号機の爆発http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-310.html
福島第一原発1号機の爆発は単なる水素爆発では説明つかない。
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-359.html
なぜヒドラジンが投入されるのか
http://hatajinan.blog61.fc2.com/blog-entry-385.html
2011年3月14日11時01分、福島第一原発の3号機原子炉建屋が大爆発した。日本政府も、東電も、未だに水素爆発という見解を崩していない。しかし、考えてみてもらいたい。単なる化学反応でしか無い水素爆発で、壁厚1メートル以上ある頑強な原子炉建屋が、あそこまで木っ端微塵に吹き飛ぶだろうか。融点1500℃の鉄筋が、あそこまでぐにゃりと変形するだろうか。








爆発は二回発生しているようにも見える。まずはじめに目に見える形でオレンジ色の爆炎が発生し、爆炎が原子炉建屋内に吸い込まれるように(真空状態?)上方に黒煙が吹き上げている。高さ100メートル以上ある排気塔の高さまで瞬時に達し、その速度は音速を超えているという。とにかく、凄まじい程の大爆発である。

※フクイチ3号機

※チェルノブイリ4号機

次に、オレンジ色の爆炎が発生した場所を見てみたい。定点カメラに写る3号機原子炉建屋は、右側が南、左側が西である。クレーン階(オペレーションフロア)で爆炎があがっている。


次に示すのは、3号機原子炉建屋の五階部の平面図である。

3号機の爆発は使用済み燃料貯蔵プール上部で発生したことがわかる。これは、単なる化学反応でしか無い水素爆発なのであろうか。そんな馬鹿げた嘘に付き合う必要はない。
今月半ば、興味深い証言があった。福島第一原発事故当時総理大臣であった菅直人の元政策秘書であった松田光世氏(松田ドラえもん)が語ったものである。特に注目すべき箇所を書き起こしてみる。
Video streaming by Ustream
46:15~
松田
アメリカのNRCで(福島第一原発事故の)調査チームが組まれて日本政府にいろいろとアドバイスしていたのだが、その報告書を入手して調べたところ、3号機の記述で3月14日に爆発した直ぐ後に、3号機から1.2キロのところで、中性子線を発する物質を回収したと書かれている。1.2キロといえば(福島第一原発の)敷地の直ぐ外。中性子線を発する物質は自然界には皆無。中性子を発する物質が核反応生成物であることは間違いない。詳しく保安院の人に聞くと、確かに親指大の物質(保安院に言わせれば放射性瓦礫)を回収しましたと。
中性子線を放出する親指大の物質とは一体何なのか。プルトニウムの同位体、もしくはウランだと考えて間違いない。中性子線は臨界時の核分裂によって放出されるのであるが、それ以外に唯一”自発核分裂”で放出される。自発核分裂する核種は頻度が高いのはプルトニウム239、240、ウラン235、238である。
これらは核燃料(使用済み核燃料)を構成する核種である。使用済み燃料貯蔵プールの上部で爆炎を発したことをも考えれば、3号機の1.2キロ付近で回収された親指大の物質は、使用済み核燃料の一部であるという推測が成り立つ。
では、3号機の爆発は核爆発なのだろうか。しかし、核爆発にしてはおとなしめに見えるし、かといって単なる化学反応でしか無い水素爆発では説明つかない。
当方はこう推察する。3号機の大爆発はプルトニウム240がもたらす過早爆発ではなかったか。原発で燃やされた使用済み核燃料が核兵器に適さないと言われるのも、このプルトニウム240の含有量に問題があるわけだし、他に比べても自発核分裂の頻度も飛び抜けて多い。
さきほど、3号機の爆発は二回起こった風に見えると書いた。結論からいえば、何か不可解な爆発が使用済み燃料貯蔵プール上部で起こり、その爆発が使用済み燃料に含まれているプルトニウム240の過早爆発のトリガーとなり、不完全核爆発が発生したのではないかと言うことである。3号機建屋から閃いたオレンジ色の爆炎は何が爆発したのであろうか。ひとつ言えるのは、単なる化学反応でしか無い水素爆発では説明できないということである。


ロシアの真空爆弾。使用前と使用後。見事にピンポイントに建物を木っ端微塵に破壊している。
日本政府は3月14日の3号機爆発を水素爆発だといい、建屋から巻き上がる黒煙を白煙だと言い張っている。その見解は今日まで変わっていない。
さらにいえば、本来ならば3月14日、15日と即刻核種分析するべきであるのに、東電がプルトニウムを調べだしたのが3月下旬のことである。東電会見でフリージャーナリストが「なぜプルトニウムを調べないのか?」と追求したところ、東電側は、「測定器を持っていない」と言ってのけた。高崎のCTBT観測所でも15日のデータが無い。放射能が大量すぎて検出不能だったという。

福島第一原発周辺の人々は相当被曝したに違いない。ただただ、憤らずにはいられない。
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Tag:福島第一原発事故
Category:福島第一原発事故
何も見えない。何も聞こえない。
2012/03/28(Wed) 09:54
何も見えない。
何も聞こえない。
愚かなパペットたち。
すべて台本通りに進んでいく。
最悪な方向へ、誰も望んでいない方向へ。
僕らはここにいますよ。
何も見えていないのですか。
何も聞こえていないのですか。
記憶しておこう。
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Category:日の丸に問いかける
フクイチ2号機に注入している毎時9トンの水は今もなお海を汚し続けている。
2012/03/27(Tue) 14:27
福島第一原発事故と1986年のチェルノブイリ原発事故を比較するときに格納容器の有無が被害の明暗を分けたかのような議論がある。確かに、格納容器は原子炉で生成された放射能をシャットアウトするために設計に取り入れている。同じレベル7で、フクイチ三炉に対してチェルノブイリ原発は4号機の一炉のみ。なのにチェルノブイリの1/10程度の放射能汚染だと言い切るのだが、その根拠が格納容器の有無である。
チェルノブイリ事故との比較 - Wikipedia
ヨウ素やセシウムの放射線核種の対比を見ても、福島第一原発の1~3号機の合計ではチェルノブイリ原発事故で放出された放射能の二倍から三倍弱は存在する。生成した放射能の総量でいえば、福島第一原発事故はチェルノブイリを完全に凌駕しているのである。
放射能の放出割合はチェルノブイリ事故の20~60%に対し、2%台なのだが、格納容器が健全だという前提のもと低く設定したのだろう。中でも2号機が最も多く放射能を生成したと公表されているが、1号機2号機3号機の原子炉建屋をぱっと見た感じ、一番放射能漏洩が少なそうなのは、言うまでもなく2号機である。福島第一原発事故で生成された放射能がより多く2号機に存在してくれれば、放出量の鯖を読むことができる。なんて強かな計算があったとは考えたくもないが。
1号機と3号機の原子炉建屋には、放射能の漏出を食い止める遮断能力は、もはや皆無と言っても良いくらいだ。かろうじて蓋は外れていないようだが、格納容器が健全かどうかも疑わしい。放出量2.1~6%というのもメルトダウンを公表する前の数値である。1号機、3号機で生成された放射能は遮られることなく大気中に漏洩し続けることになるだろう。
一番大量に放射能を生成していて、一見して最も健全そうな2号機であるが、先般、とんでもないニュースが飛び込んできた。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120327k0000m040087000c.html?toprank=onehour

東京電力は26日、福島第1原発2号機の格納容器内を内視鏡で見た結果、水位は底部から約60センチしかないと判明したと発表した。原子炉への注水量から東電が予想していた水位より約3メートル低かった。格納容器下部の圧力抑制プールが破損し、原子炉建屋地下に漏れている可能性が高まった。
内視鏡による調査は今年1月に続き2回目。前回調査では水位が確認できなかったことから、再調査した。格納容器側面にある配管開口部から内視鏡を挿入し、ケーブルを垂らしていったところ開口部から約7メートル下に水面を確認した。
格納容器内の水温は約48.5~50度で推移していることから、東電は底部に落ちたとみられる燃料は水で冷やされていると判断している。たまった水は透明だったが、黄色い堆積(たいせき)物がもやのように舞っているのが確認された。溶融燃料の可能性は低く、砂やさびとみている。
水位60センチは、格納容器と圧力抑制プールをつなぐベント管の位置まで水が達していることを意味する。圧力容器には冷却のため毎時約9トンの水を注入しているが、圧力容器下部に開いた穴から格納容器に漏れた水が、圧力抑制プールの損傷部を通じて漏れている可能性が高いという。これまで圧力抑制プールに大規模な損傷はないと主張していた東電は「今の段階で損傷程度を推定するのは難しい」としている。
◇高濃度汚染水、海に0.08立方メートル流出か(←註・分かりやすいスピンw)
また、東京電力は同日、同原発の放射性汚染水の塩分除去装置の配管から高濃度の放射性物質を含む水が漏れ、海に流出したと発表した。漏れたのは約120立方メートルで、うち約0.08立方メートルが流出したとみている。漏れたのは汚染水から取り除いた塩分や放射性ストロンチウムを含む濃縮塩水で、濃度は1立方センチ当たり約14万ベクレル。【岡田英】
毎日新聞 2012年3月26日 21時11分(最終更新 3月27日 1時03分)
--転載ここまで--
(参考)
東京電力が福島原発2号機で今まで注水した水、ほぼ全てが漏洩していることを認める。読売新聞・産経新聞が隠蔽。 | portirland
http://portirland.blogspot.jp/2012/03/2_27.html
つまり、圧力容器に注入していた毎時9トンの水が、メルトスルーした圧力容器底部から格納容器内に漏れ出し、そのほとんどが格納容器外に漏洩してしまっていると今更に白状しているのである。フクイチの1~3号機の中で最も多くの放射能を生成し、その遮蔽性も健全だと思われていた2号機までもが、放射能を格納できていないということが判明したことは重く受け止める必要がある。恐らく東電は今日まで何トンの水が漏れ出したか、全く把握できていないのだろう。言い訳が痛々しい。
最も大量に放射能を生成したと見られていた2号機であるが、建屋内にどれだけの放射能が留まっているのだろうか。2号機の格納容器から漏れ出した水が向かう先は海である。そして、確実に海は汚染されているだろう。
福島第一原発事故の放射能汚染の度合いが、本当にチェルノブイリ事故の1/10程度なのだろうか?再評価する声は、今のところ聞こえてこない。炉内に注入した水が駄々漏れだったことが判明した以上、もうそろそろ認識を改めた方が良いのではないか。このままでは、福島第一原発事故による放射能の放出量が、チェルノブイリ事故の放出量に追いつくのも時間の問題である。
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